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「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第二十三回: どうしてプログレを好きになってしまったんだろう(by ビリー・シャーウッド) 文・市川哲史

第二十三回: どうしてプログレを好きになってしまったんだろう(by ビリー・シャーウッド)


とりあえずこんなものを作ってみた。今年2019年大晦日時点での年齢、である。


はるか昔の中高生時代、我々は日本史と世界史を別々に学習するカリキュラムだったため、頭の中で日本と欧州の歴史を連動して考えられない宿命にあった。倭の奴国王が後漢から金印をもらったのと、ローマ皇帝ネロがキリスト教徒を迫害したり、ヴェスヴィウス火山の噴火でポンペイが埋没したのがほぼ同じ頃、と言われてもピンとくるか? 法隆寺建立とイスラム教の成立がほぼ3年違いとか、足利尊氏が室町幕府を開いた翌年に英仏の間で百年戦争が起き、7年後から西ヨーロッパでペストが大流行して人口が激減するのだ。まったくイメージが涌かなかったのを想い出す。

たぶん同じ理屈で、プログレ村もバンド単位では時系列も脈絡も関係性も把握できてはいるが、各メンバー単位となると実はピンとこなかったりする。で試しに生年月日順に並べてみたら――これがなかなか意表を突きまくりで、なかなか考えさせるのだ。

ま、各自の観点から愉しんでください。

さて私の関心は、50代の若手ミュージシャンたちに注がれている。

大相撲における〈一代年寄〉とは、大鵬・北の湖・千代の富士・貴乃花のまだ四名しかいない。現役時代に功績が著しかった横綱が引退した際に、引退後も現役時代の四股名を名乗ることができる特別な年寄名跡を指すのだけど、私のプログレ史観にとても近い。

プログレという特殊な音楽スタイルの宿命で、独自の世界観がいったん出来上がってしまうと後は様式美化するしかない。「明日がない」と言っちゃえばそれまでだが、〈プログレの未来予想図〉なんて老い先短い私にはどうでもいいことだ。せっかく〈プログレの昨日〉を一日24時間ではなく24日、いや24ヶ月、いや24年分にも拡張している〈プログレの今日〉だから、極端言えばクリムゾンとフロイドとイエスとELPとジェネシスとその周辺だけでお腹いっぱいなのである。

というか――手いっぱいでしょプログレシャーズの皆さんも。

だから自分よりも歳上のひとたちだけで充分、成立するのだけど、やはりここにきて自分より歳下の若手たちが〈昨日のプログレ〉という今日を支えてるのも、現実なのだ。

そこで冒頭の一覧に目を遣れば。

キング・クリムゾン大楽団を〈新しいクリムゾン〉たらしめている56歳二人羽織太鼓、ハリスン&ステイシー。ジョン・アンダーソンの完コピでイエス・ミュージックの保存活動に貢献する53歳ものまね新人王、ベノワ・デイヴィッド。クリムゾンにイエスにELPにキャラヴァンにジェントル・ジャイアントにマリリオンなどプログレ村のみならず、XTCやロキシーやティアーズ・フォー・フィアーズやシンプル・マインズなど非プログレ物まで引く手数多(あまた)の〈リミックス〉という名のおくりびと52歳、スティーヴン・ウィルソン。そして前回触れた、〈稀代の5時から男〉トニー・ケイをなぜか手厚くサポートし続けるプログレ介護保険54歳、ビリー・シャーウッドときた。

彼の場合はウィルソンのような頭脳労働系貢献だけではなく、スクワイアが逝けばイエスの、ウェットンが去ればエイジアのツアーで急遽ベースと唄の代役を務めなければならなかった。文字通りの肉体労働も厭わなかったのだ。


さて、そんなシャーウッドの数奇なプログレ履歴書は、exストーン・フューリーのブルース・ゴーディが結成したプログレ・ハードな新型バンド【ワールド・トレイド】に参加しちゃったことに端を発する。

このバンドは英《ポリグラム》と1988年に契約を交わすが、彼らをスカウトしたのはその重役A&Rにしてexジェントル・ジャイアントのデレク・シュルマン。その彼の転職先が米《アトコ》社長とは、なかなかの人生双六勝ち上がりだ。

翌1989年9月にワールド・トレイドが同名アルバムでデビューしたわずか3ヶ月前、いわゆる分家〈北朝イエス〉ABWHが『閃光』をリリース。となると一刻も早く新作で反撃の狼煙を上げたい本家〈南朝イエス〉が在籍するそのアトコだった。しかしメンツはスクワイア+ラビン+ホワイト+ケイの四人で、肝心のヴォーカルがいない。そこでシュルマン社長に白羽の矢を立てられたのが、シャーウッドである。あらら。

彼は元々米国人プログレッシャーで、イエスの熱心なファンでもあった。それだけにシャーウッド本人は口を揃えてイエス加入を勧める周囲をよそに、〈トレヴァー・ホーンの惨劇、再び〉を回避すべくアンダーソンの後継ヴォーカリストへの勧誘は、賢明にもすっぱり断わっている。偉い。

