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KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1976年に発表された8枚目のスタジオ・アルバム『静寂の嵐』は、ギタリストSteve Hackettが参加した最後のスタジオ・アルバム。グループはPhil Collinsが主導する体制へと完全にシフトした印象であり、次作以降に繋がるポップ・フィーリングを強く押し出した、明確な方向性が打ち出されています。また、時代性もあってかTony Banksのキーボードは音色のバリエーションがより豊かにカラフルさを増しており、楽曲にドラマティックな彩を加えています。本作を「プログレッシヴ・ロック期GENESIS」のラスト・アルバムと捉えるファンも多い作品ですが、プログレッシヴ・ロックとポップな音楽性の絶妙なバランスによって生み出された名盤です。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
ジョン・アンダースンが抜けてアラン・ホワイトが歌うよ、と言ったら驚愕です。スティーブ・ハウが抜けてクリス・スクワイアがギター弾くと言ったら、もはやギャグです。イエスは、ゾンビーズと名前を変えなくてはいけません。この盤、すでにハケットがいません。いないような気がするほどギターの登場回数が減っているのです。なぜなら、アクースティックのほとんどをマイク・ルザーフォードが弾いていることを、わたしたちはすでに知っているからです。「まどろみ…そして静寂」で、伸びのあるギターが聴けて、そこが唯一なんじゃないでしょうか。
ハケット脱退が当時大ニュースだったかと言えば、そうでもなかったです。ジェネシスはこの盤あたりまでマイナーな存在でしたから。わたしも「フォクストロット」あたりは聴いていましたが、全部のジェネシスを知りませんでした。すでにハケットは最初のソロを成功させていまして、脱退したからソロになったのだと認識していた人も多かったはずです。まさか彼らがワールドワイドなビッグバンドに成長するとは想像もできなかったです。この盤を聴けばフィル・コリンズとトニー・バンクスの蛸のような演奏に驚きます。その意味ではジェネシスが世界バンドになるための踏み台のような試練だったと思います。2024.07.16