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ゴング、ホークウィンド、フロイド好きにも注目してほしい、SULATRONレーベル発の新鋭スペース・サイケ特集!

スタッフ佐藤です。

今回新たに取り扱いをスタートしたのが、ドイツを拠点とするSULATRONレーベル

2004年より、ヨーロッパ各国のスペース・ロック/サイケ系アーティストを多数送り出しているレーベルです。

ゴングやホークウィンド、さらに初期ピンク・フロイドが好きな方にも是非注目してほしい、SULATRONレーベル発の新鋭スペース・サイケをご紹介してまいります!


同レーベルの中核アーティストSULA BASSANAについて

最初にご紹介したいのが、SULA BASSANAというアーティスト。

ギター/キーボード/ベース/ドラムス/プログラミングまでを一人でこなせるマルチ・ミュージシャンであり、多重録音で単独製作したスペース・サイケ・アルバムを現在までに20作品近くリリースしています。

また、ELECTRIC MOON、LIQUID VISIONS、ZONE SIX、MOONSEEDSなど複数のバンドでも並行して活動しており、毎年数作品がSULA BASSANA名義やいずれかの参加バンドからリリースされるくらいの活躍っぷりを見せているんです。この人、一体何者?



レーベル名との繋がりでお察しの方もいらっしゃるかと思いますが、このSULA BASSANAこそSULATRONレーベルのオーナーDavid Schmidtその人。

68年ドイツ出身で、80年代中期より音楽活動をスタート。以来40年近くにわたってジャーマン・サイケ・シーンで活躍してきました。

GURU GURUのMani Neumeier、AGITATION FREEのAx Genrichとのトリオ・ユニットNeumeier-Genrich-Schmidtは、プログレ・ファンならご存じの方もいらっしゃるかも知れません。

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というわけで、まずはSULATRONレーベルの創設者にして主力アーティスト、SULA BASSANAの作品をチェックしてまいりましょう!

SULA BASSANA/LOOP STATION DRONES

現ジャーマン・サイケ界の鬼才マルチ・プレイヤー、21年作。

ギター、オルガン、エレピ、シンセ、ドラム・プログラミングを自身で演奏、ループステーションを駆使して作り上げた単独作で、深遠な宇宙空間を漂うかのようなスケール大きく幻想的な広がりと哀愁を伴う独自のスペース・ロックをじっくりと聴かせてくれる逸品です。

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SULA BASSANA/CV SESSIONS

21年作その2。

アナログ&ポリフォニック・シンセ/シーケンサー/メロトロン/スタイロフォン/ドラムマシン/ギター/ベースを一人で操り、トリップ感満点の刺激的なスペース・ロックをプレイ。

各種シンセが折り重なって色彩感ある音の紋様が次々と広がる音作りに並々ならぬ才覚が発揮されてますね。

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SULA BASSANA/NOSTALGIA

プログレ・ファンにはこの22年作が是非オススメ。

HAWKWINDとGONGが合わさったようなハイテンションのスペース・サイケから、名バンドSPRINGかと思うような温かいメロトロンが終始鳴り響く叙情的なナンバーまで、往年の名バンド達へのリスペクトに満ち満ちた名作です!

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MOONSEEDS/MOONSEEDS

SULA BASSANAがドラムス/オルガン/メロトロンを担当、ドイツとオーストラリアのミュージシャンで結成されたヘヴィ・サイケ/スペース・ロック・トリオの24年1st。

異星の風景のようなジャケのイメージを描くスペース・ロックから、凶暴なギターが炸裂するヘヴィ・サイケへと変貌していく強烈作!

さらにフロイド「Echoes」の終盤みたいなスペーシーかつ哀愁みなぎるナンバーもあってこれまた絶品です。

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ZONE SIX/FULL MENTAL JACKET

SULA BASSANAがベース/シンセ/オルガンをプレイ、2人のギタリストとソプラノ・サックス奏者を擁するバンドの23年作。

RADIO GNOME期GONG彷彿のスペイシーなサウンド+スピーカー音量要注意の轟音ギターにビビるヘヴィ・サイケ!

