はじめまして、カケレコへようこそ! ログイン
新品・中古ともに在庫ございません。
90年に結成され、今や名実ともに現英国プログレの頂点に位置するバンドによる17年作。静謐な世界の中をギターが幻想的にたゆたう導入から、一気にクライマックスが押し寄せるようなアンサンブルがなだれ込んでくるオープニングの時点で、早くも傑作を予感させます。ヴォーカル・パートでは、ピアノやオルガン、クリーントーンのバッキングを中心とする落ち着いたアンサンブルで歌をしっかりと聴かせており、シンセとギターが力強く溢れるインスト・パートと劇的な対比をなすメリハリあるサウンドメイクが一際印象的。滾々と湧き出すイメージのメロトロンをバックに、古楽のようにヴァイオリン/ヴィオラ格調高く鳴らされる詩的な美しさを湛えたパートを挿入する構成の妙も見事です。ギターとヴォーカルを主体に組み立てられたスタイリッシュなアンサンブルに、キーボードが担うジェネシス彷彿の70年代的ヴィンテージ・テイストを纏わせ、舞うように優美な弦楽器を絡ませた完成度の高いサウンドが、従来作にも増して感動をもたらします。70年代英フォーク調で始まる6曲目でヴォーカルを取るゲストのJudy Dybleも世界観を彩っており必聴。貫禄すら漂う傑作です。
他のファンのために、あなたもCDのレビューを書きませんか?
他のユーザーの投票(拍手)の数が多いレビュアーは、ベストレビュアーとしてページに掲載されます。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
まだレビューはありません。