2025年3月27日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
本日ピックアップするのが英国のブルー・アイド・ソウルを代表するヴォーカリストの一人、ジェス・ローデン。
ロバート・パーマー、フランキー・ミラーと共に「英国3大ブルー・アイド・ソウル・シンガー」とも評される名ヴォーカリストですね。
言わずと知れた人気ヴォーカリストの故ロバート・パーマー、そして「オーティス・レディングの再来」とも謳われパブ・ロック・シーンでもその名が知られるフランキー・ミラーらに比べると、日本での知名度はやや低いかもしれませんが、実力においては2人にまったく引けを取りません。(個人的には一番好き!)
先日、ジェス・ローデン・バンドの『PLAY IT DIRTY PLAY IT CLASS』、そして彼が参加した英米混成バンドBUTTS BANDの1stがめでたくリイシューされたのを記念して、70年代までのジェス・ローデン参加作品を一挙ご紹介していきたいと思います。
それではスタート!
65年より活動を開始しスウィンギン・ロンドン隆盛を担った、トランペット奏者Alan Bown率いるTHE ALAN BOWN SET。
彼らがTHE ALAN BOWNと名を改め、『サージェント・ペパーズ』に端を発するサイケ・ポップ・ブームに呼応したサウンドを作り上げた、この名義での68年唯一作。
百花繚乱の68年産サイケ・ポップの中ではマイナーな一枚ながら、生き生きとフレッシュなエネルギーに満ちたリズム、カラフルな管弦楽器やオルガンやリコーダーが彩る名品です。
もちろん若きジェス・ローデンのヴォーカル&ハーモニーも見事で、サイケ・ポップなナンバーでは素朴でリリカルに歌っていますが、R&B色のあるグルーヴィー&サイケなナンバーでのヴォーカルは初々しさは残しつつもすでに絶品の域。
そして極めつけのこのディラン・カバーが超絶的にカッコいい!
68年にAlan Bownのもとを去り、翌69年に自身を中心に結成したのバンドがこのBRONCO。
カントリーやスワンプ・ロックの要素を強く打ち出したスタイルが特徴のバンドで、この70年デビュー作も米南部の風景が浮かぶ土の香り漂うアンサンブル、哀愁溢れるメロディが実に素晴らしいです。
ジェス・ローデンのヴォーカルは英国的な憂いを帯びたメロウな歌唱を中心に、時にはプラントばりのシャウトも聴かせていて最高。
知名度では天地の差がありますが、内容的には同年リリースのクラプトン1stソロと共にブリティッシュ・スワンプ・ロック黎明期の傑作と言えるでしょう!
71年発表の2nd。
相変わらず熱いシャウトからメロウな歌唱まで極上のパフォーマンスでこなす芳醇なジェス・ローデンのヴォーカルと、前作よりも靄がかかったような英国情緒を強く感じさせるバンド演奏が美しく溶け合っていて、たまらない味わい深さのサウンドを奏でています。
英国ならではのスワンプ・ロックとして、よりサウンドの深みが増した名品。
元ドアーズのロビー・クリーガーとジョン・デンスモア、そして名セッション・ベーシストのフィル・チェン、キーボーディストのロイ・デイヴィス、そしてジェス・ローデンというメンバーによる英米混成バンドの73年デビュー作。
カントリー・タッチも織り込んだ哀愁たっぷりのブルース・ロックですが、演奏にルーズさはなく骨太ながらも引き締まったアンサンブルが見事。
そして何と言ってもジェス・ローデンのソウルフルでコクのある存在感抜群の歌唱が冴えわたっていて悶絶もの!
ブラス・ロック・バンドIGUANAのメンバーを迎えて結成したリーダーバンドで放った76年作。
粘り強くコシのあるリズムに鋭いブラス、スワンプ・ロックを下地によりファンク/ソウル色を強めたアンサンブルに、黒人顔負けの太く力強いシャウトが炸裂!
