2020年11月21日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ:
こんにちは、スタッフ佐藤です。
この「スタッフ厳選☆今週の3枚!」のコーナーでは、新作を中心に「これは聴いてもらいたい!」と思った激カケレコメンドな作品を毎週3枚取り上げてまいります。
本コーナーを参考にロック探求をさらにお楽しみいただければ嬉しく思います♪
この一週間は、新鋭プログレの素晴らしい作品がたくさん入荷しました!厳選して3タイトルをご紹介しましょう♪
まずは、今年怒涛のリリースラッシュを展開しているSAMURAI OF PROG界隈からまたまた素晴らしい一枚が到着したのでピックアップ!
多国籍シンフォ・プロジェクトSAMURAI OF PROGのイタリア人ベーシストMarco Bernardとフィンランド人ドラマーKimmo Porstiの2人、SOP作品でもお馴染みのスペイン人ギタリストRafael Pacha、そしてKAYAKの中心メンバーTon Scherpenzeel(!)という4人が結成した新プロジェクトの2020年1st。
たおやかな気品に包まれた中世エッセンスが豊かに香り立つシンフォニック・ロックが息をのむほどに素晴らしいです。
陰影たっぷりのヴァイオリン、切ない旋律を奏でるフルートやリコーダー、哀愁のクラシック・ギターなどが織りなす奥ゆかしく幻想的な中世風サウンドと、色彩感あるエレキギターやキーボードが美しく調和するアンサンブルは驚くべき完成度で、共演歴があるとはいえこれが4人での最初の作品とはとても思えないほど。
独特の哀感を湛えたイタリア語女性ヴォーカルも、作品世界にベスト・マッチの落ち着いた歌唱を響かせます。
70年代のENIDやGRYPHONなどがお好きならこれはきっと気に入るはず!
お次は、ポーランドから登場した注目新鋭をチョイス!
ポーランドの4人組インスト・プログレ・グループ、20年デビュー作。
彼らの持ち味は何と言ってもヴィンテージで哀愁溢れるメロトロンの音色!
轟轟と鳴り響くメロトロンに重く強靭なギター&ベースが重なり合うパートは北欧ANGLAGARDも彷彿とさせつつ、同時にポーランドらしい憂いや繊細さ、クラシカルな気品も感じさせる完成度の高いアンサンブルは素晴らしいの一言。
メロトロンを操るkey奏者による美麗なタッチのピアノも絶品で、泣きのメロディをエモーショナルに奏でるギターと共にドラマチックで叙情たっぷりのインストゥルメンタル・サウンドを展開しています。
デビュー作にして、これはずばり傑作!
元QUIDAM、現在はRIVERSIDEのメンバーとして活躍するポーランドのギタリストが、バンド編成で制作した2020年1stソロ・アルバム。
ほの暗く揺らめくメランコリックな音響と、ひたすら美旋律を紡ぐギターが劇的に対比する最高のメロディアス・プログレを鳴らします。
しとやかなタッチのピアノ、柔らかい陽光のような温もりあるアコースティック・ギターが重なり、ハスキーな男性ヴォーカルが英語詞を繊細に歌いあげ、そしてありったけのエモーションを乗せた泣きのギターがほとばしるサウンドは、もう絶え間なく感動が押し寄せてくる素晴らしさ。アコギが瑞々しくリードするリリカルなナンバーも素敵です。
これはQUIDAMのファンタジックなシンフォ・タッチと、RIVERSIDEのダークな音響感覚を絶妙に組み合わせたような至上の一枚。
こちらも文句なしのカケレコメンド!
これ以前の「今週の3枚」はこちらのアーカイブ記事にてお楽しみください☆
【関連記事】
「これは聴いてもらいたい!」というカケレコメンドな作品を毎週3枚ご紹介。2020年1月~9月に取り上げた作品はこちらでチェックどうぞ♪
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!