2025年1月31日 | カテゴリー:Column the Reflection 後藤秀樹,ライターコラム
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第81回 80年代の音楽のかたち 12“シングルからCDへの大きな変化の中で (前編)
~ After 70’s 思い出の音楽 プログレに続くロックの流れ ~
2025年という新たな年を迎えた。2000年代に入って既に四半世紀が経過したことになり、どうりでいろんなことが変わってきたのだということを年の初めに改めて実感している。
思い返すと70年代には音楽フォーマットとしてレコード(LP)を買うことが普通だった自分も周囲も、その生活が80年代の半ば頃から大きく変化することになる。
70年代の終わり頃から、それまでのプログレの流れも明らかにそれまでと違った段階に入り、洋楽も新たな多様化の時代を迎えていた。80年に入ってややしばらく経つと、レコードそのものの様子が変わってきた。
それが、ミニ・アルバムとか12“のシングル(45回転)の登場である。
7”時代にもシングルとは別に4曲入りのコンパクト(33回転)レコードがあって、コスト・パフォーマンスを考えると「お得感」があり、いつも気になってレコード店で眺めたものだった。買えたものはわずかだが、後に就職してからは中古であれこれと買ったものだ。
82年の大滝詠一の『A Long Vacation』の再発売が日本でのCDの第一歩とされている。81年に新譜として出たレコードが翌年にすぐにCDになったわけだ。さすがに、その頃は私の周辺では誰もCDプレーヤーなんて持っていないわけで、遠い向こうの話のように聞いていた。しかし、83年には同作品が今度は高音質(デジタル・リマスター)のLPとして発売され、LP→CD→LPという発売の流れがよく分からなくなってきた。「音質がよくなった」といっても、周囲には私を含めて高度なオーディオ・システムを持っている者はほとんどいなかったこともあり、そのありがたみも実感してはいなかった。私はレコードで十分・・・そんな様子だったのに、数年のうちに大きく変わっていくことになる。
今回は、そんな頃を思い出しながら、80年代中期の音楽を改めて聴いてみたい。
★音源資料A U2 / New Years Day
最初に聞いていただいたのはU2、83年のライブ音源。
今では大物バンドの一つに数えられている彼らは76年にアイルランド、ダブリンの出身ということで80年のデビュー・アルバム当時から期待されたバンドだった。当時からヴォーカルがボノ(Bono)、ギタリストがエッジ(The Edge)などと分かりやすく呼ばれていたのが印象的だった。
◎画像1 U2 / Under A Blood Red Sky (Mini Album‘83)
そのU2が83年に初めてのライブ・アルバムとして出した『Under A Blood Red Sky』に収められた1曲。同じ83年の3作目『War』の収録曲だった。じつは、このライブ・アルバムはミニ・アルバムとして出されたもの。それゆえに当時、レコード店で新譜でも通常のアルバムより安く売られていたので迷わず買った1枚だった。全8曲収録で通常アルバムと同じ感じ、内容も大満足の内容だった。その後日本でも同じミニ・アルバム扱いで2000円で売られていた。考えてみると12“シングルがその後、市場に台頭する契機になったのかもしれない。
プロデューサーがスティーヴ・リリーホワイトで、70年代中期に英ジャズのニュークリアスやオランダのゴールデン・イヤリングのアルバムのエンジニアを担当していたが、70年代後期にウルトラヴォックスやエディ&ザ・ホット・ロッズのニュー・ウェイヴ系バンドも扱うようになり、その流れでU2を担当することになったのだろう。
続いては85年のBlackというアーティストの12“シングル『More Than The Sun』という曲。これは当時から今に至るまであまり知られていない曲。まずは聞いていただこう。
★音源資料B Black / More Than The Sun
これは、当時完全にはまった1曲。12“シングルに興味を持ったことでこの曲に出会うことが出来たと言えるほど、私自身にとって重要な1曲となった。壮大な世界観を持った曲。その昔大好きだったかつてのウォーカー・ブラザーズのスコット・ウォーカーの歌唱を思わせる。このBlackについて当時調べても全く分からなかった。87年になってBlack名義の『Wonderful Life』がA&Mから出て日本でも発売されたことで、同一人物だということが分かり、その後88年に『Comedy』も発売されたのだが、この『More Than The Sun』はどちらにも入っていなかった。要するに12”シングルでしか聞けない貴重な曲だったわけだ。
