2025年1月30日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
英米を中心にニッチなSSW系やスワンプ、フォーク、サイケ、ロックなどを再発し続ける韓国のBIG PINKレーベル。
カケレコでも長年お世話になっているレーベルの膨大なカタログから本日は『ヘヴィー・ブルース』をピックアップしてご紹介!
濃厚で濃密な激熱へヴィ・ブルース・ロックを聴いて寒さを吹き飛ばしましょう!
ブルースを基調にしながらも、ロッド・プライスの卓越したギターワークが際立つ一枚。特に引きずるような重低音のリフの緊張感たるや!そんじょそこらのハードロック・バンドが束になっても勝てない聴く者を圧倒する凄みを感じさせます!
後のFoghatでの活躍を想起させながらも、より荒削りで原始的なパワーを感じさせるプレイに脱帽!
ブルース・ロックの伝統を踏襲しつつも、そこにヘヴィさとエッジの効いたギターワークを持ち込んだ本作は、まさに1960年代後半のブリティッシュ・ブルースロックの魅力が凝縮された一枚!
ギタリストのボブ・ウェストンによるフレンジーでヘヴィなプレイが全編を通じて際立っており、特に「Backlash Blues」での攻撃的なギターワークは聴きもの!
ヘヴィ・サイケデリックやアート・ロックの要素を取り入れた音楽性が特徴、キーフによるジャケットも印象的な一枚。
エッジの効いたギターリフ、力強いボーカル、リズミカルなベースライン、ダイナミックなドラムプレイで、Black SabbathやDeep Purple、Uriah Heepなどとの共通性を見出せる隠れた名盤!
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本場アメリカ南部で生まれたブルースがイギリスに輸入されて誕生したブリティッシュ・ブルース・シーンを特集。アコースティック・ブルースから、エレクトリック化、さらに「ロック」と融合してブルース・ロック・ムーヴメントへと発展した激動の50年代~60年代の流れを見ていくことにいたしましょう。
70年にDECCAよりリリースされた唯一のアルバム。後にFLEETWOOD MACに加入するギタリスト、Bob Westonを中心に結成されたグループ。ヘヴィな中にも歌心溢れるリフ、スリリングなソロともに並外れたセンスを聴かせるBobのギターがやはり聴き所。英国トラッド的なマンドリンも弾きこなすなど、懐の深さも並はずれたものがあります。タイト&ルーズなリズム隊、太いシャウトを炸裂させるヴォーカルも印象的。英国ヘヴィ・ブルース・ロックの名作。
英国出身ブルース・ロック・グループ70年発表、唯一作。メンバーであったポール・コゾフとサイモン・カークがFREE結成の為、脱退。バンドを再構成してDECCAからリリースされたのが本作です。タメを効かせた骨太のリズム隊が生み出すウネリに乗って、時に引きずるような重低音のリフを刻み付け、時に縦横無尽にむせび泣く2本のギター。閉塞感が迫りくるミドルテンポ中心のアンサンブルはFREEを彷彿させる部分もありながら、より強烈なアンダー・グラウンド臭を放っています。
キーフによるジャケットが印象的な71年作の1stアルバム。ヴァーティゴ傘下のネペンサ・レーベルよりリリース。ヘヴィなギター・リフ、淡く歪んだオルガン、タイトなリズム隊が絡んだソリッドなバンド・アンサンブルと搾り出すような力強いシャウト・ヴォーカルが印象的。全体的にくぐもったサウンドは、いかにも70sブリティッシュ・ロック。ハードな楽曲だけでなく、叙情的なフルートが素晴らしいアコースティック・バラード「I Was Fooling」も魅力。
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