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「変拍子プログレ」~『カケレコのロック探求日誌』一週間一気読み!~

こんにちは。12月に入り、段々と冬らしくなって参りました。皆さま体調等大丈夫でしょうか。

さて今週は、「変拍子プログレ」というテーマで、facebookに投稿してまいりました。

心に染みる叙情もいいけれど、やっぱりプログレと言ったらテクニックでしょ!という貴方に、変態的な変拍子炸裂しまくりの名作達をご紹介いたします!

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12月3日(月):GENTLE GIANT / OCTOPUS

まず今日取り上げるのはジェントル・ジャイアントの73年作『オクトパス』。

シャルマン3兄弟を中心に結成された英プログレッシヴ・ロック・グループで、中世音楽やクラシック、ジャズの要素を取り入れた、変拍子や転調を繰り返す曲展開が特徴です。

今作からドラマーがジョン・ウェザーズに交代し、よりリズムが強力且つ躍動的になっています。

すべて4~5分前後というコンパクトな楽曲ながら、複雑に絡み合うリズムと完璧なコーラス・ワーク、各メンバーのテクニカルなプレイが万華鏡のようにくるくると変わり、なお且つポップで叙情的な面も持ちあわせているという、驚異的な作品です。(みなと)

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12月4日(火):AREA / ARBEIT MACHT FREI

次にご紹介するのは、イタリアのジャズ・ロック・バンド、AREA。

72年に結成され、前衛性と「地中海ロック」とも呼ぶべきエキゾチズムを結び付けた孤高の音楽性を発揮してきた彼ら。

そのキャリアの記念すべき1発目、1stアルバム『ARBEIT MACHT FREI』からしてもう物凄い。
疾走感たっぷりに繰り広げられる怒涛の変拍子、ウネリのあるバルカン~中近東風のフレーズをスピーディーに紡ぐサックスやムーグ・シンセやベース。
そして何と言ってもプログレ界を代表する名ヴォーカリストの一人、エジプト生まれのギリシャ人デメトリオ・ストラトスの強烈なヴォーカル!

デビュー作とは思えない圧倒的な貫禄と火花散るようなテンションで繰り広げられるアンサンブル。
一曲一曲聴き終えるごとにまるで全力で50mを走ってきたかのようなアドレナリンと爽快感が脳内を駆け巡ります…。

その中でも特に変拍子名曲と言えるのがコチラの3曲目「Consapevolezza」。
イントロから3拍子、3拍子、8分の7拍子…?かどうかよくわからないフレーズが炸裂し、さらにその後も「GENTLE GIANTなんて屁じゃないぜ」とばかりの変拍子の嵐。

でもただ「複雑で難解」なだけではなく、ちゃんとロック的なダイナミズムに富んでいて非常に「カッコイイ」のが彼らの素晴らしい所です。(増田)

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12月5日(水):TRETTIOARIGA KRIGET / TRETTIOARIGA KRIGET (THIRTY YEARS WAR)

今日取り上げたいのは、スウェーデンのプログレ・グループTRETTIOARIGA KRIGETの74年デビュー作です。

ギターをメインに据え、凶暴性をむき出しに展開していく硬質かつ緊張感みなぎるサウンドに圧倒される本作ですが、特筆すべきは息つく暇もなく変拍子によって畳みかけていく怒涛の展開。

奇数拍子特有のいい意味で安定感のないリズムが、切れ味鋭いスリリングなアンサンブルを生み出しています。

ただ、それだけなら先の2枚を筆頭に多くのプログレ作品が共有するものかもしれませんが、このバンドのもう一つの魅力が、74年にしてヘヴィ・メタルすら彷彿させる程の強烈なヘヴィネスにあります。

弦も切れんばかりにゴリゴリ弾きまくるギターと存在感あるリッケンバッカーベースが絡み合いながら疾走する、重厚にしてハイテンションな演奏がただただカッコいいの一言。

変拍子を自在にコントロールする「精緻さ」と実際のプレイにおける「荒々しさ」との両立にこそ、彼らならではの個性が発揮されているように感じます。

ANGLAGARDやANEKDOTENなど後進が揃って影響を公言する、北欧ヘヴィ・プログレの源流とも言える傑作です。(佐藤)

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12月6日(木):SAMLA MAMMAS MANNA / KAKA

今日は同じく北欧スウェーデンから、暖かみあふれるキテレツ変拍子プログレ・グループSAMLA MAMMAS MANNAをご紹介!

