カケレコ・レビュー

男女ダブル・ヴォーカルのフィンランド産プログレ・グループ、ヒネリの効きまくった一筋縄ではいかない個性派プログレ、14年作2nd

07年にデビューしたフィンランド産プログレ・グループ。14年作の2nd。デビュー作では、ジェネシスやVDGGなど往年のプログレのエッセンスとともに、演劇音楽、トラッド音楽、ケルティック・ミュージック、クラシック音楽、アヴァン・ポップやニューウェイブなどがごちゃ混ぜになった奇天烈サウンドを聴かせていましたが、新たに加わったギタリストが作曲に参加しているせいか、トラッド・フレイヴァーのあるロック・ミュージックとして洗練された印象。北欧らしい尖ったフレージングとトラッド由来の荘厳なトーンが個性的なエレキ・ギター、音色的にはヴィンテージ・プログレ的だけど北欧ならではの幻想美がたっぷりなキーボード、そして、ちょっぴりコケティッシュさがスパイスとして効いたケルティックな女性ヴォーカルとジェントルな美声の男性ヴォーカルによる男女ダブル・ヴォーカル。美麗さとヒネリが同居したサウンドは相変わらず個性的です。一筋縄ではいかないフィンランド・プログレの快作。

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