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ラッシュの6th。彼らが最もプログレに接近していた時期の傑作アルバム。「2112」と並ぶ名盤である。
個人的な聴きどころはやはり「Xanadu」である。東洋的なリフ、メロディ、ゲディの特徴あるヴォーカル、そしてニール・パートのドラミングが導く疾走感。コーリッジの詩に基づく世界観。現代の「テクニカル・プログレ」にあるものがこの時すでに完成している。
そしてライヴでは大合唱が起こる「Closer to the Heart」。1曲目であり、アルバムタイトルの「A Farewell to Kings」と対をなすタイトルを持つこの名曲のメロディは本当に心にしみる。静と動、緩急の対比も素晴らしい。
ニール・パートは学生時代、一番ハマったドラマーである。要塞のようなセットに囲まれ、手数の多いテクニカルなドラミングを聴かせるスタイルに、ドラムなんてやったことないくせに憧れた。そして、ラッシュというバンドの深遠な歌詞を担い、そのプログレとしての世界観を確立した人であり、妻と娘の死を乗り越え復帰した不屈の人でもあった。さらば哲人。R.I.P。
ラッシュの6th。彼らが最もプログレに接近していた時期の傑作アルバム。「2112」と並ぶ名盤である。
個人的な聴きどころはやはり「Xanadu」である。東洋的なリフ、メロディ、ゲディの特徴あるヴォーカル、そしてニール・パートのドラミングが導く疾走感。コーリッジの詩に基づく世界観。現代の「テクニカル・プログレ」にあるものがこの時すでに完成している。
そしてライヴでは大合唱が起こる「Closer to the Heart」。1曲目であり、アルバムタイトルの「A Farewell to Kings」と対をなすタイトルを持つこの名曲のメロディは本当に心にしみる。静と動、緩急の対比も素晴らしい。
ニール・パートは学生時代、一番ハマったドラマーである。要塞のようなセットに囲まれ、手数の多いテクニカルなドラミングを聴かせるスタイルに、ドラムなんてやったことないくせに憧れた。そして、ラッシュというバンドの深遠な歌詞を担い、そのプログレとしての世界観を確立した人であり、妻と娘の死を乗り越え復帰した不屈の人でもあった。さらば哲人。R.I.P。
カナダが誇るプレグレッシヴロックバンド、4th。言うまでもなく名盤である。
3rdまで音楽性を模索していた彼らがついに自らの音楽性を発見した作品であり、以後彼らはこのアルバムの世界観を継承した作品をしばらく作り続け、ライヴを行う。
ラッシュは長い歴史をもつバンドであるが、彼らがその歌詞等を通じて表現したいことは意外にシンプルである。すなわち「自由意志をもて!」である。
レコード会社からラジオ受けする短い楽曲を作るように強要されていた彼らの、「やりたい音楽をやる」という、いわば決意表明のようなアルバムであり、ラッシュというバンドそのものを象徴しているといえる。
旧A面に収められた素晴らしい完成度の組曲は必聴。B面の小曲群も捨て曲なし。
ラッシュに興味を持ったらまずここから入ろう。
イタリアを代表するプログレッシヴ・ロックバンドP.F.M.の通算3作目にして世界デビュー第一作。1973年リリース。
英国プログレ(KING CRIMSON, ELP, GENESIS etc)からの多大な影響をベースに、イタリアのバンドとしてのアイデンティティである叙情性を十分に含ませた、まさに名作と言える一枚。とにかく1曲目「River of Life 」の美しさといったら...多くのロックファンを虜にするだけの怪しい魅力を放っている。
多くのイタリアンロックファンはみんなこのアルバムから入った。そして、今もこれを求め続けて、音楽探求の旅をしているといえる。
