00年代以降の英シンフォシーンを代表するバンドの一つMOSTLY AUTUMNのkey奏者による、13年ソロ作。
ヴォーカル、ドラム、ベース、ギターのバンド編成による演奏ですが、現代的なエレクトロ感覚を纏った浮遊感のあるシンセとヴィンテージな音色のオルガンが一斉に鳴り響くパートが圧巻。現在を見据えた進行形のサウンドと70年代へのリスペクトに溢れたヴィンテージなサウンドが鮮やかに交錯するセンスは彼ならではのものです。
その合間を縫うような清廉なピアノも胸を打ちます。透明感のあるトーンを聴かせるギター、ジャジーにむせび泣くサックスなど、脇を固めるメンバーも素晴らしい。
そうかと思うと、ダンサブルな打ち込みリズムが鮮烈なナンバーも登場し、プログレの枠にとらわれないフレキシブルな音楽性を発揮。MOSTLY AUTUMNで聴かせるシンフォニックな美しさはそのままに、ソロ作らしいより自由で多彩なアプローチを聴かせる力作です。
この透明感、熱量、スケール。もうフラワーキングスに肩を並べてると言って何の問題もないでしょう。ウクライナ出身の才人キーボーディスト率いるシンフォ・バンドの10作目、ずばりシンフォファン必聴作!!
KARFAGEN/MESSAGES FROM AFAR: FIRST CONTACT
CM17018(CAERLLYSI MUSIC)
2190円 (税込2409円)
在庫あり
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