2020年2月21日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
スタッフ増田です。
1992年に解体し、今は無き社会主義国家であるユーゴスラヴィアとチェコスロバキア。場所こそ多少離れてはいますが、どちらも70年代に優れた作品を生んだ隠れプログレの宝庫!
中古棚を除いたらそんな旧ユーゴ&チェコスロバキアの名作が多数眠っておりましたので、一気にご紹介いたします~。
腕時計を宇宙服のように見立てたジャケ!秘宝臭ぷんぷんですね!音の方も東欧ならではの独特な翳りに覆われていて雰囲気ばつぐん。現セルビアのベオグラード出身グループ78年作で、旧ユーゴ屈指のプログレ名作!
こちらもセルビア出身で、バルカンの民俗音楽をロックにいち早く取り入れたとされる名フォーク・ロック・グループ。ほんのりエキゾチックなフレーズを奏でるアコギ、叙情的なヴォーカルに、どこからともなく響いてくる幽玄なシンセ。この75年作、プログレ・ファンも絶対気に入るはず。
旧ユーゴはセルビアに、フロイドやホークウィンドやクラウトロックに影響を受けたスペース・プログレが!?アヴァンギャルドなだけでなくクラシックの素養も感じるし、このバンドはやばすぎます!
旧セルビアン・プログレについてはこちらもご覧下さい!
次は旧チェコスロバキアから。ブルース・ロック・ギタリストと言えば、クラプトン?ギルモア?ピーター・グリーン?カケレコからはチェコ・ロック界のレジェンドとも呼ばれるRadim Hladikをオススメ。ジミー・ペイジ影響下の縦横無尽に切り込んでくるギターワークが圧巻です!
同じくチェコを代表するグループによる82年作。東欧はシンセの達人が多いですが、このバンドのうっすらとダークに広がるシンセも魅力的だなぁ・・・。チェコ語のエキゾチックな響きも映える~!
東欧のキース・エマーソンMarian Varga率いるスロバキアを代表するグループ、75年作。まるでイエスとEL&Pのエッセンスが共存!? 東欧のみならず、ユーロが誇るキーボード・プログレの一大傑作ですね。
こちらはスロバキア出身、東欧屈指のジャズ・ロック・グループと言えるバンドの77/80年作!テクニカルなジャズ・ロックを土台にクラシックの要素を加えた、知性的でアーティスティックなサウンド。ジャズ・ロック・ファンは必聴!
旧チェコスロバキア・プログレについてはこちらもご覧下さい!
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70年代より、ユーロ諸国や南米/アジアなどの辺境には、英米の名バンドたちにも負けないハイレベルなプログレ・バンドが数多く存在しました。
今回は、そんな中から東欧は旧チェコスロヴァキアのプログレ・グループたちを一挙ご紹介いたしましょう。
旧チェコ・スロヴァキアのプログレ・バンド、82年発表の2nd。前作に比べ、よりタイトで力強くなったリズム隊を筆頭に、ギター、キーボードともにシャープでエッジの立ったアンサンブルを聴かせるようになった印象を受けます。とは言え、シンセが奏でるスぺイシーでダークな色調のサウンドは健在で、バンドの持ち味は少しも失われていないのが嬉しいところ。演奏にメリハリが加わり、レベルアップしたドラマティックな演出力の高さに胸を打たれます。チェコ語による哀愁たっぷりのヴォーカルも聴きどころです。前作とともに、東欧プログレ独特のダークな色調と陰影に富んだメランコリックさが堪能できる名作です。
旧ユーゴはセルビアにて76年に結成されたグループ。79年にPGP-RTBよりリリースされたデビュー作。ピンク・フロイド、ホークウィンド、カン、タンジェリン・ドリームあたりに影響を受けたようで、なるほどスペーシーで冥想的な音世界に尖ったビートと破天荒なヴォーカルを乗っけたサウンドはその通り。ホークウィンドばりのエッジの立ったリズム・ギターからカンのミヒャエル・カローリを彷彿させる緊張感いっぱいのリードまでギターはキレキレだし、突如ハイ・トーンで雄叫びを上げるヴォーカルも尋常ではないし、アヴァンギャルドなだけでなくクラシックの確かな素養も感じさせるし、このバンドはやばすぎます。これは名作でしょう!
SECONDHARVEST416(SECOND HARVEST)
デジパック仕様、ボーナス・トラックとして92年のアルバム「Inner Flow」より7曲と78年のライヴ音源1曲を収録
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