2021年7月20日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
皆さま、7月15日発売のレコードコレクターズ8月号はもうチェックされたでしょうか。
今月の特集は「70年代 ハード&ヘヴィ アルバム・ランキング100」!
1970年代を対象に、ハード・ロック作品はもちろん、その枠にとらわれずヘヴィなサウンドを追求した作品100枚がランキング化されていて、ただただ壮観の一言です。
我らがプログレッシヴ・ロックの範疇からも重要作品が何枚かランクインしていましたので、そこから少~しご紹介しちゃいたいと思います☆
ツェッペリン・パープル・サバスと共に「英国ハードロック四天王」と呼ばれることもあるバンドですが、この作品は彼らの中でも特にプログレ度が高い一枚ではないでしょうか。
とりわけ終盤にかけてのドラマティックで構築的な楽曲の流れは何度聴いても圧倒されてしまいます!
COLOSSEUMのJon Hisemanが天才ギタリストAllan Holdsworthらと共に結成したハード・ロック・バンド。
ジャズやプログレ界隈で鳴らした超絶テクニックでハード・ロックをプレイするという痛快無比な一枚ですね!
特にジャジーな流麗さを持ちながらも重みのあるハード・ロッキンなプレイで突き進むAllan Holdsworthのギターは一聴の価値あり!
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「元祖ヘヴィ・メタル」SIR LORD BALTIMOREを起点に、壊れたジェットコースターのように暴走する世界のハード・ロックを集めました。
アメリカン・プログレ・ハードの名盤!
初めて「MORE THAN FEELING」を聴いた時、一聴してトム・ショルツが奏でるギターの芳醇で厚みのある音色に魅了されたのを覚えています。
ブラッド・デルプの声量豊かで伸びやかなハイトーンと絡みながら高みを目指していくサウンドにはグッと来ないわけがない!
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一般的にはさほど注目を集めることのない作品たちの中から、スタッフ佐藤が愛して止まない作品たちを取り上げてその魅力を語ります!
ハード・ロックの発展形としてではなく、プログレッシヴ精神に端を発する試行錯誤の結果としてヘヴィ・メタリックな音へとたどり着いた、この驚愕のプログレ名盤は34位でした!
ジャケット裏のメーター表示がレッド・ゾーンを振り切っていることが全てを伝えています。
ヘヴィ・メタルの原型と言うべき重量級のギターリフに幕を開け、緊迫感と寂寥感に満ちた「Starless」に幕を下ろす、バンドの一時の終焉を飾った集大成的傑作。
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キング・クリムゾン『レッド』を起点にして、ロバート・フリップ・タイプの知的で狂暴なギターが炸裂するプログレを探求!
さすがカナダが世界に誇るこのトリオ・グループも、当然のごとく30位以内にランクインしてきましたね。
プログレの構築性とハード・ロックの切れ味、その両方を最高レベルで堪能できるのが、彼らの出世作と言えるこの名盤!
この知性と野性が絶妙に均衡したサウンドはまさしく彼らならではのものでしょう。
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ラッシュ『ムービング・ピクチャーズ』がお好きな方に聴いて欲しいプログレをカケハしてまいります☆
英国ロック一世一代の名盤と言っても過言ではないこの作品は堂々の15位にランクイン。
二人のギタリスト、アンディ・パウエルとテッド・ターナーが、時にハードでソリッドに、時にエモーショナルで哀愁たっぷりに、そして時には牧歌的でリリカルに音色を交えるツインリードは、どの瞬間を切り取っても完璧な調和を保っていて凄すぎます。
その極致がラストのツインギターソロ。2本のギターが紡ぐ英国的な陰影に包まれたリリカルなフレーズが丁寧に折り重なるように交差し美しいハーモニーを描き出す…。
これぞ英国ロック最上の瞬間でしょう!
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左右に配された2本のギターが時に美しくハモリ、時にお互いのリードをぶつけ合う。世界各国に生まれたツイン・リード・ギターの作品を定番からニッチ盤までピックアップ!
いかがだったでしょうか。
今回はプログレ要素のある作品に注目してピックアップしましたが、さすが100枚ともなれば錚々たる傑作が名を連ねていますので、ぜひ本誌のほうで圧巻のランキングをお楽しみいただきたいと思います。
余談ですが、あと1年発表が遅かったらクリムゾン1stが10位以内に入ってただろうな~なんて考えちゃいました^^;
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奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの74年7th。「太陽と戦慄」からの布陣であるRobert Fripp、John Wetton、Bill Brufordのトリオによるラストアルバムであり、その内容はへヴィ・メタルの原型とも言われる評価も納得の重々しいギター・リフで幕を開け、これまでの活動の集大成といった趣の幅の広さをもったものです。「クリムゾン・キングの宮殿」でプログレッシブ・ロック・シーンの夜明けを作った彼らは本アルバムをもって解散、ジャケット裏のメーター表示がレッド・ゾーンを振り切っていることが全てを伝えています。第一期KING CRIMSONの終焉は衰退の様相を見せたプログレッシブ・ロック・シーンを象徴する出来事であり、時代の移ろいを感じさせます。
紙ジャケット仕様、24ビット・デジタル・リマスター、HDCD、歌詞対訳付仕様、定価2,200+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干スレあり
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック仕様、スリップケース・ブックレット付仕様、CD+DVDの2枚組、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式・リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
スリップケースに軽微な圧痕あり
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盤質:傷あり
状態:良好
若干スレあり
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盤質:傷あり
状態:良好
丁寧に折り重なるようにメロディが交差するツイン・リード・ギターがトレード・マークのグループ。彼らの最高傑作である72年作。叙情性溢れる英国的なメロディも絶品。
カナダを代表するトリオ編成のロック・グループ。76年発表4枚目。初期のスタイルであるLED ZEPPELINタイプのハード・ロックに加えて、本作では英プログレの要素を導入。物語性とドライヴ感が同居した楽曲群により、独自の個性を確立しました。1曲目「2112」は20分を超える大作。スペーシーなSEから幕を開け、Neil Peartによる怒涛のドラム・ソロ・パートに突入。的確なリズムのみならず、隙間にアドリブを必ず詰め込む緻密なテクニックは圧巻です。続くミドル・テンポでエモーショナルなシャウトを聴かせるヴォーカル・パートから、一転疾走するリズムに乗ってギター・ソロ・パートへ。透き通るような高音でスケール感豊かなフレーズが鳴り響きます。緩急を付けた曲展開に引きつけられ、一気に聴けてしまいます。「2112」の後に続く5曲はいずれも3分台とコンパクトな楽曲。中近東メロディを取り入れた楽曲、初期を彷彿させるZEP風ハード・ロック、ウィスパーがミステリアスなミドル・ナンバーなど、多彩な魅力が楽しめます。大作指向スタイルを完成させた、RUSH初期の最高傑作。
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