2022年4月11日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
英国プログレッシヴ・ロックの代表的バンドであるジェネシスで活躍し、ソロ・アーティストとしても精力的な活動を展開しているスティーヴ・ハケット。
2020年5月に予定されていたクラブチッタ川崎での来日公演が新型コロナウイルスの影響で延期となっていましたが、
このたび、2022年7月8日(金)、9日(土)、10日(日)に開催が決定いたしました!!
クラブチッタにとって約2年ぶりとなる海外アーティスト公演がこのスティーヴ・ハケット来日公演。
詳細情報は下記公式ページをご覧いただければ幸いです。
https://www.cittaworks.com/event/stevehackett2022/
今回はそんなプログレ・シーンのレジェンド的存在と言える彼の足跡を辿っていきたいと思います!
トニー・バンクスの流麗すぎるピアノを受け継いで紡ぎ出されていく、必殺の哀愁ソロ!ハケットのミュージシャンとしての豊かな才能を感じさせる名演ですね。
おそらくGENESIS史上最も凶暴な演奏と言えるのではないでしょうか?終盤のクレイジーなギターソロは、まさに「KNIFE」という楽曲にふさわしい切れ味!!
ソロキャリアの出発点といえるスピーディーなナンバー。明確なソロパートこそないものの、全編で音数の多いテクニカルなギタープレイを披露しています!何度聴いてもカッコいい~!!
淡く繊細なタッチで描き出される幻想美が素晴らしいギターインスト。彼岸的境地すら感じさせる名演です・・・。
初期のジェネシス作品に収録されていてもおかしくないほどジェネシス的な気品高い叙情性を放つナンバーですが、圧巻は中盤のキーボードとのユニゾンで聴かせる超絶速弾き!まさにジェネシスでのトニー・バンクスとのコンビネーションを思い出さずにはいられない感動の名演です!
アメリカ志向のポップで抜けの良いナンバーの多い本作にあって、この曲は初期ソロ作を思わせる静かな英国叙情に満ちた小曲。ナイロンギターの切ない響きと物悲しい旋律を奏でるフルートのデュオが涙を誘う名品です。
クラシカルで格調高いフレーズを紡ぐ前半から、バンド演奏に乗って繰り出されるスピーディーでエネルギッシュなプレイが圧巻な後半まで、ハケットのギタープレイの全てが詰まったような一曲。これは痺れる~!
天まで届きそうなほど力強くパッション溢れる入魂のギターソロが素晴らしすぎる一曲。キャメルのアンディ・ラティマーに迫る、深みのあるトーンが極上!!
MAGENTAのリーダー、ROB REEDによるサイド・プロジェクト12年作。女性ヴォーカルをフィーチャーして壮大に繰り広げられるケルティック・シンフォで、STEVE HACKETTのギターの他にもMEL COLINS、FRANCIS DUNNERYなどが参加し、作品世界を彩っています。
再結成グリーンスレイドへの参加でも知られるJOHN YOUNGによるプログレ・バンド、13年デビュー作。ゆったりと伸びやかなメロディと、ジェントルかつ明朗なヴォーカルが織りなすスケールの大きなメロディアス・プログレ。ハケットの叙情味溢れるギタープレイが相性抜群!
イタリアのグループにも参加!サックスがリードするジャズ・ロックから泣きのシンフォまで、全編清涼感に満ちた叙情アンサンブルが素晴らしい一枚。ハケットは、アコギ小曲を担当。リリシズム溢れるサウンドを提供しています。
こちらもイタリアの新鋭12年作。ジェネシス直系のファンタスティックさとELPのテクニカルな疾走感を合わせ待つキーボード・サウンドを中心としたシンフォ・アンサンブルが持ち味。ハケットの他にもリチャード・シンクレア、デヴィッド・ジャクソンらが参加!
なんとオランダのバンドにも参加。一曲のみながら、彼の近作で聴けるブレイク・ビーツ調のリズム、オーケストラ、そしてロングトーンのソロと、彼の持ち味を詰め込んだかのようなサウンドを展開。
幾度も共演しているハンガリーの新鋭エスノ・ジャズ・ロック・バンドDJABEとの11-12年のライヴ作品。GENESISナンバーにて共演を果たしています。このジャジーな「LOS ENDOS」、痺れるカッコよさ!
多くのGENESISフォロワーを抱える現イタリアでも屈指のクオリティで聴かせる人気グループですね。ハケットの1stに収録「The Hermit」のカバーにてご本人が幻惑のギターを披露しており聴き所です。
まるでAREAのようなテンションのアヴァン・プログレとGENESIS的シンフォ要素を兼ね備えたイタリアの好グループ。イタリア叙情ほとばしるラストナンバーにて、近年でも屈指の名演を聴かせてくれていて、ハケットファンなら絶対聴き逃がせません!