P.F.Mの2010年作。デビュー40周年を祝う作品であり、偉大なカンタウトゥーレ、FABRIZIO DE ANDREの4thアルバムをカヴァーするトリビュート作である。
元のアルバムは「キリストの誕生と死」をテーマにしたコンセプトアルバムであり、バックは「イ・クエッリ」時代のP.F.Mが固めている。
彼らの初期2枚へ思い入れのあるファンなら、絶対に聴いた方がいい。メロディといい、荘厳な雰囲気といい、コンセプトといいとにかく「イタリア節!」なのだ。
カンタウトゥーレのカヴァーなので当然と言えば当然なのだが、それにしてもここまでイタリア節なのは久しぶりと感じる。しかもオリジナルにないインストパートも追加し、ちゃんと現代のセンスで「プログレ」している。例えば「甦る世界(イタリア語盤)」の次にこれがリリースされても何の違和感もないと感じる。オリジナルに敬意を払いつつ、彼らなりにアレンジを施した傑作である。
真にプレグレッシヴなイタリアンシンフォバンド。1st。1974年作。
そもそもバンド名がそうなのだが、クラシックとアヴァンギャルドを完璧に融合させた真の意味でのプログレッシヴシンフォバンドであり、不世出の傑作と断言したい。
ドネラ・デル・モナコによる神々しいまでのソプラノヴォイスと、ピアノやハープシコードなどで演奏されるクラシカルなメロディに酔いしれていたと思ったら、突然不気味でおどろおどろしい展開をみせ、聞き手を何とも言えない恐怖に陥れる。
イル・バレット・ディ・ブロンゾの「YS」と並ぶ名盤である。それにしてもこの時期のイタリアは凄い!
真にプレグレッシヴなイタリアンシンフォバンド。1st。1974年作。
そもそもバンド名がそうなのだが、クラシックとアヴァンギャルドを完璧に融合させた真の意味でのプログレッシヴシンフォバンドであり、不世出の傑作と断言したい。
ドネラ・デル・モナコによる神々しいまでのソプラノヴォイスと、ピアノやハープシコードなどで演奏されるクラシカルなメロディに酔いしれていたと思ったら、突然不気味でおどろおどろしい展開をみせ、聞き手を何とも言えない恐怖に陥れる。
イル・バレット・ディ・ブロンゾの「YS」と並ぶ名盤である。それにしてもこの時期のイタリアは凄い!
真にプレグレッシヴなイタリアンシンフォバンド。1st。1974年作。
そもそもバンド名がそうなのだが、クラシックとアヴァンギャルドを完璧に融合させた真の意味でのプログレッシヴシンフォバンドであり、不世出の傑作と断言したい。
ドネラ・デル・モナコによる神々しいまでのソプラノヴォイスと、ピアノやハープシコードなどで演奏されるクラシカルなメロディに酔いしれていたと思ったら、突然不気味でおどろおどろしい展開をみせ、聞き手を何とも言えない恐怖に陥れる。
イル・バレット・ディ・ブロンゾの「YS」と並ぶ名盤である。それにしてもこの時期のイタリアは凄い!
オーストラリア出身プログレバンドの1st。1975年作。
初めてこのアルバムを聞いたとき、なんとなく違和感を感じた。それまで聴いていたクリムゾンやフロイドとは違う何か。その正体がずっとわからなかった。
だが、今ならわかる。このバンドには闇がないのだ。
70年代のプログレバンドには何かしら得体のしれない「闇」があり、それが何とも言えない魅力であった。フロイドやVGGなんてもう真っ暗闇であったわけで、そこから出てくる音楽に夢中になったわけである。
しかしこのバンドときたら、やたらポジティヴなのだ。
泣きのギター、哀愁のメロディ、見事なアンサンブル。それらから感じるのは英国ロックにあった深い森ではなく、広大な砂漠に沈む夕日の美しさであったりする。1曲目のイントロなんて「宮殿か?!」と一瞬色めき立つのだが、数秒で全く違うことに気付く。同じメロトロンなのに...
