2020年5月13日 | カテゴリー:どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ 市川哲史,ライターコラム
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このコラムの読者はきっと高年齢層だろうから、共有の情報と信じて書く。
そもそも日本の歌謡界における《新御三家》とは西城秀樹・郷ひろみ・野口五郎で、主に1970年代に揃って人気を博したはずだ。私よりちょい上――昭和30年代前半生まれの女子の皆さんがやたら熱狂していた。
さして彼らに興味のない当時の男子からすれば、ジャニーズの郷とダイナミズムの西城に較べ、演歌デビューの野口は三番手で地味なイメージしかない。軽くググったら、一応“甘い生活”と“私鉄沿線”2曲がオリコン1位を獲得してはいるが、彼のセールス的なピークは1975年と早すぎた。
野口のベスト10入りシングルは21曲だが、郷と西城は二人とも34曲。『NHK紅白歌合戦』の出場回数だって、❶郷30回、➋西城18回、➌野口は11回で1983年を最後に二度と出場できていない。当時のヒットの指標としてわかりやすいTBS『ザ・ベストテン』出演回数を較べても、❶西城22曲154週、➋郷15曲117週、そして➌野口9曲41週とおもいきり水を空けられているし。
ところが、野口が所属したポリドール・レコード(←死語)はとにかく彼をかわいがるというか、贔屓しまくったのだ。衝撃的なアルバム2枚を既に発表、“傘がない”も“夢の中へ”もシングル・ヒットさせた〈驚異の新人〉井上陽水も、ポリドール所属だった。そういえば“傘はない”って、明らかにグランド・ファンク・レイルロードの“ハートブレイカー”だと思わないか?
で英国レコーディングを希望する陽水さんを差し置いて、ポリドール初の海外レコーディングを許されたのは野口五郎であった。へ?
野口のロンドン録音は1973年5月7~12日で、陽水のロンドン録音は1973年8月31日~9月12日。ちなみに陽水さんは、年間チャート1位を1974年と1975年の二年連続獲得する日本初のミリオンセラー・アルバム『氷の世界』全13曲中5曲――“あかずの踏切り”“チエちゃん”“氷の世界”“小春おばさん”“おやすみ”をロンドンで録った。
私が大好きなジョン・ガスタフソン(ビッグ・スリー、エピソード・シックス、クォーターマス、ハード・スタッフ、ロキシー・ミュージック、イアン・ギラン・バンド)、ピーター・ロビンソン(クォーターマス、ブランドX)、アン・オデル(ブルー・ミンク、ショパン、ブライアン・フェリー・バンド)らによる、〈これぞブリティッシュ・ロック〉的な世界観とデカい音圧を誇るサウンドが録れたのだから、行った甲斐がちゃんとあった海外録音の鑑と言える。
一方の野口は、“二人だけのデート”の作者でダスティ・スプリングフィールド60年代のアレンジ&プロデュースを数多く手掛けたアイヴァー・レイモンド指揮でオケと唄録って、アルバム『GORO! LOVE IN LONDON/愛ふたたび』とシングル“君が美しすぎて”に。翌1974年5月末にもロンドンに再渡英すると、今度はAIRスタジオでロンドン・ポリドール・オーケストラ(←地元の弱小オケか?)バックに、アルバム『GORO! LOVE STREET IN LONDON/雨のガラス窓』を録音。
このひとは本当にロンドン録音をしたかったのだろうか。
1976年に『ときにはラリー・カールトンのように』なんてタイトルのアルバムを平気で出しちゃう男が、こんなんで満足したとはとても思えない。案の定、1976年『GORO IN LOS ANGELES, USA/北回帰線』~1977年『GORO IN NEW YORK/異邦人』~1978年『L.A. EXPRESS/ロサンゼルス通信』~1979年『GORO IN LOS ANGELES ‘79/ラスト・ジョーク』という《アメリカ録音四部作》を、ラリー・カールトンにリー・リトナー、アンディ・ニューマーク、デヴィッド・サンボーン、デヴィッド・T・ウォーカー、ブレッカー・ブラザーズらてんこ盛りのブッキングで、出してしまった。
やっぱフュージョンは米国だよ米国っリトナーだよカールトンだよ。
おそるべきクロスオーバーかぶれ&海外レコーディングかぶれ&ギターかぶれ。そりゃ本業なんかおろそかになるさ。アイドル人気だって鎮火されるわ。
そしてようやく、連載3回分も費やした《ネタプログレCD企画》の終着駅、【野口五郎meetsトニー・レヴィン他】にようやく辿り着くわけだ。
野口五郎『U.S.A. STUDIO CONNECTION』――1980年3月中野サンプラザで行われたデビュー10周年記念リサイタルを収録した、2枚組ライヴ盤だ。