GENESIS/CAMEL/GG/ELPなどをカバーした伊プログレ19年作。カバーの完成度も素晴らしいですが、聴き所はゲスト参加するA.フィリップスとS.ハケットの共演!フィリップスの繊細な12弦ギターの上をハケットのエモーショナルなギターが飛翔するパートは感涙ものです〜。
CAMEL系シンフォの名作と言えた前作2ndから実に10年。持ち前のCAMEL系シンフォ・スタイルに、ハケット、アニー・ハズラム、ビリー・シャーウッド、ジャスティン・ヘイワードら豪華ゲストの持ち味が絶妙に溶かし込まれた2020年3rd!
ジェネシスのファンタスティックさ+バークレイ・ジェームス・ハーヴェストの哀愁といえちゃうような英国のマルチ・プレイヤーによるソロ・ユニット。
どの楽器でも味わいある良いプレイを聴かせてくれてますが、中でもハケット愛を感じるデリケートな音運びにジョン・リーズばりの哀感も込められたギターが愛すべきだなぁ~。
薫り高き英国叙情をこれでもかと含んだサウンドが堪らない注目アーティスト!
要所要所で絶妙に「スティーヴ・ハケットが弾きそうなフレーズ」を繰り出してくるのが、このGENESIS系イタリアン・シンフォ新鋭バンドのギタリスト。
気品高さとエキセントリックな音運びがいかにもなギターワークからトニー・バンクス直系のファンタスティックなシンセまで、もうこれでもかとGENESIS愛に満ち満ちた名品☆
この1曲目、多分あらゆるGENESISフォロワーの中で最も深くGENESISリスペクトを示した名曲ではないでしょうか。
後半の雄弁なギターソロは、初めて聴いた時ハケット本人によるプレイに違いないと本気で思いました。完璧すぎます。
初期GENESISファンならば「よくぞここまで…」と拍手を送りたくなるはず!
まるでハケットがフュージョンへと傾倒したような、デリケートさと緊張感を保持しつつも滑らかに音を紡ぐプレイに思わず耳を奪われます。
それにしてもジェネシスを筆頭に、ジェントル・ジャイアント、XTC、ラッシュ、そしてクラシック音楽や民族舞踏音楽のエッセンスまでをイマジネーションたっぷりにまとめ上げるこのセンス、只事でありません。
フィンランド随一の個性派プログレ新鋭による渾身の2015年作!
メキシカン・シンフォの雄、いよいよ世界屈指のジェネシス・フォロワーへと上り詰めたと言って過言ではない傑作。
クラシック由来の気品に満ち満ちたキーボード群とデリケートかつ緊張感にも溢れるハケット直系ギターが描く、「静」と「動」の鮮やかなダイナミズムと共に疾走するアンサンブルを聴け!
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スティーヴ・ハケットの来日公演にちなんで募集させていただいた『スティーヴ・ハケット在籍時代のジェネシス・フェイヴァリット・アルバム』、たくさんのご投稿を頂戴いたしました!ご投稿いただいた皆さま、本当にありがとうございました!それでは、さっそくご紹介させていただきます!
盤質:傷あり
状態:良好
1枚は盤全面複数キズあり、若干スレあり
英国プログレッシブ・ロックを代表するバンドGENESISの全盛期を支えたギタリストによる、GENESIS在籍中の75年ソロ・デビュー作。本家のGENESISはちょうど代表作である「幻惑のブロードウェイ」を発表した時期であり、Phil CollinsやMike Rutherfordのサポートを受け、Peter Gabrielに採用させることのなかったSteve Hackettの求めたGENESISの音が詰め込まれた傑作といえます。またGENESISを想起させるばかりではなく、最初期のKING CRIMSONにも通じるような荘厳なメロトロンの使用、Sally Oldfieldのソプラノ・ボーカルなどが豊かなバリエーションを描き、彼独自のシンフォニックな音像を形成しています。
英国プログレッシブ・ロックを代表するバンドGENESISの全盛期を支えたギタリストによる、初期の名盤と言われる78年3rd。前2作がゲストミュージシャンを迎えての録音であったのに対して、本作からは本格的にバンド体制を組みJohn Hackett、Nick Magnus、Pete Hicksらを従えた、音楽的にも統一感を持たせた作風となっています。GENESIS直系のファンタジックなシンフォニック・ロックから、クラッシック・ギターを響かせる楽曲、オリエンタルなエキゾチックさを醸し出す楽曲まで触れ幅に恵まれていますが、どの楽曲も一聴して彼と分かるオリジナリティーに脱帽してしまう名盤です。
