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「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第三十四回 コロナの記憶:どうしてビル・リーフリンを忘れられないのだろう【前篇】 トーヤ&フリップ「夫婦善哉」への道  文・市川哲史

第三十四回 コロナの記憶:どうしてビル・リーフリンを忘れられないのだろう【前篇】 トーヤ&フリップ「夫婦善哉」への道

すっかり長期化した新型コロナウイルス禍の影響を一切受けてない者なんて、まずいないと思う。

私は大学の講義をオンライン授業で演る羽目になったのだが、その手間と準備には対面授業の3倍は時間と体力を削がれてしまう。しかも出欠確認用に学生が書く2コマ計200名分ものレポートを、毎週毎週読まなければならない。前期だけで3200本も。

本業の売文はいつ書けばいいのだ。


音楽業界的にはギグもライヴもツアーもフェスも内外問わず中止になったばかりか、リリース延期の作品も少なくない。すると音楽誌は慢性的なネタギレ地獄に陥り、たとえば『レコードコレクターズ』誌なんか2ヶ月連続で《シティ・ポップの名曲ベスト100》が表紙巻頭特集だったもの。なぜかいま。同業者の苦労は痛いほど偲ばれるのだけど――。

でも要らねー。

というか日本全国にコロナ菌をもれなく配達する、アベノグサクの決定版【Go Toトラベル】キャンペーンには他にもバリエーションがあるらしい。飲食代金を国費で補助してくれる【Go Toイート】キャンペーンに、イベント代金を国費で補助してくれる【Go Toイベント】キャンペーンに、商店街での買い物を国費で補助してくれる【Go To商店街】キャンペーンときた。ソ連か。

だったら【Go Toプログレ】もやってくれよ。CDおよびLPおよびDVDおよびBDを含むディスク4枚組以上のプログレ系アンソロジー箱を購入した消費者に対し、とりあえず代金の35%相当のクーポンが最大2万円分まで付与されるような。あと辺境プログレに関しては1タイトル買い物する度に、お好きなキャッシュレス決済で使えるマイナポイントが上限のべ5千円分まで貯まってくとか。

ただしこのクーポンもマイナポイントも、ディスクユニオンの新宿プログレッシヴ・ロック館かカケハシレコードでしか利用できなかったりして。でも信じられないことにポイント欲しさでマイナンバーカード交付を申請する連中が本当に実在するのだから、これを機会にプログレッシャーに転向する一般人が増えるかもしれない。

いえ、増えなくていいです。


愛妻の後を追うようにリーフリンが逝ったのが、その新型コロナ禍が騒がれ始めてまもない2020年3月24日。

本当はもっと早く追悼原稿を書きたかったけれど、実はキング・クリムゾン楽団以上に彼の表現力が艶やかに発揮されてたバンド、【トーヤ&ザ・ヒューマンズ】の4CD+1DVD箱の追悼リリースを待った。結果その『Noise In Your Head』箱がようやく登場したのは、7月中旬――ああ、かえすがえすもコロナが恨めしい。


この追悼箱に納められているのは、『WE ARE THE HUMANS』『SUGAR RUSH』『STRANGE TALES』の全スタジオ・アルバム3作品と、今回紫色のアナログ盤限定で同時リリースされた2010年2月24日のデビュー・ツアー・ライヴ盤『LIVE AT THE SCALA』(←ご丁寧にもラスト16曲目を飾るのは、ジミヘン“紫のけむり”のカヴァー。おやじギャグか?)。さらには、2015年4月11日英サセックス公演を収録したライヴDVD『LIVE AT TRADING BOUNDARIES』も、もれなくつけてくれた。


実は私、まるでドロンジョ様とトンズラー&ボヤッキーみたいな、このいびつな三人組が好きだった。〈未来永劫フシギちゃん〉トーヤをとにかく立てる、〈鍵盤とパーカッションを操るベーシスト〉リーフリンと〈ギターも弾けるベーシスト〉クリス・ワンの男二人。ライヴにおけるベース二人を従えて自由に唄う図だけで、可笑しいじゃないか。

そもそもヒューマンズってなかなか説明しづらい音なのだけど、『ティンダーボックス』以降のスージー&ザ・バンシーズにも通ずる、英国っぽい〈すれすれ〉のポップ・センスが心地よい。もっと踏み込んだ言い方をすれば、〈キャッチーなのにとてつもなく地味〉なポップ・ソング。どうだ、これが誉め言葉なのだから自分で驚く。

しかもこの、主にベースのリフを骨格に、シーケンスと若干のメロで地味に組み立てられたロー・サウンドデザインは、〈老けても素っ頓狂〉なトーヤが自由に唄い踊ることをちゃんと想定しているから、いい仕事だ。

だって、当時51歳のトーヤをキュートだと錯覚させてしまうんだぜ?