結局はオーストラリアという彼らの出自が要因なのだと思う。慟哭や血涙ではなく、希望と感動の涙。それもまた、いつのまにか大好きになった。
北欧の暗黒神「オーペス」の8th。プログレ・メタルを標榜するバンドは数あれどこのバンドはまさに孤高の存在であり、
数あるアルバムの中でもこの8thはプログレとデスメタルのバランスが絶妙という点でここまでの集大成と言える内容である。
例えて言えばMAGMAの「M.D.K」、Led Zeppelinの4thと同じような位置づけであり、印象も重なる。
曲構成は複雑だが、ところどころに哀愁あるメロディも聞かせ、アレンジの妙も含め飽きさせない。
そもそも彼らは「耽美的な長尺の曲をやるメロディックデスメタルバンド」からスタートしており、デスメタルが基本のバンドである(このころまでは、だが)。
デスヴォイスとクリーンヴォイス、ブラストとアコースティックにより「静」と「動」(というより「光」と「暗黒」)のコントラストを明確にしているところがよく挙げられる特徴だが、今作はそのバランスが絶妙であり、メタル・プログレ双方のファンを納得させる作品であるといえる。
ただそれは諸刃の剣でもあり、双方のファンやどちらも聞くファンにとってはやや分かり辛い内容に感じるかもしれない。
ちなみに私はメロディックデスにハマった「どちらも聞く」人間だが、オーペスへのファーストコンタクトがこのアルバムであった。
正直、そのときは「分かり辛い」と感じそれほどでもない印象であったが、1stから改めて聞き進めることでこの作品の素晴らしさに気づくことができた。
個人的には次作を好むが、彼らのカタログの中でも名作として今後も輝き続けることだろう。
「Freeは好きだけどバドカンはアメリカンっぽくってあんまり、、、」という方もおられるだろうが、
この1stは最もFree的な叙情やブリティッシュさを感じさせるアルバムだと思う。
Freeとバドカンの違いは「コゾフの泣きから、ラルフスのブギー的なノリのよさ」に変わったところにあると感じているが、
バッキングのシンプルさ、1つ1つの音に込める表現力の面ではFreeに引けは取らない。
何より、この1stは曲が良い。「Rock Steady」、「Ready for Love」、「Bad Company」、「Seagull」など、
どれもFree時代のブリティッシュロックを継承している。ぜひ偏見なく聞いてほしい。
GENESISの元ギタリストの3rdソロ・アルバム。79年作。
ハケットのソロはとにかく数が多く、どれも一定の水準を軽く超える名作ぞろいだが、そんな中この3rdは最高傑作とされ、よく取り上げられる。巷の評価に迎合する気は全くないのだが、これには賛成せざるを得ない。
何というのか、いろいろ聞いてもやっぱりこれに戻ってきてしまうのだ。
あのGENESISのギタリストのソロということで、「Musical Box」や「Dancing with The Moonlit Knight」、「Firth of Fifth」の音楽性を期待してしまうわけだが、アルバム1曲目「Every Day」のイントロはそれらの世界とはかけ離れた爽やかさ・ポップさがあり、初めて聞いたときにはやや肩透かしを食らってしまう。
しかしそれは1分45秒後に歓喜に変わるのだ。あのギターソロの叙情性といったら!まさに天空を駆けるがごとく、である。上記ジェネシスの名曲群に匹敵する素晴らしいギターソロ。ああ至福...
その他の曲もドラマチック性と美しいメロディに溢れており、佳曲・名曲ぞろいである。やはりGENESISの叙情性の源泉はこの人だったのね、と改めて気づかせてくれる。名盤。
ジェネシス在籍中にリリースしたハケット初のソロアルバム。1975年作。
アルバム全体に「タロットカードの意味するものを音楽的に表現する」というコンセプトがあり、曲タイトルでもそれは見て取れる。
時期としては「眩惑のブロードウェイ」リリース後、ガブリエルが脱退、一時的にバンド活動がストップしていたころであり、ハケットとしては同時期に自分が書いた曲をリリースすることで「今後を占う」という意味があったのであろう。
内容は、まさにどこを切ってもプログレッシブ・ロック!