しかしヴォーカルは回避したものの、いつの間にか90125イエスの面々と一緒に作業するようにはなっていたシャーウッド。そして敬愛するスクワイアと書いた楽曲2曲のうち、まず“ザ・モア・ウィ・リヴ-レット・ゴー”が『結晶』に採用されると、エディ・オフォードと共同プロデュースも担当した。また、1991年初頭に90125イエス+シャーウッドの五人でレコーディングした“ラヴ・コンカーズ・オール”は、のちの4CDアンソロジー箱『イエスイヤーズ』に初収録された。

その後も優秀で都合のいいソングライター兼エンジニア兼マルチ・プレイヤーとして、大好きなイエスという底なし沼に、自分からずぶずぶと沈んでいくのだ。

まず、1994年6月18日~10月11日『TALK』北南米日ツアー全77公演に、アコギ・鍵盤・ベース担当のサポート・メンバーとして帯同。ところがツアー終了後にバンドが再分裂した結果、《イエスソングスイエス》が復活したことでお役御免かと思われた。



それでもスクワイアは、1995年発表のワールド・トレイド2ndアルバム『ユーフォリア』にゲスト参加するなど、シャーウッドとの関係性を強めていく。思うにこのひとは、おそろしくストイックでテクニカルなアンサンブルなのに可愛らしい『未知への飛翔』みたいなソロ作品は、たぶんいくらでも作れたはずだ。しかしスクワイアは、その技巧を重ねに重ねた芳醇なダイナミズムを作品化するアウトプットの手段を、イエス・ミュージックしか持ち合わせてなかった。いや、イエスという蛇口ひとつで充分だったのである。

それだけにやたらアウトプットに積極的な〈蛇口屋〉シャーウッドは、スクワイアにとってありがたかったに違いない。だから彼を一生重宝すると決めた。

するとスクワイアは、黄金期イエス復活の1996年3月4・5・6日《MASTERWORKS OF YES》米オビスポ公演音源と新曲集『キーズ・トゥ・アセンション』のスタジオ新録音パートのミックス、さらには『キーズ・トゥ・アセンション2』のトータル・プロデュース&レコーディング・エンジニアをシャーウッドに丸投げ、もとい委ねたのだ。しかもこれらの作業はすべて、シャーウッドのホーム・スタジオで行われたのだから、なんだこの家内制手工業感。でもその分とても愉しくて幸福な時間を、大好きなイエスのメンバーと過ごしたはずだ。

そしてヤング・シャーウッドはすっかり、イエスのダークサイドに落ちた。

一方のスクワイアも、黄金期イエスで新曲を録ってはみたものの、いまいち手応えに欠けたんだと思う。そこでシャーウッドと二人の【CHRIS SQUIRE EXPERIMENT】名義で、『未知への飛翔』以来20年ぶりのソロ・アルバム『CHEMISTRY』の制作を始めたわけだ。たとえ気分転換と現実逃避の意味合いが多少はあったとしても、それは赦す。

ところが1997年になるとやはりウェイクマンは、裸の大将になってイエスを出てしまった。6月12日から7月27日に予定されてた米国ツアー全11公演は当然、キャンセルである。ならば遺された者は、《裸の大将抜きイエス》を至急整備して動かすことで、名誉回復に努めるしかない。

というわけでスクワイアは自分のソロ・アルバムを諦め、四人イエスの新作を突貫工事で完成させると11月には新作『オープン・ユア・アイズ』をリリースした。無論作ったのはほとんどシャーウッド&スクワイアで、ハウ爺なんかWギタリスト制を敷かれ腸(はらわた)煮えくり返ったのか、ほとんどレコーディングに参加していない。また、“マン・イン・ザ・ムーン”とタイトル曲は、幻の『CHEMISTRY』からの流用だった。

音的には意外にロック感が溢れていたけれど、ギターも鍵盤もアンサンブルも盛り過ぎのエフェクトがあの頃っぽくて、とても痛し痒しなのは私だけか。それでも『TALK』よりは好感が持てる、かもしれない。

私が初めてシャーウッドに感心したのは、具体的なテーゼではなく「目先のCDセールスを追うよりも収録曲をラジオで沢山流してもらうことで、ツアーの集客力を上げる」という観点から、汚名返上の『オープン・ユア・アイズ』を作ろうとした点だ。もう、発想そのものがファン目線からに他ならない。ただこうした者がひとり携わっただけで、とりあえずバンドが動いたわけだから、いいんじゃないかとは思う。

実際、アルバム・リリース1ヶ月前の10月17日に開幕した《OPEN YOUR EYES and 30th Anniversary》ツアーは、結果的に翌1998年10月14日大阪厚生年金会館までイエス史上最多の全149公演を数えたのだから、若僧の狙いは正しかった。あ、これだけ献身的に貢献したにもかかわらず、シャーウッドがイエスの正式メンバーとして認められたのは、『オープン・ユア・アイズ』リリース時にやっと、だった。

ちなみにこのツアーに鍵盤専任でゲスト参加した、シャーウッドと同い歳のイゴール・コロシェフが正式にメンバー認定されたのは、1999年9月リリースの『ラダー』レコーディングからである。

