2019年1月22日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: ハード・ロック
今回ご紹介する作品は・・・『ハード・ロックの名ライヴ盤』!
何日もかけて録音されたスタジオ作も良いけれど、バンドの全盛期、熱狂するオーディエンスと共に作り上げられた一夜の名演には、スタジオ録音を圧倒的に凌駕する迫力と熱量が込められていますよね!
特にハード・ロックの場合は、生演奏の勢いと臨場感あってこそアンサンブルの魅力がさらに引きたつというもの。
という訳でカケレコ棚から、様々な必聴ライヴ・アルバムをピックアップしてまいりましょう!
まずは今年来日が決定している英国ハード・ロックの伝説的グループ、WISHBONE ASHのライヴ盤から!
73年リリース。一つの公演ではなく、同年6月に4箇所で行われたライヴ演奏をシャッフルし、2枚組でリリースされた作品です。
とはいえどの演奏も生々しく躍動感に溢れており、全盛期の彼らの魅力が凝縮されたと言える大名盤。
叙情的なパートからスリリングにせめぎ合うパートまで、プログレにも匹敵するほどのダイナミズムに満ちた演奏に胸が震えるなあ・・・。
WISHBONE ASHはこんなライヴ盤もありますよ!
ウィッシュボーン・アッシュの78年東京公演を収録したライヴ・アルバムで、当時は日本のみでリリースされたためかなりのレア盤だったとか。
テッド・ターナーの代わりに加入したローリー・ワイズフィールドとアンディ・パウエルの緻密なツイン・ギター・プレイが光ります。
続きましてはライヴ盤と言ったらコレ、DEEP PURPLE初の日本公演を収録した伝説のライヴ・アルバム。
当初バンド側はライヴの録音に乗り気でなかったものの、予想以上に出来が良かったため日本のみならず世界中で発売を許可したという、彼らの代表作のひとつですよね!
その後多くのバンドが真似して日本でのライヴをCD化するようになったという意味でも歴史的な一枚!
お次はジミー・ペイジに見いだされた英米混成ハード・ロック・バンド!
78年に録音されたものの、ラジオ局へのプロモーション用だったため極めて入手困難であったスタジオ・ライヴ音源がこちら。
「俺たちがスタジオでギグしたとき、だれもそれがレコーディングされるなんて言わなかったよ。ましてライヴ・アルバムになるなんてさ。でも結局これが俺たちのベスト・アルバムだ」 – Michael Des Barres(Vocal)
数年前に来日も果たしたブリティッシュ・ハードの隠れ名バンド、こちらは83年録音/84年リリースのライヴ盤。
エッジ効きまくりのギターにヘヴィなベース、スピーディーでタイトなドラム!
全盛期と何ら変わらぬ期待通りのサウンドを聴かせてくれるファン必聴の一枚です!
「英国のジャニス」マギー・ベル擁するブリティッシュ・ブルース・ハード、全曲未発表曲の72年ライヴ盤。
最高傑作「Teenage Licks」発表後で、バンド全体が一体となった演奏が圧倒的。
この直後、ギタリストの急死によりバンドは終焉を迎えてしまうのですが、バンド最後の輝きが収められた名作です。
次は米国のハード・ロック・バンド、WINTERHAWK。82年の唯一作「REVIVAL」リリース以前の78年のライヴ音源。
とにかくメロディがとめどなく溢れるツイン・ギターには号泣間違いなし!
ドラマティックな泣きの展開が好きなハード・ロックのファンは必聴ですよ。
米ハード・ロック・トリオ、76年に録音されたライヴ盤。・・・それにしても凄い音圧!
超重量級のリズム隊、強烈に歪んだファズ・ギター、エネルギッシュなシャウト・ヴォーカルが一体となって終始ヘヴィにエキセントリックに畳みかける米ハード名作!
英米以外からもご紹介!こちらはスイスが誇るハード・ロック・トリオ、全盛期72年のライヴ盤。
スタジオ盤もヘヴィですが、それ上回る怒涛の音圧で襲い来るハード・ロック・アンサンブルに悶絶間違いなし!大音量推奨!
最後は日本が世界に誇る沖縄のハード・ロック・バンド!
リッチー・ブラックモアばりのスリリングなギターとジョン・ロードばりのオルガン、そして、日本人離れした太いシャウト。
はち切れんばかりのエネルギーが詰まった77年屈強のライヴ盤!
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アメリカらしいキャッチーなメロディを持つハード・ロックももちろん魅力的ですが、コアなブリティッシュ・ハード・ロックのファンを唸らせるディープな名作もアメリカに数多く残されています。ツェッペリン旋風の中から生まれた1971年のアメリカン・ハード・ロックを特集いたしましょう。
廃盤、紙ジャケット仕様、2枚組、SHM-CD、10年デジタル・リマスター、定価3800
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯に折れあり
スイスを代表するハード・ロック・バンド。72年のバーゼルでのライヴを収めたライヴ盤。名作「TOMORROW BLUE」リリースと同時期のライヴで、脂の乗ったエネルギッシュなアンサンブルは圧巻の一言スリリングなフレーズで畳みかけるギター、前のめりに突き進むリズム隊による、ライヴならではの生々しいバンド・サウンドはハード・ロック・ファン必聴。
60年代に結成されたブリティッシュ・ハード・バンド、STRAY。77年に一度経済的問題で解散した彼らですが、その後もライヴの為にたびたび再結成。本作は83年のマーキー・クラブ公演を収録した、84年リリースにして彼ら初のライヴ・アルバム。1st〜3rdなど初期の楽曲から76年リリースの7th『HOUDINI』収録曲まで幅広く演奏しており、Del BromhamのキレのあるギターやGary Gilesのグルーヴィーなベース、Ritchie Coleのタイトなドラムが躍動感たっぷりに炸裂!ソリッドでスピーディーでキャッチーな、期待通りのSTRAYサウンドが堪能できる一枚です。
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