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名盤誕生日!『PINK FLOYD / THE DARK SIDE OF THE MOON(狂気)』

こんにちは、スタッフ佐藤です。

誕生日を迎えるロック名盤を取り上げてご紹介していく「名盤誕生日」。

3月1日に誕生日を迎えた名盤は、誕生から46年目となるピンク・フロイドの73年作『THE DARK SIDE OF THE MOON(狂気)』です!

プログレッシヴ・ロックという枠組みを超えて、20世紀の音楽文化を代表する作品の一つとすら云われるのが本作。
マイケル・ジャクソン『スリラー』に次ぐ史上第2位の販売枚数を誇るアルバムとして、いまだに存在感を放ち続ける不朽の名盤です。

元タイトル「The Dark Side of the Moon」(月の裏側)という比喩にも現れているように、人間の内面に潜む「狂気」を克明に描き出したコンセプト・アルバムとなっており、どの一瞬が欠けても成立しないと思わせるほどに完璧に練り上げられたアルバム構成は惚れ惚れするほど。

5人目のメンバーと言って差し支えないレコーディング・エンジニアのアラン・パーソンズによって丹念に編集された様々なSEのコラージュ、空間的な広がりを担うシンセサイザーの効果的な使用、ヒプノシスによるジャケットアートなども手伝って、複合的かつ多角的な魅力を備えたひとつの芸術作品と言えると思います。

そして通算8枚目の作品ということもあり、メンバー達は楽曲面でも演奏面でもまさに脂の乗り切ったパフォーマンスを聴かせていますね。

各種エフェクターを強く効かせたSE的なプレイと、持ち味のブルーズフィーリングを湛えたエモーショナルなリードプレイを弾き分けるデイヴ・ギルモア。

空間を押し広げるようなシンセや格調高く物悲しいピアノのプレイが素晴らしいリック・ライト。

正確無比なドラミングに加え、冒頭「Speak to Me」のコンポーズを始めとする前衛的音楽センスが光るニック・メイスン。

そしてフロイドの人間心理を深く追求した孤高のアーティスト性を司る、偉大なるコンセプトメーカー、ロジャー・ウォーターズ。

本作に表出した4人の才能と精神性は、ビートルズの諸作品におけるそれと比較しても何ら劣ることはないでしょう。

Speak to Me

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『狂気』のチャートアクション

本作は、英国で最高2位、アメリカでは見事1位に輝いていますが、そのアメリカにおけるチャートアクションで、ギネスにも認定される驚異の記録を打ち立てたことはご存じの方も多いと思います。

米ビルボード73年3月17日付のチャートで95位に初ランクインした『狂気』。それから7週目となる4月28日付けのチャートで遂に1位に上り詰めます。翌週には4位に順位を下げますが、驚くべきは、それ以来『狂気』が200位内から姿を消したのがなんと88年7月23日付のチャートであるという事実。

実に937週、15年3ヶ月にわたって200位内に残り続けるという空前絶後の記録を残したのです。
この記録は現在でも破られていませんし、2位がボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのベスト盤が持つ539週なので、まさに他の追随を許さない超超ロングセラーと言っていいでしょう。

Money

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『狂気』を彩る女性シンガー達

メンバーによる演奏以外で印象に残るのが、コーラスやスキャットなど、女性シンガーたちの活躍です。

ライト作「虚空のスキャット」で鳥肌の立つようなスキャットを披露しているのがクレア・トリー。

彼女については、深民淳氏がコラムにて詳しく取り上げておられますので、是非お読みください。


「音楽歳時記」 第五十回  3月3日  ひな祭りリターンズ  文・深民淳

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音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。

The Great Gig in the Sky

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そして名曲「タイム」を劇的に盛り上げる女性コーラスの4人が、レズリー・ダンカン、ドリス・トロイ、リザ・ストライク、バリー・セント・ジョン。

黒人R&B/ゴスペル・シンガーのドリス・トロイ、そしてキャロル・キングを彷彿させる英SSWレズリー・ダンカン、60年代からソングライターとしても活躍したセッション・シンガーのリザ・ストライクなど、それぞれ異なる音楽的バックボーンを持つ4人が声を重ね歌い上げるコーラスは、本作を形作る様々な魅力の中でも特筆すべきものでしょう。


Time

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あと忘れてはならないのがディック・パリーによる叙情的なサックス。後半のドラマチックな展開へと誘う名演を提供していますね。

Us and Them

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先にビートルズにも匹敵する才能と精神性と書きましたが、ビートルズにジョージ・マーティンやジェフ・エメリックといった信頼を置く仲間がいたように、フロイドにも彼らの音楽性を支える多くの人物がいて、その人たちの活躍があってこそ『狂気』という傑作が生まれたことがわかります。

歴史的名盤の誕生を祝うために、今日は本作をディスクトレイに乗せてみてはいかがでしょうか?










