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「ソフト・マシーン Farewell JAPAN Tour」@ビルボードライブ東京(7/29) ライブレポート

こんにちは。カケレコ・スタッフ佐藤です。

7月29日にビルボードライブ東京で行われた、「ソフト・マシーン Farewell JAPAN Tour」東京公演2日目を観てまいりましたのでレポートいたします!


言わずと知れた英国ジャズ・ロックの雄ソフト・マシーン。00年代以降長らくソフト・マシーン・レガシーとして活動してきた彼らですが、2015年よりオリジナル名義のソフト・マシーンへと復帰を果たし活動を続けています。

スタッフ佐藤によるソフト・マシーン来日記念特集記事
http://www.billboard-japan.com/special/detail/2312



メンバーは2009年より不動のこの4人。さらにスペシャル・ゲストとして名手ゲイリー・ハズバンドが参加!

John Etheridge – ギター
Theo Travis – サックス/フルート/キーボード
Roy Babbington – ベース
John Marshall – ドラム

Gary Husband – ピアノ/シンセサイザー





登場と同時に「アリガトウ!」と元気いっぱいに挨拶してくれたエサリッジ。

ライヴは、8月にリリースされる新作『HIDDEN DETAILS』からのナンバーでスタートします。

エサリッジが歪んだトーンのギターで不穏なリフを刻み始めると、マーシャルの鋭くシャープなドラム&野太く存在感あるバビントンのベースが入り込み、徐々に曲の骨格を組み上げていきます。

そして満を持してトラヴィスの重厚なサックスが炸裂!

4人の音が重なると、まるで近年のキング・クリムゾンを聴いているようなヘヴィネスと緊張感がみなぎってきて、ただただ圧倒的!

古くは60年代より演奏活動を続けてきたメンバーらによるバンドの新作がこの尖りに尖ったサウンドとは、にわかには信じられません。
作品を重ねるごとに進化していく、彼らがいまだ生粋のプログレ・バンドであることを物語っていて感動が沸き上がります。

曲後半には待ってましたのエサリッジによる超絶ギターソロが登場!会場も一気にボルテージが上がります。
ゆったりメロディアスなプレイと音数多く畳み掛けるプレイを滑らかに繋げた独特のスタイルは往年そのまま。その技巧に衰えは感じません。
指板上を目まぐるしく駆け巡る手の動きとは裏腹に涼しげな顔で弾く姿は、プロフェッショナル然としていてカッコよかったなぁ。

さすがはあのアラン・ホールズワースの後任を任されたギタリスト。その実力をさっそく見せつけてくれます。

初めはゆったりめと入るのかと思っていたところで、のっけからこの強烈なインパクトあるパフォーマンス、もちろん万雷の拍手が沸き起こります!
いや~新曲、凄まじかったです!早く新作が聴きたくなってしまいました~。


もちろん往年のソフツの名曲の数々もプレイしてくれましたよ!

バンド創設者の一人マイク・ラトリッジへの賛辞の言葉の後に始まったのが、彼が作曲した『6th』収録曲「Chloe And The Pirates」。

エサリッジのバッキングに支えられて、ソプラノ・サックスに持ち替えたトラヴィスが鋭いタッチでメロディを紡いでいきます。
中盤以降はインプロヴィゼーションに発展していきますが、メンバー同士が音を戦わせるようなインプロではなく、アイコンタクトを交わしながら呼吸を合わせ、調和の取れた美しい音空間を作り出していくようなパフォーマンスが素晴らしい。ここではしっかりと円熟の妙技を味わわせてくれます。

『3rd』の冒頭を飾る「Facelift」のあのカッコいいテーマを生で聴けたのも嬉しかったなぁ。



そしてエサリッジが初参加した77年作『SOFTS』からは、「Out of Season」「Tales Of Taliesin」「Song Of Aerolus」などをプレイ。