今回のライヴ・バンドに招聘された「米国の一流ミュージシャン(帯コピー)」とは、リック・マロッタ(ドラムス)+デヴィッド・スピノザ(ギター)+ワディ・ワクテル(ギター)+ドン・グロルニック(鍵盤)+デヴィッド・サンボーン(アルト・サックス)+我らがトニー・レヴィン。先述の《アメリカ録音四部作》に参加した錚々たる〈あの頃のフュージョン/AORを演奏で支えたのはこのひとたち〉からの選抜メンバーで、当時の人気腕利きセッション・マンたちがよくこれだけ揃ったもんだ、と門外漢の私でも感心した憶えがある。
マロッタ&ワクテルに私が個人的に興味を抱いた契機は、やはりブライアン・フェリー1978年の自己憐憫米国音楽もどきアルバム『ベールをぬいだ花嫁』になる。〈スマートに泥臭い〉という個性的な表現力は、ロキシーも含めずっと英国人チームを組んできたフェリーにとって新鮮で強烈だったはずだ。米国スタジオ・ミュージシャンたちの実力に大いなる可能性を見い出した彼が、以降ロキシーでもソロでもバンドマンよりスタジオマンを重視して大量起用するようになったのも、無理からぬ話だ。実際『アヴァロン』に『ボーイズ・アンド・ガールズ』と、二本の金字塔をバンドとソロの双方で建てたんだから、その成果は絶大だった。
そんな〈ギターが上手なキース・リチャーズ〉ワクテルと〈ハイハットの魔術師〉マロッタに、ソリッドな〈服を着たテレキャスター〉スピノザが加わり、あげく〈ど万能〉レヴィンが組むのだからそりゃ無敵の人力(じんりき)オケである。あ、もちろん五郎もギターや三味線を弾いてます。
だってバンマスだもの。
さて私の勝手な聴きどころは、かつてはc面/現CD2の冒頭から占める《ザッツ・野口五郎歌謡ワールド》な“甘い生活”“君が美しすぎて”“博多みれん”あたり。あと“気になって出直せよ”とか“地下街遊戯”とか“君こそ我が青春”とか“新宿午前4時”とかも、だな。
レヴィンを筆頭にこのライヴに客演した一流ガイジン演奏家たちは、どんな楽曲でも発注内容を最低限反映することができる。特に、この夜も大量披露された例の四部作収録楽曲群は、ガイジン仲間との共演を想定して制作してる〈妙な米西海岸歌謡曲〉なのでさほど違和感はない。というか彼らもまだ、馴染みやすいんじゃないかと思う。
ところが五郎ワールド曲は、若くないのに甘い甘い声質と若いのに演歌な情緒性が相まった、地球上のどこにも存在しない〈粘着質の民族歌謡〉である。相応のカルチャーショックが彼らを襲ったことは、想像に難くない。しかし一流ガイジンらは、何事もなかったようにスマートに演奏をこなす。すると日米まったく異質な二つの大衆音楽が同居する、不思議なものが出来上がってしまった。
この違和感を愉しめ。全身がくすぐったくなるよ“君が美しすぎて”。
にしても特にレヴィンの、オールマイティな技術的対応力ととりあえず何でも食べちゃう冒険心には、畏敬の念すら抱く。1970年代後期にはジャズ畑からヴォーカル物へと移行したものの、その一方でピーガブのツアーには最初の1977年からずっと帯同してるし、この野口五郎コンサートの一年後――1981年4月30日にはロバート・フリップの新バンド【ディシプリン】の一員として、英バースでステージに立つのだ。
変人道、まっしぐら。
そんなレヴィンの世界一深い懐(ふところ)は一体、どこから来たのだろう。父親がラジオ局のエンジニアで、よく局に遊びに連れてってもらってたという微笑ましい話も、ぽいではないか。
後天的な契機としては、『ファースト・ライト』『ディスコティック』『ウォーターベッド』『サプライズ』『ブラジル・ワンス・アゲイン』と、1974年から1977年までずっと付き合ったハービー・マンの存在が大きい気がする。かなりの確率で。
とにかくこのひと、ジャズ・フルートの巨匠にもかかわらず異常な雑食癖の持ち主で、「これ面白い」と思ったら何にでも手を出してしまう。だから、〈ディスコ・ミュージック(←死語)〉でも〈ムーディーな室内ジャズ(←死語)〉でも〈なんちゃってサンバ〉でも〈なんちゃってボサノヴァ〉でも、思う存分自分印のフルートを吹きまくることができる幸せなひと。
1976年リリースの未発表音源集『サプライズ』は、全9曲中5曲を〈ホイットニー・ヒューストンのママ〉シシー・ヒューストンが唄っているが、そんなのどうでもいい。映画『ザ・ハーダー・ゼイ・カム』の曲をわざわざジャマイカで録った〈なんちゃってレゲエ〉も、どうでもいい。1974年の六回目の来日公演中に録った尺八奏者・村岡実との共演2曲は、レヴィンのベースと尺八・鼓・筝・笙・現代筝・和太鼓などの和楽器軍団の交流は興味深いが、楽曲そのものはさほど面白くない。ま、ハービー・マンというひとは何を演っても想定内なのだけど、だからこそ彼独特の下世話さが映えるわけだ。
でこの『サプライズ』にもう1曲収録されてる日本録音音源、“ANATA(I Wish You Were Here With Me)”が強烈なのだ。このサブタイにぴんときたあなたは、立派な昭和人――そう、1973年12月にリリースされるやいなやオリコン7週連続1位を記録し、累計で160万枚も売れた小坂明子16歳の自作デビュー曲“あなた”のカヴァーである。
でハービー・マンがメロをフルートで追うもんだから〈歌のない歌謡曲〉状態が続くのだけど、サビになると突如本物が現れて唄うのだ。♪そして私はレースを編むのよ、私の横にはあなたあなたあなたがいてほしい~。ひー。
