2019年3月30日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,今週のカケレコFacebook
こんにちは。
春分の日も過ぎて、各地でちらほらと桜が咲き始めたようですね。
今週のカケレコFacebookのテーマは「お花見BGM」!春らしく喜びや陽気さに満ち溢れているような、素敵な作品たちをご紹介してまいります。
最初にご紹介するのはニック・ロウ在籍の英国の名パブ・ロック・グループ、BRINSLEY SCHWARZの70年作2nd『DESPITE IT ALL』。
ロック市場が日に日に拡大していた70年代に、その名の通り大きなホールではなく英国のパブなど小さな会場でまったり演奏していたパブ・ロック・バンド達。
その中でも彼らBRINSLEY SCHWARZはとりわけルーラルで心温まるサウンドを聴かせてくれるグループで、特にこのアルバムなんて冒頭「Country Girl」から楽しい空気流れまくり!
ポカポカとした気候の中、気の置けない仲間たちとお酒を飲みながら談笑する姿が目に浮かんでくるような…そんな愛すべき一枚です。(増田)
今日はビージーズの楽曲、「Spicks And Specks」をピックアップいたします。
シンプルで美しく、少し哀愁のある珠玉のメロディーが、何となくそわそわとするこの春の時期にぴったりです。
私は桜の咲く道を飲み物片手に「歩き花見」するのが好きなのですが、柔らかい春の日差しと桜の景色の中、この曲を聴いたらさぞかし良い気分になることと思います。
ビージーズは映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のヒットなどから、ディスコ期の印象が強いですが、60年代はソフト・ロック調の作品をリリースしていました。バリー・ギブの見事な作曲センスが光っていて、よくこんなメロディーが思いつけるなあ…と驚いてしまいます。(みなと)
今日の一枚は、イタリアン・ロックの雄PFMの78年作『PASSPARTU』です♪
73年作『Photos Of Ghost』の発表以来、世界のマーケットでの成功を目指し活動してきた彼らが、母国イタリアに活動の場を戻し発表したのがこのアルバム。
ジャケットのむさ苦しいイラストで、これ本当にお花見に合うの~?と疑われそうですが、一曲目「Viene Il Snato」から踊り出したくなるほどリズミカルなトラッド・ロックが聴けて、これがもう春らしさ満点なんです。
陽光を受けて煌めく地中海の海面が目に浮かぶようなこのサウンド、日本の麗らかな春の情景に意外と合っている気がします。
一語一語にたっぷり情感を込めて歌うイタリア語ヴォーカルも、親しみを覚えるポイントかもしれませんね。
春の訪れとともに必ず聴きたくなる作品です。(佐藤)
本日はニッチな英国サイケよりピックアップして、QUINTESSENCEの1970年作『QUINTESSENCE』をご紹介いたしましょう。
60年代末、英国ではビートルズをはじめインド音楽の要素を取り入れたロック「ラーガ・ロック」が多数誕生しましたが、その中でも彼らQUINTESSENCEは在英インド人のメンバーを含むかなりの「本格派」ラーガ・サイケ・バンド。
サウンドを一言で言うと「ジェスロ・タル&グレイトフル・デッド meets インディア」といった感じで、淡くメロウなフルートをフィーチャーしたゆる~いバンド・アンサンブルから匂い立つオリエンタルな香りは実に神秘的かつ酩酊的…。
お花見というか仏教の「花祭り」の方がぴったりかもしれない!?ミステリアスな逸品です。(増田)
ラストは世界のプログレを取り扱うカケレコらしく、辺境イスラエルのバンドSHESHETによる77年作をピックアップ!
