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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』連動 来日公演を収めたプログレッシブ・ロックのライブ・アルバム Volume 2(イギリス編2)

本記事は、netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』第48回 ONE SHOT / Live In Tokyo (France / 2011)に連動しています

プログレッシブ・ロック・アーティストによる来日公演の歴史は、1971年8月に行われたPINK FLOYDによる伝説の箱根アフロディーテから始まりました。PINK FLOYDは翌72年3月にも来日し、発表前の『Dark Side Of The Moon』を演奏。同年7月にはEMERSON, LAKE & PALMERとJETHRO TULLが来日公演を行い、73年3月には黄金期のYESが初来日しています。その後も数多くのプログレッシブ・ロック・アーティストたちが日本でのコンサートを行ってきましたが、特にプログレッシブ・ロックが復興を果たした90年代以降、その模様が記録され、ライブ・アルバムとしてリリースされる例もしばしば見受けられるようになってきました。ここでは、「来日公演を収めたプログレッシブ・ロックのライブ・アルバム」を掘り下げていきます。


ASIA / Fantasia – Live In Tokyo (UK / 2007)

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YES、KING CRIMSON、EMERSON, LAKE & PALMERのメンバーによって81年に結成されたスーパー・グループASIAは「来日公演を収めたライブ・アルバム」を複数枚リリースしています。オリジナル・メンバーでの「The All Four Original Members Of ASIA Japan Tour」を収めた2007年作『Fantasia – Live In Tokyo』には「Heat Of The Moment」を筆頭とする彼らの代表楽曲が並び、YESの「Roundabout」やKING CRIMSONの「The Court Of The Crimson King」、THE BUGGLESの「Video Killed The Radio Star」やEMERSON, LAKE & PALMERの「Fanfare For The Common Man」といった、メンバーそれぞれの出身グループの楽曲も収められました。Roger Deanによる幻想的なアートワークも健在です。

PATRICK MORAZ & BILL BRUFORD / In Tokyo (UK / 2009)

共にYESへの参加実績を持つキーボーディストPatrick MorazとドラマーBill Brufordは、PATRICK MORAZ & BILL BRUFORD名義による85年作『Flags』発表後に来日公演を行いました。その際の音源(ラフォーレミュージアム赤坂)は、『Flags』のリマスター盤にボーナス・トラックとして一部が収められていましたが、2009年になって正規のライブ・アルバム『In Tokyo』としてついに蔵出しされました。Patrick MorazとBill Brufordの技巧的な演奏は、ベーシスト不在のハンディキャップを一切感じさせないダイナミズムに溢れています。

GPS / Two Seasons Live In Japan Volume 1 (UK / 2012)

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2005年、John WettonとGeoffrey DownesによるWETTON/DOWNESプロジェクトを発端としてASIAは再始動へと向かっていきますが、オリジナル・メンバーによるASIA復活の余波を受けてしまったベース・ヴォーカリストJohn Payneは、ギタリストGuthrie Govan、ドラマーJay Schellen、キーボーディストRyo OkumotoとGPSを結成し、2006年作『Window To The Soul』を発表しました。2007年の来日公演を収めた『Two Seasons Live In Japan Volume 1』、そして同じく日本でのアコースティック・ライブの模様を収めた『Two Seasons Live In Japan Volume 2』がオフィシャル・ブートレッグとしてリリースされています。

JOHN WETTON AND GEOFFREY DOWNES / Icon : Heat Of The Rising Sun (UK / 2012)

ASIAで活動を共にするベース・ヴォーカリストJohn WettonとキーボーディストGeoffrey Downesによる連名ユニットは、2009年作『iCon 3』発表のタイミングで来日公演を行いました。Billboard Live Fukuoka、Billboard Live Osaka、Billboard Live Tokyoでの音源が使用されており、連名ユニット名義の楽曲に加えて、John Wetton関連ではU.K.の「In The Dead Of Night」や「Rendez-Vous 6:02」、KING CRIMSONの「Book Of Saturday」や「Starless」、そしてGeoffrey Downes関連ではYESの「Tempus Fugit」やThe Bugglesの「Video Killed The Radio Star」、そして両者が参加するASIAの「Heat Of The Moment」まで披露されています。

THE CRIMSON PROJEKCT / Live In Tokyo (UK / 2014)

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ギタリストAdrian BelewとベーシストTony Levinという、80年代のKING CRIMSONを語る際に外すことの出来ないミュージシャンを中心に展開されているのがTHE CRIMSON PROJEKCTです。彼らはオフィシャル・ブートレッグを複数枚リリースしていますが、2013年の来日公演(川崎Club Citta’)からベスト・テイクを選んだ『Live In Tokyo』にも、KING CRIMSONの名曲たちが収められています。ちなみに、本公演はスウェーデンのANGLAGARDと共同で行われており、ANGLAGARDのパフォーマンスは2014年作『Prog Pa Svenska – Live In Japan』にまとめられました。

BILLY SHERWOOD & TONY KAYE / Live In Japan (UK / 2016)

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Chris Squireの死去に伴いYESに復帰することとなったギタリストBilly Sherwoodと、やはりYESでの活躍が知られるキーボーディストTony Kayeのデュオ編成による、2011年の来日公演を収めたライブ・アルバム。Billy SherwoodとTony Kayeは、YES周辺人脈のプロジェクトであるCIRCAやYOSOで活動を共にしてきた歴史があるだけに、息の合った演奏を聴かせます。選曲は、「Owner Of A Lonely Heart」や「Roundabout」といったYESナンバーはもちろんのこと、CIRCAの楽曲やBilly Sherwoodのソロ楽曲、あるいはChris SquireとBilly SherwoodのコラボレーションであるCOSPIRACYの楽曲も取り上げられています。

KING CRIMSON / Radical Action To Unseat The Hold Of Monkey Mind (UK / 2016)

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ブリティッシュ・プログレッシブ・ロックの象徴的存在であるKING CRIMSONは、2015年のワールド・ツアー音源を用いた2016年作『Radical Action To Unseat The Hold Of Monkey Mind』を発表しました。「Virtual Studio Albums」のコンセプトが示す通りオーディエンスの音声はカットされ、3枚組のライブ・アルバムにはそれぞれ、「Mainly Metal」、「Easy Money Shots」、「Crimson Classics」と銘打たれています。収録楽曲の全てが日本公演から選ばれているわけではないようですが、特に高松(サンポートホール高松)で行われたコンサート音源をベースに製作されているとのこと。なお、KING CRIMSONは2017年にも来日公演関連作『Live In Vienna 2016 + Live In Tokyo 2015』を発表しています。

STICK MEN / Roppongi – Live In Tokyo 2017 (UK / 2017)

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KING CRIMSONなどでの活動が知られるベーシストTony Levinは2007年、ソロ・アルバム『Stick Man』をリリースしましたが、アルバムから派生する形でドラマーPat Mastelottoらと共に新たなグループSTICK MENを結成しました。STICK MENは、KING CRIMSON のヴァイオリン奏者David Crossをゲストに招き2015年に録音された『MIDORI – Live In Tokyo』や、同じくKING CRIMSON のサックス奏者Mel Collinsをゲストに招いた2017年作『Roppongi – Live In Tokyo 2017』と、来日公演を収めたライブ・アルバムを(デジタル配信を含めて)複数発表しています。

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