2020年6月30日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは。カケレコ・スタッフ増田です。
なんと、今日で6月も終わりですね。最近は出歩くと紫陽花があちこちに咲き誇っていたり、足元にカタツムリを発見できたりします。雨が多くて憂鬱ですが、この時期ならではの花や生き物を楽しめるのは良いですね。
さて、昨日に引き続き本日も注目の新譜が多数入荷しました。その中からPINK FLOYDに通ずる仄暗さや、ギルモア影響下のギターが堪能できる2作品をご紹介!
カナダの新鋭グループによる20年作。前作まではMARILLION影響下のサウンドが特徴でしたが、本作ではむしろPINK FLOYD色が非常に濃厚に。
ふくよかなオルガンの上でブルージーに踊るギター。フロイド・ファンならニンマリしてしまうこと間違いなし…。
こちらはソロでも活躍するギタリストBjorn Riis擁するノルウェー新鋭の20年作5th。
モダンなエレクトロニック要素を取り入れつつ、PINK FLOYD的な仄暗さと北欧らしい透明感を併せ持った叙情的な音空間が相変わらず美しい…。充実の一作。
新譜以外からも、フロイド憧憬に満ちた注目の新鋭作品をご紹介!
フロイド譲りのサイケ&ブルージー&メランコリックさに「宮殿」を思わせるメロトロンが雪崩れ込む、ひんやりと幻想的なアンサンブルが心地良い…。
なんと、アイスランドの新鋭による19年作!?
現ポーランド・プログレの筆頭格による19年作。
重厚で翳りに包まれたサウンドに、悲哀を感じさせるヴォーカル…。聴けば聴くほど心の奥底に染み込んでいくような逸品。
こちらもポーランド。優美かつメランコリックなメロディが沁みるなあ…。
フロイド『鬱』やRoger Watersのソロが好きなら是非オススメの19年作。
最後にフロイド繋がりで、こちらのリイシュー盤もご紹介。
PINK FLOYDを脱退したリチャード・ライトが元FASHIONのデイヴ・ハリスと組んだ異色のエレポップ・ユニット。
FLOYDと趣は異なりますが、どこか内省的なメロウネスを含んだポップ・サウンドが大変心地良い一枚です。
いかがでしたか?気になる作品が見つかれば幸いです。
聴かなくなったプログレ&オールド・ロックのCDがございましたら、カケレコを是非ご検討ください。
1枚1枚、専任スタッフが丁寧に査定させていただきます。
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現在のポーランド・シンフォ・シーンの中核を担うグループ、13作目となる2019年作。オリジナル・メンバーのヴォーカリストLukasz Gallが復帰して制作された本作。その内容は、PINK FLOYDやGENESIS〜MALLIRIONへのリスペクトに溢れたシンフォニック・ロックに、ポーランドらしい深いリリシズムと翳りある叙情美を加えた、揺るぎなきMILLENIUMサウンド。虚空に切なく響くようなピアノ、アンサンブルに奥行きをもたらす深遠なシンセ、ギルモアとS.ロザリーをミックスしたようなエモーションたっぷりに泣くギター、そしてスタイリッシュな中に哀愁を秘めた変わらぬ素晴らしい歌声…。シリアスでメランコリックに紡がれる演奏が、サビに向けて気高く飛翔していくあまりにドラマチックな展開は毎度ながら見事の一言です。始動から20年目となる彼らですが、ただただ実直に自らの音楽を深化させ続けていく姿勢に胸打たれる一枚です。
【カケレコ国内盤(直輸入盤帯・解説付仕様)】デジパック仕様、定価2,990+税
レーベル管理上の問題により、デジパックに小さい角つぶれがある場合がございます。予めご了承ください。
ソロでも活躍するギタリストBjorn Riis擁するノルウェーの新鋭プログレ・バンド、16年の4thに続く20年作5th。PINK FLOYD影響下の仄暗くメランコリックな叙情美はそのままに、本作ではエレクトロニクス要素を大幅に導入し、一層スタイリッシュに洗練されたサウンドを展開。強靭かつ反復的なリズム隊のビートにスペーシーなシンセサイザーのシーケンスが合わさったパートなどはかなりモダンな仕上がりながら、優美で切ないメロディやギルモアを思わせるエモーショナルなギター・ソロ、しっとりと翳りを帯びたヴォーカル、そして壮大で起伏に富んだダイナミックな曲展開など、プログレ・ファンにもグッと来る充実の内容となっています。PORCUPINE TREEやSteven Wilsonのソロが好きな方にもオススメです。
ポーランドのミュージシャン/プロデューサーMoodManことWitold Rolnikによるプログレ・プロジェクト、2019年デビュー作。ポーランドらしい沈み込むような仄暗い旋律を基調に、PINK FLOYDからの影響を伺わせる浮遊感のあるキーボードやブルージーなギターがゆったりと幻想的な音空間を漂う、メランコリックかつノスタルジックなプログレッシヴ・ロックを展開。こちらもちょっぴりRoger Watersを意識していそうなMoodManの英語ヴォーカルはちょっぴりアクが強いものの、聴き込めば聴き込むほどじわじわと体内に染み込んでいくような味わい深いサウンドに仕上がっています。子供の声、波の音など映像喚起的なSEも交えながら、緻密に構築された作品世界を楽しませてくれる好盤です。(※冒頭部分にノイズがありますが、作品上の演出になります)
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