かつてユーミンに、デビュー作の『ひこうき雲』をいまどう思うか訊いたら、「18歳の少女のオナニーを眺めてるみたいで(苦笑)、潔癖なのにドロドロしてる姿が怖いですよねー」と、あまりに的確な自己批評が返ってきて笑ってしまった。
そして“あなた”に結実した16歳女子の究極の恋愛妄想も、少女〈荒井由実〉に近い。弾きながらレヴィンもさぞ怖かったろう。いや、このひとは歌詞なんか聴いてないか。そう思えば、野口五郎ワールドもどってことない。あ、だからそもそも未だにキング・クリムゾンの一員でいられるのか。
天下泰平。どんどん。
ここまでくると原稿なんて書いてらんない。完全に現実逃避である。新刊『いとしの21馬鹿たち-どうしてプログレを好きになってしまったんだろう第二番-』の発売日が5月28日に延びたのは、そのせいだ(←あからさまな宣伝)。
野口五郎といえば西城秀樹。
彼が亡くなった2018年5月16日からわずか3ヶ月後、NHKFMで特番『今日は一日“ありがとう!ヒデキ”三昧』がオンエアされ、年季の入った熱烈信者たちによる楽曲人気投票の結果が明らかになった。第1位“ブルースカイブルー”→第2位“若き獅子たち”→第3位“傷だらけのローラ”――なんと“エピタフ”が堂々4位にランクインしていたのだから、驚く。どーん。
西城秀樹がコンサートで“エピタフ”をカヴァーしてる話は、もはや定番化している。
“ヤングマン”大ヒット直後の1979年8月24日、伝説のスタジアム・ライヴ《BIG GAME ’79 HIDEKI》は今は失き後楽園球場で激しい雨の中、開催された。
基本的に彼のステージは洋楽のカヴァーがほとんどで、この夜も全16曲中オリジナル曲はたった3曲という考えられないセトリだ。ヒット曲沢山あるのに。こうなったら同名ライヴ盤を聴くしかない。ちなみに今宵のカヴァーは――お、カタカナ英語タイトルの洋楽曲は原題を英文字表記してるのね。
WE WILL ROCK YOU。クイーンか。LOVING YOU BABY。キッスだけどコレ邦題をそのまま英文字表記しただけじゃん、正しくはI WAS MADE FOR LOVIN’ YOUですぜ。HONESTYはビリー・ジョエル。ドナ・サマーのHOT STUFF。いとしのエリーってサザンですがな(失笑)。EPITAPH。クリムゾン。I WANNA SHAKE YOUR HANDとGO WESTはヴィレッジ・ピープル。愛する君に、はTOTOか。この愛の終わる時、は知らないフランス人歌手の歌らしい。御存知ヤングマンはYMCAで、ロッド・スチュワートのSAILINGで大団円ときた。いいのかこんなに偏って。
この夜ではないけれど、クイーン“ドント・ストップ・ミー・ナウ”やらノーランズの“ダンシング・シスター”、エアロスミスの“エアロスミス、SOS”にグラハム・ボネット“孤独のナイト・ゲームス”と、謎の選曲は枚挙に暇がない。
西城と親交が深かった河村隆一から聞いたのだけど、彼は上京する前年1971年9月27日、広島県立体育館で開催されたレッド・ツェッペリン広島公演を生で観たらしい。うわぁ。しかもその夜、自分のバイト先のナイトクラブに現れたゼップが、店内の楽器を演奏してご機嫌さんだった様子まで目撃したという。そりゃ洋楽のために死ねる。
ちなみにゼップは開演前にメンバー全員で原爆資料館とドームを見学し、ロバート・プラントは「人間はここまで残酷なことをするのか」と涙ぐみ、その足で広島市役所に広島市長を訪ねると広島公演の収益700万円を〈被爆者援護基金〉に全額寄付した、という話も美しい。そしてその経緯を翌28日の朝刊に【被爆者援護に七百万円 英国の楽団が寄付】の見出しで報じた毎日新聞広島版もまた、美しかったのだ。
話がそれた。
西城版エピタフは、“傷だらけのローラ”系のドラマチックな激唱バラードとして成立している。マイクスタンドぶん回し、もありだ。しかもこの曲に限っては当日の悪天候が幸いして、間奏中に雷鳴が轟くというおそろしく劇的な場面を生んだのだから、そりゃ4位も納得できる。
ただし歌詞は原曲通りのカタカナ英語なので、当時〈エピタフ〉を〈ローラ〉の腹違いの妹で運命の女(ひと)の名かなんか、と勘違いした女子もいたのではないか。
となると、ザ・ピーナッツ1972年発表のライヴ盤『IT’S TOO LATE~ザ・ピーナッツ・オン・ステージ』も聴かねばならない。
こちらも、ユーライア・ヒープの“対自核”やキャロル・キング“イッツ・トゥー・レイト”やCCRの“プラウド・メアリー”、なぜか“ゴッド・ファーザー愛のテーマ”、よりにもよってリンゴ・スターの“バック・オブ・ブーガルー”といった、なかなか統一性に欠けるラインナップに“エピタフ”がちゃんといるのだ。
〈宇宙一の二重唱〉ザ・ピーナッツならではの圧倒的なハモリは、言うまでもない。しかもステージ板付きの《高橋達也と東京ユニオン》の素晴らしい演奏が合体するから、もはや地球規模の鎮魂歌にしか聴こえないのである。
