2013年4月2日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ:
こんにちは、カケレコ・スタッフ佐藤です。
本日は、カンタベリー・ロックのポップ・サイドを彩る名盤たちをレコメンドしてまいりたいと思います。
カンタベリー・ロックと言うと、洒脱でテクニカルなジャズ・ロックというイメージが強いですが、ポップ寄りの作品も愛すべきグッド・メロディーに溢れた名品揃いなんですよね?。
そんなカンタベリー・ロックの源流と言えるのが、SOFT MACHINE&CARAVANの創設メンバーが在籍した伝説のバンドWILDE FLOWERS。94年の発掘音源より一曲お楽しみください♪
全てはここから始まった!メンツを見れば一目瞭然、ソフト・マシーン、キャラヴァンへとつながっていくカンタベリー・ミュージックの原点が記録された全ロック・ファン必携の音源。冒頭から、Robert Wyattの若々しいヴォーカルが初々しい驚愕音源!
カンタベリー・シーンの最重要バンドSOFT MACHINEの1st&2ndは、浮遊系ポップ感覚と60年代末らしい実験精神が絶妙に配合された名作!
初期カンタベリー・ロックは知性派サイケ・ポップの宝庫ですよね?。3人の才能と演奏が互いを食わんばかりにぶつかり合う怪作!故エアーズのストレンジな感性もすでに光ってます
/br>
SOFT MACHINEを出したなら彼らを出さないわけにはいきません。カンタベリーのポップ・サイドを牽引し続けた名バンド、記念すべき69年デビュー作。
たなびく英国叙情と柔らかく包みこむような牧歌性が絶妙にバランスしたサウンドはまさに唯一無二。カンタベリー・ロックのもう一つの原点ですよね。それにしてもこのオルガン、ほんといい音してるなぁ?
SOFT MACHINE脱退後のワイアットが率いたこのバンドも、カンタベリーのポップ・サイドに偉大な足跡を残したバンドです。
誰がなんと言おうとカンタベリー・ミュージック屈指の名曲ですよね。ロバート・ワイアットの優しすぎる歌声、デイヴ・シンクレアの淡すぎるオルガン。泣けるな?。
先日惜しくもこの世を去ったこの方も、独自の音楽観でカンタベリー・ロックの魅力を発信し続けた名ミュージシャンでしたよね。
ロック界きってのボヘミアン。陽気さの中にそこはかとなく滲み出すダークさと哀愁。まるで人生そのものを奏でているようだと思いません?
【関連ジュークボックス】
真のコスモポリタン・ミュージック。カンタベリー・シーンを牽引した、超個性的な鬼才達。
http://kakereco.com/kakereco_jukebox.php?id=120
その他、カンタベリーのポップ・サイド周辺で生み出された珠玉の名作たちをご紹介!
元キャラヴァンのメンバーが多く在籍したこの時期には「CARAMEL」と揶揄されたそうですが、中身はフュージョン的な洗練が加味された極上ポップが楽しめる逸品!さすがにグッとカンタベリー系の音に近づいてますね。
音楽史上初の「アヴァン・ポップ」バンドと称された彼等の、74年作『カサブランカ・ムーン』のオリジナル・から!ドイツ人のDAGMAR KRAUSEによるヴォーカルも、このバンドの肝ですね!
EGG?HATFIELD?NATIONAL HEALTHを渡り歩いた名鍵盤奏者と珠玉の美声を持つ英女性シンガーのデュオと言えば?これがセンシティヴなサウンドの中にカンタベリーな陰影を残したハイセンス・ポップ!
カンタベリー人脈屈指のポップ職人と言えるのが彼。呟くように歌われる人懐っこくも切ないメロディーラインは、スチュワート&ガスキンにも通じるものがありますよね。そこはかとなく香るカンタベリー色もいいなぁ?
いかがでしたか?
