2020年3月24日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは。スタッフ増田です。
本日の寄居は風がものすごく強いです。風が吹くたびに、古民家を改築した事務所の窓がガタガタ揺れます。吹き飛ばないかちょっと心配です…。
さて、本日のテーマはブラス・ロック。ブラス・ロックといえばCHICAGOやBS&Tを生んだアメリカのイメージですが、本日は世界各国から、彼らの影響を受け継いだ作品をご紹介してまいりましょう~。
まずはVINEGAR JOEの前身であるこの英国のグループ、70年唯一作。粘っこいブラスに負けず、エルキー・ブルックスのパワフルな姉御Voが炸裂していて堪りませんね!
次はドイツのグループ。渋く絡み合うオルガンとサックス、哀愁のヴォーカルが良いなあ。COLOSSEUM『ヴァレンタイン組曲』が好きなら気に入ること間違いなしの一枚!
こちらもシカゴやBS&T、そして英国コロシアムのファンにはたまらないバンド!BS&Tの1stを彷彿させるジャケもクールなフランス産ブラス・ロック、72年作3rd。
次はスペイン!70年代半ばに花開くバルセロナのジャズ・ロック・シーンの礎を築いた名グループによる、BS&Tやシカゴに対する回答。さすがのキレ味ですよ~。
こちらはデンマークのグループ。BS&Tやシカゴに通ずるブラス・ロック・アンサンブルの中に響く、淡く繊細なキーボードが印象的です。幻想的でちょっと不気味なロジャー・ディーン・ジャケも素敵。
なんと76年の南米にも、CHICAGOファンにも響きそうなブラス・ジャズ・ロックが!?名バンドOPAなどで活躍、ウルグアイを代表するミュージシャンRuben Radaが在籍したバンドによる唯一作!
いかがでしたか?こちらの記事もどうぞ!
【関連記事】
60年代後半にBS&T、CHICAGOから火が付き、米国から英国へと伝搬していったブラス・ロック。しかし英米のみならず、ドイツ、フランスといったユーロ各国からも優れたブラス・ロック・バンドが続々と登場していたのです!そんな名作達をご紹介!
68年にバルセロナで結成された、スパニッシュ・プログレ黎明期を代表するグループ。70年に1stリリース後、メンバーが徴兵制度で次々に脱退、代わりのメンバーを加えたりやりくりしていたもののついにオリジナル・メンバーが居ないこととなり活動停止に。71年に徴兵から戻ってきたオリジナル・メンバーのKey奏者、Enric Herrera中心にメンバーが一新され、BS&Tやシカゴなどブラス・ロック・ムーヴメントに呼応し、ブラス・セクションを加えて再始動しました。オリジナル・メンバーのJordi Batisteは正式復帰はしなかったものの、全面的にヴォーカルとしてゲスト参加し、72年にライヴ録音されたのが本作2nd。シャープかつふくよかなリズム隊、キレのあるカッティングからジャジーで流麗なソロまできらめくギター、そしてグルーヴィーかつ陰影に富んだオルガン&ブラス!後にスペイン・ジャズ・ロック・シーンで活躍する名手がずらり揃っていて、さすがと言える素晴らしいブラス・ロックを聴かせています。ちなみに他の主要メンバーは、バルセロナ出身ミュージシャンによるビートルズ・カヴァー作(名盤!)をリードしたSAX奏者のPeter Roar、MUSICA URBANAで活躍しマイルス・デイヴィスやチック・コリアとも活動するベースのCarles Benavent、同じくMUSICA URBANAに参加するドラマーのSalvador Fontなど。歌詞は英語です。
70年代前半に活動し、4作品を残したドイツ出身のジャズ・ロック・バンドによる71年デビュー作。安定感ある職人的なリズム・セクションに乗って、熱気ある派手なプレイスタイルのオルガンと、重層的な響きを持つブラスが交錯する、グルーヴィーかつ重厚感溢れるブラス・ジャズ・ロック。これは猛烈にかっこいいです…!ヴォーカルは英語。
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!