昭和の時代、TVの歌番組には必ず管楽器チームをフィーチュアしたビッグ・バンドが、専属の演奏チームとして鎮座していた。そして彼らの素性は単なる〈歌伴バンド〉ではなくれっきとした〈ジャズのビッグ・バンド〉だから、そのアンサンブル力は素晴らしい。モンタレー・ジャズ・フェスにも2回出演したこの《東京ユニオン》のみならず、《原信夫とシャープ&フラッツ》とか《宮間利之とニューハード》とか群雄割拠で、歌番によってその個性の違いを愉しむこともできたのだ。あー愉しかった。
でザ・ピーナッツの“エピタフ”はメロトロンの音(ね)が控え目な分、『原子心母』に匹敵するタフでフリーキーなホーンズが終盤をとてつもなく盛り上げてしまう。そんな〈たぎる混沌〉を、二人の唄声がメシアのように収束させるのだ。
この虚無感は凛々しい。そして堂々と唄われる日本語英語は、説得力が溢れていた。
キャンディーズになると、「普通の女の子に戻」る1978年4月4日の《ファイナルカーニバル》@後楽園球場が初“エピタフ”だったりする。いいのかそれで。
SEのクール&ザ・ギャング“オープン・セサミ”が開演を告げると、いきなり雨中の洋楽カヴァー大会。EW&F“ジュピター”→スリー・ドッグ・ナイト“ドゥ・イット(ユーズ・ユア・マインド)”→ワイルド・チェリー“プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック”→EW&F“宇宙のファンタジー”→スリー・ドッグ・ナイト“ゴーイング・イン・サークルズ”ときて、ようやく本来のキャンディーズ路線に突入するわけだ。で肝心の“エピタフ”は、“ゴーイング・イン・サークルズ”の間奏部で唐突に演奏されたに過ぎない。つまりインストだから、キャンディーズに唄われることはなかったのだった。
当時のクラスメートが高校サボって八つ墓村から後楽園球場に密航したが、スーちゃん命の彼が洋楽に興味などあるはずもなく、「空白の二十分間」と西村京太郎みたいなことをほざいていた。
ちなみに同日ほぼ同時刻、後楽園からほど近い武道館は武道館でフォリナーの初来日公演――“エピタフ”はイアン・マクドナルドに届いただろうか。
さてキャンディーズに洋楽を唄わせたのは、彼女たちの専属ライヴ・バンド《MMP(=Music Mates Players)》の趣味性に因るとこが大きい。なおキャンディーズ解散後、彼らは日本初のブラス・ロック・バンド《スペクトラム》に発展する。バイキングの鎧兜をデフォルメしたコスチュームと、EW&F的な痛快音楽の組み合わせが、斬新だった。バンマスの新田一郎さんはスペクトラム解散後、当時はまだ珍しかったロック・バンドのマネジメント《代官山プロダクション》を設立すると、やがて爆風スランプを世に送り出した。ああ懐かしい。
逆にMMPの前身はというと、《ビート・オブ・パワー》という名であいざき進也の専属ライヴ・バンドを務めた。あいざき進也――たった162cmながら、西城182cm秀樹と郷178cmひろみのいいとこどり狙いで新御三家の一年後にデビューしたものの、結局ブレイクはできなかった昭和の〈とにかく童顔〉アイドルだ。
しかしこのあいざきもまた、コンサートで洋楽カヴァーに邁進していた。1975年発売のライヴ盤『あいざき進也ジャンプ・オン・ステージ』を聴けば、間違いなく脳死する。
ここでも“ハートブレイカー”に“対自核”、ヴァニラ・ファッジ“ユー・キープ・ミー・ハンギング・オン”、スティーヴィー・ワンダー“悪夢”と錚々たる楽曲が並ぶ。本人の資質なのかMMPの仕業なのか。しかしA面1曲目がいきなり度肝を抜く。
表記そのままで曲目を書けば、“ザ・コート・オブ・ザ・クリムゾン・キング”。
しかも歌詞は日本語だ。騙されたと思って、とりあえず唄ってみてほしい。
どうだ。意味があるようなないような、ピート・シンフィールドが考えそうな考えなさそうなこの歌詞。しかし唄うと意外に癖になるから、危ない。気がつけば散歩のときに口ずさんでいた自分に赤面するのだ。
そういえば歌謡曲村ではないけれど、あの宝塚歌劇団の公演で唄われたクリムゾン・ナンバーがあったはず。今年2020年がリリース50年目にあたり、5月末には輸入アナログEP盤+国内プレスCDが合体した50周年記念の〈“ねこめし”デラックス・エディション〉がリリースされる、あの“キャット・フード”である。
日本語カヴァーされたのは、1976年2月19日~3月23日花組公演『ビューティフル・ピープル』において。当時の花組といえば、『ベルサイユのばら』を宝塚史上最強の演目にした榛名由梨&安奈淳が2トップの、まさに黄金時代。中学生のとき女子三人に囲まれ「原作漫画と宝塚のグラフ誌を読め」と強要されたから、この頃だけ詳しいのだ。
それから28年後、THE ALFEEデビュー&『ベルばら』連載開始30周年記念で、前者の豪華ベスト盤『30th ANNIVERSARY HIT SINGLE COLLECTION 37』箱の装丁を池田理代子描きおろしイラストが飾り、なぜか私が高見沢俊彦×池田氏対談を仕切ったのだから、明日は明日の風がずっと吹き続けてきた気がする。なんだか。
