2019年6月1日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,今週のカケレコFacebook
こんにちは。全国で暑い日が続きましたが、体調など大丈夫でしょうか。
今週のカケレコFacebookのテーマは「飲み物と一緒に楽しむロック&フォーク」。
お茶やお酒など、様々な飲み物とぴったりマッチしそうな作品をカケレコ・スタッフがセレクトいたしました!
最初の飲み物は…水分補給にはこれが一番大事、ということで「水」!
そんな水に合いそうなアルバムは、マイク・オールドフィールドの実姉であり彼とのデュオSALLYANGIEでも知られる、サリー・オールドフィールドの78年ソロデビュー作『Water Bearer』。
ベースとなるのは、サリーの透き通った歌声をフィーチャーした幻想的なフォーク。
そこへミニマルなシンセサイザーやジャジーなビブラフォン、それから弟マイクによるマンドリンなども交わって、プログレッシヴな奥行を感じさせる美しく壮大な音空間が創り出されています。
フォーク、トラッド・ファンは勿論、マイク・オールドフィールドなどプログレ・ファンにも是非聴いていただきたい、清涼飲料水のような一枚です。(増田)
今日の飲み物はコーヒーです☕
ごく個人的な意見ですが、コーヒーに合う音楽と言えば渋~いブリティッシュ・ロックかなぁと思い、MARK-ALMONDの76年作『To The Heart』を選びました。
60年代には名うてのセッションマンとして活動し、共に名門ブルースブレイカーズにも在籍した2人、ジョン・マークとジョニー・アーモンドが組んだ名デュオが彼ら。
元マハヴィシュヌ・オーケストラのビリー・コブハム、リフ・ラフのkey奏者トミー・アイアー、P.F.Mでマウロ・パガーニの後任を務めるヴァイオリン奏者グレッグ・ブロックなどジャズ系の名手が脇を固めますが、ジャズ・ロック的なテクニック重視のタイトな演奏は控えめで、あくまで歌ものブリティッシュ・ロックの佇まいを崩さないスタイルが個性的かつ魅力的。
ジョニー・アーモンドによる哀愁のサックス、トミー・アイアーが刻むセンス抜群のエレピ、叙情的なメロディを大切に歌うジョン・マークの歌声と、何もかもが素晴らしい冒頭の「New York State Of Mind~Return To The City」からして、最高にコーヒーが合うと思いませんか?
ゆっくりとコーヒーカップを傾けながら、このあまりに味わい深い作品世界に聴き入りたいですね。(佐藤)
今日は紅茶です。
紅茶と言えば、やはり英国ですね。
サンディ・デニーの『海と私のねじれたキャンドル』をピックアップいたしました。
キーフによる、ほの暗く美しいジャケットが何とも素敵です。ジャケットのサンディ・デニーは、どうやら紅茶の葉っぱで占いをしているそう。
再生すると、1曲目から英国らしい陰影あるサウンドがどっと押し寄せてきます。
リチャード・トンプソンの太く独特なギターと、どっしりとしたバンド・アンサンブルの中を響く、サンディの深みあるくぐもったボーカル…
霧深い英国からしか生まれえない、芳醇な音です。
紅茶を飲みながら、じっくりと向き合って聴きたいアルバムです。(みなと)
突然ですが、ビールが美味しい時期になってきましたね!
今くらいの過ごしやすい気候の中、外で飲むビールは本当に格別の味わいです。
という訳で、今日の飲み物は「ビール」!
