ギリシアのシンフォ・バンドLA TULIPE NOIREによる13年作『MATRICIDE』

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90年代より活動するギリシア産シンフォ・バンド、13年作『MATRICIDE』がリリース。

まず圧巻なのが、1曲目での渦を巻くようなシンセ・コーラス。その荘厳さと音の厚みに思わず圧倒されます。

そこにデジタルなシンセパターンが重なってきたかと思うと、ついにバンドの嵐のようにヘヴィ・アンサンブルが炸裂。タイトで重厚なリズム隊、ヘヴィに唸るギターが荘厳なシンフォサウンドに牙をむきます。

シンフォニックな荘厳さを纏ったコーラスに現代的なデジタルサウンド、そしてタイトでヘヴィなバンドアンサンブルが絡み合う演奏は、まさに現代の進化したヘヴィシンフォと言うべき息をのむ迫力。シンフォファンならこの1曲目で早くもノックアウト必至！

2曲目以降では声量豊かな女性ヴォーカルが登場し、ギターによるプログレ・メタル調の重厚なリフワークに負けないパワフルな歌唱を聴かせます。随所で叙情的に溢れだすシンセの洪水も聴き所。

メタリックな重量感とシンフォニックな荘厳さが見事に調和した、全編にわたって高密度なアンサンブルが素晴らしい力作です。

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