カケレコは、「世界のロックをつなぐ」をテーマに、レコメンド盤をピックアップして紹介しております。
ジュークボックスやリストを豊富にご用意しておりますので、是非、探求してみてくださいね。
CRESTDCD062ZUK/CRESTDCD062(MOONCREST)
2枚組、全26曲
盤質:無傷/小傷
状態:並
カビあり、背ジャケに折れあり
名手アラン・ホールズワースが加入し制作されたギター入りソフツの第一弾『BUNDLES』期の未発表ライヴ音源、13曲を収録。ホールズワースはギターの他にヴァイオリンの卓越した腕前も披露しており聴き所です。
CARAVANと同じWILD FLOWERSを母体にRobert Wyattらによって結成されたグループであり、サイケデリック・ロックからその音楽性を変化させカンタベリー・ジャズ・ロックの代表的存在へと飛躍していったバンドによる71年4th。前作にも参加していたElton Deanが正式にメンバーとしてバンドに加入した本作は、前作よりもアヴァンギャルド志向と即興色を打ち出した作品であり、フリー・ジャズの音楽性の色濃いものとなりました。ジャズ色を急激に進化させたバンドと音楽性が合わなくなったRobert Wyattは本作を最後に脱退、MATCHING MOLEを結成することになります。
オリジナル・メンバーのKevin Ayers以来のギタリスト、Allan Holdsworthが加入し、『6』『7』と推し進めてきたフュージョン色をより強めた作品。75年作の8thアルバム。Karl JenkinsとMike Ratledgeによる叙情性と浮遊感のあるキーボード・ワーク、そしてその上をテクニカルに疾駆するHolldsworthの流麗なギター。John MarshallのドラムとRoy Babbingtonのベースによるロック的ダイナミズムに溢れたソリッドなリズム隊も特筆もの。圧巻のテクニカル・ジャズ・フュージョン・ロック!Holldsworthの唯一の参加作となった傑作。
デジパック仕様、2枚組、リマスター、DISC2には75年10月11日 のライヴ音源収録!
レーベル管理上、デジパック側面部に折れ線がある場合がございます。ご了承ください。
廃盤、紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、内袋・ブックレット付仕様、定価2800+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
紙ジャケに若干経年変化あり、小さい圧痕あり
廃盤、紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、内袋・ブックレット付仕様、定価2800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無
最後のオリジナル・メンバーMike Ratledgeが脱退。新たに元Darryl Way’s WolfのギタリストJohn Etheridgeが加入。John Etheridge (G)、Karl Jenkins (Piano)、John Marshall (Dr)、 Roy Babbington (B)、 Alan Wakeman (Sax)という布陣で制作された76年作。シャープなリズム隊をバックにJohn Etheridgeの超絶ギターが炸裂するパートと、柔らかく広がるキーボード&ピアノとサックスによる優美なパートとがダイナミックに交差するアンサンブルが聴き所。圧倒的なテンションと浮遊感の間を超絶技巧とセンスで行き交う後期ソフト・マシーンの代表作。
紙ジャケット仕様、Blu-spec CD、12年24ビット・デジタル・リマスター、英文ブックレット封入、定価2940
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
『SOFTS』に続く78年作。パリは「Theartre Le Palace」で収録されたライヴ音源。編成は、Karl Jenkins(Key)、John Etheridge(G)、Rick Sanders(Vln)、Steve Cook(B)、John Marshall(Dr)。しなやかなヴァイオリンがフィーチャーされ、たおやかさのあるユーロ・ジャズ・ロック的なサウンドが印象的。John MarshallのスリリングなドラムをバックにJohn Etheridgeが高速フレーズを炸裂されるアグレッシヴなパートも特筆もの。ライヴならではの緊張感がみなぎる逸品!