しかしその1999年9月6日開幕の六人イエス《THE LADDER》ツアー北南米欧全83公演が2000年3月25日で終了すると、シャーウッドはお払い箱。スクワイア全幅の信頼を錦の御旗に音楽制作面をいっさいがっさい仕切る若僧が、アンダーソン&ハウから忌み嫌われないはずがなかったのだ。

わずか86日後の6月20日から、ファン投票でセトリが決まる《MASTERWORKS》北米ツアー全30公演が開幕することが決定する。実際“危機”“錯乱の扉”“燃える朝やけ”“儀式”など重量級のイエス・クラシックスが披露されたのだが、そのツアー前にシャーウッドを解雇したのはハウ爺だった。

「昔の楽曲を演奏するのにビリーは必要ないよ、だって僕が一人で全部弾けるもの」

そんな御無体な、ギター奉行様。それでも99年10月31日六人ラスヴェガス公演を収録した2CDライヴ盤『ハウス・オブ・イエス~ライヴ・フロム・ハウス・オブ・ブルース~』が2000年9月にリリースされただけ、退職金代わりと思って納得せねばならないシャーウッドなのだ。たぶん。


梗塞化が激しく進行するその後のイエスを簡潔にまとめとくと――。

もう一人の若造・コロシェフを含む五人編成による《MASTERWORKS》北米ツアー全公演が、8月4日に終了。ところが、7月23日ヴァージニア州ブリストローの日産パヴィリオン(!)公演の休憩時間に、そのコロシェフがバックステージで女性警備員二人に無理矢理接吻を迫り、暴行未遂と傷害の容疑でひと晩留置されんなよ馬鹿ロシア人。

憧れのイエスの一員となりツアーを二度も廻り、調子こいたのか本性出たのか単にエリツィンばりのアル中なのか、ほぼ全公演地で愚行を繰り返していた。そもそもこいつは東西冷戦終結前夜のどさくさに紛れ、政治信条皆無の能天気野郎のくせにソ連からの政治的亡命になぜか成功しちゃった、他人がとても祝福する気になれない〈負のラッキー・マン〉なのだ。少なくともあの〈協調性の塊〉〈海抜0mの低姿勢〉シャーウッドが、「アンダーソンの腰巾着」なんて無慈悲な人物評を吐くのだから、よっぽどだろう。

ま、それよりも事件を起こした途端、それまでの愛玩ぶりから掌返して「♪短絡的で単細胞で狼藉者で問題児は、イエスには似つかわしくないんだよぉぉぉぉ」と放逐したばかりか、すかさずウェイクマンを誘ったアンダーソンがいちばん信用できないが。

いかんちっとも簡潔じゃない。

ウェイクマンの復帰叶わなかった四人イエスは、鍵盤不在を31年ぶりにフル・オーケストラとの共演という逆転の発想で切り抜ける。2001年9月発表の『マグニフィケイション』だ。同年7月22日から12月13日まで、アルバム同様オケ共演の《MAGNIFICATION》ツアー北米欧全69公演も敢行――11月には早速ライヴDVD『シンフォニック・ライヴ』がリリースされた。

しかしいかんせん、オーケストラ帯同は制作費が嵩む。先達ELPの《WORKS》ツアーの惨劇は真実だった。で「どうせ金が懸かるのなら」と、離婚費用で困窮するウェイクマンの弱みに付け込んだ結果、2002年4月にウェイクマン何度目かの復帰をアナウンス。〈定番中の定番五人組〉の《FULL CIRCLE》世界ツアーが同年7月16日から翌2003年10月4日まで全99公演、続く《35TH ANNIVERSARY》北中米欧ツアーが2004年4月15日から9月22日の全64公演と、生き急ぐかのように廻りまくったのだ。案の定、ツアー終了後にアンダーソンが急性呼吸不全を発症すると、イエスは永い開店休業状態を余儀なくされることとなった。

それでも2007年にはようやく、翌2008年7~8月の《CLOSE TO THE EDGE AND BACK -40TH ANNIVERSARY-》北米ツアー全26本の開催がアナウンスされた。イエスの活動再開宣言。父ウェイクマンから子ウェイクマンに鍵盤が引き継がれたことなんて、枝葉末節の話だ。それでも、再びアンダーソンの喘息からの肺疾患が重症でキャンセルに。

するとアンダーソンを見限ったスクワイアが、YouTubeで見つけたイエスのトリビュート・バンドで唄うベノワ・ディヴィッドを大抜擢するやいなや、11月4日から2010年12月4日まで足掛け3年、全137公演もの《IN THE PRESENT》世界ツアーを果たしたのである。それでも2009年2月9日から3月3日の計16公演が、そのスクワイアが脚の動脈瘤悪化で救急搬送されて延期したりと、なかなか劇的だったのだ。

そしてその後も、「自分の目の黒いうちは絶対、イエスの敷居は跨がせない」というスクワイアの意志は鉄より堅く、再三にわたるアンダーソンからの〈出戻り願書〉をついぞ受理することはなかった。彼がようやくイエス(・フィーチュアリング・ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン)を名乗ることができたのは、2017年4月の来日直前――スクワイアの没後1年10ヶ月も経ってからだもの。