おまけに、旦那のフリップまでついでに飛び入り参加して、身勝手なギターをそこらへんで鳴らしあげても全然大丈夫なくらい、よくできていた。フリップ自身もよほど居心地がいいのか、『WE ARE THE HUMANS』と『SUGAR RUSH』の二枚では、ヒューマンズに入り浸ってリフ弾きまくりだったりする。

そんな魅惑のヒューマンズ・サウンドの制作責任者は言うまでもなく、ビル【ドラムもベースもギターも鍵盤もプログラミングもミキシング・プロデュースもフェアリー・ダスト(素敵な音質加工)もサンプリング「する」方も「される」方も、なんでもできます】リーフリンに他ならない。

ちなみに全作品ミキシングは、クリムゾン楽団屈指の名盤『メルトダウン~ライヴ・イン・メキシコ』と同様に、リーフリン長年のエンジニア・パートナーのドン・ガンとの共同作業である。あら。


ちなみにヒューマンズの賑やかな楽曲は、一曲のみ――2009年のデビュー曲(←デジタル・シングル)“These Boots Are Made For Walkin(にくい貴方)”で、ナンシー・シナトラ1965年の全英全米1位ヒットのカヴァーだ。セクシーにしてキャッチーなダンス・ポップスだったオリジナル・ヴァージョンを基本的には踏襲したはずが、妻の〈更年期の逆襲〉ヴォーカルと夫の〈メタリックな癇癪〉ギターの共演で、憂鬱なオルタナ・ポップにすり替わったのがいい。ちなみにその夫はなぜか、《ボビー・ウィルコックス》という婿養子みたいな偽名を名乗っていたが。

ところが当時、楽曲の恰好よさ以上にネット界隈でバズったのが、PVだった。YouTubeで観たことあるでしょ、生活臭むんむんの回転椅子に座りくるくる回りながら癇癪ギターを鳴らし続ける、〈天下のロバート・フリップ〉の図。

ある意味、「にくい貴方」に相応しい雄姿かもしれない。嘘。

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新型コロナ禍でロンドンに外出禁止令が出されたのが、今年3月23日夜。翌24日にリーフリンが亡くなるとは嘘みたいな因縁だが、当然クリムゾン2020年の全ツアーが来年に延期となったのは記憶に新しい。で暇を持て余したフリップ卿が4月1日から毎週日曜日に始めたのが、そう、全世界の21馬鹿者たちをいまなお動揺させ続ける、あの夫婦漫才動画日曜寄席《TOYAH & ROBERT FRIPP’S SUNDAY LUNCH》だ。

その常軌を逸した脱力っぷりは、翌5月1日から並行進行中(全50週予定)の、ただでさえ面白くはないフリップ卿アンビエント・インスト・サウンドスケイプ・シリーズ《ROBERT FRIPP – MUSIC FOR QUIET MOMENTS》を、根底からなかったことにしてしまった。


我々プログレATMからの情け容赦ない血税、もといお布施で購入したに違いない豪奢なウィルコックス夫妻邸からの動画の数々は、それほど馬鹿馬鹿しい。

初期の、ミツバチやらバレリーナやらユニコーンやらに扮したコスプレ夫婦が、自宅の英国式庭園で“白鳥の湖”や“ボレロ”や“くるみ割り人形”を踊ったりイースターを祝ったりする分には、適当に無視することができた。

(おそらく)全世界の医療従事者に捧げられた【唄:妻トーヤ/ギター伴奏:夫フリップ】による“ヒーローズ”のカヴァーには、うっかり感動しちゃったし。

その一方で、ナット・キング・コールなどでお馴染みの“When I Fall In Love(恋に落ちた時)”をカヴァーしたものの、妻が弾く鍵盤がでたらめ過ぎるあまり、その場を取り繕おうと長いミュージシャン人生で初めて生唄を披露するフリップの姿は、衝撃的ですらあった。

ところが初夏を過ぎたあたりから、明らかにキング・クリムゾンをネタにした演目が急増した。露骨なのだ。❶夫が弾く“太陽と戦慄パートⅡ(以下LTIA2)”に合わせ、真っ赤なケリーバッグを小道具に躍る妻、を端緒に➋“フレイム・バイ・フレイム”の速弾きと包丁によるズッキーニ速切りのスピードを競う夫婦、も登場。➌ミッキーマウスの耳を頭に装着した妻が夫の“突破口”ギターでタップを踏んだかと思えば、➍ティラノザウルス姿の妻が唄うのが“21馬鹿”の替え歌“21st Century B.C. Man”だったりする。そういえば、❺夫の“LTIA4”をバックに新体操のリボンを操る妻、なんてのも観たよ。

あらららら。

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事ここに至り、私は小学生低学年の頃に好きだった夫婦漫才のコンビを想い出した。毎週土曜の昼下がり、関西の小学生は皆走って家に帰り、TVの『道頓堀アワー』や『お笑い花月劇場』に釘付けだった時代に咲いた、あのカルト的夫婦漫才【暁伸・ミスハワイ】をきみは憶えているか?

本場仕込みのハワイアン・ミュージックに裏打ちされた歌謡漫才なのだけど、愛器ギブソンを巧みに操る夫に〈♪立てばポストで座ればダルマぁ~、腰にぶらぶらヘチマさげぇ~、化粧を落としたその顔はぁ~、ふた目と見られぬ色気ババァ~〉と唄われる妻、ミスハワイのキュートな異形っぷりたるや。

金髪パーマにど派手なムームー姿でほぼ地団駄なフラを踊りつつ、腰にぶら下げたヘチマ型のギロを鳴らしながら、「アーイーヤぁ」「アーアイーヤぁ」「アイーヤぁ」「アイヤアイヤ」と合いの手を入れる。やがて聴く者の鼓膜に突き刺さる勢いのアーイーヤーがノンストップで連発されたあげく、漫才は破綻を迎えるのがお約束。ちなみにハワイ語で「さあいくで」という意味らしい。

そう。そうなのだ。この伝説の夫婦漫才とトーヤ・ウィルコックス&ロバート・フリップ夫妻が、私には瓜二つの〈夫婦ユニット〉に思える。いや、もはや四十年越しの後継機ではないか。

しかも我々日本人にとってのトーヤの代表曲は、超音波ヴォーカルでタイトルが連呼される1980年発表の極初期シングル“Ieya(アイヤ)”だったりするのだ。偶然にも。

