2019年9月24日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: ブリティッシュ・ロック
こんにちは。スタッフ増田です。
少し前まで夏バテ気味であまり食欲がなかったのですが、最近は涼しくなってきたからか、食べ物がとても美味しく感じるようになりました。「食欲の秋」とはよく言ったものですね。
さて、今日のテーマは「PROCOL HARUMから辿る哀愁ブリティッシュ・ロック」。ソウルフルなヴォーカルとアーシーかつ哀愁滲むアンサンブルが奏でる、英国叙情たっぷりの作品をセレクトいたしました!
PROCOL HARUMといえば「青い影」ですが、オーケストラとの融合を試みた73年のこの作品も必聴。
このあまりに優雅に格調高く響く管弦には圧倒されますよね。そして隠し味はブルージーな土臭さ。英国ロックならではの旨味もたっぷりの名作!
続いてはこちらのオルガン・ロック名作をチョイス。
格調高く叙情溢れるメロディ、洗練されたコーラスワーク、クラシカルなハモンド&ハープシコード…いかにも英国的と言える豊かな香り漂うサウンドが素晴らしい!
PROCOL HARUMと言えばアメリカ的なブルージーさと英国的な繊細さの融合。そんなサウンドがお好きな方には、FREE解散後のポール・コゾフらが結成したこちらのグループをオススメ!
ラビットがもたらした米国ロックらしいアーシーな哀愁と、コゾフのギターによる英国叙情に富んだブルース・フィーリング&メロウネス。繊細さと憂いに溢れたセンシティブなブリティッシュ・ロック名盤。
知る人ぞ知る英国のシンガー/ギタリストAlan Rossが、元INDIAN SUMMERのkey奏者やSTRAWBS~Rick Wakemanのドラマーを率いて結成したグループの74年作2nd。
初期PROCOL HARUMを思わせる気品とコクのあるオルガンに繊細さを感じさせるギター、そしてPaul Rodgersも彷彿とさせる哀愁のヴォーカル!メロウなファンキー・テイストも交えつつ、憂いと英国叙情に満ちたサウンドを展開する英ロック・ファン要注目の逸品です。
イギリスのグループなのにドイツのみでリリースされて、ジャケは星条旗というめちゃくちゃな71年唯一作。
とはいえ英国臭と米国臭がブレンドされた哀愁のサウンドはトラフィックやプロコル・ハルムに通じる芳醇さ。マイナーながら味わい深いブリティッシュ・ロックの逸品です。
こちらは後にクラプトンとも活動する天才ギタリストAlbert Lee率いるグループで、デイヴ・メイスンやデラニー&ボニーのファンは必聴のスワンプ・ロック名盤ですね!
ご機嫌すぎるこのナンバー、最高!
最後は元NICEのドラマーBrian Davisonと後にARCなどで活躍する実力派シンガーGraham Bellが結成したグループ。
『間』とタメ。これだけでこれほど雄弁に聴かせるとは・・・。 英国ロックの深い森の奥で静かに佇む逸品。
いかがでしたか?こちらの記事もどうぞ。
【関連記事】
デレク&ザ・ドミノス『レイラ』やジョージ・ハリスン『オールシングス・マスト・パス』など、華々しいトップ・アーティスト達による英スワンプ名作の裏に、マイナーながら、米ルーツ・ミュージックのコクと英国的な叙情性や牧歌性が絶妙にブレンドされた愛すべき作品が数多くリリースされています。そんな愛すべきニッチなブリティッシュ・スワンプ作品をピックアップいたしました。
「フランス貴族の没落」をテーマとした73年7th。プロコル・ハルムがかねてより試みていた、ロックとクラシックの融合が今作で最高潮に達しています。クリス・トーマスによる流麗なオーケストレーションが前編に渡って響き渡り、ゲイリー・ブルッカーの骨太なヴォーカルとクリアなピアノ、B.J.ウィルソンのダイナミックなドラム、ハードなソロも織り込んだギター等々、迫力のバンド・サウンドと組み合わさって、豊穣な音の洪水を作り出しています。そしてその全てが英国的な気品と陰影を帯びており、聴けば聴くほどじわじわと染み入ってくる味わい深さがあります。後期プロコル・ハルムを代表する傑作です!