イスラエルと言うと、異国情緒がムンムン漂うアラビックなサウンドが想像されるかもしれませんが、このSHESHETを始めとする70年代のイスラエル・ロックは、英国ロックからの影響を強く受けた端正かつリリカルなサウンドを聞かせてくれます。
中でもSHESHETは、ハットフィールド&ザ・ノースなどカンタベリー・ロックに通じるしなやかで芳醇なジャズ・ロックが持ち味。
ピアノとフルートが流麗かつ洒脱にメロディを奏で、ギターがフィル・ミラーっぽくジャジーなフレーズを紡ぎ、女性ヴォーカルがヘブライ語でちょっぴりアンニュイに歌い上げます。
オシャレ感と清潔感に溢れる、この1曲目から春っぽさ満点。爽やかな春の風が吹き抜けるような心地よい音楽体験を味わわせてくれる名品です♪ (佐藤)
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ニック・ロウ在籍のグループ。71年作3rd。本作よりイアン・ゴム(G/Vo)が加入。ニック・ロウに勝とも劣らない名ソングライターで、バンドとしてかなりパワーアップしました。Beatles、The Band、The Kinksのファンはずばりマストです。哀愁溢れるメロディ&ハーモニー、陽気で悲哀で心に染みるアンサンブル。もう素晴らしすぎます。パブ・ロックの傑作というだけでなく、ブリティッシュ・ポップ史上に残る名作と言えるでしょう。
我らが愛すべき英パブ・ロック・グループ!72年〜75年のRADIO 1セッションを治めたラジオ放送用音源集。英国叙情性に富んだNick Loweと土臭い哀愁を漂わせるIan Gommとによる鉄壁なソングライター・チーム。いなたいオルガン、もったりとタイトなグッとくるリズム隊。胸が熱くなるハーモニー。英パブ・ロック/フォーク・ロックの名グループによる、聴けば聴くほどに「英国味」が溢れ出す名ライヴ!目玉は、なんと英スワンプ・ロックの名アーティストFRANKIE MILLERが4曲で参加!BRINSLEYがバックを担当した1stアルバム収録の楽曲を熱演しています!最高!
ニック・ロウ在籍の名パブ・ロック・グループ。72年作4thアルバムと、最後のオリジナル・アルバムとなった75年作をカップリングした2in1CD。4thアルバムは、盟友イアン・ゴム(G/Vo)が加入してグッとパワーアップした名作3rdの流れを汲むパブ・ロックの大名作。それにしても、2人のメロディ・メイカーの爆発ぶりは凄いです。陰影に富んだリリカルなニック・ロウと陽気でキャッチーながら郷愁を誘うイアン・ゴム。叩けばメロディが出てくる状態だったんじゃないでしょうか。それほどにキャッチーなメロディが溢れています。「いなたい」けれどタイトでリズミックなアンサンブルも唯一無比。コステロもカヴァーした永遠の名曲「Peace Love and Understanding」を含む5thもキャッチーなメロディだらけの名作。哀愁いっぱいのポップなメロディが好きな方はマストな一枚。
06年作。CDとDVDとの2枚組。映像を作り、そのサントラを作曲する、というスタイルで制作された意欲作。オール・インスト。
デビュー40周年となる2010年作。FABRIZIO DE ANDREの70年作『LA BUONA NOVELLA』の全曲カバーを中心に、合間に新曲を挟んで構成された作品。泣きの哀愁いっぱいのメロディ、ロック的ダイナミズムに溢れたバンド・アンサンブル、ストリングスが彩る伸びやかなアレンジ。素晴らしい
名実ともにイタリアン・ロック・シーンを代表する名バンド、2枚組13年作。ディスク1はタイトルの示す通り、モーツァルト、サン・サーンス、ドヴォルザーク、マーラーなどのクラシック古典をオーケストラとともにスリリングかつダイナミックに演奏。時に力強く雄大に時に驚くほど繊細に、起伏に飛んだストーリーを描くストリングスとブラスをバックに、チョッチョの鋭くタイトなドラムス、ジヴァスの歌心あふれるベース、ムッシーダによるキレの良さとパッションに満ちたギターが緩急自在に駆け抜けるアンサンブルはもう見事の一言。このバンドとオーケストラの融合度合いは並のバンドでは絶対に生み出せないもの。単なるクラシック曲のロック・ヴァージョンという枠に留まらない巧みなアレンジセンスが随所で感じ取れます。ディスク2は、初期を中心とした名曲をオーケストラを伴って演奏。本来のキーボードに代わってストリングスが甘く優雅に舞う冒頭の「La Luna Nuova」のなんと素晴らしいこと!まるで最初からオーケストラ・パートとして作曲されているかのようにピッタリとはまるストリングスに、PFMというバンドのクラシカルな素養の確かさが浮き彫りになります。物悲しいオーケストラをバックに情感を込めて歌い上げるムッシーダのヴォーカルが素晴らしい「Impressioni di settembre」も出色。オリジナルよりテンポを落としてじっくりと聴かせる叙情的な演奏が胸に迫ります。77年作収録の「Maestro Della Voce」のようなポップな歌ものも、オーケストラが加わるとドラマティックで情熱的なナンバーに。クラシックサイド、カヴァーサイドともに楽曲の新たな魅力を引き出す名アレンジが堪能できる作品です。
紙ジャケット仕様、2枚組、SHM-CD、ボーナス・トラック1曲、定価3800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
ブックレットにスレあり
スリップケース付五面開きデジパック仕様、2枚組