わははは。よくできた話だ。


正直な話、日本では商業的成功にほとんど恵まれなかったトーヤだった。

パンク/ニューウェイヴ時代の女性ヴォーカルといえば、問答無用でデボラ・ハリーとスージー・スー。ただし楽曲よりもそのヴィジュアルの方が、〈とにかく新しくてクールでキッチュでポップ〉ともてはやされたのが真相だ。特に江口寿史の『すすめ!!パイレーツ』『ストップ!!ひばりくん!』に鴨川つばめ『マカロニほうれん荘』といった、グラフィック色が濃いニュータイプの少年漫画群で頻繁にキャラ化されたことが、その原動力だった憶えがある。

となるとインパクトがより強烈なキャラの天下なわけで、70年代末期はドイツ語パンクを撒き散らすニナ・ハーゲンが、とにかく最強過ぎた。だからたまたま同時代に居合わせちゃったトーヤとか〈殺戮おさげ少女〉リナ・ラヴィッチは、明らかに損をした。当時のトーヤなんて〈オレンジ髪の小劇団員〉にこじんまりまとまってたから、それこそ♪あいぃぃぃぃやあああああ☆節の印象に残らなかったわけで。

そのままニューウェイヴ現象の終焉とともに彼女らの存在は希薄になり、だから後の1986年にフリップがトーヤと結婚しても、プログレッシャーズ界隈でもさして話題にならなかったはずだ。

個人的には1991年5月ロンドンで敢行した、フリップ❶トーヤのソロ『オフェリアズ・シャドウ』と➋ロバート・フリップ&ザ・リーグ・オブ・クラフィティ・ギタリスツの2nd『ショウ・オブ・ハンズ』と➌トーヤと組んだ新バンド、サンデイ・オール・オーヴァー・ザ・ワールドの初作品『ニーリング・アット・ザ・シュライン』の3W同時リリース・インタヴューの席が、強烈だった。冒頭の撮影にトーヤが頼みもしないのに乱入したばかりか、夫婦の接吻シーンを撮影するよう執拗に強要されたのだ。

この日は『ディシプリン』三部作以来のクリムゾン再始動をフリップがようやく白状した、世界初の画期的なインタヴューになったのだけど、もしかしたらアレは接吻写真を撮ってもらった御礼のつもりだったのかしら。

まさか。
わはは。


そんなこんなでトーヤとの結婚を、私も軽く見ていた。アフター・パンク女子ヴォーカルとしてB級感は否めないし、デボラ・ハリーに恋い焦がれたが恋愛対象として見てはもらえず、それ風のNW系女子ばかり物色し性欲を満たしていた〈エクスポージャー・フリップ〉時代の延長――程度にしか思えなかったのである。

だってデボラとトーヤの顔って、実は似てないか?


ところが英国におけるトーヤの存在感は、我々の想像をはるかに超えて大きい。

全英トップ40ヒットはデビュー30年間で8曲を数えるばかりか、女優としてのキャリアも華々しい。そもそものデビューはデレク・ジャーマン監督のパンク映画『ジュビリー』だし、他にも『テンペスト』に『さらば青春の光』と「あの頃」のロック・カルチャーのアイコンそのものといえる。すると当然TVにおける需要も大きく、世界120ヶ国以上で放映されたBBC制作の超人気子供番組『テレタビーズ』の、あの有名なオープニング&エンディング・ナレーションも彼女の声だったりするのだ。

はっきり言えば、大英帝国における一般的知名度は圧倒的に【トーヤ>フリップ】。2013年5月、これまた英国の人気クイズ番組『Mr.& Mrs.(気分は新婚、さんいらっしゃい!)』に出演した際も、扱いはあくまでも【トーヤ&フリップ夫妻】であって【フリップ&トーヤ夫妻】ではなかったのだから。そりゃ仕方ない。


ここまで考えると、まるで現役引退したかのような昨今の〈フリップ王のフリップ翁化〉画像は、「自分より人気者で12歳下の天然妻の圧に振り回され、好々爺と化す夫」というひと言で片づけられなくもない。だからといって、「クリムゾンが夫婦漫才のネタに矮小化されている!」などと、フリップ翁の〈達観〉をディスる気などもちろんない。

それよりも、2014年から7年間も継続してきた【多人数キング・クリムゾン楽団】の、たぶん〈幸福な終結〉を見届けたような気持ちになる私なのだ。

2018年9月にリリースされた3CDライヴ盤『メルトダウン~ライヴ・イン・メキシコ』が、楽団クリムゾンが到達した音楽的最高点であることは言うまでもない。それ以降のDGMの配信音源を聴く限りでは、フリップの演奏にミスタッチが徐々に見受けられるし、いよいよ2019年ツアーではフリップの幾つかのパートをジャコ・ジャクジクが代わって担うようになった。

さすがのロバート・フリップも衰えを隠せなくなった感がある。いや、隠さなくなったのかもしれない。だけどこれは自然の摂理だ、普通に受け容れられる。

しかしその2019年、ビル・リーフリンが休養でツアーに帯同できず。やむなくフリップは、2010年前後に《トラヴィス&フリップ》名義で5作品残したジャズ畑の住人――フルート&サックス奏者のセオ・トラヴィスを代役に目論んだ。で実際、ツアー・リハに参加させたものの、結果は不合格。おそらくメルコリとの〈二人吹奏楽〉を新商品として狙ったのだろうが、無理矢理メロトロンも弾かせたらしい。いやいやそりゃ無理でしょド素人に〈総合鍵盤奏者リーフリン〉の代わりが務まるはずないじゃない。