パワフル&ファンキーなナンバー揃いかと思いきや、洗練されたエレピや洒脱なコーラスを取り入れたムーディーなAOR/ソフト・ロック的サウンドも聴かせていて、味わい深さいっぱい。
英国ホワイト・ソウルの旨味が詰まった快作。
そしてこの77年のライヴ・アルバムも必聴ですよ。
ソウルフルなヴォーカルが臨場感を持ってしなやかに迫り、ライヴならではのバンドとの密な一体感が最高に気持ちの良いサウンドです。
クールなギターカッティング、メロディアスなベースにエレピが被さり、抑えたホーンが鳴る中、ジェスがほどよく黒っぽいボーカルで滑らかに歌い上げていきます。
熱さと共に都会的な洗練味も持ち合わせた歌唱が、ライヴで一層つややかに輝いてるなぁ。
77年の2ndでは、スワンプ・ロックを土台としつつも洗練された楽曲が並んだ1stを踏襲するサウンドを中心に、ブルース色の強いアーシーな手触りのナンバーも収録。
ハード・ロックを歌っても決まるだろう太く存在感ある歌声に芳醇なブラスが絡むゴキゲンなスワンプ・ロックを聴かせる1曲目から名曲ですが、2曲目の気だるげなギターをバックに囁くように歌う瀟洒なヴォーカルもまた絶品。
上のライヴ盤でも聴けた、熱さと洗練を備えた天性の歌声で振れ幅自在に歌い上げていて堪らん…。
BUTTS BANDから離脱後、満を持してリリースされた74年のソロ・デビュー作。
アラン・トゥーサンによるプロデュースで演奏にはミーターズも参加した本作、ニューオーリンズ・サウンドを取り入れた洗練されたR&Bナンバーの数々を披露していて、生き生きと歌い上げるジェスのソウルフル・ヴォーカルが見事にハマっていて素晴らしすぎる…。
ジャケのカッコよさも抜群の77年2ndソロ。
今回もアメリカ録音で、Milt Hinton、Anthony Jackson、Buddy Williams、John TropeaほかNYのトップ・ミュージシャン達をバックにレコーディングした意欲作です。
冒頭、コリン・ブランストーンのバージョンでも知られるティム・ハーディン「Misty Roses」のリリカル&メロウなカバーから聴き惚れてしまいます。
全体にしっとりと聴かせるアーバンなナンバーが揃う落ち着いた作風ですが、合間に挟まれる軽快なグルーヴィー・チューンでは躍動感あるヴォーカルがより際立ちます。
AORファンにアピールする名品です。
ソロ名義ではラストとなる80年作。
前作でも聴かせていたAOR的なスタイルをより推し進めた一枚で、ロバータ・フラックやクインシー・ジョーンズとの仕事で著名なLeon PendarvisがプロデュースしたA面の楽曲は洗練を極めたメロウAORの佳曲が並びます。ジェスのしっとり流麗な中にワイルドさが見え隠れするヴォーカルがまた良いんですよね。
よりポップさを押し出した楽曲と躍動的な演奏が楽しめる、前作もプロデュースしていたJoel Dornが手掛けたB面にも注目。ジェスの伸びやかでソウルフルなヴォーカルが映える~!
いかがだったでしょうか。
ここまでジェス・ローデンの名唱が楽しめる作品達をザっと見てまいりましたが、ここからはジェスのゲスト参加作品&周辺作品の数々をピックアップしてまいりましょう!
いぶし銀ブリティッシュ・ロック・ドラマーKeef Hartleyの1stソロに、ヴォーカリストとして参加。
これぞ英国ロックという憂いたっぷりのサウンドに見事にマッチする、泣かせるヴォーカルを聴かせてくれていますよ。
特にこの1曲目「Circles」の名曲っぷりときたら。
元FREEの名ギタリストが73年に放った1stソロ。
2曲にジェスが参加していて、うち一曲「I’m Ready」でヴォーカルを取っています。
本作と言えば17分に及ぶ冒頭の「Tuesday Morning」のインパクトが凄いですが、続くこの曲も痺れるブルース・ロック・ナンバー。
コゾフお得意の泣きのギターと、ポール・ロジャースにも決して引けを取らないジェスのヴォーカルが相性抜群!
