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カナダを代表するブラス・ロック・バンドLIGHTHOUSEのヴォーカリストとしてお馴染みのSSW。グループ在籍時の72年にリリースしたソロ・デビュー作。タイトに引き締まりつつ温かみあるリズム・セクションとアコギの柔らかなストロークによるフォーク・ロックをベースに、ピアノやビブラフォンやフルートが幻想的な色合いを添え、時にストリングスが艶やかに彩り、エコーに包まれたハーモニーが幻想的に広げるサウンドはただただ絶品の一言。さすがは人気バンドのヴォーカルのソロ作だけあって、プロダクションにも力が入っていることが伝わってきます。スッと心に届くナチュラルで伸びやかな歌声はもちろんのこと、彼自身による作曲も特筆で、洗練されたコード・プログレッションと流れるようなメロディはSSWのファンにはたまらないでしょう。聴いていて、「英国PARLOUR BANDの幻想的なフォーク・ロックをカナダらしい軽やかな透明感で洗練させた感じ」というキーワードが浮かびました。LIGHTHOUSEとは異なり、色彩豊かでいてしっとりとしたメロディアスな歌を聴かせる名品です。
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