紙ジャケット仕様、20bitK2、デジタル・リマスター、ブックレット付仕様、定価2400+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干スレあり
デジパック仕様、ボーナス・トラック2曲
盤質:無傷/小傷
状態:良好
デジパックに若干色褪せあり
ブリティッシュ・ロック・グループ。71年にドイツのみでリリースされた作品。レーベルは、BELLAPHON。中域寄りにバキっと歪んだコシのあるスワンピー&メロウなギター、サザン・ロックに通ずる豪快なリズム、郷愁を誘うメロディアスなオルガン&エレピ、哀愁いっぱいでグッとくるメロディと分厚いコーラス・ワークが印象的な土臭いハード・ロック。旧A面はアメリカナイズされたサウンドですが、B面はグッと英国臭がまし、泣きのツイン・ギターや憂いに溢れたメロディがたまりません。特に『Just Aint Fair』は、PROCOL HARUMばりの土臭くも叙情あるメロディがこれでもかと溢れる名曲。全体的に演奏には厚みとキレがあり、メロディ・センスも抜群。英国でリリースされなかったのが不思議なほどの逸品。
70年のFREE解散の後、Paul KossoffとSimon Kirkeが、後にFACESでも活躍する日本人ベーシストの山内テツと米国人Key奏者RABBITを迎えて結成したグループ。71年の唯一作。RABBITことJohn Bundrickが10曲中5曲の作曲を担当。RABBITがもたらしたアメリカン・ロック的なアーシーな哀愁とPaul Kossoffのギターによる英国叙情に富んだブルース・フィーリングとメロウネス。繊細さと憂いに溢れたセンシティブなブリティッシュ・ロックの逸品。音と音との「間」の雄弁さはさすが。専任ヴォーカリストの不在が弱点として言われますが、RABBITやSimon Kirkeの誠実な歌声がメロディの繊細な魅力を見事に引き出しています。
後にクラプトンとも活動する敏腕ギタリストAlbert Lee率いるブリティッシュ・ロック・グループ、73年の3rdアルバムにしてラスト作。英国的な叙情性溢れるメロディ、スワンプやカントリーのエッセンスを取り入れた芳醇なアンサンブルが印象的。ストリングスやピアノがフィーチャーされていることもあり、土臭さはなく全体的に流麗なところがいかにも英国。PARRISH & GURVITZ BAND、MARK ALMOND、PROCOL HARUMなどと通ずる哀愁が滲む好グループ。
John Entwistleのソロ作への参加、そしてブリティッシュ・スワンプ名作を残したデュオRO ROで活動したギタリスト/ヴォーカルのAlan Rossによるリーダー・バンド、74年2ndにしてエドガー・アラン・ポーの同名小説を題材にしたコンセプト作。メンバーは元INDIAN SUMMERのkey奏者Bob Jackson、翌年にSTRETCHを結成するベーシストSteve Emery、STRAWBS〜Rick Wakemanのドラマーとして活躍するTony Fernandezという激渋メンツで構成されています。どっしりと安定感あるリズム隊にシンセとオルガンが叙情的に絡み、ソリッドなリフと歌うようなメロウタッチを弾き分けるギターが躍動する、ブリティッシュな哀愁に満ちたサウンドは、あらゆる英国ロック・ファンに歓喜をもたらすはず。そしてなにより素晴らしいのがAlan Rossによるヴォーカル。よく通るハイトーンの中に一抹の切なさを秘めたような声質には、これぞブリティッシュ・ロックと言える風格が溢れています。すばり70年代英国ロックの隠れ名作!プロデュースはDOORSやMC5を手掛けたBruce Botnick、オーケストラは名アレンジャーJack Nitzscheが担当。
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