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【「イタリアン・ロック・フェス 2013」参加バンド特集】2日目参加のROVESCIO DELLA MEDAGLIA & FORMULA 3をご紹介!

こんにちは、カケレコ・スタッフ佐藤です。

「イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル 2013」まで、残り2日になりましたね!

2011年から始まり、今年で3回目となる同フェスもついに今年で完結となります。

参加バンドは、

26日(金):MUSEO ROSENBACH & MAXOPHONE
27日(土):ROVESCIO DELLA MEDAGLIA & FORMULA 3
28日(日):AREA & MAURO GPAGANI

と、最終章を飾るに相応しい豪華ラインナップ!

そんなわけで本日は、2日目の参加バンド、ROVESCIO DELLA MEDAGLIA と FORMULA 3を、過去作を振り返りながらご紹介してまいりたいと思います。

ROVESCIO DELLA MEDAGLIAは、70年にローマで結成されたバンド。70年代には3枚のオリジナル作を発表し、その後も2011年に至るまで断続的に作品を発表しています。

彼らの初期2作品は、プログレッシヴな構築性を加味したハード・ロックという感じで、荒削りながらも70年代初頭らしい熱気を帯びたエネルギッシュな力作。サバスとヒープを足して2で割ったような感じでしょうか。

そして何と言っても、今回のフェスで再現されるということで期待が膨らむ73年発表の名作『CONTAMINAZIONE』ですよね。映画音楽界の巨匠ルイス・エンリケス・バカロフ手掛けるオーケストレーションとの共演作として、ニュー・トロルス『CONCERTO GROSSO P.1』、オザンナ『MILANO CALIBRO 9』と並び称される、伊シンフォ史上屈指の作品です。ずばり「化けた」と言っていい一枚でしょう!

初期3作がよく知られる彼らですが、80年代/90年代/00年代にも作品を発表しています。そんな中でも注目がこの11年作。洗練された鋭いヘヴィネスが全編を貫くハード・ロックとして相当な力作なんですよね?。ちょっとX-LEGGED SALLYなどもよぎります。こんなテンションの演奏がフェスで展開されるなら、それはもう興奮のステージになること間違いありませんね!これは期待大!

  • イタリア出身名門グループの再編2作目、クラシカルなフレーズを連発する速弾きギター、浮遊感あるキーボード。メロディアス・ハードと、変拍子を取り入れたインプロヴィゼーションが融合したアンサンブルによる疾走感溢れるハード・ロックがカッコイイ!→

    IL ROVESCIO DELLA MEDAGLIA/MICROSTORIE

    CD詳細ページへ 

続いてはFORMULA 3。彼らは69年に結成されたバンドで、デビュー時はサイケがかったビート・ロックというべき音楽性を持っていました。70年のデビュー作なんかは、もうジャケからして、うわっサイケ!という感じですよね。

ここから4年後のラスト作で、あんなにも愛すべき歌ものプログレを奏でるバンドになるとは想像がつきませんね。
その74年作がこちら。歌心溢れるメロディーとアルベルト・ラディウスの切ない泣きのギターが最高の形で融合した伊プログレ屈指の名作として知られます。

そして、今回のフェスの全日程を通じて一番の注目ポイントと言えるのが、伊プログレ界のスーパーバンドIL VOLOの楽曲が演奏されることでしょう。

IL VOLOはFORMULA 3解散後の74年にFORMULA 3のメンバーと腕利きのスタジオ・ミュージシャン達によって結成されたバンド。発表された2作品は、いずれもイタリアン・プログレ史上に名を刻む大名盤として語り継がれています。

ではその2作品からもお聴きください!

74年作は、FORMULA 3の延長線上の情緒豊かな歌ものに、洗練された鋭い演奏をぶつけた作品。75年の2ndは、ほぼ全編インストとなりますが、地中海の風をいっぱいに含んだような切ないまでの叙情美が素晴らしい名品です。

昨年も出演が予定されていたものの、ラディウスの体調不良により来日が中止となってしまったFORMULA 3。今回こそイタリアン・ロックの歌の魅力を存分に堪能できるチャンスなんですよね!これは期待しないわけにはいきません!

そんなわけで簡単ではありますが、過去の作品とともに2日目に出演するバンドをご紹介してまいりました。明日はいよいよ最終日のラインナップ、アレアとマウロ・パガーニに迫ってまいります!

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