さて『ビューティフル・ピープル』のサントラLPの帯に躍るコピーは、〈輝やくミラーボールとロックサウンド、サイケデリックな舞台に咲く幻想世界!!(原文ママ)〉。プラスチック製の王子が人間の愛に目醒めて云々、とはいかにもの近未来ロック・ミュージカルだが、そこに触れてはいけない。
しかも衝撃的なのは、劇中カヴァーしたミッシェル・ポルナレフの“哀しみの終わるとき”ヴァン・マッコイ“ディスコ・ベイビー”、スタイリスティックス“愛こそすべて”は、オリジナルの作詞作曲者名がノン・クレジット。“ピンボールの魔術師”“シー・ミー・フィール・ミー”“ジーザス・クライスト・スーパースター”“レット・イット・シャイン”に違いない楽曲群に至っては、勝手にタイトルを変更しちゃってるから、怖い。
大丈夫か宝塚。
だから“キャット・フード”も歌詞にオリジナルの文脈は皆無で、ミュージカルのストーリーに即した内容に書き換えられている。もはや「替え日本語唄」、か。
うーん、字余りというかなかなか唄いづらいよこれ。♪OKOKOK~が♪きゃっふーきゃっふーきゃっふー、なのは力づくで素敵だけども。
などと執筆作業から現実逃避し続けてたら、最後の最後でどえらいものに遭遇した。フォーリーブス名義で北公次が1974年にカヴァーした“エピタフ”は、オリジナルのキング・クリムゾンおよびピート・シンフィールド以上に〈お先真っ暗〉だったのだ。
まず、北の唄い方がよくない。ほとんど山崎ハコというか瀕死のヴォーカルである。
そしてこの日本語詞は、既に訳詞ではない。〈絶望的な虚無〉という唯一の共通項だけで拡大した、安井かずみ(!)作詞の書き下ろし新作と言っていい。おもいきり。
サビ頭の〈♪Confusion will be my epitaph〉が「♪朝をあの霧で」にあたるので、さあ皆で唄ってみましょう。
♪あの愛を 元の愛に 戻せるのなら 二人が元のようになれるのならば
二度とこの二人を逢わせないで 地球の西と東とに別離(わか)れさせて
朝をあの霧で 朝を虚しく待って
互いの刻に意味のない涙を浮かべれば
あの星追いかけていたと 想いたくない 愛の終わりに 終わりに 終わりに
うわ。あの“エピタフ”が、安井かずみ女史のダークサイド全開〈負のラヴソング〉に輪廻転生しちゃったよ。しかしこれはこれであの時代の、英国産ニュー・ロックに対する日本固有の解釈そのものだったりするから、懐かしささえ憶える。モード的にも作法的にも感覚的にも、だ。
日本人にとって〈史上最強の文系ロック〉プログレの原点が、ここにあった。
まさに、もうひとつの〈クリムゾン王の宮殿築50年〉である。
にしても【ネタプログレCD】雑談三部作を書いて気づいたのだが、ここんとこ走馬燈が高速回転中だ。どうも昔話が多すぎる。死期が近づいてないか。
私のエピタフは走馬灯に書かれてるのかもしれない――って、動体視力が相当よくないと読み取れないじゃん。
第一回「ジョン・ウェットンはなぜ<いいひと>だったのか?」はコチラ!
第ニ回 「尼崎に<あしたのイエス>を見た、か? ~2017・4・21イエス・フィーチュアリング・ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン(苦笑)@あましんアルカイックホールのライヴ評みたいなもの」はコチラ!
第三回「ロバート・フリップ卿の“英雄夢語り”」はコチラ!
第四回「第四回 これは我々が本当に望んだロジャー・ウォーターズなのか? -二つのピンク・フロイド、その後【前篇】-」はコチラ!
第五回「ギルモアくんとマンザネラちゃん -二つのピンク・フロイド、その後【後篇】ー」はコチラ!
第六回「お箸で食べるイタリアン・プログレ ―24年前に邂逅していた(らしい)バンコにごめんなさい」はコチラ!
第七回「誰も知らない〈1987年のロジャー・ウォーターズ〉 ーーこのときライヴ・アルバムをリリースしていればなぁぁぁ」はコチラ!
第八回「瓢箪からジャッコ -『ライヴ・イン・ウィーン』と『LIVE IN CHICAGO』から見えた〈キング・クリムゾンの新風景〉」はコチラ!
第九回「坂上忍になれなかったフィル・コリンズ。」はコチラ!
第十回「禊(みそぎ)のロバート・フリップ ーー噂の27枚組BOX『セイラーズ・テール 1970-1972』の正しい聴き方」はコチラ!
第十一回「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)前篇 --BOXを聴く前にブライアン・フェリーをおさらいしよう」 はコチラ!
第十二回 「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)後篇 --BOXを聴いて再認識する〈ポップ・アートとしてのロキシー・ミュージック〉」はコチラ!
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第十四回 「ピーター・バンクスはなぜ、再評価されないのか --〈星を旅する予言者〉の六回忌にあたって」はコチラ!