彼は10代の時にエルヴィス・プレスリーの映画『監獄ロック』を見て、ロック・ミュージシャンを目指したという。
◎画像2 Black / 12”single “More Than The Sun”(’85)+1st 『Wonderful Life』+2nd『Comedy』
最近になって、82年にBlack自身がこの「More Than The Sun」を7”でセカンド・シングルとして出していたことが分かった。(どちらもYoutubeで聞くことが出来て、別バージョンであることが分かった。) 彼の経歴を見ると私より4歳も若かった。80年代に活躍したミュージシャンの多くは既に年下になってきていることも今回、あれこれと調べているうちに分かって、「考えてみたら、そうだよな。決して不思議なことではない・・・」と思わず呟いてしまった。
しかし、彼の人生はどうも事故につきまとわれたようで、その最期は2016年の1月に交通事故で亡くなっていた。その事実も今回調べていて分かったこと・・・合掌・・・
忘れられない12“シングルのひとつは友人に聴かせてもらったマリリオン(Mallirion)の2枚目のシングル「He Knows You Now」だった。彼らの最初のアルバムは83年『独り芝居の道化師(Script For A Jester’s Tears)』が出るわけだが、そこに収録される曲だった。友人がカセットに録音したものを喫茶店の中でイヤホンを耳に当てて聴くという、普段とは違う状況だった。そのせいか、バンドの演奏力も高くヴォーカル(Fish)も図抜けて迫力を持っていることがいつも以上に強く感じられいっぺんで気に入り、英国盤LPが出てすぐに買った。
プロデューサーがニック・タウバー(Nick Tauber)で70年代の英国ロック・シーンを支えたベテランだ。彼はシン・リジー(Thin Lizzy)の初期作品を手がけていたし、マリリオンの直前にはトーヤ(Toyah)のアルバムを担当していた。
◎画像3 Marillion / 12”single 2種 + 1st Album(’83) +Mini Album『Reel To Reel』(’84)
A面2曲目に収められた「He Knows You Now」は、12“シングルと同じバージョンなのだが、7”シングルでは短く編集されていた。アルバムの中ではスティーヴ・ロザリー(Steve Rothery)のギターが気に入り、A面3曲目の「The Web」が中間部のソロが特に気に入った。アルバムを通して風格が感じられ、久々の本格的なプログレ・バンドが現れたという印象を持った。
★音源資料C Marillion / He Knows You Know
12”シングルはLPサイズで45回転なのだがそれは音に迫力が出るということがオーディオには詳しくない私でも実感できた。あわせて、マリリオンのジャケットはイラストが素晴らしいこともあり、その後のアルバムはもちろん入手してきたが85年の7枚目の「Lavender」までは12“シングルまでは見つけ次第、続けて買ってしまった。(そうは言うものの、「He Knows You Now」の12”のジャケットは凄まじい迫力を持っているなあ・・と今も思う。)
なお、彼らの2枚目のアルバム『Fugazi』が出る前に、ライブ『Reel To Reel』がやはりミニ・アルバムとして発売されている。(こちらも日本盤でも通常のアルバムより安く販売された。)U2と同様にフル・アルバムと同じ収録時間で、とてもお得感があった。ファースト収録曲だけでなく、新曲もあり新鮮に聴いた覚えもある。
もう一つプログレ系の12“シングルということで、84年のパラス(Pallas)の「Shock Treatment」を聴いてみよう。彼らは81年に最初の作品『Arrive Alive』が英国内でカセット(!)のリリースでデビューしたバンド。そのアルバムがタイトルを変えてLPとなり83年に再登場したことで耳に出来たバンド。当時はあまりにも情報がなかったのだが、タイトル曲を聞いて何となく自主制作のような雰囲気を感じていたのだが、ちょうど同時期にヒットしていた「秘密警察(Der Commisser)」のアフター・ザ・ファイアに似た部分もあるニュー・ウェイヴ・プログレ風の曲調だった。直後に12”シングルの「Paris Are Burning」を聴いた。それは、かなり地味な印象だったが、曲名から66年の戦争映画「パリは燃えているか?」を懐かしく思い起こし、興味深く聴いた。
