2013年8月16日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
前回のBLUE EFFECT/MODRY EFEKTに続き、チェコ・プログレの代表バンドの一つPROGRES 2をピックアップいたします!
PROGRES 2は、68年にプラハに次ぐ大都市ブルノにて結成され、68?71年/77?90年/92?現在までと、断続的に活動を続けてきたグループ。68?71年期にはPROGRESSIVE ORGANIZATION、77年にはBARNODAJ、77年以降はPROGRES 2と、バンド名を変えながら活動してきました。
PROGRESSIVE ORGANIZTION?BARNODAJ時代に計2枚の作品を発表した後、80年にPROGRES 2名義でのデビュー作をリリースします。
このデビュー作、実は1stとして録音されたにもかかわらず、チェコ当局により発禁処分となった78年のライヴ作品を、スタジオ作として再録したものとなっています。スペイシーなシンセやアンサンブルのメランコリックな質感が、いかにも東欧という感じですよね。
こちらの82年リリースの2ndも、タイトで力強くなった演奏とさらに磨きがかかったドラマティックさが魅力の名作!
旧チェコ・スロヴァキアのプログレ・バンド、82年発表の2nd。前作に比べ、よりタイトで力強くなったリズム隊を筆頭に、ギター、キーボードともにシャープでエッジの立ったアンサンブルを聴かせるようになった印象を受けます。とは言え、シンセが奏でるスぺイシーでダークな色調のサウンドは健在で、バンドの持ち味は少しも失われていないのが嬉しいところ。演奏にメリハリが加わり、レベルアップしたドラマティックな演出力の高さに胸を打たれます。チェコ語による哀愁たっぷりのヴォーカルも聴きどころです。前作とともに、東欧プログレ独特のダークな色調と陰影に富んだメランコリックさが堪能できる名作です。
84年リリースの3rdは、高い演奏力が際立つプログレ・ハード的なアンサンブルに、ファンタジックに躍動するシンセが加わった力作。そして88年4thは、打ち込みのリズムと時代らしいポップなシンセをフィーチャーしたテクニカル・エレポップ。1st/2ndから音楽性は様変わりましたが、いずれも東欧らしい陰影豊かな旋律美は健在。
旧チェコ・スロヴァキアのプログレ・バンド、84年3rdと88年4thを収録。3rdは、従来のダークな色調と陰影に富んだサウンドは残しつつ、そこにファンタジックな躍動感が加わったプログレ・ハード作。演奏はよりタイトになっており、バンドの高い演奏テクニックが際立っているのが印象的です。幾分ポップな音楽性を取り入れているものの、東欧らしい物悲しさが滲む旋律美が素晴らしいナンバーも収録されており、1st/2ndの延長にあるサウンドと言えます。4thは、一転88年という時代を反映したシンセポップを聴かせます。ここまでポップになっても、デビュー時からのフックのあるメロディーを紡ぐセンスは健在。躍動感にいっぱいの弾けるようなエレポップナンバーの合間に、時おり往年を思わせるハードエッジのプログレッシブなナンバーが現れるのもポイント。音楽性こそ変わりましたが、2作ともクオリティの高い楽曲が揃った良作です。
このPROGRES 2の他にも、70年代のチェコスロヴァキアにはシンフォやジャズ・ロックの凄腕バンドが数多く存在しました。そんな名バンドたちはこちらの旧チェコスロヴァキア・プログレジュークボックスで取り上げておりますので、是非あわせてお楽しみいただければ幸いです。
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旧チェコ・スロヴァキアのプログレ・バンド、82年発表の2nd。前作に比べ、よりタイトで力強くなったリズム隊を筆頭に、ギター、キーボードともにシャープでエッジの立ったアンサンブルを聴かせるようになった印象を受けます。とは言え、シンセが奏でるスぺイシーでダークな色調のサウンドは健在で、バンドの持ち味は少しも失われていないのが嬉しいところ。演奏にメリハリが加わり、レベルアップしたドラマティックな演出力の高さに胸を打たれます。チェコ語による哀愁たっぷりのヴォーカルも聴きどころです。前作とともに、東欧プログレ独特のダークな色調と陰影に富んだメランコリックさが堪能できる名作です。
旧チェコ・スロヴァキアのグループ、80年作の1stアルバム。タイトで手数の多いドラムに、マイナー調のダークなギター、陰影を帯びた荘厳なキーボードをフィーチャーしたヘヴィ・シンフォ。変拍子を多用して嵐のごとくヘヴィに畳みかける展開には、イタリアン・プログレのファンもしびれること間違いなし。東欧らしいメランコリックな哀愁を帯びたヴォーカルも素晴らしいです。ゴリゴリと突き進むへヴィなパートと豊かな陰影を生かした繊細なパートとの鮮やかな対比がたまらない逸品です。
旧チェコ・スロヴァキアのプログレ・バンド、84年3rdと88年4thを収録。3rdは、従来のダークな色調と陰影に富んだサウンドは残しつつ、そこにファンタジックな躍動感が加わったプログレ・ハード作。演奏はよりタイトになっており、バンドの高い演奏テクニックが際立っているのが印象的です。幾分ポップな音楽性を取り入れているものの、東欧らしい物悲しさが滲む旋律美が素晴らしいナンバーも収録されており、1st/2ndの延長にあるサウンドと言えます。4thは、一転88年という時代を反映したシンセポップを聴かせます。ここまでポップになっても、デビュー時からのフックのあるメロディーを紡ぐセンスは健在。躍動感にいっぱいの弾けるようなエレポップナンバーの合間に、時おり往年を思わせるハードエッジのプログレッシブなナンバーが現れるのもポイント。音楽性こそ変わりましたが、2作ともクオリティの高い楽曲が揃った良作です。
盤質:傷あり
状態:並
1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、ウォーターダメージあり
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