一聴して「月影の騎士」あたりの音楽性に通じる叙情的な世界が広がっており、現在にまで通底している「ハケット節」が堪能できる。
いきなり始まりスピード感満点で次々に展開していく1曲目「Ace of Wands」、アルペジオとフルートの響きも美しく、まるで「Firth Of Fifth」のラストのようなたまらないフレーズも聞ける2曲目「Hands of the Priestess」、中期クリムゾンのようなダークさが印象的な3曲目「A Tower Struck Down」などインスト曲群の充実もさることながら、フィル・コリンズが参加し、現代シンフォニックロックにも負けない雄大な6曲目「Star of Sirius」、サリー・オールドフィールドのクリスタル・ボイスを最大限に活かした大曲の8曲目「Shadow of the Hierophant」など、後半のボーカル曲にもしっかりクライマックスが準備されている。
ジェネシスが「プログレッシブ・ロックバンド」であった源泉はこの人であったことが改めて確認できる。
ハケットのキャリアにおける重要作であるだけでなく、内容的にも優れた大傑作。
アイルランドの孤高のロッカー ヴァン・モリソンの1968年作。
ものすごい名盤である。
ツェッペリンがデビューし、ビートルズもまだ存在し、ストーンズが名盤をリリースしたこの時期に、まだこのような名盤が存在するという奇跡。
ジャンルとか、これはロックなのかとか、はっきり言ってどうでもよくなります。ジャズもロックもカントリーもアイリッシュミュージックもソウルも、全部喰らって体内消化し、即興演奏に合わせて一気に吐き出したような、、、そのあたりが「敷居が高い」といわれる所以かも、、、
とにかく、魂から出てきた音としか言いようがない。聞き終えた後の感動は何にも代えがたい。
彼のアルバムの中でも特異な1枚であり、もはや再現不可能なアルバムである。
カナダが誇るプレグレッシヴロックバンド、4th。言うまでもなく名盤である。
3rdまで音楽性を模索していた彼らがついに自らの音楽性を発見した作品であり、以後彼らはこのアルバムの世界観を継承した作品をしばらく作り続け、ライヴを行う。
ラッシュは長い歴史をもつバンドであるが、彼らがその歌詞等を通じて表現したいことは意外にシンプルである。すなわち「自由意志をもて!」である。
レコード会社からラジオ受けする短い楽曲を作るように強要されていた彼らの、「やりたい音楽をやる」という、いわば決意表明のようなアルバムであり、ラッシュというバンドそのものを象徴しているといえる。
旧A面に収められた素晴らしい完成度の組曲は必聴。B面の小曲群も捨て曲なし。
ラッシュに興味を持ったらまずここから入ろう。
イタリアを代表するプログレッシヴ・ロックバンドP.F.M.の通算3作目にして世界デビュー第一作。1973年リリース。
英国プログレ(KING CRIMSON, ELP, GENESIS etc)からの多大な影響をベースに、イタリアのバンドとしてのアイデンティティである叙情性を十分に含ませた、まさに名作と言える一枚。とにかく1曲目「River of Life 」の美しさといったら...多くのロックファンを虜にするだけの怪しい魅力を放っている。
多くのイタリアンロックファンはみんなこのアルバムから入った。そして、今もこれを求め続けて、音楽探求の旅をしているといえる。
ビーチ・ボーイズの不朽の名盤、なんですが、みなさん、聞いてますか?もしまだの方がいれば本当にもったいない。
正直、ずっと「ポップ」ということばにやや嫌悪感をもっていたが、このアルバムは、すべての音楽ジャンルを吹き飛ばす程の力をもっています。
美しく、楽しいのに、哀愁や寂寞感もある。本当に不思議なアルバムです。何度も聞いた今でも、全く飽きない。聞くたびに新たな感動があります。
「神に捧げるティーンエイジシンフォニー」とは次作である(はずだった)「スマイル」を指したブライアンのことばですが、個人的にはこのアルバムこそふさわしいと感じます。
一生付き合っていきたい名盤のひとつです。
真にプレグレッシヴなイタリアンシンフォバンド。1st。1974年作。
そもそもバンド名がそうなのだが、クラシックとアヴァンギャルドを完璧に融合させた真の意味でのプログレッシヴシンフォバンドであり、不世出の傑作と断言したい。
ドネラ・デル・モナコによる神々しいまでのソプラノヴォイスと、ピアノやハープシコードなどで演奏されるクラシカルなメロディに酔いしれていたと思ったら、突然不気味でおどろおどろしい展開をみせ、聞き手を何とも言えない恐怖に陥れる。
イル・バレット・ディ・ブロンゾの「YS」と並ぶ名盤である。それにしてもこの時期のイタリアは凄い!
