2025年3月6日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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こんにちは!カケハシレコードです。
突然ですがブラジルのロックと言えば何でしょうか?
ムタンチス?それともカエターノ・ヴェローゾやジルベルト・ジルを思い浮かべる方が多いかもしれませんね。
ただ今回は2007年にブラジル版ローリンストーン誌で発表された『ブラジルの音楽レコードの最高傑作100選』の栄えある第1位に輝いたノヴォス・バイアーノスを中心に、ディープなブラジリアン・ロックを探求していきたいと思います!
それではどうぞ!
モラエス・モレイラ、ベイビー・コンスエロ、ペペウ・ゴメスといった才気溢れるメンバーが参加していた伝説のバンドの代表作!
サイケデリックなギターリフとボーカルの掛け合いが炸裂した「Tinindo Trincando」や、複雑なリズムセクションの上を揺蕩うギターとスリリングなギターが圧巻の展開を生み出す「Um Bilhete Para Didi」。ベイビー・コンスエロの軽やかなヴォーカルと、ペペウ・ゴメスの緻密なギターワークが光り、爽快感あふれる名曲「A Menina Dança」などなど全曲名曲!
サンバやボサノヴァとサイケデリック・ロックを融合させた唯一無二のサウンドは必聴ですよ!
後にブラジル音楽の最高傑作とも称される『Acabou Chorare』とは異なり、よりロック色が強い作品となっています。ファズを多用した荒々しいギターが炸裂するロックナンバーは、日本のGS(グループサウンズ)ファンにも響くはず。さらに、マンボやタンゴのリズムを取り入れたユニークな楽曲も収録されており、そのバラエティ豊かなアレンジは聴く者を飽きさせません!60年代末期から70年代初頭にかけて形成されたブラジル独自のロックの雑食性がよく表れている本作も、名盤と呼ぶにふさわしい一枚です!
ブラジル出身の4人組プログレ・サイケ・バンド。本作はリオデジャネイロで録音された70年作で、オリジナルは超ド級のレア盤。冒頭M1、オルガンとファズが珍妙なユニゾンを奏でるSF/モンドな5拍子インスト・トラックで聴く者の脳汁をたぷたぷ状態に、続くヘヴィ・スペイシー・サイケの表題曲M2で脳内ダム見事に決壊!その後も、アシッド・フォーキー×逆回転、不穏なオルガン・リフと暴れ太鼓がのたうつヘヴィ・プログレ・サイケなどの楽曲が、技術と知識とアイデアを駆使したくてウズウズしてるが故の目まぐるしさで展開されます。そのあたりのどん欲さならSILVER APPLESすら凌駕!
サイケデリック・ロック、サンバ・ファンク、そしてトリップ感のあるMPBが融合した71年作の名盤。トロピカリアの重要ギタリスト、ラニー・ゴルヂンが参加し、エフェクトを駆使したギターが幻想的なムードを演出。しなやかなパーカッションとファンキーなベースラインが絡むグルーヴィーなリズム、陽気さと哀愁が交錯するヴォーカルとこれぞブラジリアン・ロック!と言いたくなる一枚。ロックファンにはまず「Kabaluerê」や「Quem Vem La」を聴いて、ブラジルのジミヘンと言われるラニー・ゴルヂンのヘヴィー・サイケデリックなギターをご堪能いただきたいです!
リターン・トゥ・フォーエヴァーやウェザー・リポートなどの同時代のフュージョン・グループから影響を受けつつ、ブラジル独自のリズムを取り入れたサウンドで人気のブラジリアン・フュージョン・グループ、77年作。ここ日本ではNHK-FM放送の番組『クロスオーバーイレブン』で使用された「Voo Sobre O Horizonte」で馴染みのかたも多いのではないでしょうか。
ローズピアノの流麗な響き、シンセサイザーの浮遊感が心地よいスペイシーなサウンドの中に、サンバやボサノヴァのリズムを取り入れた都会的な洗練サウンドが展開される中で一押しは、グルーヴィーなベースラインとタイトなドラムがリードする、キレのあるジャズ・ファンク・ナンバー「Águia Não Come Mosca」と、エネルギッシュな4/4ビートに乗せたカーニバル風の熱気溢れる楽曲「Águia Negra X Dragão Negro」はラテン・ロック、ジャズロック好きにも楽しめる名曲です!