喘息どころの騒ぎではないというか、さすがのお釈迦様も堪忍袋の緒が切れて、悟空を宇宙の彼方までぶん投げちゃったんだろうと思う。

同様にシャーウッドがイエスに出戻ったのは、2015年8月7日に開幕したスクワイアの没後初の《NORTH AMERICAN SUMMER TOUR 2015》。TOTOとのジョイント・ツアーで、どの公演もお馴染み“火の鳥”に先んじてまず『トーマト』収録のスクワイア曲“オンワード”が流れ、その度に我々が目頭を熱くしたあのツアーだ。そしてシャーウッドは現在までずっと、【クリス・スクワイア2号】としてイエスのベース&コーラスを担っている。

亡くなるわずか6週間前の2015年5月中旬から、シャーウッドは三度にわたり療養中のスクワイアからの連絡を受ける。❶イエスの存続、➋TOTO帯同ツアー予定通りの開催、そして➌自分の後釜ベーシストとしてシャーウッドがイエスに再加入することの要請であり、結果的に遺志となってしまった。そりゃ断れん。

意を決したシャーウッドは、その8月のTOTOツアー全28本+11月のフロリダ4本以降もスクワイアの後継機として、まさに献身的に稼働していると言っていい。2016年4月27日~6月1日『こわれもの』&『ドラマ』再現25公演。同年7月25日~9月4日+2017年2月3日~20日『ドラマ』&『海洋地形学の物語』再現28+10公演。同年11月『イエスソングス』&『海洋地形学』再現来日6公演。そして2018年3月13日から始まった《50TH ANNIVERSARY TOUR》がいまなお続行中、ときた。

実質【ハウ爺イエス】に新装した観はあるけれど、シャーウッドは我が身をもってスクワイアをトリビュートしながら、裏方作業も取り仕切る。まるで本郷猛の穴を必死で埋めた一文字隼人のようだ。違う。藤岡弘の穴を必死で埋めた佐々木剛、である。

はたして伝わるのかこのニュアンス。

スクワイアがシャーウッドを後継者に指名したのは、90年代からずっと醸造してきた信頼感の成せる業に他ならない。

二人で組んだ【クリス・スクワイア・エクスペリエンス】と、『オープン・ユア・アイズ』に転用されたその幻の作品『CHEMISTRY』。シャーウッドが2000年春に解雇されて以降も、二人の共同名義で初アルバム『共謀(CONSPIRACY)』とライヴCD+DVD『コンスピラシー・ライヴ』が2000年と2006年、コンスピラシー名義の『ジ・アンノウン』を2003年に制作している。スクワイアの生前最後の録音が、2015年リリースのシャーウッドの8thソロ・アルバム『シチズン』のタイトル曲だったというのも、美しい話じゃないか。

冒頭でも書いたが、スクワイアは〈イエスの牢名主〉としての自分に充分満足していたフシがある。バンドマンとしてもミュージシャンとしてもアーティストとしても、だ。だからソロ・アルバムも『未知への飛翔』一枚だし、課外活動も当時の妻のバンド【エスクワイア】のプロデュースくらいで、参加したセッションもほぼ皆無だったのだ。

シャーウッドと出逢うまでは。

これは私の邪推なのだけど、イエス以前に在籍していたシンの再結成に参画したのも、スティーヴ・ハケットと組んだのも、若者が「演っといた方がいいっス師匠!」なんつって、いちいちスクワイアの重い腰を推してきた成果だったのではないかと思うのだ。アウトプットの蛇口を次々と手配施工してくれる、本当に気が利く水道屋ビリー。そりゃ可愛がるよ師匠は。

かといって決してこの男、積極果敢に長いものに巻かれてるだけの〈スクワイアのベース担ぎ〉的小市民ではない。だってアラン・ホワイトとトニー・ケイにも気配りして、【サーカ】や【YOSO】なんてバンドをわざわざ一緒に組んであげて、CD出したりライヴ演ったりしちゃうのだ。この二人によいしょしたところで、何ら彼のアーティスト人生に影響はないのに。

特にTKへの配慮は尋常ではなく、二人だけで組んだ【ビリー・シャーウッド&トニー・ケイ】で東日本大震災直後の2011年4月に来日して、2016年4月にライヴ盤『LIVE IN JAPAN』までお膳立てする。イエスの前身バンド【メイベル・グリアーズ・トイショップ】40年目の初公式アルバム『NEW WAY OF LIFE』だって、当然自分が在籍してたわけでもないのに、TKの介護人として一緒に参加するとそのまま制作現場を献身的に仕切ってあげた感がある。いや、もしかしたら若い彼が先輩たちを持ち上げ、「伝説のバンドに相応しい音源を一枚遺しましょうよ!」と音頭を執ったのかもしれない。

……こいつ、変だ。

先輩たちへのリスペクトの念がまず、尋常ではない。それ以上にプログレッシヴ・ロック愛そのものがやたら濃くて深い、単なる変わり者に過ぎないのではないか。

❶Dragon Attack – A Tribute to QUEEN(1996年)
➋Crossfire – A Solute to STEVIE RAY(1996年)
➌An All Star Line Up Performing the Songs of PINK FLOYD(2002年)
➍Back Against THE WALL(2005年)
❺Return to THE DARK SIDE OF THE MOON(2006年)
❻The Ultimete Tribute to LED ZEPPELIN(2008年)
❼Songs of the Century – An All-Star Tribute to SUPERTRAMP(2012年)
❽A Life in Yes – The CHRIS SQUIRE Tribute(2018年)