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第十六回 「グレッグ・レイク哀歌(エレジー)」はコチラ!
第十七回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE -RETURN TRIP』に想うこと- 前篇:スクワイアの巻」はコチラ!
第十八回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE-RETURN TRIP』に想うこと- 後篇:空を飛べたのはホーンの巻」はコチラ!
第十九回「どうしてジョン・ウェットンを好きになってしまったんだろう(三回忌カケレコスペシャルversion)」はコチラ!
第二十回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう ー前篇:幻の1995年インタヴュー発掘、ついでに8人クリムゾン来日公演評も。」はコチラ!
第二十一回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう -後篇:幻の1995年インタヴューを発掘したら、めぐる因果は糸車の〈酒の肴ロック〉」はコチラ!
第二十二回「鍵盤は気楽な稼業ときたもんだ--あるTKの一生、に50周年イエス来日公演評を添えて」はコチラ!
第二十三回「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう(by ビリー・シャーウッド)」はコチラ!
第二十四回「荒野の三詩人-誰かリチャード・パーマー=ジェイムズを知らないか-」はコチラ!
第二十五回「会議は踊る、プログレも踊る-リチャード・パーマー=ジェイムズを探して-」はコチラ!
第二十六回「我が心のキース・エマーソン & THE BEST ~1990年の追憶~」はコチラ!
第二十七回:「『ザ・リコンストラクション・オブ・ライト』は、キング・クリムゾンの立派な「新作」である。 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号①」はコチラ!
第二十八回:「《The ProjeKcts》の大食いはいとおかし。 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号②」はコチラ!
第二十九回:「ロバート・フリップの〈夢破れて山河あり〉物語 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号➌」はコチラ!
第三十回:「封印された〈車道楽プログレ〉ー『レイター・イヤーズ 1987-2019』箱から漏れた、ピンク・フロイドVHS『道(MICHI)』」はコチラ!
第三十一回:「どうしてプロレスを好きになってしまったんだろう。へ?」はコチラ!
第三十二回:「LEVINは何しに日本へ? の巻」はコチラ!
3枚組ボックス、オリジナル・ポストカード11枚セット付仕様、定価6825
盤質:傷あり
状態:
帯有
1枚は盤無傷/小傷程度、ボックス糊付け部剥がれありその他は良好です
紙ジャケット仕様、帯元から無し、情報シール付仕様、定価2200
盤質:傷あり
状態:並
帯-
情報シール無し、解説無、若干カビあり・汚れあり、盤に目立つキズあり
3タイトル4枚組ボックス、ボーナストラック2曲、定価7665
盤質:傷あり
状態:並
帯有
2枚は盤無傷/小傷程度、小さいカビあり、ボックスに圧痕あり
3タイトル4枚組ボックス、ボーナストラック2曲、定価7665
盤質:無傷/小傷
状態:
帯無
帯無、ボックス無し、若干タバコによる黄ばみあり、その他は状態良好です
4枚組、デジパック仕様(トールサイズ)、ビニールに情報シール付き仕様、帯元からなし、解説付仕様、定価8900
盤質:傷あり
状態:並
帯-
情報シール無し、小さいカビあり
3枚組4CDボックス、各CDはプラケース・ボックス付き仕様、定価7665
盤質:傷あり
状態:並
帯有
一部に若干カビあり、若干黄ばみあり、ボックス側面部に色褪せ・スレあり、帯に若干破れあり
3枚組4CDボックス、各CDはプラケース・ボックス付き仕様、定価7665
盤質:傷あり
状態:並
帯有
若干カビあり、その他は状態良好です
69年のBBCセッションと69年10月のアメリカ公演を収録したライヴ・アルバム。
第一期キング・クリムゾンの貴重なライヴ音源をコンパイルした人気作。Vol.1からVol.4までのパッケージ化。
IECP20025/28(WHD ENTERTAINMENT)
紙ジャケット仕様、4枚組、スリップケース付仕様、初回盤特典「キング・クリムゾン・サンプラーVOL.1」付き仕様、定価7825
盤質:傷あり
状態:
帯無
帯無、スレあり、側面部に若干色褪せあり
トールサイズデジパック仕様、2枚組、情報記載シート・解説・ブックレット付き仕様、定価4000+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯-
若干スレあり
トールサイズデジパック仕様、2枚組、情報記載シート・解説・ブックレット付き仕様、定価4000+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯-
2014年秋の米国ツアーから、9月30日と10月1日にLAはOrpheum Theatreで行われたライヴから7曲を収録。『RED』収録の「One More Red Nightmare」や「Starless」、『アイランズ』収録の「Sailor’s Tale」など、蘇る70年代クリムゾンの楽曲に歓喜。収録曲は、
1. Walk On: Monk Morph Chamber Music
2. One More Red Nightmare
3. Banshee Legs Bell Hassle
4. The ConstruKction of Light
5. The Letters
6. Sailor’s Tale
7. Starless
紙ジャケット仕様、K2HD HQCD+DVDオーディオの2枚組、ステッカー付仕様、定価4000+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯に若干折れあり
紙ジャケット仕様、K2HD HQCD+DVDオーディオの2枚組、ステッカー付仕様、定価4000+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
1枚は盤に傷あり
紙ジャケット仕様、K2HD HQCD+DVDオーディオの2枚組、ステッカー付仕様、定価4000+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
盤無音部に若干傷あり
DGMSP2(DISCIPLINE GLOBAL MOBILE)
