2018年10月13日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,今週のカケレコFacebook
こんにちは。秋ですね!
秋といえば、サンマですね。皆様、今年は召し上がりましたか?
脂ののったサンマをじゅうじゅう焼いて、大根おろしと醬油をかけていただく・・・たまりませんね。
さて今週10月10日は、「とと(10 10)」で「魚の日」でした。
カケレコも「魚の日」にあやかって、今週は、「魚ジャケ」というテーマで、facebookに投稿してまいりました。
どうぞご覧ください。
トップバッターは、スティーヴ・ヒレッジによる75年作『Fish Rising』です!
当時GONGのメンバーであった彼が、バンド仲間であるディディエ・マレルブ(sax)、ティム・ブレイク(syn)、ピエール・ムーラン(dr)、マイク・ハウレット(b)、そしてURIEL時代からの盟友デイヴ・スチュアート(key)らを迎えて制作した1stソロが本作。
一曲目冒頭から、ゆったりとたおやかに紡がれる心地よすぎるサウンドは、まるで温かい海の中に漂っているような気分にさせてくれます。
ヒレッジのギターとスチュアートのオルガンを軸に時に目がさめるようなテクニックで畳み掛ける展開もさすがにカッコいいのですが、全体的にはポワポワとした優しげな雰囲気を持っていて、同時期に当たるGONG『YOU』での緊張感とはある意味対照的と言える作品です。
ちなみにジャケットに描かれているのは鮭で、ずばり「ザ・サーモン・ソング」という組曲が収録されています。その各パート名は、「サーモン・プール」「ソロモンズ・アトランティス・サーモン」「スイミング・ウィズ・ザ・サーモン」「キング・オブ・ザ・フィッシィズ」。
これでもかとサーモンへの愛と敬意に溢れたナンバーとなっています!
本日はジェフ・マルダー&エイモス・ギャレットの78年作です。
胸まで湖に浸かって楽しそうに魚釣りをする2人のジャケット。
「おい、なかなか釣れるなあ。」「んだなあ。」なんて聞こえてきそうです。
細野晴臣『トロピカル・ダンディー』のジャケット等を手掛けた、八木康夫が描いています。
テレキャスターの名手として知られるギタリスト、エイモス・ギャレットと、60年代フォークリバイバル時から活躍するジェフ・マルダーの2人。
ルーツ・ミュージックを知り尽くした深みあるジェフのボーカル、エイモスの滑らかな美しいギターなど、聴きどころ沢山。
それでは「River’s Invitation」を聴いてまいりましょう。
ゆったりとしたリズムで奏でられるギターの滑らかな音色が本当に素晴らしい!
軽やかなパーカッション、サックスの上質な響き、リラックスしたボーカルと相まって、とろ~んと夢心地にさせてくれます。(みなと)
今日はちょうど本日豊洲市場もオープンしたということで、食欲そそる(?)お魚ジャケットをご紹介してまいりますよ。
魚介類だったらタコもあり!?ということで、本日の作品はGENTLE GIANT『OCTOPUS』。
オリジナル盤はロジャー・ディーン、アメリカ盤はチャールズ・E・ホワイトが手掛けた2種類の「タコジャケ」でおなじみこの72年作4th。
タコの足にちなんで8つの楽曲で構成されており、ほとんどの曲が5分以内と短いものの、複雑でバラエティに富んだ曲展開をこれでもかと盛り込んで、たいへん耳愉しく聴かせてくれます。
加えて従来よりも親しみやすいポップなメロディを押し出しているのも特徴。この「Think Of Me With Kindness」なんて、「本当にジェントル・ジャイアント?」と思ってしまうほど穏やかでリリカルでメロディアス!
テクニックだけでなく、メロディ・センスにおいても五大プログレ・バンドに決して負けていないなあ…と思わせる、美味しさいっぱいの名作ですね!(増田)
最後にご紹介いたします魚ジャケットは、知る人ぞ知るデンマークのプログレ・ハード・バンド、OLD MAN & THE SEAによる72年唯一作『OLD MAN AND THE SEA』です。
オリジナル盤は500枚しかプレスされなかったとのことでかなり高価な値が付いているこの作品。一度見たら忘れられないサメジャケットのインパクトも凄いですが、内容もかなりグッド!
明るくキャッチーなメロディに疾走感のあるリズム。切れ味鋭いギターにゴリゴリと突き進むベース、そしてこれでもかと溢れ出すオルガン!叙情的なハイトーン・ヴォーカルも交えてハイテンションに突き進むアンサンブルは、まるでYESとURIAH HEEPが出会ったかの如きです。
なおこの作品、調べたところによるとやはりヘミングウェイの小説「老人と海」をモチーフにしたコンセプト・アルバムだそうです。タイトルのみならずバンド名にも付けてしまうあたり、よほど「老人と海」が好きだったのでしょうね…!(増田)
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グッド・タイム・アメリカン・ルーツの第一人者コンビによる、77年作必聴盤…!R&Bやカントリー・ブルース、オールド・ヒルビリー等々の名曲群を和やかな雰囲気で悠々と歌うアメリカン・ルーツ・ミュージックの避けては通れない大名品!ゲストにはビル・リッチ、ジェニー・マルダー等が参加。ウッドストック周辺のSSW〜スワンピーなバンド群を嗜好される方は、まず何も考えずに是非、聞いて下さい!バックも芳醇な演奏です…!