彼がプロデュースしたトリビュート盤は、ざっと挙げただけでこんなにある。また楽曲単位でカヴァー参加しただけなら、ジェネシスにAC/DCにオジー・オズボーンにジャーニーにUFOにトッド・ラングレンとキリがない。特に2000年以降は題材がプログレに特化すると同時に、2012年と2013年には〈プログレ大運動会〉というか〈プログレ万博〉というか〈プログレ五輪〉というか〈プログレ祭り〉というか、プログレ・ユニット【ザ・プログ・コレクティヴ】を主宰して同名アルバムと『Epilogue』も世に出した。

そしてこの彼の行動は、当時いろいろ恵まれていないであろうプログレ界の先輩たちに活躍の場を斡旋することにも直結したのだ。

ジェフ・ダウンズ。アラン・ホワイト。リック・ウェイクマン。トニー・ケイ。ピーター・バンクス。パトリック・モラーツ。スティーヴ・ハウ。クリス・スクワイア。ジョン・ウェットン。メル・コリンズ。エイドリアン・ブリュー。キース・エマーソン。アニー・ハズラム。アラン・パーソンズ。ソーニャ・クリスティーナ。ゲイリー・グリーン。スティーヴ・ヒレッジ。ニック・ターナー。などなど。

正直、音楽的にはいまいち面白くない作品群だ。特にトリビュート物はオリジナルに忠実すぎるアレンジが大半で、せっかくのメンツなのに漂う〈宝の持ち腐れ〉感は正直否めない。あれ、このせつない気持ち懐かしいぞ。

その昔、着うたや現在の音楽配信の元祖ともいえる〈着メロ〉のブームがあった。携帯電話およびPHSの着信音を音楽メロディにする機能が一世を風靡した、アレだ。

1996年5月、世界初の着信メロディ機能を搭載した《NTTドコモデジタルムーバ》が発売された。まだ限られた複数のプリセット楽曲から選択する程度だったけど、同年9月搭乗の《IDO(現au)デジタルミニモ》は、自分で作曲したメロディを着信音にすることを可能にした。要は、「自分の好きな楽曲を着メロにしたけりゃ、自力で入力しな」という、画期的な機能である。

となれば、凝り性の日本人が黙ってられるはずもない。楽譜を数字キー化した『ケータイ着メロドレミBOOK』は1998年夏に発売された途端に、ベストセラー街道まっしぐら。シリーズ8冊の累計部数は350万部にもおよんだ。そして翌1999年にドコモ携帯でiモードが開始されると、カラオケの権化《第一興商》が着メロの配信を開始。すると、そのままダウンロードさえすれば、マニアックな洋楽曲まで自分のケータイの着メロにできるのだから、10代20代のみならず年長さんたちにもやたら流行ったわけだ。

で当時、バンドマンたちがその着メロ制作の内職に自宅で勤しんでいた。

1990年代がとにかくCDが売れに売れた音楽バブルの時代だったのは、誰でも知っている。1991年にCDの売上総額が4000億円を初めて突破すると、以降1998年まで毎年、史上最高記録を更新し続けた。シングル・セールス枚数のピークが1997年の1億6800万枚、アルバムが1998年の3億300枚ときた。しかし、カラオケとタイアップとビーイングとTKでCDが消耗品として大量消費される一方で、1980年代後半のバンド・ブームで音楽市場に踊り出た無数のロック・バンドたちは、あっという間に居場所を失くしたのである。アルバムが4~5万枚売れて渋谷公会堂や武道館でライヴを演ったことがあるような連中でも皆、バイトや副業も励まないと生活できなかった。

そんなロック浪人の傘貼り仕事に近くないか、プログレ・トリビュート仕事。

でもまあ、彼らからの元気の便りだと思えば全然赦せるし、これまで誰もやりたがらなかったプログレ仕事をなぜか自主的に積極的に取り仕切ってくれるシャーウッドは、それはそれは〈かわいい後輩〉に違いないんだろうなと思う。


シャーウッド(54歳)もジャクスジク(61歳)も、ポジション的には〈よくできた若者〉枠に属するのだろうが、カンタベリー系やテクニカルなジャズ・ロックのみならず〈新しい香りがするポップ・ミュージック〉にも目端が利くのが、後者だ。だからその柔軟性が、クリムゾンに向いているのだ。

一方シャーウッドからはやはり、〈プログレ大好きイエス馬鹿〉の匂いがぶんぶん漂ってくる。しかも極めて米国人的な、アティチュードとしてのプログレに邁進しているから、裏表無いように映るんだと思う。彼が書くメロディにトレヴァー・ラヴィン的な花束感が薄いのも、却って幸いしてるし。

にしてもどうしてそんなにプログレが好きなのか、シャーウッド。






第一回「ジョン・ウェットンはなぜ<いいひと>だったのか?」はコチラ!

