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東欧はベラルーシのチェンバー・ロック・バンドRATIONAL DIETのメインコンポーザーだったキーボード奏者とバスーン奏者を中心に、管弦楽器奏者など総勢11名で結成されたグループ。17年作2nd。冒頭より、闇の中で鳴らされるようなピアノとヴァイオリン、チェロ、ダブル・ベースが織りなす、美しくも底なしに陰鬱なチェンバー・アンサンブルに思わず震えが来ます。チェンバー・ミュージック然としたアカデミックな気品を纏ったサウンドが印象的だった前作に比べ、本作はユニヴェル・ゼロを意識したような暗黒感が立ち込めているのが最大の特徴で、バンド本来の格調高さと、何かが忍び寄ってくるような不気味さが同時に迫りくる音像がとにかく衝撃的です。アンサンブルの中核を成すのはピアノとヴァイオリンなど弦楽ですが、本作を印象づける独特の不気味さを演出しているのがバスーン。単独だととぼけた味のある音色にも聴こえますが、緊張感ある演奏の中に放り込まれると途端に不安を掻き立てる強烈なアクセントとして機能します。パーカッションによるリズムが入るM4では、ほとんどユニヴェル・ゼロの3rdや4thに入っていてもいい完成度のチェンバー・ロックを聴かせていて必聴。ユニヴェル・ゼロを始めとする暗黒チェンバーのファンなら歓喜すること間違い無しの現代チェンバー・ロックの傑作!
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