ここからは、(たぶん)史上初 『狂気』写真集 をお楽しみください!


          ↑ 箱入り『狂気』たち。


          ↑ 手をつなぐ『狂気』。


          ↑ 輪になってみた。


          ↑ おや?一人カメラ目線の『狂気』がいますね。目立ちたがり屋さんかな?


          ↑ 何となく並べる。


          ↑ 内ジャケやブックレットの写真が全然違う!


  • 「俺も誕生日なんだけどなぁー」

    ごめんな。来年はちゃんと祝うから…。



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    PINK FLOYDの在庫

    • PINK FLOYD / IS THERE ANYBODY OUT THERE ? THE WALL-LIVE EARLS COURT 1980/1981

      80-81年、代表作「THE WALL」の完全再現ライブを収録

    • PINK FLOYD / PULSE: IN CONCERT (DVD)

      94年ロンドン・アールズコート公演の映像を収録!

    • PINK FLOYD / ECHOES: THE BEST OF

      01年リリースのベスト、全26曲

      • TOCP65910/1

        2枚組、24bitデジタル・リマスター、スリップケース付き仕様(画像はスリップケースです)、定価3495+税

        盤質:傷あり

        状態:並

        帯無

        帯無、若干カビあり

      • 724353611125EMI

        スリップケース付き仕様(画像はスリップケースです)、2枚組

        盤質:傷あり

        状態:並

        1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、若干カビあり、ケースにスレあり

      • 724353611125EMI

        スリップケース付き仕様(画像はスリップケースです)、2枚組

        盤質:傷あり

        状態:良好

        スリップケース無し、盤に曇り・若干指紋あり、若干経年変化あり

    • PINK FLOYD / DARK SIDE OF THE MOON IMMERSION BOX SET

      2011年リリースのボックス・セット

      • 5099902943121IMMERSION

        3CD+2DVD+1Blu-ray discの6枚組ボックス、デジタル・リマスター、DVDはNTSC方式、リージョンフリー、ブックレット・コースター・ガラス玉・クロス付き仕様、ブックレット付仕様、情報記載シート付仕様

        盤質:傷あり

        状態:良好

        2枚は無傷〜傷少なめ、4枚は傷あり、情報記載シートにスレあり

    • PINK FLOYD / A MOMENTARY LAPSE OF REASON (REMIXED & UPDATED)

      87年作『鬱』をデヴィッド・ギルモアがオリジナルのマスター・テープから21年リミックス。リチャード・ライトによるオリジナルのキーボードテイクやニック・メイスンのドラムトラックを追加録音したアップデートver。

    • PINK FLOYD / WALL LIVE IN LONDON 1980

      80年8月8日ロンドン公演における『THE WALL』完全再現を収録!

    • PINK FLOYD / PIPER AT THE GATES OF DAWN

      67年の記念すべきデビュー・アルバム、シド・バレットの才気ほとばしるブリティッシュ・サイケデリック・ロックの大傑作!

      サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1967年に発表されたデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』は、Syd Barrett期のPINK FLOYDサウンドが収められた貴重な作品です。PINK FLOYDと言えば、ベーシストRoger Watersを中心とした体制で大躍進を遂げる70年代の印象がありますが、本作はSyd Barrettを中心とした体制で制作された作品であり、大半の楽曲をSyd Barrett作曲しています。その内容は、強烈な酩酊感と浮遊感を持ったブリティッシュ・サイケデリック・ロックであり、Syd Barrettの個性が発揮されたアルバム。旧邦題が『サイケデリックの新鋭』だったことにも納得のトリップ感覚を持った、60年代らしい作品です。