第ニ回 「尼崎に<あしたのイエス>を見た、か? ~2017・4・21イエス・フィーチュアリング・ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン(苦笑)@あましんアルカイックホールのライヴ評みたいなもの」はコチラ!

第三回「ロバート・フリップ卿の“英雄夢語り”」はコチラ!

第四回「第四回 これは我々が本当に望んだロジャー・ウォーターズなのか? -二つのピンク・フロイド、その後【前篇】-」はコチラ!

第五回「ギルモアくんとマンザネラちゃん -二つのピンク・フロイド、その後【後篇】ー」はコチラ!

第六回「お箸で食べるイタリアン・プログレ ―24年前に邂逅していた(らしい)バンコにごめんなさい」はコチラ!

第七回「誰も知らない〈1987年のロジャー・ウォーターズ〉 ーーこのときライヴ・アルバムをリリースしていればなぁぁぁ」はコチラ!

第八回「瓢箪からジャッコ -『ライヴ・イン・ウィーン』と『LIVE IN CHICAGO』から見えた〈キング・クリムゾンの新風景〉」はコチラ!

第九回「坂上忍になれなかったフィル・コリンズ。」はコチラ!

第十回「禊(みそぎ)のロバート・フリップ ーー噂の27枚組BOX『セイラーズ・テール 1970-1972』の正しい聴き方」はコチラ!

第十一回「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)前篇 --BOXを聴く前にブライアン・フェリーをおさらいしよう」 はコチラ!

第十二回 「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)後篇 --BOXを聴いて再認識する〈ポップ・アートとしてのロキシー・ミュージック〉」はコチラ!

第十三回 「今日もどこかでヒプノシス」はコチラ!

第十四回 「ピーター・バンクスはなぜ、再評価されないのか --〈星を旅する予言者〉の六回忌にあたって」はコチラ!

第十五回 「悪いひとじゃないんだけどねぇ……(遠い目)  ―― ビル・ブルフォードへのラブレターを『シームズ・ライク・ア・ライフタイム・アゴー 1977-1980』BOXに添えて」はコチラ!

第十六回 「グレッグ・レイク哀歌(エレジー)」はコチラ!

第十七回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE -RETURN TRIP』に想うこと- 前篇:スクワイアの巻」はコチラ!

第十八回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE-RETURN TRIP』に想うこと- 後篇:空を飛べたのはホーンの巻」はコチラ!

第十九回「どうしてジョン・ウェットンを好きになってしまったんだろう(三回忌カケレコスペシャルversion)」はコチラ!

第二十回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう ー前篇:幻の1995年インタヴュー発掘、ついでに8人クリムゾン来日公演評も。」はコチラ!

第二十一回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう -後篇:幻の1995年インタヴューを発掘したら、めぐる因果は糸車の〈酒の肴ロック〉」はコチラ!

第二十二回「鍵盤は気楽な稼業ときたもんだ--あるTKの一生、に50周年イエス来日公演評を添えて」はコチラ!

YESの在庫

  • YES / HOUSE OF YES: LIVE FROM HOUSE OF BLUES (CD)

    99年10月、ハウス・オブ・ブルースでのライヴ音源、00年リリース

  • YES / MAGNIFICATION

    オーケストラを大々的にフィーチャーした01年作

  • YES / HEAVEN AND EARTH

    デビュー45年目にリリースされた14年作、プロデュースは敏腕ロイ・トーマス・ベイカー!

  • YES / YES

    ジャズ/サイケ/ハード・ロックなどを自在に取り入れた完成度の高いアンサンブルで聴かせる驚異のデビュー・アルバム、69年発表

  • YES / TIME AND A WORD

    格調高いオーケストラとYESサウンドが見事に融合した70年作2nd

  • YES / FRAGILE

    代表曲「ラウンドアバウト」「燃える朝焼け」を収録、71年作4th

    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの71年作4th。その内容は次作「危機」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、STRAWBSからキーボーディストRick Wakemanが加入、文字通り黄金期を迎えた彼らがトップバンドへと一気に飛躍する様が鮮明に残されています。まだ「危機」のような大作主義こそないものの、「ラウンドアバウト」「燃える朝焼け」など彼らの代表曲を収録。また今作から、その驚異的なエンジニアリング技術で彼らの複雑な楽曲製作に貢献することとなるEddie Offord、そしてその後のYESのトレードマークとなる幻想的なジャケット/ロゴを手がけるRoger Deanが参加、名盤の評価をより一層高めることとなります。

  • YES / YES ALBUM

    スティーヴ・ハウが加入、多彩なギターワークと複雑な楽曲構成が導入されYESサウンドを確立した71年3rd!