元GENESISのギタリスト。80年にCHARISMAレーベルよりリリースされた4thソロ。前作の延長線上にあるメロウでプログレッシヴなサウンドですが、キーボードの比重が増し、プログレッシヴな楽曲ではよりテクニカルでダイナミックに、メロディアスな楽曲では、CAMELを想わせるたおやかで幻想的なキーボードにより、一層ドラマティックになった印象です。キーボード、フルート、ギターが次々にリリカルなフレーズを奏でる「JACUZZI」他、どの曲も完成度が高く、聴き所満載。名作です。
紙ジャケット仕様、SHM-CD、05年デジタル・リマスター、ポスター付仕様、定価2800
盤質:傷あり
状態:
帯有
帯中央部分に色褪せあり、その他は状態良好です
アメリカ進出にあわせて制作された81年作5th。前2作でのバンドサウンドを離れ、キーボーディストのニック・マグナスとの2人体制でレコーディングされた異色作。ジャケットにも象徴されるような、アメリカナイズドされたポップで抜けの良いナンバーと、合間に奏でられるハケット本来の英国的なリリシズム溢れるアコギ曲とが共存する好作品となっています。
アメリカのマーケットを意識した作風だった前作から、再び彼本来の英国らしい気品とリリシズムが溢れるサウンドへと回帰した83年作。前作のパートナー、ニック・マグナスに加え、ダリル・ウェイズ・ウルフやマリリオンでの活動で知られるイアン・モズレーがドラムを担当しており、アンサンブルにダイナミズムに進化。それに触発されるように全編でエネルギッシュなプレイを炸裂させるハケットのギターも出色です。ずばり名作!
84年発表の第8作目。初のクラシック・ギター作品である83年作『BAY OF KINGS』と、スティーヴ・ハウとのバンドGTRでの活動の間に位置する作品。本作の特徴がブラジリアン・リズムを大胆に取り入れたサウンドで、その意味で彼の作品の中でもとりわけ個性的な一枚と言えます。ラテン音楽の華やかで軽快なサウンドを基調に、R&B調のナンバーから、ジャズ/フュージョン・タッチのナンバーまで、そのすべてに表情豊かなプレイを乗せていくハケットの卓越したギターがやはり出色。異色作ながら、ハケットの個性的なギタープレイの魅力が存分に発揮された好作品です。
70年代GENESISサウンドの立役者の1人であり、脱退後も独自のギターサウンドを追求するギタリスト、GENESIS在籍時の楽曲を再演した96年作。中間部にギターとストリングス、パーカッションによるアヴァンギャルドなパートが現れる「FIRTH OF FIFTH」、美しく伸びのあるギターをフィーチャーしたドラマティックな「YOUR OWN SPECIAL WAY」、民族的なリズムを取り入れた「LOS ENDOS」など、ソロキャリアの中で培ってきたハケットならではのサウンドメイクで、往年の名曲を再演しています。かつてジェネシスのライヴサポートメンバーとして参加したチェスター・トンプソン、ビル・ブラフォードを始め、ジョン・ウェットン、トニーレヴィン、エイドリアン・ブリューなどクリムゾンのメンバーが演奏に参加している点も、本作の聴き所。生まれ変わったGENESISナンバーに胸躍る一枚です。
99年作。ブレイクビーツを始めデジタルかつ硬質なサウンドを大幅に取り入れたナンバーから、得意のクラシカルなアコギ曲、そしてアンディ・ラティマーを彷彿させるエモーショナルな深みを持ったギタープレイが素晴らしい楽曲まで、ソロキャリアで培った幅広い音楽性を一枚にまとめあげた作風が特徴的な作品です。
初回限定盤スリップケース付き仕様、ボーナス・トラック2曲、画像はスリップケースのものです、定価2427+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯に折れあり、スリップケースにスレあり
ご存じ、元GENESISのレジェンド・ギタリストSteve Hackettが、何枚も共演作品を残すハンガリーのエスノ・ジャズ・グループDJABEと行った19年ハンガリーでのライヴを収録。17年作『LIFE IS A JOURNEY』のナンバーをメインとするDJABEの曲、「Last Train to Istanbul」「Hairless Heart」などのソロ曲、そして「Firth of Fifth」「Los Endos」などのGENESISナンバーをプレイ!
