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結成は76年にまでさかのぼるフィンランド出身のジャズ・ロック・グループ、デビュー作となった07年作前作より10年ぶりとなる17年作2nd。前作からリズム隊が交代しており、ドラマーには現SAMURAI OF PROGのKimmo Porstiが収まっています。ギターとヴィオラをリードに据えたフュージョンタッチのジャズ・ロックとなっており、地中海テイストも漂わせた気品あるメロディアスなジャズ・ロック・アンサンブルはARTI E MESTIERI影響下と言って間違いないでしょう。全体的なテンポは比較的ゆったりしたもので決してテクニックで圧倒するタイプではありませんが、その分メロディの美しさを印象的に聴かせる演奏がとにかく絶品です。ただそんな中でも一際存在感を放つのがジャン=リュック・ポンティばりの緊張感あるスリリングなヴィオラのプレイ。ヴァイオリンより低い音域で鳴るヴィオラならではの音色が、美しさだけではない言い知れぬ哀愁を醸し出しているのがまた魅力的です。北欧っぽさはさほどありませんが、芳醇で印象深いメロディに恵まれた歌心豊かなジャズ・ロック名品です。
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