デジパック仕様、CDとDVD-Audio(ハイレゾ音源)の2枚組で収録曲は同一、NTSC方式、リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:並
DGMSP2(DISCIPLINE GLOBAL MOBILE)
デジパック仕様、CDとDVD-Audio(ハイレゾ音源)の2枚組で収録曲は同一、NTSC方式、リージョンフリー
盤質:無傷/小傷
状態:良好
1枚は盤に傷あり、若干圧痕あり
DGMSP2(DISCIPLINE GLOBAL MOBILE)
デジパック仕様、CDとDVD-Audio(ハイレゾ音源)の2枚組で収録曲は同一、NTSC方式、リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
DGMSP2(DISCIPLINE GLOBAL MOBILE)
デジパック仕様、CDとDVD-Audio(ハイレゾ音源)の2枚組で収録曲は同一、NTSC方式、リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:
紙ジャケット仕様、2枚組、UHQCD、定価3519+税
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯有
タバコ臭の黄ばみあり、その他は状態良好です
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの69年デビューアルバム。プログレッシブ・ロックのスタートラインとなった記念碑的作品であり、「21世紀の精神異常者」のヘヴィーなサウンドで幕を開け「クリムゾン・キングの宮殿」の荘厳なメロトロンで終幕するまで、全く非の打ち所の無いフレーズとインプロヴィゼーションの応酬が乱れ飛びます。大きな衝撃を以って迎えられた本作は、プログレッシブ・ロック時代の幕開けを象徴する1枚として語り継がれています。
紙ジャケット仕様、HQCD、04年24bitデジタル・リマスター、定価2835
盤質:傷あり
状態:
帯有
盤キズ多めにあり、帯に折れあり、その他は状態良好です
紙ジャケット仕様、24ビット・リマスター、歌詞対訳付き仕様、日本盤のみピュア・ゴールドCD・エンボス紙仕様、定価2415
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケット仕様、40周年記念エディションDVDオーディオとHQCDの2枚組、2009年リマスター、ROCKAGEキャンペーン花帯付き仕様、NTSC方式、リージョンフリー、定価4410
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、若干スレあり
HDCD、ORIGINAL MASTER EDITION
盤質:無傷/小傷
状態:
若干タバコ臭ありその他は状態良好です
ボーナス・トラック2曲、音源:オーディエンスレコーディングブートレグ、定価1833+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
ケースツメ跡あり
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの70年2nd。Ian McDonaldが脱退、レコーディングには参加しているもののMichael Gilesも脱退を表明し、ボーカリストとしてのみの参加であるGreg LakeはEmerson Lake & Palmer結成へと動き始め、Keith Tippett、Mel Collinsといった新メンバーを加えるなどバンド内が慌しい状況であったにもかかわらず、その内容はデビュー作に負けず劣らずな名盤となっています。過渡期と言うこともあり正当な評価を仰げない不遇もあった本作ですが、その音楽性は前デビュー作の内容を下地にしながらも、よりバリエーションに富んだ作風となり、Keith TippettのピアノやGordon Haskelの素朴なボーカルなど、バンドに新たな表情が生まれた傑作です。
ロバート・フリップによる89年リマスター、定価2345
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯無
帯無、折れ・小さいカビあり、ファミリーツリー付き
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、ステッカー付き仕様、定価2625
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無
紙ジャケット仕様、40周年記念エディション、HQCD+DVDオーディオの2枚組、ボーナス・トラック3曲、巻帯付き仕様、定価4725
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、巻き帯に若干折れ
帯3種・17cm紙ジャケット2種付き仕様、プラチナSHM+DVDオーディオの2枚組、DVDはリージョンフリー、ターコイズブルーレーベル、HRカッティング、ボーナストラック15曲・特典映像1曲入り、オリジナル英文ブックレット訳付、解説:山田順一、定価5093+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの70年3rd。前作「ポセイドンの目覚め」をリリース後、Robert Fripp、Peter Sinfield以外のメンバーは脱退してしまいますが、Keith Tippett人脈やジャズ畑の技巧派ミュージシャンを新たに揃え、インプロヴィゼーション・フリージャズ色を押し出した作風へ。中でもYESのJon Andersonがゲスト参加した20分に及ぶ表題曲は圧巻の出来であり、常に先鋭的であろうとするRobert Frippの意思を反映した素晴らしい作品となっています。
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック・スリップケース付き仕様、CD+DVDオーディオの2枚組、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式、リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
ブックレットに若干ホチキス錆あり、スリップケースに若干圧痕あり
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの71年4th。全てを静観するような達観したサウンドが特徴的であり、Boz BurrellのボーカルはPeter Sinfieldのメッセージを優しく歌い上げ、空間を彩るサウンドはジャケット通り宇宙的な広がりを見せます。Peter Sinfieldは本作を持ってバンドを離れ、Robert Frippは解散を宣言、次作「太陽と戦慄」まで少しの間KING CRIMSONは形骸化することとなります。バンド崩壊ギリギリの輝きが感じられる、彼らの作品の中でも最も儚く美しい名盤です。