ソフト・マシーン・レガシーとクリムゾン楽団では、敷居の高さが違うのだ。

にしても踏んだり蹴ったりだよトラヴィス。「早晩9人クリムゾンに増員されるな」と踏んで彼の全ソロ作品群を購入して予習済みの私も、踏んだり蹴ったりだよ。

そんなこんなで〈リーフリンレス〉クリムゾン楽団による2019年ライヴ音源は、私にとって〈可もなく不可もなく〉の心躍らぬものだった。ちゃんとしてはいるが面白くない。もうこれ以上楽団スタイルを継続する必然性はないのではないか、と思ってしまった。

つまり、それほどリーフリンが抜けた穴は大きい。

いまさら私風情が指摘するまでもないだろうけど。


そんな彼の隠れた功績として、あえて私はザ・ヒューマンズを挙げたい。

前述したように、〈21世紀のポスト・パンク/ニューウェイヴ・バンド〉として素敵なのだけど、それ以上に、トーヤ40年間の芸能生活で彼女の魅力を最大限引き出した、リーフリンのプロデュース力はすごいと思う。

だって夫フリップがなしえなかった偉業を達成したんだから、快挙である。


二人が結婚する契機になった(に違いない)1986年作品の、《トーヤ&フリップ》名義の『The Lady Or The Tiger?』。片面1曲の全2曲――トーヤによる物語の朗読の背景で、フリッパートロニクスが29分48秒ただ流れるのがタイトル曲。で、ザ・リーグ・オブ・クラフィティ・ギタリスツが〈楽曲未満〉の演奏を続けるのが、もう一曲。もちろん、全っ然面白くない。特にトーヤにとっては新境地を開拓されたわけでも何でもなく、アーティスト的には骨折り損のくたびれ儲けとしか言いようがない。死語か。

国内レーベルがこぞって青田刈りCDリイシューに鎬を削った1990年代前期、私も自分が欲しい作品のCD化に立場と政治力を濫用した。当時の洋楽評論家は皆、私利私欲に走っていたはずだ。私の得意先(失笑)のひとつだった東芝EMIのヴァージン事業部とは、互いに無理を言い合って、旧譜カタログやらLP未収録曲や別ヴァージョンを集めた日本編集盤やら、いろんなアイテムを発売した憶えがある。本国の英ヴァージンも、当時世界2位の音楽市場規模を誇る日本からのCD化オファーならばと、一も二もなく許諾のハンコを押しまくってくれたし。

ところが唯一、CD化の許諾が下りなかったのがトーヤ&フリップの『淑女か虎か』だったのだ。その理由は「どうしてもフリップが首を縦にふらないから」――❶作品の内容そのものがイマイチだからなのか、➋ヴァージン&EGマネジメントとの法廷闘争前夜だったからなのか、いまとなってはその理由はわからない。➌未来の妻と出逢った想い出のアルバムは二人の胸の奥にしまっておきたいから、だけはたぶんない。


サンデイ・オール・オーヴァー・ザ・ワールド(以下SAOTW)もまた、夫フリップによる愛妻プロデュースのいち発露だった。

紅一点ヴォーカルに据えたトーヤ+フリップ+トレイ・ガンのスティック+ドラムス編成の一応バンド・サウンドなのだけど、唯一の作品『ニーリング・アット・ザ・シュライン』を聴くと『ディシプリン』の文脈がそこかしこで散見できるから、可笑しい。要は〈妻に80年代キング・クリムゾン的なものを唄わせてみた〉のだ。

しかし当時のフリップはクリムゾン再始動を見据えてはいたものの、その具体的な構想はまだまだ模索中だった。それだけに、その試作品も兼ねていたであろうSAOTWのサウンドも世界観も、ダイナミズムに欠けていた印象は否めない。だからトーヤ本来の〈過剰な開放感〉も不発に終わった。つまり、トーヤがSAOTWで唄う必然性は見当たらなかったのである。

愛妻トーヤのプロデュースにおいてフリップは、全敗なのであった。

SAOTW以降は彼女のソロ・アルバムへのゲスト参加も一切なくなったことから、フリップ自身も「これ以上の公私混同は何一つ生産しない」と、圧倒的な敗北感に苛まれていたと容易に推測できる。


そんな彼の唯一最大のトラウマを、ザ・ヒューマンズのプロデューサーとして鮮やかに解決してみせたリーフリン。トーヤの特性を見事に対象化した彼に対するフリップの評価は空よりも高く、信頼は海より深いはずだ。

1999年リリースの二作品――《ビル・リーフリン/ロバート・フリップ/トレイ・ガン》名義で制作されたインプロ作『THE REPERCUSSIONS OF ANGELIC BEHAVIOR』とリーフリン唯一のソロ・アルバムになってしまった『BIRTH OF A GIANT』の出来が素晴らしかったことが、クリムゾン楽団に熱烈勧誘された最大の要因だったのは、誰もが認めるところだ。しかし、旦那よりもトーヤを音楽的に最大限理解した手腕がいちばん頼りにされた気がするなぁ。

3月にコンパイルされた『TOYAH SOLO』7CD+DVD箱で、トーヤの過去作品を久々にまとめて聴いたが、どれ聴いても居心地悪そうな彼女がいたし。まさにリーフリンあってのトーヤ。だからこそフリップも、ようやく肩の荷が下りたと思うのだ。

すると妻のバンドのレコーディングに再々遊びに来るわ、回転椅子でくるくる回りながらPVに登場するわ、と〈お気楽な旦那〉にシフトチェンジすることもできた。昨今の《英国版・伸ハワイ》動画の数々も、コロナ禍だからではなく、本をただせばリーフリン効果の延長なんだと思う。たぶん。


夫婦漫才動画の中に、SAOTW唯一のアルバム『ニーリング・アット・ザ・シュライン』の1曲目“サンデイ・オール・オーヴァー・ザ・ワールド”を二人でご陽気に唄って踊る姿を見つけた。30年の間ほぼ一度も演奏されることのなかった、誰もがいわくつきの封印案件と思い込んでいたSAOTWが、こんなに呆気なく披露されようとは。そりゃ《TOYAH & ROBERT FRIPP’S SUNDAY LUNCH》には語呂は合うけども、あんな意味ありげなゴチックなジャケの分際で「♪世界中が日曜日ぃぃぃぃ」とは。

ビル・リーフリンの功績は底なし沼なのだ。


次回もう一度だけ、彼をサルベージします。












第一回「ジョン・ウェットンはなぜ<いいひと>だったのか?」はコチラ!