こ、このエネルギーとテンションはちょっととんでもないですよ。

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TALEA JACTA MEETS ELECTRIC MOON/SABOTAR

ポルトガルのスペース・ロック・デュオTALEA JACTAと、SULA BASSANA率いるトリオELECTRIC MOONのコラボ盤。

アグレッシヴに突き進む緊張感あるカオティックなスペース・サイケで、GONG『You』やOZRIC TENTACLESを格段にヘヴィにしたようなサウンドと言えるかも!

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SULATRON発、各国の新鋭スペース・ロック/サイケたちをご紹介!

SUN DIAL/MESSAGES FROM THE MOTHERSHIP

90年デビューの英サイケ/スペース・ロック・バンドによる23年作。

強烈にひずんだサイケ・ギターがあまりに痛快な、60s末~70s初頭の録音としか思えないヴィンテージなスペーシー・サイケをプレイ!

存在感たっぷりに鳴り響くメロトロン、そしていかにも往年の英サイケ的な淡いヴォーカル。堪りません。

A/LPACA/MAKE IT BETTER

イタリア出身の新鋭ガレージ・サイケ/スペース・ロック・グループによる21年1st。

スペース・ロック的な浮遊感を纏いつつも、核にあるのは往年のガレージ・ロックを受け継ぐ荒々しい疾走感。

クールな知的さとエネルギッシュさが渾然一体となったサウンドが最高!

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CENTRE EL MUUSA/CENTRE EL MUUSA

エストニアは首都タリン出身バンド、20年作1st。

トリップ感満点でありつつヴィンテージな温かみもたっぷりのインスト・サイケは、素晴らしい聴き心地の良さ。

リズム・セクションとギターの反復演奏を土台に、キーボードが浮遊感あるトリッピーな音をセンスよく散らすサウンドは、GONG好きにもHAWKWIND好きにも響くものがあると思います!

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CENTRE EL MUUSA/PURPLE STONES

エストニアは首都タリン出身バンド、22年作2nd。

ユルいグルーヴに乗って飄々と音を刻むエレピ、そして気怠げに唸るサイケデリック・ギター…。

70年頃の英国バンドによるサイケデリック・ジャム・セッションを聴いているような感覚にさせるサウンドがあまりに見事だなぁ。

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FARFLUNG/LIKE DRONES IN HONEY

95年デビュー、LAを拠点とするサイケ・バンドによる2022年作。

アシッド感の強いトリッピーな幻惑的音空間の中から、鋭角的で疾走感抜群のパンキッシュなバンド演奏が飛び出してくるサウンドが激カッコいい!

酩酊しているのか悪夢を見ているのか、その両方かという濃密なサイケデリック・サウンドは、とにかくまともではありません。

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SATURNIA/STRANDED IN THE GREEN

ポルトガル出身マルチ・ミュージシャンによるプロジェクト、21年作。

ギター/ベース/ドラムス/シタール/ハモンド・オルガン/ピアノ/ローズ・ピアノ/シンセなどなど実に17種類もの楽器を一人で操って、ヴィンテージでオリエンタルな空気を纏った幻惑のスペーシー・サイケを作り上げています。

なぜかアルゼンチンのALMENDRAを思い出しちゃうなぁ。

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ELARA SUNSTREAK BAND/VOSTOK 1

ドイツのヘヴィー・サイケ/ストーナー・ロック・トリオ、21年作3rdアルバム。

16~19分台のナンバー4曲という構成ですが、1曲目からガツンとやられました。

ズシズシと重たいリズムに乗って、凶暴にのたうつヘヴィ・サイケデリック・ギターが炸裂。こ、こりゃ破壊力が半端じゃない!