廃盤、紙ジャケット仕様、スリップケース付き仕様、追加音源10曲を収録した2枚組、Blu-spec CD、2012年デジタル・リマスター、英文ブックレット付仕様、ポストカード付仕様、定価3500
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
英ジャズ・ロックを代表するグループ、SOFT MACHINEの最終作となった通算11作目。81年作。Karl Jenkinsがイニシアチブを取り、John Marshall、Jack Bruce、Alan Holdsworthらが参加して作られた作品。テクニカルなジャズ・ロックを期待して聴くと肩すかしですが、イージー・リスニング的な浮遊感のあるジャズ・ロックとして聴けばかなり完成度高いです。
紙ジャケット仕様、Blu-spec CD、2012年デジタル・リマスター、内袋・英文ブックレット付仕様、定価2940
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
8cmシングルCD付き
紙ジャケット仕様、SHM-CD、デジタル・リマスター、定価2600+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
デジパック仕様、CD+DVDの2枚組、PAL方式、リージョンフリー
盤質:無傷/小傷
状態:良好
1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、若干圧痕あり
盤質:傷あり
状態:良好
ペーパーケース1つに若干圧痕あり
言わずと知れたカンタベリー・ロックの名グループ、2013年の『Paradise Filter』から8年を経ての21年スタジオ・アルバム!Pye Hastings、Geoffrey Richardson、Jan Schelhaasらお馴染みのメンバーに、2010年代から在籍のドラマーMark Walker、ゲストのベーシストとして腕利きLee Pomeroyという5人を中心とする編成。もう1曲目冒頭から、張りがあって弾けんばかりにフレッシュな演奏に「おお!」となります。楽しげに弾むリズム、瑞々しいギターカッティング、優雅に飛翔するヴィオラ、芳醇に湧き上がるオルガン。満を持してPyeがRichard Sinclairみたいに低くなった味の滲む声で歌い出すと、「Golf Girl」を初めて聴いた時のような感覚がこみ上げてきて思わずグッと来てしまいました。Pyeのアコギに、ゲストのJimmy Hastingによる愛らしいフルートが寄り添う兄弟共演のパートも涙ものだし、Richardsonのヴィオラが主役の最終曲はWOLF「悲しみのマクドナルド」ばりの名演だしで、さすが聴き所満載。デビューから53年目(!)、衰え知らずのCARAVANサウンドが全編で味わえる快作です!
SMABX1129/636551912952(SNAPPER)
35CD+DVD+Blu-rayの37枚組ボックス、各ディスクはペーパーケース/デジパック仕様、144pハードカバー・ブックレット/プレスシート/冊子2点/ポスター4点/Pye Hastings&Richard Sinclairの直筆サイン入りシート付き
盤質:無傷/小傷
状態:良好
28枚は無傷〜傷少なめ、9枚は傷あり、ペーパーケース1枚に若干圧痕あり、ボックス内側にバーコードシール貼ってあります
70年作の2nd。ファズ・オルガンとフルート&サックスが絡んだテンション溢れるアンサンブルとキャッチーなヴォーカル、というキャラヴァン・サウンドが確立した名作。
廃盤希少、紙ジャケット仕様、SHM-CD、01年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック4曲、シリアルナンバー入りレーベルカード付仕様、定価2667+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
SOFT MACHINEと同じWILDE FLOWERSを母体にRichard Sinclairらによって結成されたグループであり、カンタベリー・ジャズ・ロックシーンを代表するグループの71年3rd。彼らの代表作との評価も高いその内容は、淡いサイケデリック・ロックの質感と、Richard Sinclairの甘く響くボーカル、Dave Sinclairの各種キーボードによるマイルドなアンサンブルが上質に響くカンタベリー・シーン屈指の名盤であり、英国然とした湿り気を帯びた雰囲気とSOFT MACHINEよりもポップ且つメロディアスな音楽性が素晴らしい1枚。20分超の大作も採用し、プログレッシブ・ロックならではのスリリングなインタープレイを見せ付けながらも、やはりナイーブでセンチメンタルな叙情に溢れた傑作です。
名作『グレイとピンクの地』に続いてリリースされた72年作4thアルバム。キーボードがDave Sinclairから元DELIVERYのSteve Millerに交代。Lol CoxhillやPhil Millerなど、カンタベリー・ミュージックを語る上で欠かせないミュージシャンもゲスト参加するなど、彼らの作品の中で最もジャズ度の強い作品。ただ、バンドの魅力である、英国的叙情性と牧歌性は相変わらず。前作に比べて派手さはないものの、聴けば聴くほどに味わいが増す名作。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック3曲、ブックレット付仕様、定価2039+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