◎画像4 Pallas / 12”single 3種 + LP 『The Sentinel』(’84)
それで名前を覚えていたら、84年になってずいぶんプログレ的なジャケットの12”シングルの「Eyes In The Night」が出て、それまでの地味な雰囲気が完全に払拭された印象だった。続けて同じ12“で「Shock Treatment」が出たのだが、どちらもHarvestレーベルからのリリース。ヴォーカルやリズムは80年代の音だが、曲調、キーボードは70年代のプログレを感じさせた。
★音源資料D Pallas / Shock Treatment
クレジットを見るとプロデュースとエンジニアにエディ・オフォード(Eddy Offord)の名前がある。ジャケットのイラストはパトリック・ウッドロッフ(Patrick Woodroffe)ということで、プログレ作品として本格的な雰囲気を漂わせるものがあった。その流れのままに見開きの豪華なジャケットでセカンド・アルバムの『The Sentinel』も出ていて、これもなかなかよく出来た作品となっていた。
さらに86年のサード・アルバム『The Wedge』ではプロデューサーがこれまた超大物のミック・グロソップ(Mick Glossop)ということで、こちらもなかなか聴かせるアルバムになっていた。その後もリリースはあるが、大きな成功を収めたとは言えなかったのが残念。
マイク・オールドフィールドは、他より早く78年に「Take 4」という12“シングルを出している。彼の作品の中でも牧歌的な小品を4曲集めたほのぼのとした作品。
そもそも12”シングルはディスコ用として70年代中期には存在していたようで、そう言えば真っ黒なLP大の真中が丸くくり抜かれたスリーブに半ば無造作にレコードが入ったものを飲食店で見かけた覚えがある。詳しく調べたわけではないが、ディスコ全盛時代にはそうしたレコードが大量に生産されていたものと思われる。それが他のジャンルにも応用されたということなのだろう。
◎画像5 Mike Oldfield / 12”single 3種 Take4 + Guilty + To France + LP『Discovery』(’84)
マイクの次のシングル79年の「Guilty」も英国では12“シングルとして発売された。確かにこちらもディスコを意識したリズム、曲調だ。これは、彼の大編成ヨーロッパ・ツアーからの2枚組ライヴ・アルバム『Exposure』からラストのアンコール部分として収録されていたのが最初。今ではたくさんのバージョンが彼の様々なアルバムに加えられて発表されていてちょっと混乱した状況だ。ここでは最初にリリースされた12”シングルのロング・バージョンを聞いていただきたい。
★音源資料E Mike Oldfield / Guilty (12”Long Version)
「Guilty」は日本ではシングルとして7“シングルのみが発売されていた。
その後、しばらくはマイクのシングルは7“に落ち着いたと思っていたが、83年の「Moonlight Shadow」以降再び、7”とともに12”シングルが登場するようになった。「Shadow on the Wall]、「Crime Of Passion」、84年になって「To France」、「Etude」と続き、85年の「Pictures In The Dark」、86年に入ってジョン・アンダーソンとの2種のシングルが12“となって続いていた。
そんな中で、私にとっての12“シングルの決定盤が「To France」だった。
★音源資料F Mike Oldfield / To France(Extended Version)(12” Maxi Single)
この「To France」は84年のアルバム『Discovery』と同時に英国で発売になったシングルだったが、私は先に見つけた12“シングルを買った。結果的にこの「To France(Extended Version)」が非常に気に入って、当時カセットに録音し毎日何度も聞いた。その後、少し経ってアルバムの方も買って1曲目が「To France」だった。曲そのものもマギー・ライリーのヴォーカルの素晴らしさは間違いない。しかし、12”に入っていたエンディング前のクライマックスであるタメの1分間(中心はサイモン・フィリップスのドラムス)がそこにはなかった。私にとってはこの曲の叙情性はエンディングに至る「静から動につながる曲の肝(キモ)」のように感じていた部分だけに残念だった。というより本来はアルバム曲が主体であるので、12“シングルならではの異なるバージョンの面白さを感じた瞬間でもあった。