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    ドイツとオーストラリアのミュージシャンで結成されたヘヴィ・サイケ/スペース・ロック・トリオの24年デビュー作。ソロ・プロジェクトSULA BASSANAで知られるマルチ・ミュージシャンDavid Schmidtがドラムス/オルガン/メロトロンを担当しています。「Earth」「Sun」「Moon」の全3曲構成ですが、冒頭の21分にわたるナンバー「Earth」から圧倒的。異星の景色の如きジャケ・イメージを映し出すような、静謐ながらもただならぬ空気を纏った演奏が続く前半。深遠なスペース・ロックなのかと思っていると、ギターがどんどんと凶暴になっていって強烈なヘヴィ・サイケへと発展していく中盤は鳥肌モノの迫力があります。2曲目はメロトロンが登場し、哀愁のギターと共にフロイド「Echoes」の終盤を思わせる叙情的なスペース・ロックをプレイ。そして浮遊感あるファンタジックな曲調とヘヴィなサイケデリック・ギターの組み合わせがユニークなラスト・ナンバーで幕を閉じます。ヘヴィなサイケデリック・ロックとスペイシーな浮遊感覚とを絶妙なバランスで調和させたサウンドが素晴らしい逸品です!

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    90年にデビューした、英ギタリスト/マルチ・プレイヤーGary Ramon率いるソロ・プロジェクト、23年作。ヴォーカル/ギター/ハモンドを自身で演奏し、ベーシストとメロトロン/ムーグ奏者を迎えたトリオで製作された一枚です。60年代のギタリストも顔負けの強烈にひずんだサイケデリック・ギターがあまりに痛快な、60s末〜70s初頭の録音としか思えないヴィンテージなスペーシー・サイケをプレイ。メロトロンも存在感たっぷりに鳴り響いており、ヴィンテージ感を一層深めます。ギターを筆頭にけたたましいまでの演奏とは対照的なヴォーカルの淡い歌声が、これまた往年のブリティッシュ・サイケに通じていてGOOD。とにかく豪快なサイケデリック・ギターを現代に堪能したい!という方にはもってこいの快作です!

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    ポルトガルのデュオTALEA JACTAと鬼才Sula Bassana率いるELECTRIC MOONによる21年作コラボ作、終始ハイテンションかつ攻撃的に繰り広げられるスペーシー・ヘヴィ・サイケ!

    ポルトガルのスペース・ロック・デュオTALEA JACTAと、鬼才マルチ奏者Sula Bassana率いるトリオELECTRIC MOONによるコラボ・アルバム、21年作。アグレッシヴに突き進む緊張感あるカオティックなスペース・サイケを展開します。パーカッションも交えて手数多く攻めるドラムスとノイジーさと重厚さを兼ね備えたギターを中心とするジャム・バンド的疾走感を伴った演奏はかなりのカッコ良さ。ラスト20分の大作はGONG『You』やOZRIC TENTACLESを格段にヘヴィにしたような、コズミック&スリリングなサウンドがただただ痛快!。終始にわたってハイテンションかつ攻撃的に繰り広げられる、圧倒的なスペーシー・ヘヴィ・サイケ・インスト盤!

  • ZONE SIX / FULL MENTAL JACKET

    ジャーマン・スペース・サイケの鬼才マルチ奏者Sula Bassanaを中心とするバンドの23年作、ずばり現代ヘヴィ/サイケ&スペース・サイケの大傑作!