71年にデビューし、中心人物のkey奏者ラーシュ・ホルメルが逝去する08年まで解散と再結成を繰り返しつつ活動してきたこのグループ。

HENRY COWを中心としたRIOにも参加していたりとアヴァンギャルドで難解なイメージもありますが、実際に聴いてみるとそのサウンドは超絶テクニックを駆使しながらも、始終どこかおどけているような暖かみのあるユーモアでいっぱい。

今日はそんな彼らが99年にオリジナル・メンバーで再結成して発表したアルバム『KAKA』から、「Frentelsens Cafe」をピックアップ!

初っ端から問答無用で変拍子炸裂しておりますが、演奏の感触はフュージョン・タッチで非常に軽やか。

スピーディーな変拍子の中木琴やキーボードやギターがアグレッシヴにソロを炸裂させつつ、どこか郷愁を感じるアコーディオンの音色やユニークな音素材、北欧トラッドの要素を織り交ぜて実に面白おかしく聴かせています。

変拍子バリバリの楽曲って確かに格好いいけど聴いてて疲れるんだよな…。という方にも是非オススメの、スタイリッシュさとユーモラスさを併せ持ったサーカスの如き変拍子ジャズ・ロック作品です。(増田)

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12月7日(金):POLLEN / POLLEN

ラストを飾るのは、カナダはケベックのグループPOLLENによる76年唯一作『POLLEN』です!

カナダでプログレと言えば、オンタリオ州トロントを拠点としたラッシュが真っ先に思い浮かびますが、オンタリオ州の北部に隣接するケベック州には、英国やユーロ圏にも通じるシンフォニックなサウンドを聴かせるグループが多数存在しました。

そんなケベック・シーンの中でも比較的有名なのがこのPOLLEN。

そのサウンドは、GENTLE GIANTの変拍子を多用した音数多く技巧的な演奏、YESのスケールいっぱいに広がるファンタジー、GENESISの気品ある叙情美をバランスよく取り入れたような驚くべきものです。

ケベックの公用語であるフランス語によるヴォーカルも印象的で、英米にはない異国風のロマンティシズムを添えていますね。

また怪しさ満点のジャケットはずっとサーカスの光景だと思いこんでいたのですが(どうやら関係ないようですが…)、色彩感のあるキーボードを主体にスリリングに駆け抜けていくパートなんかは、さながらサーカスの如き目まぐるしさと言えるかも。(無理やり)

ジャケットもサウンドもインパクト抜群の名盤です!(佐藤)

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GENTLE GIANTの在庫

  • GENTLE GIANT / 1980… LIVE IN THE USA

    ラスト・アルバム『シヴィリアン』リリースに伴うツアーより80年5月の米ニューヘイヴン公演を収録

  • GENTLE GIANT / IN A GLASS HOUSE

    初期の中世音楽エッセンスと中〜後期の特徴であるリズミカルなロック・サウンドが一体となった、過渡期ならではのサウンドを聴かせる73年5th、名盤!