「Out of Season」ではグッと抑えたジャジーなリズムに乗って、エサリッジのギターとトラヴィスのフルートの美しいユニゾンを聴かせます。
澄み切った湖面に波紋が立つイメージが浮かぶようなリリシズムに満ちた演奏に、会場中がうっとりと聴き入っていましたね。

その後いよいよスペシャル・ゲストのゲイリー・ハズバンドが登場し、グランドピアノ(!)とシンセサイザーを駆使した挨拶代わりのソロ・パフォーマンスを披露。

自在にトーンを変化させ深遠な音空間を生み出すシンセサイザーと繊細なタッチでミステリアスに響くピアノを重ね、ジャジーかつアンビエントなサウンドを創出していきます。真夏の六本木でここだけが異空間かのようにひんやりとした空気が漂っていて、音で涼ませてくれました。

マーシャルによる激しく打ちつけるロック・ドラミングに導かれて始まるのが「Tales Of Taliesin」。ここでもハズバンドが大活躍で、さっきまでの静謐なプレイから一転、ヤン・ハマーばりのテクニカルなシンセソロで会場をわかせます。この振れ幅の自在さ、紛れもない名手ぶりを実感。
負けじとバビントンも凄まじくて、大音量のファズベースでギターも食わんばかりの存在感を発揮。最年長78歳とは思えぬ「大人げない」プレイが最高でした!

エサリッジの叙情的なギタープレイに酔いしれる「Song Of Aerolus」も絶品でしたよ~!



そして終盤の見せ場となったのが、御年76歳のジョン・マーシャルによるドラムソロ!速さもさることながら、一音一音の何と重いこと!見た目は普通のおじいちゃんなのですが、筋骨隆々の若いドラマーも顔負けの怒涛のドラミングにただただ唖然としてしまいます。どこにあのパワーが…?

そして一瞬の無音を経て『BUNDLES』収録「Hazard Profile」になだれ込む、この瞬間スリルときたら!
オリジナルではホールズワースが弾いたあのリフをエサリッジが弾き、トラヴィスのサックスが浮遊感たっぷりにしかし重厚に舞います。
ジャズ・ロックらしい激しく音数多いリズム・プレイを聴かせる2人も絶好調。特にマーシャルは疲れた様子もなく相変わらずパワフルなドラミングを続けていて、現役バリバリ。大好きな「Hazard Profile」が聴けて、もうとにかく感激でしたっ!



アンコールもばっちり決めてくれて、およそ90分のステージを濃密なパフォーマンスで楽しませてくれたソフト・マシーン。
マーシャルとバビントンにとっては最後の来日公演ということで、その勇姿をしっかりと目に焼き付けることができました。

そんな事情もあり2人の衰えを少し心配していたのですが、それがまるで杞憂だったことをステージ上でこれ以上ないほど雄弁に証明してくれましたね。
エサリッジも往年そのままの超絶技巧ぶりでさすがだったし、トラヴィスもエルトン・ディーンの後継者にふさわしい堂々たるパフォーマンスでした。
またハズバンドは5人目のソフツと言っていいほどに演奏に溶け込んでいて、うーんお見事。

素晴らしい時間を過ごさせてくれたことに感謝!新作も楽しみにしています!!

ビルボードライブ東京HP

SOFT MACHINEの在庫

  • SOFT MACHINE / TALES OF TALIESIN: THE EMI YEARS ANTHOLOGY 1975-1981

    75-81年EMI期における4作品から選曲の2枚組アンソロジー、全25曲

    英ロック/カンタベリー・シーンの重鎮、75-81年EMI期における4作品からの豪華2枚組アンソロジーがここに登場!最新の2010年&11年リマスタリングを施された今作は、75年作『BUNDLES』、75年作『SOFTS』、77年7月パリ/シアター・ル・パラス公演である『ALIVE & WELL』、81年作『LAND OF COCKAYNE』の名盤4作品からのコンパイル盤。最新音源でのコンパイルという他にも、新規エッセイをたっぷりと掲載し、SOFT MACHINE/カンタベリー/英ジャズ・ロック・ファンにとってはマストな編集盤となっています!