    • PINK FLOYD / SOUNDTRACK FROM THE FILM MORE(MUSIC FROM THE FILM MORE)

      69年発表の通算3作目、映画『MORE』のサントラ盤、名曲「Cymbaline」収録

      サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1969年に発表された『モア』は、バーベット・シュローダーの監督作品「モア」のサウンドトラック・アルバム。本作の特筆すべき点は、Roger Waters、Rick Wright、Nick Mason、Dave Gilmourという4人編成での初めてのアルバムであるということでしょう。音楽的には、インストゥルメンタル楽曲(5曲)よりもヴォーカル楽曲(8曲)に比重が置かれている点が意外ですが、これはすでにあったストックを流用したことと関係があるのかもしれません。わずか8日間で制作が終了したのも、そのためでしょう。PINK FLOYDが新たなロック・サウンドを創造すべく実験精神に溢れていた時代の必聴作です。ちなみに、旧邦題は『幻想の中に』。

    • PINK FLOYD / ATOM HEART MOTHER

      70年発表、プログレと言えばこのジャケ!A面の大作、B面の小曲集ともに美しく気品ある佇まいの名曲で固められた傑作

      サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1970年に発表された4thアルバム『原子心母』は、ヒプノシスによる牛のカバー・アート、英単語の直訳をそのまま並べた個性的な邦題、そして、日本盤帯に書かれた「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり!」というキャッチ・コピーが広く知られた名盤です。やはり一番の聴きどころは、スコットランド出身の前衛作曲家Ron Geesinをオーケストラ・アレンジャーに迎えた23分のタイトル曲「Atom Heart Mother」でしょう。ブラス・セクションや混声合唱を贅沢に配置したサウンドが、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを宣言するかのように堂々と響きます。一方、Roger Waters作曲の「もしも」、Rick Wright作曲の「サマー’68」、Dave Gilmour作曲の「デブでよろよろの太陽」は、共通して美しいメロディーが印象的な小品。そして、アルバムの最後にはミュージック・コンクレートの手法を用いた「アランのサイケデリック・ブレックファスト」が控えます。なおグループは、本作で初めて全英初登場1位を獲得しました。

      • TOCP8415

        95年規格、デジタル・リマスター、解説元から無し、歌詞対訳・レシピカード付き仕様、定価2548

        盤質:傷あり

        状態:並

        帯無

        帯無、若干カビあり

      • CP325274

        88年規格、角丸帯仕様、解説元からなし(対訳と年表付き)、定価2920+税

        盤質:傷あり

        状態:並

        帯有

        若干カビあり、帯中央部分に色褪せあり、帯に若干ケースツメ跡あり

    • PINK FLOYD / MEDDLE

      71年作、代表曲「ONE OF THESE DAYS」「ECHOES」収録、両極に挟まれたメロウな小曲群も魅力的な名盤

      サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1971年に発表された5thアルバム『おせっかい』は、ヒプノシスによる耳と波紋を重ね焼きしたアートワークが印象的な作品です。本作の最も大きなポイントは、4人体制のPINK FLOYDが初めて、彼らだけの手で作り上げた純粋なスタジオ・アルバムであるということでしょう。なぜなら『モア』はサウンドトラックであり、『ウマグマ』はライブ・レコーディングとメンバーたちのソロ作品から成る変則的なアルバム、『原子心母』は前衛作曲家Ron Geesinがアルバムの出来栄えに大きく関与していたためです。やはりオープニングに置かれた「吹けよ風、呼べよ嵐」と、エンディングに置かれた「エコーズ」が、本作を名盤に押し上げています。「吹けよ風、呼べよ嵐」は、広がりのあるRoger Watersのベースの反復とフェードイン・フェードアウトを繰り返すRick Wrightのオルガンを核とする前半、そしてDave Gilmourのヘヴィーなギターが加わる中盤から一瞬の静寂を経て、Nick Masonのハード・ロック・ドラムが加わる後半から成る名曲。一方の「エコーズ」は23分を超える大曲であり、現在多くの音楽ファンがPINK FLOYD「らしさ」と受け止める音楽的な振る舞いが確立された重要な楽曲です。

