2019年3月26日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ増田です。
本日から中古セール開催!今月も良い作品が豊富に揃っておりますので、是非リストをチェックしてみて下さいね。
さて、今回は中古CD棚から変拍子を特徴とする古今東西の技巧派プログレをピックアップしてまいりましたよ~。まずは勿論このバンド!
テクニカルな演奏、変拍子や複雑怪奇なアレンジを盛り込みつつ、どこか郷愁や英国的な叙情性も感じさせるメロディがいいですね。
技巧的かつ偏屈精神あふれる英国プログレ・グループによる72年作3rdで、それぞれ別の道を歩んでゆく「3人の友だち」を描いたコンセプト作。
アメリカン・変拍子プログレといえばこのバンド!?78年作2nd。
GENTLE GIANTのように技巧的ながらCAMELばりの幻想性と叙情も併せ持つ、北米プログレの名盤!
YESの構築美とGENTLE GIANTの偏屈精神を併せ持ち、息もつかせぬほどの超絶技巧の嵐が吹き荒れる!
驚異の米テクニカル・シンフォ・グループ、76年録音作。
こちらもYESやGENTLE GIANTを思わせる構築美を披露する北米のシンフォ・グループ、78年作。ですがアメリカン・プログレらしい抜けの良さよりは、英国的な湿り気を帯びたサウンドが特徴的です。
ファンタジックなメロトロンの洪水はGENESISも思わせるし、英国プログレ・ファンはたまらない逸品。
次は北欧スウェーデンから!コロコロと転がるような超絶技巧を披露しつつ、ファンタジックな叙情性にも満ちたサウンドが絶品…!
圧巻のテクニックを誇る北欧シンフォの至宝ですね!
こちらはフランク・ザッパがプロデュースを申し出たことでも有名なスイスのテクニカル・キーボード・トリオ、76年作。
ダブル・メロトロンやムーグ、ソリーナによる粛々とした幻想美とテクニカルな変拍子が結びついた、凛とした空気漂うアンサンブルがGOOD。
セルビアで生まれたヘヴィ・プログレ75年作なのですが、ずばりこれは旧ユーゴ屈指のプログレ傑作。
蘭トレースの端正さと伊レ・オルメのほの暗い叙情美やヘヴィネスを合わせつつ、奇天烈さや熱気、東欧ならではの哀感も混ぜ込んだアンサンブルはプログレ・ファンは歓喜すること間違いなし!
さて、ここからは超絶テクニカルな新鋭プログレをご紹介してまいりましょう。
まずはカンサスの突き抜けたメロディ、ラッシュのドラマ、ジェントル・ジャイアントの緻密さを併せ持ったカナダ衝撃の新鋭。
変拍子を多用した一糸乱れぬインプロヴィゼーションに度肝を抜かれてください!
オランダのCHRISがドラマーとして在籍するテクニカル・バンド、17年作。
ギターとシンセを軸にゴリゴリと熱量高く展開する変拍子アンサンブル演奏強度の高いモダン・プログレが痛快!CHRISも印象的なリズムパターンの構築などに才能を発揮。
現スペイン随一といえるシンフォ・グループの09年出世作。
オールインストながら強靭なパートはテクニカルにグイグイと引っ張り、伸びやかなパートはどこまでもメロウに響かせるアンサンブルはまさに貫禄!
しなやかな女性ヴォーカルによる独特のねじれたメロディーに、終始ヘヴィでスピーディーな演奏が切れ込んでいくテクニカル・アンサンブルが痛快。
ECHOLYNの元キーボードィストによる技巧派プログレ・バンド、99年作。
これは、まるでカンタベリーのギルガメッシュ meets ドリーム・シアター!?
ハンガリー産テクニカル・プログレ・フュージョン・バンド、天才ピアニストのソルト・カルトネッカーが参加してテクニックに磨きがかかった15年作!
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プログレの魅力の一つと言えば、ビシバシ刻まれる変拍子リズムの中を息もつかせぬテンションと緻密さで疾走するテクニカルな演奏。今回は各国の新鋭よりそんなテクニカルなアンサンブルを特徴とするプログレ作品をピックアップしてまいりたいと思います!
スウェーデンのテクニカル・シンフォの雄、ダイス。78年のデビュー作。叙情的でありながらも、緻密で技巧的な演奏力を併せ持った歴史的名盤。(国内盤帯より)
定価3200+税
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯無
帯無、ケースツメ跡あり、小さいカビあり
紙ジャケット仕様、SHM-CD、内袋付仕様、定価3143+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
紙ジャケ側面部に色褪せあり
Derek Shulman、Ray Shulman、Phil Shulmanの三兄弟を中心とする、ブリティッシュ・プログレの代表的なグループのひとつ。ポップ・フィーリング、ルネサンスの様式美を思わせるクラシカルなアプローチ、そして高い演奏技術に定評があり、変拍子を含む複雑な構成の楽曲を軽々と弾きこなす超絶技巧グループです。『Three Friends』は1972年のサード・アルバムであり、ドラマーのMartin Smithがメンバー間の確執により脱退、後任ドラマーにMalcolm Mortimoreが迎えられ制作されました。その内容は、GENTLE GIANTにとって初のコンセプト・アルバム。タイトルの通り「幼馴染の3人が資本家、芸術家、労働者になり、それぞれ別々の人生を歩んでいく」というストーリーに基づきアルバムが進行していきます。GENTLE GIANTのひねりの効いた音楽性は本作でも健在であり、幼い頃を回想する懐かしくも寂しいようなテーマと絶妙にマッチング。グループは本作でアメリカ・デビューを果たし、ビルボード・チャート入りを経験しました。また、本作を最後にドラマーMalcolm Mortimoreは脱退し、グループは新たなドラマーJohn Weathersを迎えることになります。
71年に結成された旧ユーゴはセルビア屈指のヘヴィ・プログレ・バンドによる75年デビュー作で、東欧屈指の一枚としてユーロ・ロック・ファンに愛される名作。特筆なのが旧B面すべてを使った19分近い大曲。手数多く前のめりで性急なドラム、クラシカルでいて東欧ならではの独特の哀感もあるエレピやオルガン、そして、キーボードと時に高速ユニゾンを奏で、時にハードエッジなリズム・ギターでロック的ダイナミズムを生み出すギター。オランダのトレースの端正さとイタリアのレ・オルメのほの暗い叙情美やヘヴィネスを合わせつつ、時にジェントル・ジャイアントばりの奇天烈さ、時に伊ヘヴィ・シンフォばりの熱気を注入しつつ、東欧ならではの独特の哀感もあるアンサンブルはプログレ・ファンは歓喜すること間違いなし。クラシック、ブルース〜ハード・ロック、ジャズ/フュージョンの見事な融合。ずばりユーロ・ロック屈指の名曲でしょう。旧A面の小曲も魅力で、ツェッペリンばりのハード・エッジなアンサンブルと線の細いハイ・トーンのヴォーカルからは辺境プログレならではの翳りがぷんぷん漂っています。それにしても、後にBIJELO DUGMEにも参加し、ソロでも活躍するLaza Ristovskiはプログレファン注目のKey奏者と言えるでしょう。東欧屈指の名作です。
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