◎画像6 Mike Oldfield / The Singles(’81)
Mike Oldfieldには日本ビクター時代の国内盤で「ザ・シングルズ」というシングル・コレクションLPもあった。先ほど紹介した英国盤『Take4』に似た牧歌的な曲を中心に選曲された81年のリリースだった。中央のラベルが約15cmで完全にコレクター向け商品に思えたものの、これはこれで面白いシリーズだったし、他のアーティストの複数作品も存在する。
マイク・オールドフィールドの作品は前作の『Crisis』(83年)からLPと同時発売でCDも登場するようになった。
80年代の洋楽はニュー・ウェイヴと一括されてしまいそうな勢いがあったが、「ネオ・アコ」、「シンセ・ポップ」と呼ばれる音楽がひとつの主流となった。そんな中で私もいくつかのバンドに興味を持った。特に気に入ったのは83年に2枚のシングル「The First Picture Of You」と「You Don’t Need Someone New」でメジャー・レーベルの英Aristaからデビューしたリバプール出身のロータス・イーターズ(The Lotus Eaters)。やはり2枚のシングルともそれぞれ英国では7“と12”の2種が出ていたが、私が最初に聴いたのはどちらも12“のほうで、すぐに気に入ってしまった。当時は自分でも不思議なくらい多くの新たなバンドに興味を持った頃の話になる。
彼らの音楽には「瑞々しい若さが持つ新鮮な(しかし控えめな)感性」があった。それゆえにあまり派手な感じがないところに好感を持ったと言える。メロディアスな曲調は愛すべき世界だった。
◎画像7 The Lotus Eaters / 12” 2種 + LP『No Sense Of Sin』(‘84)
日本では「The First Picture Of You」の方は7”シングルになったが、タイトルが『青春のアルバム』となっていてちょっと小恥ずかしい。LPの方は84年に出て日本でも発売されていて、LPの英盤タイトルは『No Sence Of Sin』だが、邦題はシングルと同じ『青春のアルバム』になっていた。CD化されたのはずっと後になってのことで、じつは日本が一番早く98年にBridgeレーベルから全19曲入りで発売されていた。現在では英Cherry Red盤が流通していて便利だ。
ここでは「青春のアルバム(The First Picture Of You)」を聴いていただこう。ここでは、当時プロモーション用に7“シングル・バージョンを元に作成されたものだ。私自身も20代だった時代の映像なのでとても懐かしいが、映像の内容はどこかこそばゆい。でも、それがまたいいのだ。
★音源資料G The Lotus Eaters / The First Picture Of You
同時期の85年、自動車のTV-CMで使われた『Shout』のインパクトには驚かされた。これも当時のシンセ・ポップ系の英国2人組ティアーズ・フォー・フィアーズ(Tears For Fears)のヒット曲だが、CMの影響力もあり日本でも人気が一気に高まった曲だった。カート・スミスとローランド・オーザバルの二人が中心となったバンドで、「Shout」を含む2枚目のアルバム 『Songs From A Big Chair』は全米1位を記録するヒット作となった。『シャウト/T・F・F』と題されて日本でも大ヒットしたアルバムである。
「Shout」の迫力もよかったが、やはり夢中になって聴いたのは次にシングル・カットされた「ルール・ザ・ワールド」だった。こちらも、ロータス・イーターズと同様にどこか甘酸っぱさを感じるメロディーが素晴らしかった。
★音源資料H Tears For Fears / Everybody Wants To Rule The World
それで、彼らにも12“シングルも数種類出ていていくつか聴いたのだが、多くはオリジナル・バージョンにはかなわなかった。サンプリング、繰り返しループ、テンポ・チェンジ等と音をいじくり回した感じがどれも曲のメロディーの良さを壊してしまっている感じに思え、どうにも残念だった。