    Derek Shulman、Ray Shulman、Phil Shulmanの三兄弟を中心とする、ブリティッシュ・プログレの代表的なグループのひとつ。ポップ・フィーリング、古楽の様式美を思わせるクラシカルなアプローチ、そして高い演奏技術に定評があり、変拍子を含む複雑な構成の楽曲を軽々と弾きこなす超絶技巧グループです。前作『Octopus』をリリース後に三兄弟のPhil Shulmanが脱退するアクシデントに見舞われたグループでしたが、そのピンチを乗り越え発表された本作でも彼らの生み出すサウンドに一切ブレはありません。1973年の5thアルバム『In A Glass House』は、「ガラスの家に住む者は石を投げてはならない」という格言(自分自身も完璧ではないのだから他人のことを批判してはならない、という意味)から生まれたタイトルであり、その名の通り、ガラスが割れる音色を切り貼りしたリズムから始まります。4thアルバム『Octopus』時に、ドラマーがMalcolm MortimoreからJohn Weathersに交代した好影響は本作にも表れており、バラエティー豊かなリズムの存在によって彼らの技巧色が際立つ作風となっています。その一方で、リコーダーによる古楽的なアプローチなど、クラシカルな聴きどころもある名盤です。

  • GENTLE GIANT / FREE HAND and INTERVIEW

    アイデアが整理され聴きやすさが増した75年作/76年作を収録

    ジェントル・ジャイアントの7thと8thとの2in1CD。

  • GENTLE GIANT / KING BISCUIT FLOWER HOUR PRESENTS

    75年のNY公演を収録!

  • GENTLE GIANT / PLAYING THE FOOL

    76年欧州ツアーを収録、多彩な楽器が乱れ飛ぶ、超絶技巧バンドの面目躍如たる傑作ライヴ!

    Derek Shulman、Ray Shulman、Phil Shulmanの三兄弟を中心とする、ブリティッシュ・プログレの代表的なグループのひとつ。ポップ・フィーリング、古楽の様式美を思わせるクラシカルなアプローチ、そして高い演奏技術に定評があり、変拍子を含む複雑な構成の楽曲を軽々と弾きこなす超絶技巧グループです。1976年のヨーロッパ・ツアーの模様を収めた77年発表のライブ・アルバム『Playing The Fool』は、セカンド・アルバム『Acquiring The Taste』を除いた、当時リリース済みのすべてのスタジオ・アルバム(1976年の8thアルバム『Interview』まで)からバランスよく選曲された作品。本作への賛辞として最も多いのは、「ライブで録音された演奏だとは信じられない」というものですが、その一言が本作のすべてを表現していると言っても過言ではないでしょう。スタジオ・アルバムの再現度の高さはもちろんですが、特にマルチ・プレイヤーのメンバーたちが次々と楽器を持ち替えながらこの演奏を繰り出しているという事実に驚かされる必聴作です。

    • RTE00354DRT

      35TH ANNIVERSARY EDITION、スリップケース付き仕様(画像はスリップケースです)、2枚組、DISC1はエンハンスドCD仕様、デジタル・リマスター

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり

  • GENTLE GIANT / OUT OF THE WOODS – BBC SESSIONS 1970-75

    70-75年の間に収録されたBBCセッション

  • GENTLE GIANT / GG AT THE GG

    78年放映のBBCライヴ映像/音源やプロモ映像などを収録したDVD&CD

    「GIANT ON THE BOX」に続く、第2弾DVDその他、エクストラ・トラックとして、74年のテレビ放送用ライヴ映像(「Octopus Medley」など)やフォト集を収録。

  • GENTLE GIANT / OHIO RUNAWAY

    75年放送用音源。

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AREAの在庫

  • AREA / REVOLUTION

    最初期4作品を収録

    イタリアン・ジャズ・ロックを代表するグループ、AREAがリリースした初期4作、「ARBEIT MACHT FREI」「CAUTION RADIATION AREA」「CRAC !」「ARE(A)ZIONE」を収録したボックスセット。どの作品も、ディメトリオ・ストラトスの超絶ヴォーカリゼーションと緊張感みなぎるインプロヴィゼーションが冴え渡る名作。(CD4枚を収納する紙製ボックスは品質があまり良くなく、角に2cm程度の破れがある場合がございます。ご了承ください。)

