カケレコのサイトにあるCDは、新品も中古もカスタマー・レビューをご投稿いただけます。もちろんカケレコで買ったものではなくても!「これ、好きなんだよなぁ。」「誰かに聴いて欲しいなぁ。」という作品にはぜひ、コメントをお寄せください。
最近ではこんな作品に投稿がありました!
この時期から孤独の気配が出てきているような
「フレンチ・キッス」のヒットで、次のこの盤あたりまでボブ・ウェルチはシーンの寵児でした。ホール・アンド・オーツやフリートウッド・マックがアダルト化し、西海岸の音ががらがらとソフィスティケイトされていく中でのことでした。ただ、ボブ・ウェルチはずっと歪んだギターを変えませんでしたし、どこか音に骨があります。彼のルーツは、R&Bとシャンソンだと思っています。彼の書くメロディの通俗的な甘さは、シャンソンに近いとは思いませんか。
弦楽があざとかった「フレンチ・キッス」に比較すると、5.China あたりで硬いロックを聴くことができます。6. The Ghost Of Flight 401 は、実際にあった航空機事故の曲。着陸時にギアが出なかったことで大惨事になったという事故です。亡くなったクルーが、後日他の同社便の中でたびたび目撃されたらしいです。どうしてこんな不吉な曲をつくったのでしょうか。
今になって聞き直すとボブ・ウェルチの各アルバムは出来不出来の差が大きいです。わたしにとってベストは「ジ・アザー・ワン」ですが。単体では手に入らないアルバムもあって、収集するのにけっこう困る人です。天国では好きなギターを弾き続けていてもらいたいものです。
これ一枚で米国ポップの8割は分かる
一つかみでウインター・ファミリーと言ってしまいますが、兄ちゃんとエドガー・ウインターの音楽傾向がいかに違うか。兄ちゃんのブルーズを手伝ったり、R&Bファンクに傾倒したりしたあと、USポップのど真ん中を射抜いた名盤と言っていいでしょう。最近でこそエドガー・ウインターなんて誰も言わなくなりましたけれど。中学校の給食の時間に流れていたぐらいです。
前作までロニー・モントローズが在籍していたという信じられないラインナップ。この盤でモントローズに代わったのが泣く子も黙るデリンジャー先生です。もともとポップス・グループにデリンジャー先生はいたので、こうしたポップス王道に合わせたギターも弾けてしまうのです。さらに良い声を聴かせるダン・ハートマン。この人は天才的に曲づくりが上手い。12.Easy Street、13.Sundown とつながる流れは素晴らしくて涙が出てきます。
エドガーのストロング・ポイントは、たいていの楽器を演奏できてしまうところ。すなわちどんな楽器でも使い方が分かっているということで、トッド・ラングレンにも匹敵する才能なのかも知れません。しかし、小難しいことを考える必要はなく、ハートマンの優しい声に震えたり、愉快にパーティしたりするのが、この音の楽しみ方かと思います。
なに、エドガー・ウインターをご存じない?それはリスナー人生の40%ぐらいを損しています。
全部ひとりでやっている
トッド氏は、ブリティッシュ・ビートが好きすぎるあまりか、アルバムに必ずと言っていいほどおふざけを入れます。けれども彼のユーザーは、彼の本質がヒューマニズムにあることを承知しているので、たまにおふざけが邪魔になるんです。おふざけなしでヒューマニズムに向き合った盤の筆頭がこの作でしょう。全く飽きるなんてことはありませんし、一人宅録などということも気になりません。トッド氏の魂にまっすぐ向き合える作であることを保証します。
よくレビューで「捨て曲なしの」という形容を使う人がいます。わたしは、捨て曲があろうがなかろうが、必殺の1曲だけあれば買う価値があると思っていますし、実際そうでしょう。それに捨て曲があるかないかは、それこそその人にとっての問題で聴いてみないことには判断つきません。だから自分はこの表現を使いません。ただし、この盤だけは別です。探しても探しても要らない部分なんて見当たらないのです。どの曲にもカタルシスがあり、最後まで針を上げることを許しません。
何やらトッド氏へのラブソングになってきてしまいました。わたしがトッド氏に入れ込むきっかけになったのがこの盤で、以後少ない小遣いをやりくりして彼とユートピアの全作を揃え始めることになりました。今は、せっかくコンプリートしたアナログ盤が散逸し、手元に残っているCDが10枚程度。この盤を聴くと、またコンプリートに挑戦しようかなあと思い始めます。
あれ?オルガンの音色が…
英Wooden Hillレーベルは気になるアイテムをいつの間にか発掘してくれてるので困る。Angel Pavement とかJohn Pantry とか…。いや、これほしい!と思って探すとWooden Hill盤ということが実に多いのだ。こういう玉手箱みたいなレーベルは大切にしなきゃね。
ということで以前から気になってたアイテムがやっと再入荷したので迷わずゲット。たしかにゾンビーズとか初期ムーディーズ、ムーヴ等の英国サイケポップの類には違いなかった。でもちょっとちがうぞ?と思って聴き返すとチープに聴こえたオルガンがなんかイイ感じ。なんとなくカンタベリーの雰囲気を感じてしまう。あ、そうか!初期キャラヴァンとかじゃないか?最近ならばSchnauser だろうか?
つまりはぐるっと英国ポップ一回りした得した気持ちになる盤です。
PILOTとQueen のギャップを埋めてます
この人の名前はGreensladeがいちばんこちら寄りだった。ところが最近気がついたんだけど、70年代初めにブライアン・エンゲルっていう人と組んですごくニッチなポップロックやってた。ブライアン・エンゲルはLiverpool EchoとかLimeyっていう、これまたニッチなポップバンドでやってた御方。ともかくRPMから出てる復刻盤『Briley & Engel』は僕にとって近年聴いたニッチ物の中でもベスト5 ←なんか変だな? に入ってる。
本作はソロ名義1stらしい。実は先にCD化されてる83&84年の2nd、3rdを随分前に聴いてたんだけど本作は今回の紙ジャケ再発で初めて。後の2作はどちらかというと産業ロック系に近づいてる雰囲気があった。Briley & Engelを聴いてなかったら本作はスルーしたかもしれない。
というわけで本作、70年代末モダンポップからクィーン遺伝子まで。コーラスもだけどギターの音色がクィ~ン、クィ~ンってなってる。根が英国ポップの御方だから、ゴージャスに演ろうするとプログレっぽくなっちゃうんだよなぁ。
懐かしい音だけど実はすごく新しいのかも
のんびりしたジャケとタイトル。「養蜂家の庭」ってなんか面白そうだ…って思って試聴したら驚いた。サロン・ミュージックからジャズロックまで。少し前にアコーステイック・ジャズロックが流行った時、例えばGenesisをピアノ二台でカヴァーするジェネシス・ピアノ・プロジェクトもこんな感じだった。音が軽やかに生き生きとして跳ね回ってる。しかも曲がすごくポップでメロディアス。
ピアノトリオにサックス&クラリネット、トランペット&フリューゲルホーンが絡めばチェンバーとも言えるけど、いや、これは…なんだろ?新感覚のポップロックということで、気に入った!
引き続きご投稿いただいたカスタマー・レビューをご紹介していきますので、お楽しみください!
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