2019年9月27日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは、スタッフ佐藤です。
今日、事務所裏の林から、しばらく聞かなかったヒグラシの鳴き声が聞こえてきました。一般的に鳴くのは9月中旬ごろまでと云われてるようですが、10月も目前のこの時期に思いがけず耳にできたので、さすがに聞き納めだろうとしばらく聴き入っていました。少しだけ心が夏に引き戻された気分でした。
今日のテーマは「キース・エマーソン愛に溢れたキーボード・プログレ」。「○○(国名)のキース・エマーソン」と言うべき実力派キーボーディストが活躍する各国のキーボード・プログレを探求していきたいと思います☆
まずは中古棚から見てみましょう~!
「ハンガリーのキース・エマーソン」は、音楽一家のEllaファミリーを中心とするバンドRUMBLIN’ ORCHESTRAのElla Bela。エマーソンの外連味あるスタイルはそのままに、よりクラシカルに寄せたようなキーボードが躍動しまくる壮大なシンフォ・プログレ絵巻を展開します。ハンガリー・プログレならではのテンションとスケールで圧倒する名品!
こちらは「旧チェコのキース・エマーソン」かな? 名キーボーディストMrian Vargaの集大成と言える77年作ですね。2枚組の大作で、クラシカルなキーボードが暴れ回るアグレッシヴなプログレからリリカルなピアノが舞うクラシカル・ロックや女性ヴォーカルの伊カンタウトーレ的作風までを幅広く聴かせるこの才覚。「辺境プログレ」では到底片づけられない大変な作品でしょう!
新品棚ものぞいてみますよ~。
「ロシアのキース・エマーソン」と言ったらこのGennady Ilyinで決まりでしょう。現代ロシアを代表するシンフォ・バンドLITTLE TRAGEDIESのリーダーですね。この実質的なデビュー作、キース・エマーソンゆずりのけたたましいムーグ・シンセを中心とする、クラシカルな気品とともに暗黒の攻撃性にも満ちたダイナミックなキーボード・プログレ!
今度は南米へ飛んで「アルゼンチンのキース・エマーソン」Lalo Huber率いるこのグループをピックアップ。エマーソン愛、特にタルカスへの心酔を感じさせるアグレッシブなシンセサイザーのプレイがカッコ良し。哀愁と緊張感が同居するゾクゾクするようなサウンドを紡ぎます。泣きのフレーズ満載のギターも良いなぁ。
中古セール棚からも○○のキース・エマーソンを探してみましょう♪
人呼んで「北欧のキース・エマーソン」Par Lindh。クラシカルなチャーチ・オルガンを中心に、メロトロン、管弦楽器、混戦合唱がこれでもかと押し寄せるサウンドはただただ荘厳&ダイナミック。長らくご無沙汰ですが新作発表されないかなぁ…。
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2016年末、話題のプログレ本『どうしてプログレを好きになってしまったんだろう』を出版した、あの市川哲史氏がカケレコでコラムを執筆!その名も「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」!!
スウェーデンのキーボード奏者Par Lindhによるプロジェクト。94年の1stアルバム。クラシカルなチャーチ・オルガンを中心に、メロトロン、管弦楽器、混戦合唱などをフィーチャーし、これでもかと荘厳なサウンドを聴かせるキーボード・プログレ。古楽的な格調高さや、70年代英国ロックに通ずるリリシズムも印象的。
ハンガリー出身、管弦楽器奏者5人を含む7人編成のグループ。98年作の1st。キース・エマーソン譲りのキーボードと壮大なオーケストラとによる鮮やかなシンフォニック・ロック。オペラ的な混声コーラスや映像喚起的なSEを散りばめたサウンドは、スケールが大きく、「荘厳」の一言。それにしても、大きなホールで聴いているような驚異的な音の厚みと演奏のダイナミズム。素晴らしい!
東欧のキース・エマーソンと言えるKey奏者、Marian Varga率いる旧チェコスロバキアを代表するグループ。最高傑作と言われる81年作のラスト・アルバム。通算7枚目。2枚組の大作で、クラシカルなキーボードが暴れ回るアグレッシヴなプログレからリリカルなピアノが舞うクラシカル・ロックや女性ヴォーカルの伊カンタウトーレ的作風まで、Marian Vargaの集大成的な佳曲がずらりと並んでいます。東欧を代表する作品というだけではなく、ユーロ・ロック史に残る傑作!
アルゼンチンはブエノスアイレス出身、99年にデビューし今や南米シンフォを代表する存在となった彼らの17年作。キース・エマーソン直系と言うべきスケールの大きなシンセサイザーが次々にフレーズを畳み掛け、その合間を縫うように哀愁と緊張感が均衡した泣きのギターが歌う、従来と変わらずのNEXUS節が冒頭より炸裂していて、ファンならこの時点でガッツポーズ。デリケートな音運びで聴かせるクラシック・ピアノに始まり、味わい深いひなびたオルガンとメロトロン、クリーントーンを生かした情感溢れるプレイが素晴らしいギターらによる、南米らしい哀感を帯びた70年代的叙情ナンバーの2曲目も絶品。一転勇ましいリズム隊に支えられアグレッシヴにうねりまくるシンセ&ハモンドのプレイが問答無用でカッコいい3曲目と、全編でアルゼンチン・シンフォの雄NEXUSらしさが爆発しています。ダイナミックなシンフォ・チューンの間で物悲しい旋律を紡ぐアコースティック・ギターも実に良い味わい。これぞ貫禄の一枚!
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