◎画像8 Tears Of Fears / 1stLP 『The Hurting』2種(‘83) + 2ndLP( ‘85) + 3rdLP(‘89)
なお、彼らの83年の最初の作品『The Hurting』も日本でも『チェンジ』という邦題で出されていたが、それはUSジャケット・デザインだった。しかし同年、新たなジャケットになり『ザ・ハーティング/T・F・F』として新装販売。収録されていた1曲「チェンジ」をロング・バージョンとして入れ直し、英国ジャケットに変更していた。個人的にはそのジャケットのデザインの方が彼らの音楽性を表していて雰囲気がよかったと思う。その変更にともなって、LPの値段が2500円から2800円に上がったことも当時を知る材料になるだろう。また、この作品は英国では83年にCDとしても発売され、さらに2年後の85年には日本でも2作品共にCD化され価格は3500円だった。リスナーとしては選択肢が広がったと言えるのだが、それでもまだレコードが主体の時期だった。
彼らの89年のアルバム『The Seeds Of Love』も捨てがたい作品だった。4年ぶりのアルバムだったが、タイトル曲のビートルズ風味もじつに味わい深く素晴らしい。この時になると日本ではCDのみの発売に移行していた。ちなみに税込価格は2667円(!)。消費税制度がこの89年にスタートしたこともあり半端な金額になっていたことも懐かしい。今回はこの曲で締めくくることにしよう。
★音源資料I Tears For Fears / Sowing the Seeds Of Love
もう1月も終わります。時間が過ぎるのが本当に早く感じます。「これじゃあ、いかん。間に合わない」と思って慌ててみても上手くいかないことが多くなりました。今回の原稿も同じです。それぞれのセクション(§)で、もう少し情報を用意した方がいい、いや自分の思いや考えをもっと・・・などと考えたものの、どちらも中途半端になった印象があります。まあ、「今回に限ったことじゃないぜ・・・」と言われるとその通りですが・・・。
80年代の音楽をテーマにして書くことは自分の中で今までそうありませんでしたが、もちろん当時の音楽も聴いていました。私は80年に大学を卒業し、ほぼ同時に就職しました。
しかし、よく考えてみるとその80年代は音楽のフォーマット(聴く形)が大きく変わる大きな転換期でした。自分の生活自体も学生時代とは大きく変わったわけですが、自分の中では『新しい音楽が登場してきた』という思いで、その時期を過ごしていました。その間、そしてもうそれから40年を超えた今になって改めて考える部分もあり、その辺りの音楽についても触れておこうと思ったわけです。
実際に自分の生活の中でCDも取り入れるようになったのは比較的遅く(?)89年になってからでしたが、レコード・プレイヤーだけは当然のことのように残したままでした。12インチ・シングルに最初に接したときは本当に新鮮でしたが、すぐに「遊び」的な部分の強さを強く感じるようになり、興味の対象から外れたのですが、今回はその面白さを感じた時代を中心に思い出してみました。ただCDも近年はデラックス・エディションやアニバーサリー・エディションが多くなり、ちょっとやり過ぎではないか・・・なんて思っています。ただ。その時々に音源を残したミュージシャン、アーティストの信念や感性は信じていたいものです。
次回も80年代について見ていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
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プログレが衰退しつつあった80年代に登場し、ネオ・プログレ、あるいはポンプ・ロックという新たなジャンルの旗手として名を馳せた英国のグループ、MARILLIONによる記念すべき83年デビュー・アルバム。FishとSteve Hogarthという二人のヴォーカリストの在籍期で作風を異にする彼らですが、本作で聴けるのはPeter Gabrielを強く意識させる初代ヴォーカリストFishのエモーショナルな歌声、そして軽やかなドラムや煌びやかなシンセなどポップなサウンド・メイクを施しつつも70年代の延長線上と言えるダイナミックなアンサンブルを特徴とした、初期GENESIS直系のプログレッシヴ・ロックとなっています。とはいえ英国プログレらしいリリシズムを受け継ぎつつハード・ロック的な切れ味も取り込んだエネルギッシュなサウンド、キャッチーなメロディに「詩人」と評されるFishの内省的で幻想的な歌詞が合わさった世界観は既にオリジナリティ溢れるもの。次世代のプログレの幕開けとして不足はない、完成度の高いデビュー作です。