元イエス〜エイジアのスティーヴ・ハウと元ジェネシスのスティーヴ・ハケットを中心とするプログレ・バンド。86年の唯一作。プロデュースはジェフ・ダウンズ。言わずと知れた名ギタリストの2人ですが、メロディアスなバンドを経てきた彼ららしく、あくまで歌に比重が置かれていて、2人が紡ぐエレキ、アコギ、ギター・シンセが織りなす重厚かつ伸びやかなギター・オーケストレーションを中心に、アメリカナイズされたタイトなリズム・セクションとハイ・トーンのヴォーカル、フックに富んだメロディが爽快に躍動するプログレ・ハードが印象的です。アルバムの幕を開ける「When The Heart Rules The Mind」は全米14位の大ヒット。
GENESISが72年4月に行なったイタリアはローマでのライヴを収録。シングルリリースのみのナンバー「Happy The Man」ほか、『TRESPASS』と『NERSERY CRYME』からのナンバーを中心に披露。
DVD、NTSC、リージョン3、チャプターリストリーフレット・レーベルカタログリーフレット付仕様
盤質:傷あり
状態:良好
スレあり、リーフレット2種に圧痕・小さい折れあり
Peter Gabrielによる味わい豊かなしゃがれ気味のボーカルと、演劇的に彩られたステージ・パフォーマンスが独特の存在感を放ち、数多くのフォロワーに受け継がれ、現在に至るまで脈々とプログレッシブ・ロックシーンに息づいているイギリスのグループの71年3rd。Phil Collins、Steve Hackettが加入し、ついに黄金期のGENESISが誕生した記念すべき1枚。Peter Gabrielの寓話的な世界観が良く現れており、その奇天烈な世界は冒頭「ミュージカル・ボックス」と、それを表現したアルバムジャケットに顕著でしょう。GENESISサウンドが完全に確立された作品であり、本作をステップにGENESISは名盤を連発していきます。
Peter Gabrielによる味わい豊かなしゃがれ気味のボーカルと、演劇的に彩られたステージ・パフォーマンスが独特の存在感を放ち、数多くのフォロワーに受け継がれ、現在に至るまで脈々とプログレッシブ・ロックシーンに息づいているイギリスのグループの73年5th。Peter Gabriel期GENESISの作品の中でも非常に英国然とした湿り気と気品に溢れた作品であり、ジャケットの通り温かみのあるサウンドを構築しています。「ダンシング・ウィズ・ザ・ムーンリット・ナイト」や「ファース・オブ・フィフス」といった代表曲も収録されており、前作「FOXTROT」に負けず劣らずの傑作となっています。
CASCDX1074/724383977727(VIRGIN)
DEFINITIVE EDITION REMASTER
盤質:全面に多数傷
状態:並
小さいカビあり、その他は状態良好です
Peter Gabrielによる味わい豊かなしゃがれ気味のボーカルと、演劇的に彩られたステージ・パフォーマンスが独特の存在感を放ち、数多くのフォロワーに受け継がれ、現在に至るまで脈々とプログレッシブ・ロックシーンに息づいているイギリスのグループの74年6th。Peter Gabriel在籍期最後のアルバムとなる本作はマンハッタンを舞台に繰り広げられる、ラエルという男性を主人公にしたコンセプト・アルバムであり、Peter Gabriel期GENESISの集大成となった問題作。前作までのファンタジックなジャケットから一転、ヒプノシスによるジャケットを採用し、それまでの寓話的な幻想性は後退していますが、Peter Gabrielのシアトリカルなボーカルは健在であり、聴く者を文字通り幻惑の世界に誘います。
紙ジャケット仕様、2枚組、再プレス盤、解説元から無し、歌詞対訳・ファミリーツリー付き、内袋付仕様、定価3495+税
盤質:無傷/小傷
状態:不良
帯有
目立つカビあり
2枚組、DEFINITIVE EDITION REMASTER
盤質:無傷/小傷
状態:良好
フロントマンであったピーター・ガブリエルが脱退、4人編成となって制作された初のアルバム。グループの要が抜けたことでバンドの存続さえ危ぶまれたが、フィル・コリンズを新しいヴォーカリストに据え、プログレッシヴな要素は残しつつもポップ・センスが加わった新しいジェネシス・サウンドを打ち出した作品。メロディ・ラインの美しさという点では屈指と言える傑作。
前作に続き、フィル・コリンズをフロントに据えた4人体制で制作された、プログレッシヴ・ロック期の最後の作品とも称される通算8作目のオリジナル・アルバム。ピーター・ガブリエル在籍時の神秘性こそ薄れたものの、彼ららしいファンタジックな世界観を美しくも格調高いサウンドで聴かせるクオリティの高い作品。
CDSCDX4005/724383988624(VIRGIN)
DEFINITIVE EDITION REMASTER
盤質:無傷/小傷
状態:並
小さいケースツメ跡あり、カビあり
紙ジャケット仕様、初回プレス、解説元から無し、歌詞対訳・ファミリーツリー・内袋付仕様、定価2427+税
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯有
若干カビあり
99年初回盤、紙ジャケット仕様、解説元から無し、インサート・内袋・歌詞対訳・ファミリーツリー付仕様、定価2427+税
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯有
カビあり
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