第ニ回 「尼崎に<あしたのイエス>を見た、か? ~2017・4・21イエス・フィーチュアリング・ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン(苦笑)@あましんアルカイックホールのライヴ評みたいなもの」はコチラ!

第三回「ロバート・フリップ卿の“英雄夢語り”」はコチラ!

第四回「第四回 これは我々が本当に望んだロジャー・ウォーターズなのか? -二つのピンク・フロイド、その後【前篇】-」はコチラ!

第五回「ギルモアくんとマンザネラちゃん -二つのピンク・フロイド、その後【後篇】ー」はコチラ!

第六回「お箸で食べるイタリアン・プログレ ―24年前に邂逅していた(らしい)バンコにごめんなさい」はコチラ!

第七回「誰も知らない〈1987年のロジャー・ウォーターズ〉 ーーこのときライヴ・アルバムをリリースしていればなぁぁぁ」はコチラ!

第八回「瓢箪からジャッコ -『ライヴ・イン・ウィーン』と『LIVE IN CHICAGO』から見えた〈キング・クリムゾンの新風景〉」はコチラ!

第九回「坂上忍になれなかったフィル・コリンズ。」はコチラ!

第十回「禊(みそぎ)のロバート・フリップ ーー噂の27枚組BOX『セイラーズ・テール 1970-1972』の正しい聴き方」はコチラ!

第十一回「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)前篇 --BOXを聴く前にブライアン・フェリーをおさらいしよう」 はコチラ!

第十二回 「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)後篇 --BOXを聴いて再認識する〈ポップ・アートとしてのロキシー・ミュージック〉」はコチラ!

第十三回 「今日もどこかでヒプノシス」はコチラ!

第十四回 「ピーター・バンクスはなぜ、再評価されないのか --〈星を旅する予言者〉の六回忌にあたって」はコチラ!

第十五回 「悪いひとじゃないんだけどねぇ……(遠い目)  ―― ビル・ブルフォードへのラブレターを『シームズ・ライク・ア・ライフタイム・アゴー 1977-1980』BOXに添えて」はコチラ!

第十六回 「グレッグ・レイク哀歌(エレジー)」はコチラ!

第十七回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE -RETURN TRIP』に想うこと- 前篇:スクワイアの巻」はコチラ!

第十八回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE-RETURN TRIP』に想うこと- 後篇:空を飛べたのはホーンの巻」はコチラ!

第十九回「どうしてジョン・ウェットンを好きになってしまったんだろう(三回忌カケレコスペシャルversion)」はコチラ!

第二十回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう ー前篇:幻の1995年インタヴュー発掘、ついでに8人クリムゾン来日公演評も。」はコチラ!

第二十一回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう -後篇:幻の1995年インタヴューを発掘したら、めぐる因果は糸車の〈酒の肴ロック〉」はコチラ!

第二十二回「鍵盤は気楽な稼業ときたもんだ--あるTKの一生、に50周年イエス来日公演評を添えて」はコチラ!

第二十三回「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう(by ビリー・シャーウッド)」はコチラ!

第二十四回「荒野の三詩人-誰かリチャード・パーマー=ジェイムズを知らないか-」はコチラ!

第二十五回「会議は踊る、プログレも踊る-リチャード・パーマー=ジェイムズを探して-」はコチラ!

第二十六回「我が心のキース・エマーソン & THE BEST ~1990年の追憶~」はコチラ!

第二十七回:「『ザ・リコンストラクション・オブ・ライト』は、キング・クリムゾンの立派な「新作」である。 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号①」はコチラ!

第二十八回:「《The ProjeKcts》の大食いはいとおかし。 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号②」はコチラ!

第二十九回:「ロバート・フリップの〈夢破れて山河あり〉物語 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号➌」はコチラ!

第三十回:「封印された〈車道楽プログレ〉ー『レイター・イヤーズ 1987-2019』箱から漏れた、ピンク・フロイドVHS『道(MICHI)』」はコチラ!

第三十一回:「どうしてプロレスを好きになってしまったんだろう。へ?」はコチラ!

第三十二回:「LEVINは何しに日本へ? の巻」はコチラ!

第三十三回:「どうして日本人はキング・クリムゾンを唄いたがるのだろう -雑談三部作・完結編-」はコチラ!