    • AK1036/4

      4枚組ボックス、各CDは紙ジャケット仕様、国内直輸入盤仕様(解説・カラーブックレット封入/帯元から無し)、紙製ピストル・ミニチュア付き仕様、24bitリマスター

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯-

      カビあり

  • AREA / ARE(A)ZIONE

    イタリアン・ジャズ・ロックの代表的グループ、75年リリースのライヴ・アルバム

    強靭な声帯の持ち主であるDemetrio Stratosを中心に結成され、超絶的なテクニカルさとバルカン独特の叙情香る、イタリアのプログレッシブ・ロックシーンを代表するジャズ・ロックグループの75年4th。彼らの技巧的な演奏の熱気を収めた素晴らしいライブ作品となっており、デビュー作から3rdまでから選ばれた楽曲はスタジオ作以上のダイナミズムで聴かせ、表題曲は15分から成る壮絶なインプロヴィゼーションの応酬。ピアノ中心のテクニカルなジャズ・ロックからドラムソロ、そしてDemetrio Stratosのスキャットが襲う壮絶なエンディングへと雪崩れ込みます。

    • SICP31270

      紙ジャケット仕様、Blu-spec CD2、19年デジタル・リマスター、内袋付仕様、定価2100+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      ステッカー付

      1700円

      1360円
      (税込1496円)

      374円お得!


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  • AREA / MALEDETTI

    伊ジャズ・ロックを代表するグループ、77年5th

    強靭な声帯の持ち主であるDemetrio Stratosを中心に結成され、超絶的なテクニカルさとバルカン独特の叙情香る、イタリアのプログレッシブ・ロックシーンを代表するジャズ・ロックグループの77年5th。超絶技巧によるバルカン・ジャズ・ロックと非常にアヴァンギャルドな作風を行き来しては進化を遂げてきた彼らですが、本作は後者であり、Demetrio Stratosの図太いボイスやスキャットの前衛パフォーマンスや技巧的なフリー・インプロヴィゼーションを軸として、テープのコラージュ、エフェクトの使用や電子機器によるアプローチでカオティックな世界を作り上げています。

  • AREA / 1978

    伊ジャズ・ロックを代表するグループ、従来のバルカン・テイストのハイテンションなサウンドを保持しつつも、より聴きやすい作風に仕上げた78年作

    強靭な声帯の持ち主であるDemetrio Stratosを中心に結成され、超絶的なテクニカルさとバルカン独特の叙情香る、イタリアのプログレッシブ・ロックシーンを代表するジャズ・ロックグループの78年6th。前作からギタリストPaolo Tofaniが脱退して製作された本作は、変拍子を巧みに取り入れたバルカン・ジャズロックから、今までよりも聴きやすくなったテクニカルで前衛的なインプロヴィゼーション、そして非常にキャッチーな側面すら感じさせるDemetrio Stratosのボーカルまで聴き所に恵まれた作品であり、Paolo Tofani脱退により、前作よりもキーボードのPatrizio Fariselliの手腕が発揮された名盤です。

  • AREA / EVENT ’76

    即興演奏の醍醐味を120%の濃度で体験させてくれる76年ライヴ音源、79年リリース

  • AREA / GIOIA E RIVOLUZIONE

    93年編集、代表曲を網羅した73-76年期ベスト

  • AREA / PARIGI – LISBONA

    76年パリとリスボンでの名演を収録、96年リリース

    76年のライヴ音源。

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POLLENの在庫

  • POLLEN / POLLEN

    76年リリース、カナダ・ケベックを代表するシンフォニック・ロックの傑作、ジェネシス、イエス、GGを融合させたような作風、とにかく圧倒的な存在感!

    同郷HARMONIUMとも関連のあるカナダのシンフォニック・ロックグループの76年作。非常にテクニカルなプレイの応酬で迫るその内容は、YESの構築的なアンサンブルを基本に、変拍子を多用し、ピアノ、オルガン、アナログ・シンセサイザーが盛り上げていく技巧派シンフォニック・ロックであり、加えてGENTLE GIANTのような音数の多さとフックに富んだ曲調、アコースティック・ギターの鮮やかな響きにはGENESISのファンタジアを内包させています。ドライ且つクールな響きを発するカナダのグループの中にあって、英国然としたサウンドが強調された名盤と言えるでしょう。

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