    英国プログレを代表するグループ、71年3rd。John Anderson、Bill Bruford、Chris Squireに加えSteve Howeが加入。前作までのPOPさを残しつつクラシック要素が強まり、楽曲構成がより複雑且つドラマティックなものへと変化しています。大作こそ無いもののYESサウンドを確立させたアルバムです。クラシカルなものからフラメンコまで、多様なフレーズを自然に溶け込ませるSteve Howeのギターが圧巻。細かく正確に刻まれるBill Brufordのドラム、メロディアスに高音を響かせるChris Squireのベース、そして天使の歌声John Andersonを加えたアンサンブルは、瑞々しく表情豊かです。本作でバンドを去ることになるTONY KAYEによるハモンド・オルガンも、英国らしいダークな雰囲気を醸し出しており魅力的。『FRAGILE』、『CLOSE TO THE EDGE』に次ぐ人気を誇る代表作。

  • YES / CLOSE TO THE EDGE

    72年作5th、緊張感、幻想美、構築性、ダイナミズム、超絶技巧!これぞプログレと言うべき要素が詰まった超傑作!

    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの72年作5th。その内容は前作「こわれもの」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、20分近い表題曲をメインに据えたコンセプト・アルバムとなっています。Keith Emersonと人気を分かつRick Wakemanによる華麗なキーボード・オーケストレーション、カントリーからフラメンコまでを自在に操る個性派ギタリストSteve Howeの超絶プレイ、難解な哲学詞を伝えるハイトーン・ボーカリストJon Anderson、テクニカルでタイトなBill Brufordのドラム、そしてリッケンバッカーによる硬質なベースさばきを見せるChris Squire、今にも崩れそうな危ういバランスを保ちながら孤高の領域に踏み入れた、まさに「危機」の名に相応しい作品です。

  • YES / TALES FROM TOPOGRAPHIC OCEANS

    通算7作目、スタジオアルバムとしては6作目、壮大なスケールの大作4曲で構成された73年作

    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの73年作。「こわれもの」「危機」で大きな成功を収めた彼らですが、本作は彼らが更なる高みを目指した1枚であり、Jon Andersonの宗教的なコンセプトをテーマに神秘的な雰囲気と独特の瞑想感、スペーシーな雰囲気で進行する良作です。全4曲から構成され、うち3曲は20分を超えると言う大作主義の極みのような作風は圧巻であり、Bill Brufordに代わりドラムにはAlan Whiteが初めて参加しているほか、Rick Wakemanは本作を最後に脱退。非常に複雑な構成から賛否両論のある1枚ですが、やはりその完成度に脱帽してしまう傑作です。

  • YES / YESSONGS

    72年アメリカ・ツアーから収録された圧巻のライヴ・アルバム!

    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの73年ライブ作。名盤「Close To The Edge」を生み出した彼らの自信が感じられる名ライブ作であり、その内容はある種、スタジオ盤以上にファンを虜にしているほどです。もはやおなじみとなったストラビンスキーの「火の鳥」でその幕を開け、「シべリアン・カートゥル」や「燃える朝焼け」「同志」「危機」と、「ラウンド・アバウト」と彼らの代表曲をたっぷりと収録。スタジオ作のクオリティーを完璧に再現するだけでなく、スタジオ作には無いドライブ感の詰まった超絶技巧、名演の数々は全ロックファン必聴です。

  • YES / RELAYER

    74年作、パトリック・モラーツが参加した唯一のオリジナル・アルバム、「こわれもの」「危機」と並ぶ代表作!

    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの74年作7th。「こわれもの」「危機」で大きな成功を収めた彼らですが、前作「海洋地形学の物語」でキーボードのRick Wakemanが脱退、後任にはRefugeeの技巧派Patrick Morazが加入しています。その内容はPatrick Morazの参加によってラテン・ジャズ、そして即興色が加味され、超絶なインタープレイの応酬で畳み掛けるハイテンションな名盤であり、「サウンド・チェイサー」ではインドネシアのケチャも取り入れるなど、深化した彼らの音楽性が伺えます。もちろん彼ららしい構築的なアンサンブルも健在であり、大曲「錯乱の扉」の一糸乱れぬ変拍子の嵐など、バンドのポテンシャルの高さが伺えます。大きな成功を経て円熟期に入った彼らを象徴する1枚です。

  • YES / YESTERDAYS

    1stと2ndより選曲された75年リリースの編集アルバム、全8曲

  • YES / GOING FOR THE ONE

    屈指の人気曲「Awaken」収録の77年作8th、ジャケットはヒプノシス

    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの77年作。前作「Relayer」でRick Wakemanに代わりテクニカルなプレイを見せたPatrick Morazが脱退しRick Wakemanが再加入した作品となっています。それに伴い、Patrick Morazの即興色やジャズ色が影響した前作に比べてRick Wakeman色がバンドに再び彩りを与え、シンフォニック然としたアプローチが復活。YESらしい個性が再び芽吹いた1枚と言えるでしょう。加えて、非常にポップな印象を与える作風へとサウンドが変化しており、Doger Deanの幻想的なアートワークからHipgnosisの現実的なアートワークへの移行が興味深い作品となっています。