GENESISの元ギタリストの4thソロ・アルバム。80年作。
前作「SPECTRAL MORNINGS」を踏襲した内容、というより明らかに対をなすアルバムであり、合わせて所有しておきたい。参加メンバーも前作と同じである。
ただ全体的にはややダークな雰囲気が漂い、前作のようなここ!という決め手には欠ける。特に1曲目はまるでZepの「Kashmir」やQueenの「Innuendo」を連想させ、前作の「Every Day」とは明らかに真逆の印象である。
しかしポップな2曲目を経て、再びダークな3曲目と進むころには、実はこのアルバムは意図的に明と暗を交互に繰り返していることに気付く。互いに引き立てあっている構造なのだ。
すべての曲に共通する「美」と繊細なギタープレイ、そして叙情という「ハケット・サウンド」はこのアルバムで一層磐石になった。明らかに彼の傑作の一枚である。
ジェネシス在籍中にリリースしたハケット初のソロアルバム。1975年作。
アルバム全体に「タロットカードの意味するものを音楽的に表現する」というコンセプトがあり、曲タイトルでもそれは見て取れる。
時期としては「眩惑のブロードウェイ」リリース後、ガブリエルが脱退、一時的にバンド活動がストップしていたころであり、ハケットとしては同時期に自分が書いた曲をリリースすることで「今後を占う」という意味があったのであろう。
内容は、まさにどこを切ってもプログレッシブ・ロック!
一聴して「月影の騎士」あたりの音楽性に通じる叙情的な世界が広がっており、現在にまで通底している「ハケット節」が堪能できる。
いきなり始まりスピード感満点で次々に展開していく1曲目「Ace of Wands」、アルペジオとフルートの響きも美しく、まるで「Firth Of Fifth」のラストのようなたまらないフレーズも聞ける2曲目「Hands of the Priestess」、中期クリムゾンのようなダークさが印象的な3曲目「A Tower Struck Down」などインスト曲群の充実もさることながら、フィル・コリンズが参加し、現代シンフォニックロックにも負けない雄大な6曲目「Star of Sirius」、サリー・オールドフィールドのクリスタル・ボイスを最大限に活かした大曲の8曲目「Shadow of the Hierophant」など、後半のボーカル曲にもしっかりクライマックスが準備されている。
ジェネシスが「プログレッシブ・ロックバンド」であった源泉はこの人であったことが改めて確認できる。
ハケットのキャリアにおける重要作であるだけでなく、内容的にも優れた大傑作。
ジェネシス在籍中にリリースしたハケット初のソロアルバム。1975年作。
アルバム全体に「タロットカードの意味するものを音楽的に表現する」というコンセプトがあり、曲タイトルでもそれは見て取れる。
時期としては「眩惑のブロードウェイ」リリース後、ガブリエルが脱退、一時的にバンド活動がストップしていたころであり、ハケットとしては同時期に自分が書いた曲をリリースすることで「今後を占う」という意味があったのであろう。
内容は、まさにどこを切ってもプログレッシブ・ロック!