SOFT MACHINEと同じWILD FLOWERSを母体にRichard Sinclairらによって結成されたグループであり、カンタベリー・ジャズ・ロックシーンを代表するグループの73年5th。Richard Sinclairが脱退しリリースされた本作は、サックス、フルート、クラリネット、トランペット、チェロ、トロンボーン、そしてパーマネントメンバーとしてバンドを支えていくことになるPeter Geoffrey Richardsonのヴィオラなど贅沢な金管楽器をゲストに導入し、ポップ・フィーリングに溢れたジャズ・ロックを展開。3rdとあわせてカンタベリー・シーンに輝く名盤です。
カンタベリー・シーンを代表するバンド、キャラヴァンによるオーケストラとの共演を収めた74年発表のライブ盤。まず特筆なのは、ライヴならではの臨場感とダイナミズム溢れるバンドの演奏。リチャード・コフラン(Dr)とジョン・G・ペリー(B)によるタイトかつグルーヴ感いっぱいのリズム隊、デイヴ・シンクレアによるこれぞカンタベリーと言える淡い色彩のファズ・オルガン、そして、パイ・ヘイスティングスのギターと前作から加入のジェフリー・リチャードソンのヴィオラが繰り広げるエキサイティングなソロ。全盛期と言われるだけある脂の乗った演奏に思わず体が揺れます。そこにオーケストラも絡んでくるんだから凄い。変拍子によるキメのパートでは、艶やかなトーンの管弦楽器がまるでストラヴィンスキーの交響曲ばりに鳴り響いて、実にスリリング。もちろん、キャラヴァンらしい甘やかなパートでの壮大なオーケストレーションも出色です。キャラヴァンらしい淡いトーンと管弦楽器が生む艶やかなトーンが合わさった絶妙な音の色彩、そして、ロック的ダイナミズムとオーケストラの壮大さとが融合したスケール感。オーケストラを導入したロック・アルバムの中でも屈指の完成度と言える、贅沢な逸品です。新曲3曲収録。
紙ジャケット仕様、2枚組、MQA-CD×UHQCD仕様(ハイレゾ音源再生にはMQA-CD対応プレイヤーが必要)、内袋付仕様、定価3800+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
70年代に残した名曲のニュー・バージョン、ライヴ・テイクをあわせて24曲収録したアンソロジー。
1. It’s a sad sad affair 2. Cold as ice 3. Somewhere in your heart 4. This time 5. If it wasn’t for your ego 6. Wendy wants another 6 mole 7. I know why you’re laughing 8. If I could do it all over again I’d do it all over you(single version 1996) 9. Place of my own(1996 version) 10. In the land of grey and pink(1996 version) 11. Golf girl(1996 version) 12. Hello hello(1996 version) 13. Asforteri(1996 version) 14. Memory Lain Hugh(1996 version) 15. Be alright/Chance of a lifetime(1995 version) 16. Headloss(live) 17. Liar(live) 18. For Richard(live) 19. Travelling ways(live) 20. Hoedown(1999 version) 21. Dog the dog he’s at it again(1999 version) 22. Stuck in a hole(1999 version) 23. Ride(1999 version) 24. Cthlu thlu(1999 version)
2枚組、定価3360
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、ケースツメ跡あり
極上音質のライヴ・アーカイヴ音源集!デモ音源1曲、73年〜74年のBBC音源7曲、73年〜75年のライヴ音源13曲、計21曲を収録!
HATFIELD & THE NORTH/HATTITUDE
HATCOCD737502(HATFIELD AND THE NORTH)
3590円 (税込3949円)
在庫あり
イギリスならではの叙情が溢れるジャズ・ロック/フュージョン。カンタベリー・ミュージックを代表するグループと言えば、このグループですね。淡いピンクのジャケットもいかにもブリティッシュ☆
VJCP68685
790円 (税込869円)
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!