  • YES / TORMATO

    コンパクトな楽曲の中にYESらしさが発揮された78年作9th

    パンク、ニュー・ウェイブ全盛期の中リリースされた78年9作目。大作主義は鳴りを潜め、10分以下の小曲で構成されているほか、音も時代を反映してそれまでよりもかなり煌びやかでポップなものになっています。とはいえ開放感のある瑞々しいメロディや、各楽器が緻密にメロディを奏でていくアンサンブルの構築性は流石のYESと言ったところ。多様な音色を駆使し、生き生きとフレーズを弾きまくるウェイクマンのキーボード。自由奔放かつ繊細さ溢れるハウのギター。地に足のついたスクワイアのベース、タイトかつ柔軟さのあるホワイトのドラム。そこへアンダーソンのヴォーカルが次から次へとメロディを紡ぎ出す、有無を言わせぬ怒涛のプログレッシヴ・ポップ・サウンドは彼らでなければ生み出し得ないものでしょう。「Release Release」など本作を象徴する1stや2ndに入っていそうなスピーディーでストレートなロック・ナンバーも魅力ですが、白眉は「On The Silent Wings of Freedom」。前作『Going For The One』で聴かせた天上を駆けるような夢想的なサウンドと、「ロック」の引き締まったビートが理想的に共存した名曲に仕上がっています。スタイルは変われどもYESらしさは満点と言っていい好盤。

  • YES / YESSHOWS

    80年リリースのライヴアルバム、「イエスソングス」に劣らぬ名演の数々を収録

  • YES / LONELY HEART

    80年代を代表するロック・ナンバーの一つ「Owner Of A Lonely Heart」収録、83年作

  • YES / 9012 LIVE: THE SOLOS

    85年ライヴ作

  • YES / BIG GENERATOR

    『90125』の大ヒットから4年、トレヴァー・ラビンがプロデュースを担当し、ハードで重厚なサウンドとなった87年作。

    『90125』の大ヒットから4年、トレヴァー・ラビンがプロデュースを担当し、ハードで重厚なサウンドとなった87年作。

  • YES / UNION

    ABWHとスクワイアら本家YESが合体した新生8人組YESによる91年作

    「こわれもの」「危機」を生んだイエス黄金ラインナップからなるABWHと、かつてイエスに在籍した主要メンバー(クリス・スクワイア、アラン・ホワイト、トニー・ケイ、トレヴァー・ラビン)が合体。8人組新生イエスがここに誕生した91年作。

  • YES / YES YEARS (CD)

    48曲収録ベスト

    • AMCY280/1/2/3

      4枚組ボックス、ブックレット・帯・解説付仕様、定価10000

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯有

      カビあり、ボックスのスポンジ部分がオリジナルではありません。

  • YES / YESSTORY

    91年編集、18曲収録ベスト盤

    • 7922022ATCO

      2枚組、1st〜「BIG GENERATOR」から選曲された全20曲収録ベスト

      盤質:傷あり

      状態:並

      カビあり、ケースにスレあり、側面部に折れあり

      990円

      792円
      (税込855円)

      214円お得!


      CD詳細ページへ

  • YES / HIGHLIGHTS : THE VERY BEST OF YES

    93年編集ベスト、全12曲

  • YES / KEYS TO ASCENSION (CD)

    96年復活ライヴを収録!

  • YES / KEYS TO ASCENSION 2

    97年作

  • YES / OPEN YOUR EYES

    新たなメンバーにビリー・シャーウッドを迎え制作された97年作

  • YES / BEST OF MUSIKLADEN LIVE

    ドイツのテレビ番組で放送されたスタジオライヴ映像、『時間と言葉』『サード・アルバム』といった初期の選曲

  • YES / LADDER

    キーボード奏者、イゴール・ホロシェフが加わり6人編成となった99年作。往年のイエスらしさとポップさが融合した名作。

    キーボード奏者、イゴール・ホロシェフが加わり6人編成となった99年作。往年のイエスらしさとポップさが融合した名作。ボン・ジョヴィやエアロスミスをも手掛けたプロデューサー、ブルース・フェアバーンの遺作ともなった。

  • YES / PROGENY: HIGHLIGHTS FROM SEVENTY-TWO

    『危機』から『イエスソングス』をつなぐ7日間7公演のフル・ライヴ音源からのハイライト盤。

  • YES / STUDIO ALBUMS 1969-1987

    69年『YES』〜87年作『BIG GENERATOR』までのスタジオアルバム12作品を収録

    • 081227964962RHINO

      12タイトル13CD組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、ボーナストラック計62曲

      盤質:傷あり

      状態:良好

      2枚は盤無傷/小傷程度、ボックスに若干経年変化あり

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  • CHRIS SQUIRE / FISH OUT OF WATER

    イエスのベーシスト/リーダーによる75年ソロ作、盟友ビル・ブラフォード、パトリック・モラーツ、メル・コリンズなどが参加した傑作!

    イエスのベーシスト。ビル・ブラッフォード、メル・コリンズ、ジミー・ヘイスティングス、パトリック・モラーツなど豪華ゲスト陣を従え、75年にリリースした1stソロ。躍動感溢れるベースを中心に、オルガン、シンセ、フルートが淡いトーンで幻想的な音像を描き出したサウンドは、これぞブリティッシュ・プログレ。イエスのような緊張感はなく、どこか懐かしいような、暖かみあるアンサンブルが魅力。キャッチーなメロディーとクリス自身による見事なヴォーカル&ハーモニーも聴き所。このアルバムを聴くと、イエスのサウンドの大きな部分をクリスが担っていることが分かります。名作。

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