ジュリアード&バークリーというアメリカの2大名門音楽院で学んだ日本人パーカッショニストによる77年作。
クラウス・シュルツェにアル・ディ・メオラ、クォーターマスのkeyピーター・ロビンソン、そしてジェス・ローデンらが全面参加という、前作に続いて豪華メンバーが製作に協力しています。
ドラムとパーカッションを用いて多彩に表情を変えていくリズムのうえを、名手たちの技巧的なプレイが飛び交い、オーケストラが劇的に流れゆく中、ジェスが哀愁みなぎる歌唱を響かせていて素晴らしい~。
名盤『NORTH STAR GRASSMAN AND THE RAVENS(海と私のねじれたキャンドル)』収録ナンバーとしてお馴染みですが、実はジェス・ローデンとサンディのデュエット・バージョンが存在するんですよね。
アンソロジーBOX『A BOXFUL OF TREASURES』や『RENDEZVOUS』の12年リイシューなどにボーナストラックとして収録されていて、ラスト1分で最高のデュエットが堪能できますよ♪
こちらはジェス・ローデンが居なくなっちゃった後にリリースされたBRONCOの3rd。
BAND OF JOYの残党達を迎えて制作されたアルバムですが、より一層英国らしい憂いたっぷりのメロディ&ハーモニーに溢れた作品で泣けるんだなぁ。
パブロック・ファンにもオススメしたい一枚です☆
ジェス・ローデンやフィル・チェンら英国組が抜けた2ndアルバム。
前作大活躍だったジェス不在の穴を埋める、Michael Stull&Alex Richmanの男女ヴォーカルがこれまた素晴らしい~。
完全な米国人バンドになりましたが、哀愁たっぷりのサウンドは相変わらず堪りません!
後にJESS RODEN BANDの演奏陣となったのがこのブラス・ロック・バンド。
熱気むんむんのリズム隊に強烈なブローでからむサックス!そして熱くソウルフルなヴォーカル!
ファンキー&グルーヴィーなサウンドが持ち味ですが、全体的にくすんだ感じで英国的な陰影も帯びているのが実に味わい深い。
元DOORのギタリストRobbie KriegerとドラマーJohn Densmore、英ブルー・アイド・ソウル・シンガーJess Roden、名セッション・ベーシストPhil Chen、キーボーディストRoy Daviesらによる英米混成バンドの73年デビュー作。カントリー・タッチも織り込んだ哀愁たっぷりのブルース・ロックですが、演奏にルーズさはなく骨太ながらも引き締まったアンサンブルが見事。タイトに刻むドラムスと歌心豊かなベースによるリズム隊、シャープなトーンで情感たっぷりにプレイするギター、オルガン/エレピ/シンセを自在に操るキーボード。そんな隙のないアンサンブルに乗るJess Rodenのヴォーカルがまた素晴らしく、ソウルフルでコクのある存在感みなぎる歌唱が本作の完成度をさらに押し上げています。ブルージーながら洗練された職人的演奏と渾身のヴォーカルにノックアウト必至の名盤です。カケレコメンド!