KING CRIMSONの在庫

  • KING CRIMSON / SHIBUYA KOHKAIDO, TOKYO, JAPAN OCTOBER 07, 2000

    00年来日公演

  • KING CRIMSON / HEAVY CONSTRUKCTION

    00年欧州ツアー音源、全30曲

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON VOL.4

    DGMコレクターズ・クラブ会員にのみ頒布されたライヴBOXの第四弾、74/81/97年の音源を収録、全36曲

    • PCCY01493

      3枚組ボックス、オリジナル・ポストカード11枚セット付仕様、定価6825

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯有

      小さいカビあり

    • PCCY01493

      3枚組ボックス、オリジナル・ポストカード11枚セット付仕様、定価6825

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯有

      カビ・ケースツメ跡あり

    • PCCY01493

      3枚組ボックス、オリジナル・ポストカード11枚セット付仕様、定価6825

      盤質:傷あり

      状態:

      帯有

      1枚は盤無傷/小傷程度、ボックス糊付け部剥がれありその他は良好です

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON VOL.5

    DGMコレクターズ・クラブ会員にのみ頒布されたライヴBOXの第五弾、71/74/82年の音源を収録、全32曲

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON VOL.6

    DGNコレクターズ・クラブ会員にのみ頒布されたライヴBOXの第六弾、71/98/01年の音源を収録、全29曲

  • KING CRIMSON / HAPPY WITH WHAT YOU HAVE TO BE HAPPY WITH

    02年リリース、「The Power To Believe」の予告編的ミニアルバム、全10曲

  • KING CRIMSON / LEVEL FIVE

    01年夏の北米公演を収録

  • KING CRIMSON / SHOGANAI

    02年作

    • UICE1027

      紙ジャケット仕様、帯元から無し、情報シール付仕様、定価2200

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯-

      紙ジャケに側面部に色褪せあり、その他は状態良好です

    • UICE1027

      紙ジャケット仕様、帯元から無し、情報シール付仕様、定価2200

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯-

      情報シール無し、解説無、若干カビあり・汚れあり、盤に目立つキズあり

    • UICE1027

      紙ジャケット仕様、帯元から無し、情報シール付仕様、定価2200

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      帯-

      情報記載シール付き、若干タバコ臭あり

    • UICE1027

      紙ジャケット仕様、帯元から無し、情報シール付仕様、定価2200

      盤質:傷あり

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      カビあり

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON VOL.7

    DGMコレクターズ・クラブ会員にのみ頒布されたライヴBOXの第七弾、69/72/83年の音源を収録、全31曲

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      3タイトル4枚組ボックス、ボーナストラック2曲、定価7665

      盤質:傷あり

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      2枚は盤無傷/小傷程度、小さいカビあり、ボックスに圧痕あり

    • UICE1046/9

      3タイトル4枚組ボックス、ボーナストラック2曲、定価7665

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  • KING CRIMSON / ELEKTRIK: LIVE IN APAN 2003

    ロバート・フリップ/エイドリアン・ブリュー/トレイ・ガン/パット・マステロットによる03年東京公演を収録、全12曲

  • KING CRIMSON / POWER TO BELIEVE

    「ヌーヴォ・メタル」を標榜した03年作

  • KING CRIMSON / 21ST CENTURY GUIDE TO KING CRIMSON VOLUME ONE 1969-1974

    69〜74年のスタジオ音源/ライヴ音源で構成されたアンソロジー、全48曲

    • UICE1105/8

      4枚組、デジパック仕様(トールサイズ)、ビニールに情報シール付き仕様、帯元からなし、解説付仕様、定価8900

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯-

      若干角潰れ・黄ばみあり、ビニールに経年・若干汚れあり

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON VOL.8

    DGNコレクターズ・クラブ会員にのみ頒布されたライヴBOXの第八弾、72/97年の音源を収録

  • KING CRIMSON / EPITAPH VOLUME ONE AND TWO

    69年BBCセッション音源&69年ライヴ音源を収録

    69年のBBCセッションと69年10月のアメリカ公演を収録したライヴ・アルバム。

    • PCCY01087

      2枚組、ボックス入り、各CDはペーパーケース仕様、オリジナル・ブックレットと日本製ブックレット付仕様、定価4587

      盤質:無傷/小傷

      状態:

      帯有

      若干タバコ臭あり

    • PCCY01087

      2枚組、ボックス入り、各CDはペーパーケース仕様、オリジナル・ブックレットと日本製ブックレット付仕様、定価4587

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

    • PCCY01087

      2枚組、ボックス入り、各CDはペーパーケース仕様、オリジナル・ブックレットと日本製ブックレット付仕様、定価4587

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      帯に若干折れあり

      1090円

      872円
      (税込959円)

      240円お得!


      CD詳細ページへ

    • DGM9607DGM

      2枚組、各CDはペーパーケース仕様、ボックス・ブックレット付仕様

      盤質:傷あり

      状態:良好

      盤キズ多めにあり、ボックスに若干スレあり

      790円

      632円
      (税込695円)

      174円お得!


      CD詳細ページへ

  • KING CRIMSON / ELEMENTS 2015 TOUR BOX

    15年リリース、デモ/リハーサル/ライブ音源などを収録したレア音源集、全29曲

  • KING CRIMSON / LIVE AT THE ORPHEUM

    14年米ツアーより、LAのOrpheum Theatreでの公演を収録

    2014年秋の米国ツアーから、9月30日と10月1日にLAはOrpheum Theatreで行われたライヴから7曲を収録。『RED』収録の「One More Red Nightmare」や「Starless」、『アイランズ』収録の「Sailor’s Tale」など、蘇る70年代クリムゾンの楽曲に歓喜。収録曲は、
    1. Walk On: Monk Morph Chamber Music
    2. One More Red Nightmare
    3. Banshee Legs Bell Hassle
    4. The ConstruKction of Light
    5. The Letters
    6. Sailor’s Tale
    7. Starless

  • KING CRIMSON / LIVE IN TORONTO(2015)

    15年11月20日トロント公演を収録、全18曲

  • KING CRIMSON / RADICAL ACTION (TO UNSEAT THE HOLD OF MONKEY MIND)

    拍手・歓声を取り除き演奏のみを抽出した15年ライヴツアー音源、高松公演を中心に各国公演を収録

    • IEZP108

      紙ジャケット仕様、三方背ケース付き仕様、K2HDリマスタリング、HQCD3枚+ブルーレイディスクの4枚組、デジタル・リマスター、定価5093+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      1枚は盤に傷あり

  • KING CRIMSON / HEROES

    17年リリース、デヴィッド・ボウイのカバー「ヒーローズ」新録収録。全5曲

  • KING CRIMSON / IN THE COURT OF THE CRIMSON KING

    69年発表、ロック・シーンの流れを変えた歴史的デビュー作!

