2019年1月2日 | カテゴリー:〇〇ジャケ調査委員会,世界のロック探求ナビ
あけましておめでとうございます!2019年もカケレコをどうぞよろしくお願いいたします。
新年一発目の特集は・・・「干支ジャケ」っ!
カケレコらしいニッチなラインナップでお送りいたしますよ~。
子=鼠ジャケはスペインのシンフォ・グループCRACKの1979年唯一作『SI TODO HICIERA CRACK』。フルートやピアノをフィーチャーし、スペインらしい情熱とクラシカルな気品、リリカルな叙情性が織り交ざった哀愁あるアンサンブルを聴かせます。隠れたスパニッシュ・シンフォ名作!
牛は有名なフロイドのアレではなくあえてこちらをピックアップ!ジョージの「Savoy Truffle」をカバーするセンス、好きだなぁ。エッジの立ったギター・リフが炸裂するハード・ロックに、スワンピー&パブロッキンな哀愁をまぶした米ハード名作!
虎ジャケと言えばこれですよね~。日本が世界に誇る伝説のトリオ、72年2nd。脳内ジャックする刺激的なヴォーカル、凶暴なギター、地を這うリズム。聴き手の感覚を麻痺させる危険極まりないヘヴィサイケロック!
兎ジャケは色々ありますが、今回は幻の英フィメールSSWが35年ぶりにリリースした05年作をピックアップ。時を超越したフェアリーな歌声と、若手音楽家によるほんのりエレクトロを取り入れたサウンドが幻想世界へと導きます。
辰といえばドラゴン。こんなドマイナーな英オルガン・ロック72年作はいかがでしょう。くすんだ叙情的なオルガン、哀愁のメロディ・・・ATOMIC ROOSTER、BRAM STOKER、RARE BIRDあたりのファンは視聴是非。
蛇なのか虫なのかわかりませんが・・・ロジャー・ディーンジャケのこちらをピックアップ。ジャケはもろにプログレしてますが、中身はメランコリックなメロディーと英国の片田舎を想わせる哀愁のアンサンブルがグッとくるフォーキー・ポップ。コリン・ヘアとともにハニーバスで活躍した名メロディメイカーによる71年ソロ作です。
続きまして馬はキーフジャケのこちらを。ブルージーでタメのきいたリズム隊&ギターとそこに絡むクラシカルなハモンドは、これぞVertigoレーベルのサウンド!土臭く哀愁漂うブリティッシュ・ハード70年作1st。
ロジャー・ディーン、キーフときたら次はヒプノシス。10CCの80年作7th。オリジナルジャケは黒字に白文字で「ARE YOU NORMAL」と書かれており、こちらの羊のポスターが付属していたそうなのですが、米国リリースの際こちらのジャケに差し替えられました。10CCの中ではあまり評価されない作品ながら、洒脱で薫り高いポップ・センスが光る一枚。
猿はこの米ブルース/スワンプ・バンド71年作!マイナーながら、硬派で哀愁がそこかしこから溢れ出るサウンドにグッとくるなぁ。オープニング・ナンバーなんて、CCRが好きなら間違いなくたまらないでしょう!
鳥ジャケもいろいろありますが、今回はこの米ルーツ&ポップ・バンド72年デビュー作をご紹介。後期ビートルズへの、ナッシュビルからの回答!ポール系というとエミット・ローズなどポップな作品が多いですが、こんな風にロックン・ローラーなポールを思わせる作品はありそうでなさそうな感じ。
犬も迷ったけどこの作品をチョイス!MAMA LIONやMERRYWEATHERでの活躍でも知られるNeil Merryweather率いるグループですね。ブルース~R&Bのルーツ・フィーリングたっぷりの濃厚なアメリカン・ロック!Neil Merryweather周辺作にハズレなし!
そして肝心の今年の干支、猪ですが・・・猪ジャケ、見つからない!という訳でちょっと猪っぽいこの豚?ジャケでお茶を濁させていただきます。ブリティッシュからの影響色濃い叙情あふれるジャーマン・ハード・グループ、クラシカルなオルガンや荘厳なメロトロンをフィーチャーした大曲など、プログレ色も強まった72年2nd!
DEEP PURPLEの初代ベーシスト、ニック・シンパーを中心に結成されたグループ。70年にVertigoレーベルよりリリースされた1st。ブルージーかつ骨太な演奏にクラシカルなハモンド・オルガンが被さるサウンドは完成度抜群。短期間で録音されたことが功を奏してか、演奏もダイナミック。1stアルバムならではの勢いと緊張感がうまく音に表れています。メロディもまた素晴らしく、英国らしい叙情的なメロディーが印象的。ハードに歌い上げるヴォーカルにも胸が熱くなります。
アメリカのハード・ロック・グループ、72年作2nd。内ジャケットに「Special thanks to THE FACES」と書かれていますが、エッジの立ったハードな1stに比べ、酔いどれたピアノやふくよかなアコギをフィーチャーするなど、ルーズ&メロウなハード・ロックを聴かせています。前作の延長線上にあるハードな楽曲やプログレッシヴな楽曲もあり、バラエティに富んだ好盤です。ヴォーカルは、87年にアカデミー賞&グラミー賞を受賞する全米1位ナンバー「(I’ve Had)Time Of My Life」の作曲者であるFranke Previte。
MAMA LIONやMERRYWEATHERでの活躍でも知られるNeil Merryweather率いるグループ。73年作の2nd。手数多く疾走するドラム、グルーヴィーなベース、コシのあるトーンの粘りのあるギター、リズミックなピアノ、男臭いヴォーカル。オープニング・ナンバーから熱気ムンムンのアンサンブルが炸裂!アコースティックでコクのあるナンバーや、ソウルフル&スワンピーなSSW然とした楽曲なども魅力で、ブルース〜R&Bのルーツ・フィーリングたっぷりの濃厚なアメリカン・ロックが印象的です。Neil Merryweather周辺作にハズレなし!
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