    • PINK FLOYD / RELICS

      60年代にリリースされたシングル音源を中心に収録した71年作

    • PINK FLOYD / OBSCURED BY CLOUDS

      『狂気』のレコーディングを中断して映画『ラ・ヴァレ』用に録音された72年作品、サントラながら最盛期を感じさせる佳曲が満載の一枚

      サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1972年に発表された『雲の影』は、バーベット・シュローダー監督作品「ラ・ヴァレ」のサウンドトラックとして発表されました。なお、69年作『モア』も、同じくバーベット・シュローダー監督作品「モア」のサウンドトラックでした。『おせっかい』と『狂気』という傑作の間に挟まれ、さらにサウンドトラック・アルバムということで影の薄い印象も持たれがちな作品ですが、大傑作『狂気』と同時期に制作された本作のクオリティーが低いはずがありません。制作はパリのシャトー・ド・デルヴィーユで行われ、わずか2週間ほどで完了。PINK FLOYDのオリジナル・アルバムに見られるような張り詰めた緊張感こそ見られないながらも、初期の彼らを思い起こさせる、サイケデリックな質感を漂わせた耳馴染みの良いヴォーカル曲、インストゥルメンタル曲が収められています。

    • PINK FLOYD / DARK SIDE OF THE MOON

      73年発表、ロックの歴史に燦然と輝く世紀の名盤!

      サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1973年に発表された『狂気』は、“人間の内面に潜む狂気”をテーマに制作されたPINK FLOYDの代表作のひとつ。このクラスの名盤ともなれば、もはやプログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルに限定する必要すらありません。本作は、世界で最も売れた音楽アルバム(推定5000万枚以上)のひとつであり、ビルボード・チャートに741週(15年)連続チャート・イン、さらに発売から2年を経過したアルバムのみを扱うカタログ・チャートに至っては1630週(30年)以上チャート・インするというギネス記録を打ち立てた大傑作です。あえてプログレッシヴ・ロックの側面から指摘するならば、本作は「コンセプト・アルバム」という表現方法を象徴するアルバムだということでしょう。本作の成功によって、コンセプトの中核を担ったベーシストRoger Watersのグループ内での発言権が増し、次作以降のPINK FLOYDにも大きな影響をもたらすことになります。ロック・ミュージックの歴史に燦然と輝く名盤であり、当然ながらプログレッシヴ・ロックを語る上で外すことはできない作品です。

    • PINK FLOYD / WISH YOU WERE HERE

      前作『狂気』にも劣らぬ内容と言える75年リリースの傑作

      サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1973年発表の『狂気』の大ヒットを経て、PINK FLOYDは日用品を使った前衛音楽「Household Objects」を企画。しかし、これは実際にレコーディングも行われていましたが、途中で頓挫しました。そして、1975年に発表された『炎〜あなたがここにいてほしい』は、全米および全英1位を獲得した前作『狂気』と並ぶPINK FLOYDの代表作のひとつとなりました。最大の聴きどころは、アルバム冒頭と最後に収められた9つのパートから成る「クレイジー・ダイアモンド」でしょう。この大曲は、(Roger Waters自身は否定しているものの)早くにグループを離脱することになってしまったSyd Barrettに捧げられた楽曲だと言われています。さらに、79年にリリースされる傑作『ザ・ウォール』につながるテーマが登場する「ようこそマシーンへ」、プログレ・フォーク・ミュージシャンRoy Harperをゲスト・ヴォーカリストに迎えた「葉巻はいかが」、そしてRoger WatersとDavid Gilmourが揃って「グループの最高の楽曲のひとつ」と胸を張る「あなたがここにいてほしい」が収められています。『狂気』に続き、本作も間違いなく名盤です。

    • PINK FLOYD / THE WALL

      ロジャー・ウォーターズの内面世界が色濃く反映された79年作、世界一売れた2枚組アルバム!

      サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1979年に発表された大作『The Wall』は「全世界で最も売れた(3000万枚以上)2枚組のアルバム」であり、『狂気』や『炎〜あなたがここにいてほしい』と並ぶ、グループの代表作のひとつ。その内容は、バンドの実権を掌握したRoger Watersの思想が強く表れたロック・オペラ。Roger WatersとSyd Barrettの姿が投影されていると言われるロック・スター「ピンク」を主人公に、彼が人生の中で経験してきた教育に対する違和感や社会の中での疎外感を「壁」に見立て、各曲が切れ目なく進行していきます。本作を引っ提げて行われたツアーでは、ステージと客席の間に実際に「壁」を構築し、大きな話題となりました。2010年代に入って以降も、例えばRoger Watersによる大規模な再現ツアーが行われていることからも、PINK FLOYDのディスコグラフィーの中での本作の重要度が分かるでしょう。シングル・カットされ全米・全英1位を獲得した「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール (パート2) 」や、コンサートの定番曲「コンフォタブリー・ナム」といった名曲も収められた、ロック・ミュージックの歴史上類を見ない傑作です。

      • 48DP5007/8

        88年規格、ピンク帯(税表記あり)、2枚組、定価4380+税

        盤質:傷あり

        状態:並

        帯有

        若干カビあり、帯ミシン目に沿って切れ目あり

      • TOCP65742/3

        紙ジャケット仕様、2枚組、デジタル・リマスター、年表・歌詞対訳付き仕様、タイトル入りプラ製シート・内袋2枚付仕様、レーベルカード4枚入り、定価3495

        盤質:全面に多数傷

        状態:並

        帯有

        プラ製シートなし、レーベルカード1枚に若干折れあり、内袋1枚に若干汚れあり、帯に若干カビあり

        2100円

        1680円
        (税込1848円)

        462円お得!


        CD詳細ページへ

    • PINK FLOYD / FINAL CUT

      ウォーターズ在籍時代の最終作にして最大の問題作と云われる83年作、ウォーターズのソロ的色合いが強い一枚

      サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1983年に発表された『ファイナル・カット』は、前作『The Wall』制作時にRick Wrightがグループを解雇(その後のツアーにはサポート・メンバーとして参加)されたため、69年作『モア』から続いた鉄壁の布陣が崩壊。Roger Waters、Dave Gilmour、Nick Masonの3名にナショナル・フィルハーモニック・オーケストラをはじめとするゲスト・ミュージシャンを迎え制作されました。本作もまた『The Wall』と同様、Roger Watersの私的な色合いが強く出た作品であり、反戦や政治批判を非常に重苦しいサウンドに乗せて表現。ブックレットには第二次世界大戦中にイタリアで戦死した父親の名前がクレジットされています。本作でRoger WatersはDave Gilmour、Nick Masonとの確執をより強固なものとしてしまい、85年にグループを脱退。本作がRoger Watersにとって、PINK FLOYD名義のラスト・アルバムとなりました。

    • PINK FLOYD / A MOMENTARY LAPSE OF REASON

      新生フロイドの第1弾となった87年作

    • PINK FLOYD / DELICATE SOUND OF THUNDER

      88年のNY公演を収録、代表曲多数の傑作ライヴ・アルバム

    • PINK FLOYD / PULSE: IN CONCERT (CD)

      94年「対(TSUI)」ツアーの音源を収めたライヴ・アルバム、全24曲

      94年の「対(TSUI)」ツアーの模様を収めたライヴ・アルバム。アメリカ、ヨーロッパを回る77都市、110回の公演で300万人以上を動員したツアーは「史上最大の光と音のスペクタクルショー」として今や伝説として語り継がれるツアーとなった。荘厳なピンクフロイドの音世界とともに、史上最大のステージセット、複雑怪奇な映像を写し出す大円形スクリーン、目が痛くなるほどの光の洪水(ヴァリライトが生き物のように動き回り、レーザー光線が会場中を照らし出す)、牙の生えたブタが宙を舞い、巨大ミラーボールが光を放ち、これでもかと言わんばかりの花火の嵐・・・。まさに「美」としかいいようのない、それまでのコンサートの定義を大きく変えるものであった。今作の目玉はなんといっても「狂気」全曲再演収録。75年の最後の演奏以来19年振りに94年7月のデトロイト公演で復活。ここに収録されているのは、8月ドイツ、9月イタリア、10月ロンドンのライヴより。1-(2)の「天の支配」はUS公演ではオープニング・ナンバーだったのだが、誰もが度肝を抜かれたシド・バレット在籍時の1stアルバムからの曲。

    • PINK FLOYD / ATOMIC SAUCERS

      70年11月28日のドイツ公演を収録

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ロック探求特集

図表や代表作品のジュークボックスなどを織り交ぜ、ジャンル毎の魅力に迫ります。