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの69年デビューアルバム。プログレッシブ・ロックのスタートラインとなった記念碑的作品であり、「21世紀の精神異常者」のヘヴィーなサウンドで幕を開け「クリムゾン・キングの宮殿」の荘厳なメロトロンで終幕するまで、全く非の打ち所の無いフレーズとインプロヴィゼーションの応酬が乱れ飛びます。大きな衝撃を以って迎えられた本作は、プログレッシブ・ロック時代の幕開けを象徴する1枚として語り継がれています。

  • KING CRIMSON / IN THE WAKE OF POSEIDON

    衝撃のデビュー作「クリムゾン・キングの宮殿」の構成を踏襲した70年2nd、前作に匹敵する重厚さドラマ性に加えジャズ系ミュージシャンを起用し新機軸も打ち出した一枚

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの70年2nd。Ian McDonaldが脱退、レコーディングには参加しているもののMichael Gilesも脱退を表明し、ボーカリストとしてのみの参加であるGreg LakeはEmerson Lake & Palmer結成へと動き始め、Keith Tippett、Mel Collinsといった新メンバーを加えるなどバンド内が慌しい状況であったにもかかわらず、その内容はデビュー作に負けず劣らずな名盤となっています。過渡期と言うこともあり正当な評価を仰げない不遇もあった本作ですが、その音楽性は前デビュー作の内容を下地にしながらも、よりバリエーションに富んだ作風となり、Keith TippettのピアノやGordon Haskelの素朴なボーカルなど、バンドに新たな表情が生まれた傑作です。

  • KING CRIMSON / LIZARD

    70年3rd、表題曲にはYESのジョン・アンダーソンが参加

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの70年3rd。前作「ポセイドンの目覚め」をリリース後、Robert Fripp、Peter Sinfield以外のメンバーは脱退してしまいますが、Keith Tippett人脈やジャズ畑の技巧派ミュージシャンを新たに揃え、インプロヴィゼーション・フリージャズ色を押し出した作風へ。中でもYESのJon Andersonがゲスト参加した20分に及ぶ表題曲は圧巻の出来であり、常に先鋭的であろうとするRobert Frippの意思を反映した素晴らしい作品となっています。

  • KING CRIMSON / ISLANDS

    クリムゾン史上最も儚く美しいサウンドを聴かせる71年4th

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの71年4th。全てを静観するような達観したサウンドが特徴的であり、Boz BurrellのボーカルはPeter Sinfieldのメッセージを優しく歌い上げ、空間を彩るサウンドはジャケット通り宇宙的な広がりを見せます。Peter Sinfieldは本作を持ってバンドを離れ、Robert Frippは解散を宣言、次作「太陽と戦慄」まで少しの間KING CRIMSONは形骸化することとなります。バンド崩壊ギリギリの輝きが感じられる、彼らの作品の中でも最も儚く美しい名盤です。

  • KING CRIMSON / EARTHBOUND

    72年アメリカ公演時のライヴ作、あまりに凶暴な『21世紀のスキッツォイドマン』ライヴテイクは必聴!

    カセット・テープのヒス・ノイズまで忠実に再現する逆説的高音質盤。ますます問題作となったクリムゾン初のライヴ・アルバム。

  • KING CRIMSON / LADIES OF THE ROAD: LIVE 1971-1972

    『アースバウンド』と対を成す、71-72年の壮絶なライヴ音源集

  • KING CRIMSON / LARKS’ TONGUES IN ASPIC

    フリップ以外のメンバーを一新して制作された73年作5th、圧倒的な緊張感とダイナミズムが支配する大傑作!

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの73年5th。前作を発表後休眠していたKING CRIMSONでしたが、Robert Frippが当時YESで成功を収めていたBill Brufordのドラムに感銘を受けたことをきっかけに、ヴァイオリンのDavid Cross、パーカッションのJamie Muir、そしてJohn Wettonを加え再始動しました。その内容は即興演奏と実験音楽の頂点と位置づけられるものであり、フリーフォームに繰り広げられていく各メンバーの技巧と爆発的な音楽のひらめきが詰まった大名盤です。

    • VJD28003

      解説元から無し、税表記なし、ファミリーツリー付き仕様、定価2800

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯無

      帯無

    • PCCY01527

      デジタル・リマスター、定価2310

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      背ジャケに黄ばみあり、側面部に色褪せあり

    • IEZP38

      紙ジャケット仕様、40周年記念HQCD+DVD-AUDIOの2枚組、K2HDマスタリング、巻帯付き仕様、NTSC方式、リージョンフリー、定価4725

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      メーカー特典の復刻帯付(紙ジャケに巻いてあります)

  • KING CRIMSON / NIGHT WATCH

    73年、アムステルダムでの壮絶なライヴパフォーマンスを収録!