00年代初頭よりMf DoomやLudacrisなどのヒップホップ界隈から注目を集め再評価されたブラジルのSSWの72年作。
Ivan Lins、Jorge Ben、Erasmo CarlosなどMPBを代表するアーティストたちのアレンジャーとして知られ、ボサノヴァやサンバをベースにジャズ、クラシック、ファンク、ロックなどジャンルレスな音楽性を盛り込んだ、名アレンジャーとしての才能がいかんなく発揮されたブラジリアン・サイケ/メロウ・ソウルの大名盤です。ギターとパーカッションが織りなすリズムに、朝のまどろみのうように揺蕩うフルートが印象的な代表曲『Sylvia』や、ドリーミーで幻想的なサウンドスケープが独特の雰囲気を醸し出す「Pelas sombras」など、意外とカンタベリーやジャズロック好きが聴いても楽しめるかも!?
アルトゥール・ヴェロカイと並び評される鬼才アレンジャー、アレトン・サルヴァニーニの73年リリースのデビュー作。優美なストリングスとアンニュイなボーカルが響く「Eu Hoje Acordei Com a Luz Do Sol」、重厚なホーン・セクションから放たれるファンキー・ナンバー「Salamandras」など、バラエティに富んだ作風ながら、彼のアレンジャーとしての手腕が冴えわたる。クラシックの厳かさとサイケデリックな酩酊感が見事に融合した傑作!アルトゥール・ヴェロカイの1stと並び、ブラジリアン・メロウ・サイケの名盤として必聴です。
ビートルズをはじめとするUKロックやイエイエに影響を受けて誕生したジョーヴェン・グアルダというムーブメント中の66年にブラジル北東部のペルナンブコ州で結成されたガレージ・ロック・バンド。
本作は72年にラジオプロモーション用に200枚プレス、現存数は3枚のみという超激レア盤!プリミティヴなパーカッションとミニマルなベースラインが織りなす幻惑グルーヴにアートロック的な展開が心地よい「Sorriso Selvagem」や、ガレージ感漂うファズ・トーンにヴァニラ・ファッジっぽさもある展開が面白い「Vazio」など、ブラジル音楽と60年代サイケ・ロックの融合を試みた隠れた名品ですよ!
1972年にブラジルでリリースされたカルト的名作としてお馴染みのMPBをベースにしながらも、サイケデリック・ロック、ファンクなどの要素も盛り込んでおり、ブラジル音楽ファンだけでなく、幅広い層のリスナーが楽しめる一枚です。
おススメは軽快なラウンジ系のジャジー・ボッサの展開から短いながらも弾きまくりなギターソロがカッコいい「Tá todo mundo aí」が一押し!
ブラジル出身の4人組プログレ・サイケ・バンド。本作はリオデジャネイロで録音された70年作で、オリジナルは超ド級のレア盤。冒頭M1、オルガンとファズが珍妙なユニゾンを奏でるSF/モンドな5拍子インスト・トラックで聴く者の脳汁をたぷたぷ状態に、続くヘヴィ・スペイシー・サイケの表題曲M2で脳内ダム見事に決壊!その後も、アシッド・フォーキー×逆回転、不穏なオルガン・リフと暴れ太鼓がのたうつヘヴィ・プログレ・サイケなどの楽曲が、技術と知識とアイデアを駆使したくてウズウズしてるが故の目まぐるしさで展開されます。そのあたりのどん欲さならSILVER APPLESすら凌駕!
モラエス・モレイラ、ベイビー・コンスエロ、ペペウ・ゴメスといった才気溢れるメンバーが参加していた伝説のバンドの代表作!
サイケデリックなギターリフとボーカルの掛け合いが炸裂した「Tinindo Trincando」や、複雑なリズムセクションの上を揺蕩うギターとスリリングなギターが圧巻の展開を生み出す「Um Bilhete Para Didi」。ベイビー・コンスエロの軽やかなヴォーカルと、ペペウ・ゴメスの緻密なギターワークが光り、爽快感あふれる名曲「A Menina Dança」などなど全曲名曲!
サンバやボサノヴァとサイケデリック・ロックを融合させた唯一無二のサウンドは必聴ですよ!
サイケデリック・ロック、サンバ・ファンク、そしてトリップ感のあるMPBが融合した71年作の名盤。トロピカリアの重要ギタリスト、ラニー・ゴルヂンが参加し、エフェクトを駆使したギターが幻想的なムードを演出。しなやかなパーカッションとファンキーなベースラインが絡むグルーヴィーなリズム、陽気さと哀愁が交錯するヴォーカルとこれぞブラジリアン・ロック!と言いたくなる一枚。ロックファンにはまず「Kabaluerê」や「Quem Vem La」を聴いて、ブラジルのジミヘンと言われるラニー・ゴルヂンのヘヴィー・サイケデリックなギターをご堪能いただきたいです!