ALAN BOWN SETやBRONCOに在籍し、フランキー・ミラーやロバート・パーマーとも並び称される英国の名ブルー・アイド・ソウル・シンガー、ジェス・ローデン。彼が英ブラス・ロック・バンドIGUANAのメンバーと共に結成したバンド名義での76年作1st。粘り強くコシのあるリズムに鋭いブラス。スワンプ・ロックを下地にしつつよりファンク/ソウル色を強めた本格派のアンサンブルに、黒人顔負けの太く力強いシャウトが炸裂!パワフル&ファンキーなナンバー揃いかと思いきや、3曲目からは洗練されたエレピや洒脱なコーラスを取り入れたムーディーなAOR/ソフト・ロック的サウンドも聴かせていて、味わい深さいっぱい。英国ホワイト・ソウルの旨味が詰まった名盤です。
後に英ホワイト・ソウル・シンガーのジェス・ローデンのバック・バンドとして活躍するメンバーによる英ブラス・ロック・グループ。72年唯一作。管楽器奏者2人に鍵盤奏者1人を含む6人編成。鍵盤は、ソロでオルガン・ロック作をリリースしているDon Shinn!粘っこく熱気むんむんのリズム隊、そこに強烈なブローで絡みつくブラス、軽快なカッティングから地を這うようなハード・エッジな演奏まで力強いギター、グルーヴィーなピアノ、そして熱くソウルフルなヴォーカル。ファンキー&グルーヴィーなサウンドが持ち味ですが、全体的にくすんだ感じで英国的な陰影を帯びているのも特筆。コロシアムやイフあたりのファンから、ジェス・ローデンやフランキー・ミラーあたりのホワイト・ソウルのファンは是非!
ロバート・パーマー、フランキー・ミラーらと共に英国の3大ブルー・アイド・ソウル・シンガーに挙げられるジェス・ローデンによるリーダーバンド、76年の2ndアルバム。スワンプ・ロックを土台としつつも洗練された楽曲が並んだ1stを踏襲するサウンドを中心に、ブルース色の強いアーシーな手触りのナンバーも収録。ハード・ロックを歌っても決まりそうな太く存在感ある歌声に芳醇なブラスが絡むゴキゲンなスワンプ・ロックを聴かせる1曲目から最高ですが、2曲目の気だるげなギターをバックに囁くように歌う瀟洒なヴォーカルもまた絶品。ロッド・スチュワートとジョン・フォガティの中間と言った印象の歌唱が非常にカッコいいです。元IGUANAの面々による、本場スワンプにも引けを取らない旨味滴るグルーヴィな演奏にも注目。英スワンプ/ブラス・ロックの隠れた傑作!
トラフィックのスティーヴ・ウィンウッド、元リターン・トゥ・フォーエヴァーのアル・ディ・メオラ、元サンタナのマイケル・シュリーヴとともに企画したプロジェクトが「ゴー」で、76年の『GO』に続く2作目のスタジオ・アルバムが77年作の本作『GO TOO』。ヴォーカルは、スティーヴ・ウィンウッドから、ジェス・ローデンとリンダ・ルイスに交代。前作から続くクラウス・シュルツェの参加の他、ハーヴィー・ハンコックの作品への参加でも知られる米ジャズ・ベーシストのポール・ジャクソンや元クォーターマスのKey奏者ピーター・ロビンソンが新たに加わり、ソウル&ファンク色溢れるグルーヴや歌唱とともに、スペーシー&シンフォニックなキーボード・ワークが冴え渡るクロスオーヴァーの傑作に仕上がっています。神秘的でいてグルーヴィーなサウンドは唯一無比。名アレンジャーのポール・バックマスターによるオーケストラ・アレンジも出色です。
BVCM37633(82876709392)(BMGファンハウス)
紙ジャケット仕様、K2 24bitデジタル・リマスター、歌詞対訳付き仕様、内袋付仕様、定価2000+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯中央部分に色褪せあり
