2020年3月12日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
東欧にもオルガン・ロックがありますよ~。まずはハンガリー。
東欧の哀愁に、大英帝国のくぐもりがプラスされるとそこに何があるのか?
まさにその答えがこの作品に込められているといってもいいでしょう。 by kobakunさん
ハンガリーに、まるでVertigoレーベルのグループのような荘厳なオルガン・ハードがあったとは!
旧ユーゴはベオグラードが誇るオルガン・プログレと言えばこの作品。
まるで英国のパトゥにキース・エマーソンが入ったかのような強烈さですよ!
旧ユーゴにVertigoの名作にも比肩する、陰影に富んだオルガン・ロックがあったとは。
トラフィックに通じるR&BフィーリングにVertigo直系のくすんだヘヴィネスを加えたサウンドは本格感ぷんぷん。
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トラフィックの2ndからスタートし、R&Bフレイヴァーとサイケフィーリングがまじりあう、レイト60s〜70年代初期ならではの世界のロックをピックアップ。
ウィッシュボーン・アッシュばりのドラマティックなツイン・リード、幻想的にたなびくオルガンやフルート、そして、炸裂するデヴィッド・バイロンばりのハイ・トーン・シャウト!
旧ユーゴはクロアチア屈指の傑作!
ここからはかなりディープな国のオルガン・ロックにご案内!?
ウィッシュボーン・アッシュばりのツイン・リードに、ユーライア・ヒープばりのドラム連打やハモンドに、ピンク・フロイドばりのサイケ感に、カイパばりの繊細さ。
これはグリーンランド・プログレの名作!
イエスのベーシスト、クリス・スクワイアがハード・ロック・バンドを結成してVertigoからリリース!って感じのグループを、な、なんとニュージーランドで発見っ!
アルゼンチンにまだこんな素晴らしい未発表アルバムがあったなんて…。70年代初頭の英国ロックから影響を受けた、構築性あるドラマチックな楽曲展開が素晴らしい。
南米のCRESSIDAと呼びたくなる哀愁のオルガン・ロックに胸が熱くなります。
「ブラジルということで歌物中心かと思っていましたが、キラキラした音色のオルガンと重厚なファズギターが活躍するオルガンハードロックでした。CARAVANのような暖かみのあるロックが好きな私にはとても気に入った作品。」by けんたろうさん
ラストはわれらがにっぽんからセレクト!
日本のニューロック期髄一のオルガン・プレイヤーと言えば彼。
強烈に歪ませたオルガンとギター、ブンブン唸るベースがアグレッシヴに絡み合うこの曲の格好良さと言ったら!
沢田研二、萩原健一等、日本GS三大バンドのメンバーが集ったスーパー・バンド。
バンド名の由来は「豚のように蔑まれても、自分たちにやりたい音楽を貫いていく」。
GSの残党たちがニューロックの時代に「商業主義」のレッテルと戦い、ロックへのひたむきさを音に刻み込んだ日本のロック史に残る悲運の傑作!
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GS旋風を引っ張ったスター達が結成したスーパー・グループ、PYGが71年にリリースした唯一作『PYG!』をピックアップ!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
旧ユーゴで、現クロアチアはザグレブ出身のオルガン・ロック・グループ、72年のデビュー作。トラフィックに通じるR&Bフィーリングに、VERTIGO勢に通じる陰影やハードさを加えたサウンドが持ち味。手数多くタイト&グルーヴィーなドラムと地を這うようにヘヴィなベースによる屈強なリズム隊、くすんだトーンのオルガン、ここぞでファズ・ギターを炸裂させるブルージー&ソリッドなギター、ちょっぴりアクの強い声のソウルフルなヴォーカル。各楽器ともテクニック抜群で、一体感もあり、本格感ぷんぷん。ズシリと重いアンサンブルを軸に、変拍子による細かなキメも織り交ぜた展開も見事。フルートがむせび泣くジャジーでアコースティックなパートなど、表現力も特筆です。これは、素晴らしいグループ!英ロックのファンは必聴と言える名作!
旧ユーゴはクロアチアのザグレブ出身のプログレ・グループ、PGP-RTBレーベルから75年にリリースされたデビュー作。幻想的にたなびくオルガンやフルート、ウィッシュボーン・アッシュばりのドラマティックなツイン・リード、そして、デヴィッド・バイロンを彷彿させるハイ・トーンのシャウト・ヴォーカル。叙情的で陰影に富んだサウンドは、ハーヴェストやヴァーティゴ・レーベルの叙情的な英プログレのファンにはたまらないでしょう。エッジの立ったトーンのエネルギッシュなリズム・ギターが冴えるハード・ロックもまた魅力的。旧ユーゴ屈指の名作です。
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