    • PCCY01177

      プラ製スリップケース付き仕様、2枚組、定価3873

      盤質:無傷/小傷

      状態:並

      帯有

      1枚は盤無傷/小傷程度、スリップケースなし、若干カビあり

  • KING CRIMSON / RED

    フリップ、ウェットン、ブルーフォードの三人が尋常ならざる緊張感の中で生み出したクリムゾンを代表する傑作、74年作7th

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの74年7th。「太陽と戦慄」からの布陣であるRobert Fripp、John Wetton、Bill Brufordのトリオによるラストアルバムであり、その内容はへヴィ・メタルの原型とも言われる評価も納得の重々しいギター・リフで幕を開け、これまでの活動の集大成といった趣の幅の広さをもったものです。「クリムゾン・キングの宮殿」でプログレッシブ・ロック・シーンの夜明けを作った彼らは本アルバムをもって解散、ジャケット裏のメーター表示がレッド・ゾーンを振り切っていることが全てを伝えています。第一期KING CRIMSONの終焉は衰退の様相を見せたプログレッシブ・ロック・シーンを象徴する出来事であり、時代の移ろいを感じさせます。

  • KING CRIMSON / STARLESS AND BIBLE BLACK

    精緻にしてヴァイオレンス!ライヴ音源とスタジオ音源に巧みな編集を施した74年作7th、クリムゾン史上屈指の難曲「FRACTURE」収録

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの74年6th。前作を最後にパーカッションのJamie Muirが脱退しRobert Fripp、John Wetton、Bill Bruford、David Crossという4人編成となったその内容は、メタリックに構築されたサウンドとスリリングな魅力に溢れたインプロヴィゼーション、そして前作の前衛性を共存させた作品であり、大半がライブ・レコーディングの素材を元に製作されていると言う驚愕の名盤となっています。全編に流れるとてつもない緊張感は特筆すべきものであり、ハードなギター・リフと硬質なリズム・セクションで聴かせる作品です。

  • KING CRIMSON / DISCIPLINE

    80sクリムゾンの幕開けを告げた衝撃の81年作!

  • KING CRIMSON / BEAT

    82年作

  • KING CRIMSON / THREE OF A PERFECT PAIR

    フリップ/ブリュー/レヴィン/ブルーフォードによる80sクリムゾンの最終幕を飾る84年作

  • KING CRIMSON / VROOOM

    90sクリムゾンの第1弾アルバム、94年作

  • KING CRIMSON / B’BOOM OFFICIAL BOOTLEG – LIVE IN ARGENTINA 1994

    94年アルゼンチンでのライヴ音源、全19曲

  • KING CRIMSON / DINOSAUR(5tracks)

    95年リリース、5曲入り

  • KING CRIMSON / VROOOM VROOOM

    96年メキシコ公演/95年NY公演を収録、全26曲

  • KING CRIMSON / SCHIZOID MAN

    96年リリース、「21st Century Schizoid Man」の5バージョンを収録

  • KING CRIMSON / THRAKATTAK

    95年ツアーのライヴ音源より、インプロヴィゼーション・パートのみを編集した96年作

  • KING CRIMSON / ABSENT LOVERS

    84年7月モントリオールで行なわれた第4期のラスト・ライヴを収録、98年リリース

    • IECP20031/32

      紙ジャケット仕様、初回プレス、3枚組(初回盤特典「キング・クリムゾン・サンプラーVOL.3」付き)、デジタル・リマスター、定価3675

      盤質:傷あり

      状態:

      帯有

      帯中央部分に色褪せありその他は状態良好です

  • KING CRIMSON / CIRCUS

    99年発表、70〜90年代までをカバーしたライヴ・ベスト盤

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON VOL.1

    DGMコレクターズ・クラブ会員にのみ頒布されたライヴ・ボックス、69/72年のライヴを収録

    • PCCY01394

      3枚組ボックス、ボーナス・トラック1曲、48Pブックレット付仕様(英語版・日本語版)、定価6825

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯有

      カビあり

    • PCCY01394

      3枚組ボックス、ボーナス・トラック1曲、48Pブックレット付仕様(英語版・日本語版)、定価6825

      盤質:傷あり

      状態:不良

      帯有

      盤に緑マジックで縁取りあり、カビ・ケースツメ跡あり、ボックス・帯・ブックレットに汚れ・いたみあり(テープ貼り付けあり)

    • PCCY01394

      3枚組ボックス、ボーナス・トラック1曲、48Pブックレット付仕様(英語版・日本語版)、定価6825

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯無

      解説無、帯無、ボックスなし、ブックレット無し

  • KING CRIMSON / TRIBUTE TO THE LOVE GENERATION TOKYO JAPAN OCTOBER 02

    00年ジャパンツアー収録。

  • KING CRIMSON / 21ST CENTURY GUIDE TO KING CRIMSON VOLUME TWO 1981-2003

    81〜03年までのスタジオ音源/ライヴ音源で構成されたアンソロジー

  • KING CRIMSON / GREAT DECEIVER – LIVE 1973-1974

    73-74年の未発表ライブ音源を収録、全47曲

    • PCCY00393

      4枚組ボックス、帯・解説付仕様・ブックレット付き仕様、定価10194

      盤質:無傷/小傷

      状態:並

      帯有

      1枚は盤に傷あり、カビあり、ボックスのいたみはありません、プラケースに若干スレあり

    • PCCY00393

      4枚組ボックス、帯・解説付仕様・ブックレット付き仕様、定価10194

      盤質:傷あり

      状態:

      帯無

      解説無、帯無、ボックス無し・ブックレット無しです、一部に折れあり

  • KING CRIMSON / LIVE IN ARGENTINA 1994

    ダブル・トリオ時代の歴史的パフォーマンス!

  • KING CRIMSON / NEAL AND JACK AND ME

    82-84年の傑作ライヴ映像集

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