00年代初頭よりMf DoomやLudacrisなどのヒップホップ界隈から注目を集め再評価されたブラジルのSSWの72年作。
Ivan Lins、Jorge Ben、Erasmo CarlosなどMPBを代表するアーティストたちのアレンジャーとして知られ、ボサノヴァやサンバをベースにジャズ、クラシック、ファンク、ロックなどジャンルレスな音楽性を盛り込んだ、名アレンジャーとしての才能がいかんなく発揮されたブラジリアン・サイケ/メロウ・ソウルの大名盤です。ギターとパーカッションが織りなすリズムに、朝のまどろみのうように揺蕩うフルートが印象的な代表曲『Sylvia』や、ドリーミーで幻想的なサウンドスケープが独特の雰囲気を醸し出す「Pelas sombras」など、意外とカンタベリーやジャズロック好きが聴いても楽しめるかも!?
ビートルズをはじめとするUKロックやイエイエに影響を受けて誕生したジョーヴェン・グアルダというムーブメント中の66年にブラジル北東部のペルナンブコ州で結成されたガレージ・ロック・バンド。
本作は72年にラジオプロモーション用に200枚プレス、現存数は3枚のみという超激レア盤!プリミティヴなパーカッションとミニマルなベースラインが織りなす幻惑グルーヴにアートロック的な展開が心地よい「Sorriso Selvagem」や、ガレージ感漂うファズ・トーンにヴァニラ・ファッジっぽさもある展開が面白い「Vazio」など、ブラジル音楽と60年代サイケ・ロックの融合を試みた隠れた名品ですよ!
後にブラジル音楽の最高傑作とも称される『Acabou Chorare』とは異なり、よりロック色が強い作品となっています。ファズを多用した荒々しいギターが炸裂するロックナンバーは、日本のGS(グループサウンズ)ファンにも響くはず。さらに、マンボやタンゴのリズムを取り入れたユニークな楽曲も収録されており、そのバラエティ豊かなアレンジは聴く者を飽きさせません!60年代末期から70年代初頭にかけて形成されたブラジル独自のロックの雑食性がよく表れている本作も、名盤と呼ぶにふさわしい一枚です!
リターン・トゥ・フォーエヴァーやウェザー・リポートなどの同時代のフュージョン・グループから影響を受けつつ、ブラジル独自のリズムを取り入れたサウンドで人気のブラジリアン・フュージョン・グループ、77年作。ここ日本ではNHK-FM放送の番組『クロスオーバーイレブン』で使用された「Voo Sobre O Horizonte」で馴染みのかたも多いのではないでしょうか。
ローズピアノの流麗な響き、シンセサイザーの浮遊感が心地よいスペイシーなサウンドの中に、サンバやボサノヴァのリズムを取り入れた都会的な洗練サウンドが展開される中で一押しは、グルーヴィーなベースラインとタイトなドラムがリードする、キレのあるジャズ・ファンク・ナンバー「Águia Não Come Mosca」と、エネルギッシュな4/4ビートに乗せたカーニバル風の熱気溢れる楽曲「Águia Negra X Dragão Negro」はラテン・ロック、ジャズロック好きにも楽しめる名曲です!
1972年にブラジルでリリースされたカルト的名作としてお馴染みのMPBをベースにしながらも、サイケデリック・ロック、ファンクなどの要素も盛り込んでおり、ブラジル音楽ファンだけでなく、幅広い層のリスナーが楽しめる一枚です。
おススメは軽快なラウンジ系のジャジー・ボッサの展開から短いながらも弾きまくりなギターソロがカッコいい「Tá todo mundo aí」が一押し!
盤質:全面に多数傷
状態:良好
盤に研磨跡あり、若干折れ・軽微なケースツメ跡あり
アルトゥール・ヴェロカイと並び評される鬼才アレンジャー、アレトン・サルヴァニーニの73年リリースのデビュー作。優美なストリングスとアンニュイなボーカルが響く「Eu Hoje Acordei Com a Luz Do Sol」、重厚なホーン・セクションから放たれるファンキー・ナンバー「Salamandras」など、バラエティに富んだ作風ながら、彼のアレンジャーとしての手腕が冴えわたる。クラシックの厳かさとサイケデリックな酩酊感が見事に融合した傑作!アルトゥール・ヴェロカイの1stと並び、ブラジリアン・メロウ・サイケの名盤として必聴です。
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