盤質:傷あり
状態:良好
若干圧痕あり
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの73年3rd。本作はまさにそのMANTICOREからの世界リリース作となった、ヨーロピアン・ロック屈指の1枚であり、Pete Sinfieldが英語詞を担当した傑作です。先にイタリアでリリースされていた2nd「Per Un Amico」の再録音と、デビュー作「Storia Di Un Minuto」より1曲、そして前2作には未収録の新曲1曲で構成されており、イタリアらしいバロック色とダイナミックなロックを融合した奇跡的なサウンドを提示。テクニカルな変拍子と呼応する凄まじい叙情の嵐は唯一無二のものです。
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの74年4th。バロックを強く意識したクラシカルな前作から、プログレッシブな魅力はそのままに、よりポピュラリティーを持ったサウンドを提示した傑作であり、前作同様、イタリアのシンフォニック・ロックを代表する1枚となっています。本作は、イタリア語盤。シンフィールド作詞の「Is My Face On Straight」以外はイタリア語詞。英語版収録の「World Became The World」は収録されていません。
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの74年4th。AREAのPatrick Djivasを新ベーシストとして迎えた世界リリース2作目であり、イタリア盤も製作された名盤。前作が旧作からの再録音を中心にしていただけに、PFMの真価が問われることになった本作は、バロックを強く意識したクラシカルな前作から、プログレッシブな魅力はそのままに、よりポピュラリティーを持ったサウンドを提示した傑作であり、前作同様、イタリアのシンフォニック・ロックを代表する1枚となっています。
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの75年作。ACQUA FRAGILEからBernardo Lanzettiを迎えて製作されたその内容は、それまでの彼らの個性であったクラシカルな側面が落ち着きを見せ、よりロックのダイナミズムを押し出した作風へとシフトした良盤であり、星条旗に包まれたチョコレートが印象的な英語盤ジャケットからも分かるとおり、アメリカの音楽産業を意識した明快でパワフルなサウンドが素晴らしい傑作となっています。
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの75年ライブ作。「The World Became The World」をリリースしたツアーからアメリカ公演の模様を収録しており、スタジオ作の丹念な織物のようなアンサンブルから一転、凄まじいドライブ感とダイナミズムを持った名演を披露しています。非常にテクニカルにもかかわらず全くブレることなく、地中海ロックのダイナミズムとイタリア叙情をを聴かせながら突っ走る様子は、さすがの一言です。
紙ジャケット仕様、20bit K2 Mastering、定価2520
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケ角に若干潰れあり、帯に軽微な折れあり
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの77年作。Mauro Paganiが脱退したあとの本作は、ヴァイオリニストにGregory Blochを迎えてラテン・フレーバーを散りばめたジャズ・フュージョン色濃いサウンドを提示。前作からの流れでシンフォニックな音像は姿を消していますが、軽快でテクニカルなジャズ・フュージョンサウンドの中にもイタリアの叙情をほのかに感じられるなど、過渡期とは思えない個性はやはり彼ららしい佳作と言えるでしょう。
4枚組、ブックレット・三方背ケース付き仕様、帯元からあったか不明、定価7767+税
盤質:傷あり
状態:並
帯-
ケース不良、2枚は盤無傷/小傷程度、ケースにヒビあり、トレーに黄ばみ汚れあり、スリップケース側面部に色褪せあり
廃盤、4枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、SHM-CD、68Pブックレット付き仕様、定価5800+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
カビあり、スレ・折れあり
廃盤、4枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、SHM-CD、68Pブックレット付き仕様、定価5800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
2枚盤面に若干曇りあり、ボックスに若干スレあり
『Photos of Ghosts(幻の映像)』『L’isola di niente(甦る世界 [イタリア語盤])』『The World Became the World(甦る世界 [英語盤])』の3枚に加え、73年英国レディング・フェス出演時の音源1曲を含むライヴ音源7曲を加えた3枚組ボックス・セット。
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