一聴して「月影の騎士」あたりの音楽性に通じる叙情的な世界が広がっており、現在にまで通底している「ハケット節」が堪能できる。
いきなり始まりスピード感満点で次々に展開していく1曲目「Ace of Wands」、アルペジオとフルートの響きも美しく、まるで「Firth Of Fifth」のラストのようなたまらないフレーズも聞ける2曲目「Hands of the Priestess」、中期クリムゾンのようなダークさが印象的な3曲目「A Tower Struck Down」などインスト曲群の充実もさることながら、フィル・コリンズが参加し、現代シンフォニックロックにも負けない雄大な6曲目「Star of Sirius」、サリー・オールドフィールドのクリスタル・ボイスを最大限に活かした大曲の8曲目「Shadow of the Hierophant」など、後半のボーカル曲にもしっかりクライマックスが準備されている。
ジェネシスが「プログレッシブ・ロックバンド」であった源泉はこの人であったことが改めて確認できる。
ハケットのキャリアにおける重要作であるだけでなく、内容的にも優れた大傑作。
元ジェネシスのギタリスト、スティーヴ・ハケットの1999年作。
「ジェネシス・リヴィジテッド」の後、クラシック・ギターとオーケストラとの共演盤「真夏の夜の夢」を経て発表された久々のオリジナル作品。
この人はジェネシスの影をどうしても求められる運命にあるわけだが、まずは1曲目のデジタルビートに面喰う(でも、かっこいい!)。2曲目からはダークでゴシカルな雰囲気を醸しながらも、決して陰鬱にはならず、美しい叙情的な曲が並ぶ。メロディの充実度は近作一であろう。もちろんギタートーンには明確に彼の烙印が押されている。
今作のもうひとつの特徴はメロトロンの多用である。やっぱりこの人、初期クリムゾンが好きなんだなぁ(イアン・マクドナルドもSaxで参加)。特に11曲目「In Memoriam」は明らかに「Epitaph」や「Starless」を意識している。
この後の作風を見ても、本作には彼が本当にやりたかった音が詰まっていると思う。まさに重要作。
GENESISの元ギタリストの4thソロ・アルバム。80年作。
前作「SPECTRAL MORNINGS」を踏襲した内容、というより明らかに対をなすアルバムであり、合わせて所有しておきたい。参加メンバーも前作と同じである。
ただ全体的にはややダークな雰囲気が漂い、前作のようなここ!という決め手には欠ける。特に1曲目はまるでZepの「Kashmir」やQueenの「Innuendo」を連想させ、前作の「Every Day」とは明らかに真逆の印象である。
しかしポップな2曲目を経て、再びダークな3曲目と進むころには、実はこのアルバムは意図的に明と暗を交互に繰り返していることに気付く。互いに引き立てあっている構造なのだ。
すべての曲に共通する「美」と繊細なギタープレイ、そして叙情という「ハケット・サウンド」はこのアルバムで一層磐石になった。明らかに彼の傑作の一枚である。
元ジェネシスのギタリスト、スティーヴ・ハケットのソロ2nd。1978発表。
よくスティーヴ・ウォルシュが参加した1曲目「Narnia」や、ランディ・クロフォード、リッチー・ヘヴンスなどの豪華なゲストヴォーカリスト参加から「歌ものアルバム」として紹介されるが、それだけが魅力ではない。
後半(旧B面)が絶品なのだ。
名曲「Hoping Love Will Last」からフィナーレの「Icarus Ascending」まで切れ目なく展開する、まさに「Please Don’t Touch」組曲ともいえる劇的・感動的な世界であり、これこそがハケットの真骨頂なのだと思う。
ジェネシスでも本当はこういうことがやりたかったんだろうなぁ。
元ジェネシスのギタリスト、スティーヴ・ハケットのソロ2nd。1978発表。
よくスティーヴ・ウォルシュが参加した1曲目「Narnia」や、ランディ・クロフォード、リッチー・ヘヴンスなどの豪華なゲストヴォーカリスト参加から「歌ものアルバム」として紹介されるが、それだけが魅力ではない。
後半(旧B面)が絶品なのだ。
名曲「Hoping Love Will Last」からフィナーレの「Icarus Ascending」まで切れ目なく展開する、まさに「Please Don’t Touch」組曲ともいえる劇的・感動的な世界であり、これこそがハケットの真骨頂なのだと思う。
ジェネシスでも本当はこういうことがやりたかったんだろうなぁ。
オーストラリア出身プログレバンドの1st。1975年作。
初めてこのアルバムを聞いたとき、なんとなく違和感を感じた。それまで聴いていたクリムゾンやフロイドとは違う何か。その正体がずっとわからなかった。
だが、今ならわかる。このバンドには闇がないのだ。
70年代のプログレバンドには何かしら得体のしれない「闇」があり、それが何とも言えない魅力であった。フロイドやVGGなんてもう真っ暗闇であったわけで、そこから出てくる音楽に夢中になったわけである。
しかしこのバンドときたら、やたらポジティヴなのだ。
泣きのギター、哀愁のメロディ、見事なアンサンブル。それらから感じるのは英国ロックにあった深い森ではなく、広大な砂漠に沈む夕日の美しさであったりする。1曲目のイントロなんて「宮殿か?!」と一瞬色めき立つのだが、数秒で全く違うことに気付く。同じメロトロンなのに...