紙ジャケット仕様、40周年記念エディション、HQCD+DVDオーディオの2枚組、NTSC方式、リージョンフリー、ボーナス・トラック6曲、巻帯付き仕様、定価4725
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、小さいカビあり
カセット・テープのヒス・ノイズまで忠実に再現する逆説的高音質盤。ますます問題作となったクリムゾン初のライヴ・アルバム。
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの73年5th。前作を発表後休眠していたKING CRIMSONでしたが、Robert Frippが当時YESで成功を収めていたBill Brufordのドラムに感銘を受けたことをきっかけに、ヴァイオリンのDavid Cross、パーカッションのJamie Muir、そしてJohn Wettonを加え再始動しました。その内容は即興演奏と実験音楽の頂点と位置づけられるものであり、フリーフォームに繰り広げられていく各メンバーの技巧と爆発的な音楽のひらめきが詰まった大名盤です。
紙ジャケット仕様、40周年記念HQCD+DVD-AUDIOの2枚組、K2HDマスタリング、復刻巻帯付き仕様、NTSC方式、リージョンフリー、定価4725
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯に若干折れあり
プラ製スリップケース付き仕様、2枚組、定価3873
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯有
1枚は盤無傷/小傷程度、スリップケースなし、若干カビあり
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの74年7th。「太陽と戦慄」からの布陣であるRobert Fripp、John Wetton、Bill Brufordのトリオによるラストアルバムであり、その内容はへヴィ・メタルの原型とも言われる評価も納得の重々しいギター・リフで幕を開け、これまでの活動の集大成といった趣の幅の広さをもったものです。「クリムゾン・キングの宮殿」でプログレッシブ・ロック・シーンの夜明けを作った彼らは本アルバムをもって解散、ジャケット裏のメーター表示がレッド・ゾーンを振り切っていることが全てを伝えています。第一期KING CRIMSONの終焉は衰退の様相を見せたプログレッシブ・ロック・シーンを象徴する出来事であり、時代の移ろいを感じさせます。
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの74年6th。前作を最後にパーカッションのJamie Muirが脱退しRobert Fripp、John Wetton、Bill Bruford、David Crossという4人編成となったその内容は、メタリックに構築されたサウンドとスリリングな魅力に溢れたインプロヴィゼーション、そして前作の前衛性を共存させた作品であり、大半がライブ・レコーディングの素材を元に製作されていると言う驚愕の名盤となっています。全編に流れるとてつもない緊張感は特筆すべきものであり、ハードなギター・リフと硬質なリズム・セクションで聴かせる作品です。
紙ジャケット仕様、DVDオーディオとHQCDの2枚組、デジタル・リマスター、40周年記念エディション、巻帯付き仕様、定価4725
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、盤キズ多めにあり
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック・スリップケース付仕様、2枚組(CD+DVD)、ボーナストラック5曲、ⅮVDはNTSC方式、リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
若干圧痕あり
75年発表のライブ・アルバム。「RED」発表前の74年に録音されており、当時のラインナップはRobert Fripp(g)、John Wetton(b、vo)、 Bill Bruford(ds)、David Cross(vln、key)の4人編成。アルバム中3曲でEddie Jobson(vln、key)のパートがダビングされています。鮮やかなヴァイオリンの旋律を切り刻むメタリックなギター・リフ、グイグイとウネリを生み出して暴走するリズム隊。この時期ならではのパワフル且つ緊迫感溢れる即興演奏に終始圧倒されっぱなし。代表的名曲「21st Century Schizoid Man」では原曲のサックス部分をヴァイオリンで再現しており、よりヒステリックな爆発力を楽しむことが出来ます。沸点目掛けて上り詰めるRED期クリムゾンの凄さを体験出来る名ライブ盤。
40周年記念エディション、デジパック仕様、 K2HD HQCD+DVD-AUDIOの2枚組、定価3240
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、ウォーターダメージあり
紙ジャケット仕様、HQCD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、定価2835
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、若干圧痕あり
4枚組ボックス、帯・解説付仕様、ブックレット・ファミリーツリー付仕様、定価10194
盤質:傷あり
状態:不良
帯無
帯無、全体にカビあり、ケースツメ跡あり
紙ジャケット仕様、初回プレス、3枚組(初回盤特典「キング・クリムゾン・サンプラーVOL.3」付き)、デジタル・リマスター、定価3675
盤質:傷あり
状態:
帯有
帯中央部分に色褪せありその他は状態良好です
3枚組ボックス、ボーナス・トラック1曲、48Pブックレット付仕様(英語版・日本語版)、定価6825
盤質:傷あり
状態:並
帯有
カビあり
3枚組ボックス、ボーナス・トラック1曲、48Pブックレット付仕様(英語版・日本語版)、定価6825
盤質:傷あり
状態:不良
帯有
盤に緑マジックで縁取りあり、カビ・ケースツメ跡あり、ボックス・帯・ブックレットに汚れ・いたみあり(テープ貼り付けあり)
3枚組ボックス、ボーナス・トラック1曲、48Pブックレット付仕様(英語版・日本語版)、定価6825
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯無
解説無、帯無、ボックスなし、ブックレット無し
DGM0551(DISCIPLINE GLOBAL MOBILE)
ブックレット一体型デジパック仕様(トールサイズ)、三方背ケース付き仕様、4枚組
盤質:傷あり
状態:並
小さいカビあり
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