直輸入盤(帯・解説付仕様)、デジパック仕様、2枚組、定価3800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯
圧痕あり、帯中央部分に若干色褪せあり
演奏のテクニカルさと前のめりな変拍子、先の読めない複雑な展開、どこまでも偏屈でひねくれたポップセンスなど、聴き手を何度も罠に嵌める仕掛けに溢れた楽曲から、まさにプログレッシブ・ロックと呼ぶにふさわしいイギリスのグループの70年デビューアルバム。デビュー作にしてすでにその独自性の片鱗が見え隠れしており、変拍子の自然な挿入や練り上げられたコーラスアレンジ、そしてクラシックへのアプローチなども見受けられており、その一筋縄ではいかないサウンドの原型を伺わせるも、比較的オーソドックスなプログレッシブ・ロックサウンドを構築しています。
演奏のテクニカルさと前のめりな変拍子、先の読めない複雑な展開、どこまでも偏屈でひねくれたポップセンスなど、聴き手を何度も罠に嵌める仕掛けに溢れた楽曲から、まさにプログレッシブ・ロックと呼ぶにふさわしいイギリスのグループの71年2nd。Tony Viscontiのプロデュースによる本作は、メンバー全員がやりすぎなほどのマルチプレイヤーぶりを発揮し、中世ヨーロッパ的な湿り気と翳りを持ったサウンドを展開。比較的地味な印象を与えがちな作品ではあるものの、その裏に秘めた技巧的なアプローチの数々はやはり彼らにしか成し得ない妙技であり、名盤と呼ぶにふさわしい1枚です。
シャルマン3兄弟を中心に結成された英プログレッシヴ・ロック・グループ、73年4th。クラシックやジャズの要素を取り入れ、変拍子や転調を繰り返す複雑な曲展開が特徴です。本作は従来通りの変化に富んだ楽曲展開に加えて、牧歌的なメロディを前面に押し出し、よりPOPになったアルバム。端正なコーラス・パートから一転、切迫感をあおるキーボードがフェード・インし、力強いドラムとギターがスリリングに展開。メンバーそれぞれが楽器を持ち替える曲芸的演奏によって生み出されるダイナミックなアンサンブルが最大の持ち味で、長くても5分程の中につまった山あり谷ありの展開はこのグループならではの魅力でしょう。知名度では劣りますが英プログレの5大バンドに匹敵するオリジナリティを持つグループ。バンドの代表作と評価される名作です。
演奏のテクニカルさと前のめりな変拍子、先の読めない複雑な展開、どこまでも偏屈でひねくれたポップセンスなど、聴き手を何度も罠に嵌める仕掛けに溢れた楽曲から、まさにプログレッシブ・ロックと呼ぶにふさわしいイギリスのグループの72年3rd。タイトルの通り、子供の頃から共に生きてきた3人の少年たちが時を経てやがて資本家、芸術家、労働者になり、それぞれの別々の道を歩いていくことになる、というコンセプトを掲げたアルバムであり、彼らの個性である変拍子と複雑なアレンジが施された楽曲はヴァーティゴらしい英国叙情を放ち、郷愁を誘うアルバム・コンセプトに上手くマッチしています。
75年1月27日、クリーヴランドでのライヴから6曲、75年10月5日、ニューヨークでのライヴから3曲を収録。オフィシャル・ブートレグ・シリーズ。
1. Cogs In Cogs 2. Proclamation 3. Funny Ways 4. The Runaway/Experience 5. Excerpts from Octopus (Knots The Advent Of Panurge) 6. So Sincere 7. Introduction 8. Cogs In Cogs 9. The Runaway/Experience
演奏のテクニカルさと前のめりな変拍子、先の読めない複雑な展開、どこまでも偏屈でひねくれたポップセンスなど、聴き手を何度も罠に嵌める仕掛けに溢れた楽曲から、まさにプログレッシブ・ロックと呼ぶにふさわしいイギリスのグループの75年7th。彼らのディスコグラフィーの中でも代表作と評されることの多い本作は、そういった彼らの個性が高い次元で消化された大傑作です。特に、複雑に計算され尽くしたコーラスワークが彼ら独特のポップな雰囲気を前作よりも強く押し出しており、ヴァーティゴ時代とは違い良い意味で垢抜けた音世界を持ったアルバムに仕上がっています。
廃盤、スリップケース付き仕様、CD+DVD-AUDIOの2枚組、DVD-AUDIOはNTSC方式、リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:並
スリップケースに若干カビあり
ジェントル・ジャイアントの9thと12thのカップリング。
盤質:傷あり
状態:良好
ボックスに若干へこみあり
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