解説:伊藤政則、定価2427+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯ミシン目に沿って軽微な切れ目あり、帯中央部分に色褪せ・軽微な圧痕あり
デジパック仕様、3CD+1DVDの4枚組、CCCD、DVDはPAL方式、リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
若干スレ・若干圧痕・軽微な汚れあり、側面部に若干折れあり
多重録音という言葉が既に死語となりつつある現代においてさえ強烈な存在感と圧倒的な完成度を誇るイギリスのマルチ・プレイヤーの73年デビューアルバム。契約第1号アーティストのデビュー作としてヴァージンレコードの飛躍にも多大な貢献をした大名盤であり、また、本人の意図の範疇ではないながらも映画「エクソシスト」のテーマとしても有名な作品です。そのためおどろおどろしいイメージを持たれがちですが、実際はどこまでも美しく、雄大な自然を想起させる25分、23分の大曲2曲であり、膨大な数の地道なオーバーダビングを繰り返して作られた完全無欠の音像は70年代ロック史に深く刻み込まれています。
廃盤希少、紙ジャケット仕様、デラックス・エディション、2SHM-CD+1DVDの3枚組、09年リマスター、ボーナス紙ジャケット・24P英文ブックレット付仕様、DVDはNTSC方式・リージョンフリー、定価5524+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
特典帯付(紙ジャケに巻いてあります)
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盤質:傷あり
状態:良好
帯有
軽微な折れあり、帯中央部分に色褪せあり
盤質:無傷/小傷
状態:並
1枚は傷あり、2枚は無傷〜傷少なめ、デジパック側面にカットキズあり
前作同様、多重録音を駆使して制作された2作目。74年作。多彩なゲストの参加やデヴィッド・ベッドフォードのストリングスを導入するなど、さらにスケールアップした作品。
紙ジャケット仕様、デラックス・エディション、2SHM-CD+1DVDの3枚組、DVDはNTSC方式・リージョンフリー、10年リマスター、英国CD用ブックレット封入、定価5524+税
盤質:傷あり
状態:
帯有
特典帯付(紙ジャケに巻いてあります)、「PLATINUM」柄の特典ボックス付属(スレ・汚れ・色褪せあり)
1970年代の最後を飾るマイク・オールドフィールドの5枚目のオリジナル・アルバム。彼が敬愛するミニマル・ミュージックの巨匠、フィリップ・グラスの『ノース・スター』を取り上げたり、テクノ的要素を取り入れたりと、それまでとは異なった試みを行なった1枚。大作指向からポップなサウンドへの移行はその後の方向性を垣間みることができる。79年作。
1984年作品。マギー・ライリーの起用、サイモン・フィリップスとの共同プロデュースも前作と同じ。
1989年作品。多彩なヴォーカリストを迎えた、アダルト・オリエンテッド・ポップスを収録した作品。
1990年作品。ほとんどの楽器をオールドフィールド本人が多重録音した大作。1975年リリースの『オマドーン』の続編とも位置づけられる作品。
マイケル・オールドフィールド名義でリリースされた91年作。
DVD、NTSC方式、リージョンフリー、ブックレット元からあったか不明
盤質:無傷/小傷
状態:良好
81年3月31日ドイツ公演をアンコール含め完全収録! メンバーはマギー・ライリー(vo)、モーリス・パート(ds/key)、ティム・クロス(key/vo)、リック・フェン(b/g/perc)、マイク・フライ(ds/perc)。
2枚組、直輸入盤(解説帯付仕様)、ボーナス・トラックとして同日の2ndショーから2曲を収録、定価記載無し
輸入盤国内仕様、解説帯仕様、デジタル・リマスター、定価記載無し
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
ボーナス・トラック1曲、定価2627
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、盤中央部に汚れあり、ケースツメ跡・若干カビあり、ビニールソフトケースの圧痕あり
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