【ユーロロック周遊日記】ハンガリープログレの金字塔SOLARISの83年1st『MARSBELI KRONIKAK』

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一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。
本日は、ハンガリー・プログレ史上の金字塔的名作、ソラリスの83年作1st『MARSBELI KRONIKAK(火星年代記)』をご紹介いたしましょう。

ハンガリー・プログレを代表するグループと言えばオメガがいますが、60年代より活動するオメガがハンガリープログレの基礎を築いたバンドだとすれば、80年代初頭に登場したこのソラリスやイーストなどのグループが、ハンガリー・シンフォ・シーンの門戸を開いたと言えます。

本作は83年にリリースされた彼らのデビュー作品。その内容は、タイトルの示す通りレイ・ブラッドベリ著の傑作SF巨編「火星年代記」をモチーフとした壮大なコンセプト作となっています。東欧らしいスペイシーなトーンのシンセにヘヴィなギターと哀愁溢れるフルートが絡み、圧倒的な熱量を放ちながら突き進むアンサンブル。重厚なストリングスも加わって作品の荘厳な世界観が形作られていきます。ではそんなバンドの魅力が凝縮されたこちらの一曲をどうぞ♪

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このそそり立つような重厚感はイタリアのへヴィ・シンフォ・グループに通じるものがありますが、重厚さや硬質感とともにどこか物悲しさをも漂わせているのが、東欧プログレならでは。

その後、AFTER CRYINGやRUMBLIN ORCHESTRAなど多くの実力派シンフォ・バンドが登場し盛り上がりを見せている現在のハンガリー・シンフォ・シーンですが、始まりにはこの金字塔的一枚があったわけですね。

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