結局はオーストラリアという彼らの出自が要因なのだと思う。慟哭や血涙ではなく、希望と感動の涙。それもまた、いつのまにか大好きになった。
GENESISの元ギタリストの4thソロ・アルバム。80年作。
前作「SPECTRAL MORNINGS」を踏襲した内容、というより明らかに対をなすアルバムであり、合わせて所有しておきたい。参加メンバーも前作と同じである。
ただ全体的にはややダークな雰囲気が漂い、前作のようなここ!という決め手には欠ける。特に1曲目はまるでZepの「Kashmir」やQueenの「Innuendo」を連想させ、前作の「Every Day」とは明らかに真逆の印象である。
しかしポップな2曲目を経て、再びダークな3曲目と進むころには、実はこのアルバムは意図的に明と暗を交互に繰り返していることに気付く。互いに引き立てあっている構造なのだ。
すべての曲に共通する「美」と繊細なギタープレイ、そして叙情という「ハケット・サウンド」はこのアルバムで一層磐石になった。明らかに彼の傑作の一枚である。
元ジェネシスのギタリスト、スティーヴ・ハケットの1999年作。
「ジェネシス・リヴィジテッド」の後、クラシック・ギターとオーケストラとの共演盤「真夏の夜の夢」を経て発表された久々のオリジナル作品。
この人はジェネシスの影をどうしても求められる運命にあるわけだが、まずは1曲目のデジタルビートに面喰う(でも、かっこいい!)。2曲目からはダークでゴシカルな雰囲気を醸しながらも、決して陰鬱にはならず、美しい叙情的な曲が並ぶ。メロディの充実度は近作一であろう。もちろんギタートーンには明確に彼の烙印が押されている。
今作のもうひとつの特徴はメロトロンの多用である。やっぱりこの人、初期クリムゾンが好きなんだなぁ(イアン・マクドナルドもSaxで参加)。特に11曲目「In Memoriam」は明らかに「Epitaph」や「Starless」を意識している。
この後の作風を見ても、本作には彼が本当にやりたかった音が詰まっていると思う。まさに重要作。ボートラもよい!
オーストラリア出身プログレバンドの1st。1975年作。
初めてこのアルバムを聞いたとき、なんとなく違和感を感じた。それまで聴いていたクリムゾンやフロイドとは違う何か。その正体がずっとわからなかった。
だが、今ならわかる。このバンドには闇がないのだ。
70年代のプログレバンドには何かしら得体のしれない「闇」があり、それが何とも言えない魅力であった。フロイドやVGGなんてもう真っ暗闇であったわけで、そこから出てくる音楽に夢中になったわけである。
しかしこのバンドときたら、やたらポジティヴなのだ。
泣きのギター、哀愁のメロディ、見事なアンサンブル。それらから感じるのは英国ロックにあった深い森ではなく、広大な砂漠に沈む夕日の美しさであったりする。1曲目のイントロなんて「宮殿か?!」と一瞬色めき立つのだが、数秒で全く違うことに気付く。同じメロトロンなのに...