ご紹介するアルバムは、今年カケレコにリイシューが入荷したばかりの米国マイナー・サイケ・ハード、HOLY MOSESの71年唯一作『HOLY MOSES』です。
このアルバム、ずばり名付けて『酒場のコンセプト・アルバム』。
カランカランとドアを開け、ガヤガヤと人で賑わう酒場の中へ入っていく…。そんな分かりやすい冒頭SEに、ご機嫌で土臭さ満点の酔いどれロック・ナンバー。
陽気なピアノや仲間内で楽しんでいるようなノリの良いコーラスも取り入れつつ、それでいてどこか哀愁漂うサウンドはまさに「酒場の男たち」といった風情。
思わず一緒にビールを浴びながら聴きたくなってしまう、酒好きには堪らない一枚です!(増田)
最後は「ワイン」で締めくくりたいと思います🍷
ワインと言ったらフランスかな?という雑な思考でフランスのグループから、ATOLLの78年3rd『TERTIO』です。
孤高さや芸術性の高さから言うと前作『夢魔』だと思いますが、比較的キャッチ―で聴き易くなった楽曲と、何よりヨーロッパのロックらしいロマンティックな表情が強く出ているのがこの3rd。
特にフランスのグループらしい耽美なメロディと切々としたフランス語ヴォーカルが堪能できる叙情的なナンバーがワインとよく合いそうです。2曲目「Les Dieux Même」や4曲目「Le Cerf-Volant」などでしょうかね。
ワインだけでなく、このフランス語特有のアンニュイな響きにも酔ってしまいそうです。(佐藤)
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1950年にアイルランドのダブリンで生まれたサリーは、実弟のマイク・オールドフィールドとともにフォーク・デュオ“サリアンジー”を結成し、トランスアトランティックより68年に『チルドレン・オブ・ザ・サン』でデビュー。本作は、アニー・ハズラム、マディ・プライアなどと並び称される、英国が誇るフィメール・フォークの至宝サリー・オールドフィールドによる78年にブロンズからリリースされたソロ・デビュー作。ケイト・ブッシュやエンヤにも通じる音世界をミニマル・ミュージック的な手法で構築した、トールキンの『指輪物語』などをモチーフに展開される壮大なコンセプト・アルバム。マンドリンでマイクが参加。
フェアポートを抜けたサンディー・デニーが71年に発表したファースト・ソロ。フェアポートと比べてトラッド色が薄まった分くっきりと浮かび上がる彼女の繊細な歌声が絶品。いかにも英国フォーク的な荘厳なメロディーがまた素晴らしく、盟友リチャード・トンプソンのつぼを押さえたギターも曲を一層引き立てています。
スリップケース付き仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック4曲
盤質:無傷/小傷
状態:良好
スレあり、スリップケース無し
72年の2ndソロ。フェアポート直系の緊張感溢れる英トラッド・フォークだった1stソロに比べ、リラックスした伸びやかな歌声とオーケストラも取り入れた開放感あるアンサンブルが印象的。ソングライターとしても自信が漲っており、「Listen Listen」「The Music Weaver」など、オリジナル曲の完成度は本作がベストだと思います。ヴォーカリスト、ソングライターとして脂がのりきった傑作。
紙ジャケット仕様、05年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック5曲、英国新編集12Pブックレット付き仕様、定価2039+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
77年作。残念ながら遺作となってしまった4thソロ。美しく力強いメロディー、ピアノとオーケストラによる壮大なアンサンブルがドラマティックな名曲「I’m A Dreamer」をはじめ、どの曲もメロディーが絶品な佳曲揃い。ロック色を増した起伏に富んだアンサンブルもメロディーを感動的に響かせています。これがラストとはあまりにも悲しすぎる名作です。
紙ジャケット仕様、05年リマスター、ボーナストラック5曲、英国新編集12Pブックレット/内袋付き仕様、定価2039+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
盤質:無傷/小傷
状態:良好
ケースツメ跡あり、カラーケースではありません。
紙ジャケット仕様×4、「サード・アルバム」柄特典ボックス付、デジタル・リマスター、合計定価10500
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯有
2枚は無傷〜傷少なめ、2枚は傷あり、若干カビあり、2枚帯に折れあり
構築的な楽曲アレンジ、美しいコーラス・ワーク、そして華やかな音像で「フランスのYES」などと評されている、フレンチ・シンフォニック・ロックを代表するグループの75年2nd。前作での構築的なサウンドはさらに磨きをかけながら、ギタリストChristian Beya、ヴァイオリンのRichard Aubertの新加入が大きくバンドに影響を与え、YESの構築美やジャズ・ロックアンサンブルに加えてKING CRIMSONの屈折したヘヴィネスまで織り交ぜて聴かせています。多少荒さのあった前作から比べると、フランス産らしい耽美な質感も現れており、まさしく彼らの代表作とするにふさわしい名盤です。デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲。
構築的な楽曲アレンジ、美しいコーラス・ワーク、そして華やかな音像で「フランスのYES」などと評されている、フレンチ・シンフォニック・ロックを代表するグループの78年3rd。ギターリフが印象的な彼らの人気曲「パリは燃えているか」で幕を開ける本作は、その技巧を武器に、よりタイトな演奏が光る名盤となっており、彼らの作品の中でも最もシンフォニック・プログレッシブ・ロックと呼ぶにふさわしい作品。ジャズ・ロック的なアプローチは楽曲に自然に馴染み、ストリングス・シンセサイザーなどのシンフォニックな彩りで聴かせる作風へと変化しています。
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