ALAN BOWN SETやBRONCOに在籍し、フランキー・ミラーやロバート・パーマーとも並び称される英国の名ブルー・アイド・ソウル・シンガー、ジェス・ローデン。1976年に英国バーミンガムにて行ったライヴ録音です。ソウルフルなボーカルが臨場感を持ってしなやかに迫り、ライヴならではのバンドとの密な一体感が最高に気持ちの良いサウンドです。クールなカッティングのギター、メロディアスなベースにエレピが被さり、抑えたホーンが鳴る中、ジェスがほどよく黒っぽいボーカルで滑らかに歌い上げていきます。ジェスのボーカルは熱くはありますが都会的な洗練さも持ち合わせており、洒落たサックスを配したスロウなナンバーではメロウなソウル・ミュージックといった趣。夜景の見えるバーで粋なバンドを聴いているかのような、一定のクールさを持ち合わせたブルー・アイド・ソウルの隠れた名盤です。
DOORS解散後にギタリストRobbie KriegerとドラマーJohn Densmoreが、Jess RodenやPhil Chenら英ミュージシャンと共に結成したバンド、75年リリースの2ndアルバム。上記の英国人メンバーはすでに抜けており、元WICKERSのMichael Stull(g/p/vo)、72年にフィメールSSW名盤『Salty』を残したAlex Richman(key/vo)らが加入、完全な米国人バンドとなっています。サウンドは前作と同じくカントリーやブルースの要素を取り込んだ哀愁たっぷりの愛すべきロックですが、前作にもあったファンク由来のコクを少し強めた印象。ファンキーなナンバーではKarl Slick Ruckerによる良く動くベースも効いたコシのあるタイトな演奏が気持ちいいです。また前作で存在感を発揮したJess Rodenという稀代の名シンガーの不在が響くものと思いきや、Michael Stullの太く男気あるヴォーカルをメインにAlex Richmanのブルージーかつ洒脱な歌声が支える、相性抜群の男女ヴォーカルが見事にその穴を埋めていて素晴らしい。アメリカンなテイストは強まっていますが、前作が気に入った方ならきっと間違いなしの内容です!
Jess Roden率いる英フォーク・ロック・グループ、70年作1st。カントリーやスワンプ・ロックを吸収した土の香り漂うアンサンブル、メロウなヴォーカル&暖かみあるハーモニー、哀愁溢れるメロディーが印象的。無骨なジャケットとは異なり、英国的な翳りを感じさせる黄昏色の好盤。
ソウルフルな名シンガーのジェス・ローデンを中心に結成されたバンド。2ndリリース後にジェス・ローデンはソロ活動のために脱退し、元BAND OF JOYのギター/VoのPaul Lockeyをフロントマンに迎えて制作された3rdにしてラスト・アルバム。タイトなリズム隊、ふくよかなアコースティック・ギターとタメの効いたエレキ・ギターが豊かに絡み合うバッキング、ハイ・トーン寄りのグッとくるヴォーカルと英国らしい憂いたっぷりのキャッチーなメロディ。パブロッキン&スワンピーな味わい深いブリティッシュ・フォーク・ロックを聴かせる円熟の好盤です。ホーン・セクションに女性コーラスが彩るバラードやアコギ爪弾きによる繊細な曲、オーケストラが彩るメロウな楽曲など、泣ける佳曲も素晴らしい!
ジェス・ローデン率いる英フォーク・ロック・グループ、71年作。ジェスの豊かなボーカルと、靄のかかったような英国情緒をたたえたバンド・サウンドが美しく溶け合っていて、たまらない味わい深さです!まず「Amber Moon」のメロウなサウンドにいきなり痺れてしまいます!うんとスローなテンポで鳴らされるアコギのストローク、空中に溶けていきそうなキーボードやピアノの浮遊感あるサウンド…。その中を、ソウルフルかつまろやかに歌い上げるボーカル。なんと芳醇な楽曲でしょうか!終盤に向けて熱さを増していく展開もいいですね。続く「Time Slips Away」はグレイトフル・デッドの「アメリカン・ビューティー」に出てきそうなアーシーでフォーキーな楽曲。「Woman」ではタイトなリズム・セクションとツイン・ギターのヘヴィなサウンドで、ジェスのボーカルはポール・ロジャースを思わせるワイルドさです。「New Day Avenue」はまた一転して、繊細で哀愁あるメロディにギターとボーカルが溶け合う、英国のどっぷりと曇った音世界。ついつい何度もリピートしてしまう、見事な展開、かつ奥行きある作品です。
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