結局はオーストラリアという彼らの出自が要因なのだと思う。慟哭や血涙ではなく、希望と感動の涙。それもまた、いつのまにか大好きになった。
カナダが誇るプレグレッシヴロックバンド、4th。言うまでもなく名盤である。
3rdまで音楽性を模索していた彼らがついに自らの音楽性を発見した作品であり、以後彼らはこのアルバムの世界観を継承した作品をしばらく作り続け、ライヴを行う。
ラッシュは長い歴史をもつバンドであるが、彼らがその歌詞等を通じて表現したいことは意外にシンプルである。すなわち「自由意志をもて!」である。
レコード会社からラジオ受けする短い楽曲を作るように強要されていた彼らの、「やりたい音楽をやる」という、いわば決意表明のようなアルバムであり、ラッシュというバンドそのものを象徴しているといえる。
旧A面に収められた素晴らしい完成度の組曲は必聴。B面の小曲群も捨て曲なし。
ラッシュに興味を持ったらまずここから入ろう。
カナダが誇るプレグレッシヴロックバンド、18th。1993年作。
私が初めてラッシュの音楽に触れたのは、本作収録の「Stick It Out」のPVだった。
ゲディの特異な声、ニールの手数の多いドラムもよかったが、アレックスのやたらヘヴィなギターがかっこよく、早速翌日買いに行ったことを覚えている。
本作は当時の流行だった「グランジ・オルタナティヴロック」の影響を受け、かなりヘヴィな内容になった、、、というレビューをよく見かける。だが今になって聞くと、あまりそのような印象はなく、上記「Stick It Out」を除けば、いつものラッシュである(それだけその曲のインパクトがあったということかもしれないが)。
思わず口ずさみたくなるようなメロディもあり、歌詞も示唆に富み、曲はどれも粒ぞろいである。90年代ラッシュのカタログの中では明らかに頭一つ抜きんでていると思う。
カナダが誇るプレグレッシヴロックバンド、4th。言うまでもなく名盤である。
3rdまで音楽性を模索していた彼らがついに自らの音楽性を発見した作品であり、以後彼らはこのアルバムの世界観を継承した作品をしばらく作り続け、ライヴを行う。
ラッシュは長い歴史をもつバンドであるが、彼らがその歌詞等を通じて表現したいことは意外にシンプルである。すなわち「自由意志をもて!」である。
レコード会社からラジオ受けする短い楽曲を作るように強要されていた彼らの、「やりたい音楽をやる」という、いわば決意表明のようなアルバムであり、ラッシュというバンドそのものを象徴しているといえる。
旧A面に収められた素晴らしい完成度の組曲は必聴。B面の小曲群も捨て曲なし。
ラッシュに興味を持ったらまずここから入ろう。
カナダが誇るプレグレッシヴロックバンド、4th。言うまでもなく名盤である。
3rdまで音楽性を模索していた彼らがついに自らの音楽性を発見した作品であり、以後彼らはこのアルバムの世界観を継承した作品をしばらく作り続け、ライヴを行う。
ラッシュは長い歴史をもつバンドであるが、彼らがその歌詞等を通じて表現したいことは意外にシンプルである。すなわち「自由意志をもて!」である。
レコード会社からラジオ受けする短い楽曲を作るように強要されていた彼らの、「やりたい音楽をやる」という、いわば決意表明のようなアルバムであり、ラッシュというバンドそのものを象徴しているといえる。
旧A面に収められた素晴らしい完成度の組曲は必聴。B面の小曲群も捨て曲なし。
ラッシュに興味を持ったらまずここから入ろう。
アメリカのひねくれたロック&ポップバンド。2002年作。19th。
ポップ音楽からベースとドラムを抜くと成立できるのか?という壮大な実験作。その答えはオーケストレーションとオペラティックなコーラスだった、というものすごくひねくれた答えを彼らは出してくれた。
スパークスといえばアイランド時代、、という考えは否定しませんが、彼らはまだまだ挑戦し続けている。言い換えれば、プログレスしてるのだ。
独特過ぎてこのアルバムを他と比較して表現するのは難しいのだが、壮大なオーケストラをバックに、ラッセルのフレディ・マーキュリーにも影響を与えたオペラティックヴォーカルが乗る、崇高なクラシック作品かと思わせつつ、歌詞は下ネタとかくだらない内容ばかりという、、、。なんか書いてるとトホホな感じなのだが、傑作です。
なぜ日本盤が出ない!?
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