    97年結成、ジャーマン・スペース・サイケの鬼才マルチ奏者Sula Bassana(David Schmidt)を中心とする5人組バンドの23年作。Sulaはベース/シンセ/オルガンをプレイ、2人のギタリストとソプラノ・サックス奏者を擁する編成が特徴的です。疾走感抜群のリズムにひしゃげたノイジーなギターが乗り、シンセがスペーシーな音を散らす、のっけから圧倒的スピード感で飛び出すアンサンブルにやられます。北欧のMOTORPSYCHOあたりを思い出させる導入です。激しい演奏が一旦落ち着くと、ジャジーに浮遊するソプラノ・サックスのソロパート。GONGのDidier Malherbeへの意識が明確に感じられる妖艶なメロディアスさを持ったプレイが素晴らしいです。次第に再び演奏に熱量が戻ってくると、爆発するノイジーなギターとアグレッシヴに噴き出すシンセ(?)が轟音の壁を構築。ここはスピーカーの音量に気を付けた方がいいレベル。そのままのテンションで疾走感ある演奏へと収束していき幕切れ。20分の大作ながら一瞬たりとも退屈させない刺激的で濃密なヘヴィ・サイケ・ハード・ロックに早くも完全ノックアウト。2曲目は静謐な序盤から一気にテンションMAXに駆け上がる演奏の落差が凄いナンバー。荘厳にそそり立つオルガンのプレイが効いています。終盤はまたまた音量注意の凄まじいけたたましさに驚愕。ラストの3曲目は全体にやや落ち着きますが、スペーシーなシンセサイザーが縦横無尽に飛び交うスペース・ロック色が強く出たサウンドと、ラスト付近の轟音ギターパートの対比が強烈です。このアルバム全編に充満するエネルギーとテンションはちょっととんでもないですよ。ずばり現代ヘヴィ/サイケ&スペース・サイケの大傑作!

  • FARFLUNG / LIKE DRONES IN HONEY

    95年デビュー、LAのサイケ・バンドによる2022年作、強烈なトリップ感を伴ったサイケデリック音響とパンキッシュなバンド演奏がカッコいい!

    95年デビュー、ロサンゼルスを拠点とするサイケ・バンドによる2022年作。アシッド感の強いトリッピーな幻惑的音空間の中から、鋭角的で疾走感抜群のパンキッシュなバンド演奏が飛び出してくるようなスタイルは、なかなか強烈なインパクトがあります。酩酊しているのか悪夢を見ているのか、その両方かという濃密なサイケデリック・サウンドは、とにかくまともではありません。でもリズムが入ったバンド主体のパートはかなり骨太な音を聴かせていて、それがまたカッコいい。サイケデリック・パンクの痛快なる一枚!

  • SULA BASSANA / LOOP STATION DRONES

    独マルチ・ミュージシャンDavid Schmidtによるスペース・ロック・プロジェクト、21年作

    02年デビュー、ドイツのマルチ・ミュージシャンDavid Schmidtによるスペース・ロック・プロジェクト、21年作。ギター、オルガン、エレピ、シンセ、ドラム・プログラミングを自身で演奏し、ループステーションを駆使して作り上げた単独作。スペイシーな音を散りばめたキラキラした近未来的サウンドというイメージでのスペース・ロックとは異なり、深遠な宇宙空間を漂うかのようなスケール大きく幻想的な広がりと哀愁を伴う独自のスペース・ロックをじっくりと聴かせてくれます。シンセやプログラミングによる無機的かつ神秘的な音色と人間味ある叙情的なサウンドが違和感なく融合したスタイルが見事です。

  • CENTRE EL MUUSA / PURPLE STONES

    エストニアは首都タリン出身のヴィンテージ・インスト・サイケ・グループ、22年2ndアルバム

    エストニアは首都タリン出身、エレクトロ・デュオCENTRE ELECTRONIQUE MUUSAから発展したロック・バンドによる2022年2ndアルバム。前作でも素晴らしかったヴィンテージなサイケ・インスト路線をより追求した内容となっています。ユルいグルーヴに乗って飄々と音を刻むエレピ、そして気怠げに唸るサイケデリック・ギター…。70年頃の英国バンドによるサイケデリック・ジャム・セッションを聴いているような感覚にさせるサウンドがあまりに見事です。エストニアと言えばプログレ系ばかりに注目してきましたが、こんな最高のサイケ・グループがいたとは!

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