  • SOFT MACHINE / SOFT MACHINE

    サイケデリック・ジャズ・ポップと呼ぶべき革新的サウンドを繰り広げる68年1st!

    ソフト・マシーンの68年デビュー作。マイク・ラトリッジ、ロバート・ワイアット、ケヴィン・エアーズという類まれな知性と才能の持ち主が介した名バンドの出発点です。60年代末期らしい熱気が渦巻くパワフルな演奏と、彼ら持ち前の危うくストレンジな感性が見事に化学反応を起こした名作!

  • SOFT MACHINE / THIRD

    カンタベリー・ロックの最重要作であるだけでなく、英国ジャズ・ロックの代表作とも言える70年作3rd!

    CARAVANと同じWILD FLOWERSを母体にRobert Wyattらによって結成されたグループであり、サイケデリック・ロックからその音楽性を変化させカンタベリー・ジャズ・ロックの代表的存在へと飛躍していったバンドによる70年3rd。Elton Deanに加えて、Nick Evans、Lyn Dobson、Rad Spail、Jimmy Hastingsという管弦奏者を充実させた8人体勢で録音された本作は、20分に迫る大曲4曲で聴かせる意欲作であり、初期のサイケデリック・ロックの音楽性を下地にしながらも、構築されたジャズ・ロック・アンサンブルと適度なアヴァンギャルド志向が融合した傑作です。

  • SOFT MACHINE / FIFTH

    脱退したワイアットに代わり、フィル・ハワード/ジョン・マーシャルがドラマーで加入、渋く硬派なジャズ・ロックを披露する71年5th

    CARAVANと同じWILD FLOWERSを母体にRobert Wyattらによって結成されたグループであり、サイケデリック・ロックからその音楽性を変化させカンタベリー・ジャズ・ロックの代表的存在へと飛躍していったバンドによる71年5th。ついにRobert Wyattが脱退しMATCHING MOLEを結成へと動く中、新ドラマーにPhil Howardを迎えるも収録中に脱退、アルバムの後半はNUCLEUSのJohn Marshallがドラムを担当しています。その内容は前作までの管弦楽器を撤廃、Elton Deanのサックスのみという最小限に抑えたアンサンブルで聴かせるフリー・フォームなジャズ・ロックとなっており、剥き出しになったバンド・アンサンブルの醍醐味が堪能できる傑作となっています。

  • SOFT MACHINE / FOURTH

    71年発表、ワイアット在籍最後となる傑作4th

    CARAVANと同じWILD FLOWERSを母体にRobert Wyattらによって結成されたグループであり、サイケデリック・ロックからその音楽性を変化させカンタベリー・ジャズ・ロックの代表的存在へと飛躍していったバンドによる71年4th。前作にも参加していたElton Deanが正式にメンバーとしてバンドに加入した本作は、前作よりもアヴァンギャルド志向と即興色を打ち出した作品であり、フリー・ジャズの音楽性の色濃いものとなりました。ジャズ色を急激に進化させたバンドと音楽性が合わなくなったRobert Wyattは本作を最後に脱退、MATCHING MOLEを結成することになります。

  • SOFT MACHINE / SIX

    元ニュークリアスのカール・ジェンキンスを迎えて制作された73年作、オリジナルは2枚組の大作で、『3rd』にも負けないイマジネーション溢れる傑作

    カンタベリー・ミュージックのみならず、ブリティッシュ・ジャズ・ロックを代表する言わずと知れた名グループ。1枚目が新曲中心のライヴ作、2枚目がスタジオ作という2枚組でオリジナルはリリースされた73年作6thアルバム。前作でサックス奏者のエルトン・ディーンが脱退し、代わりにカール・ジェンキンス(オーボエ、Key)が加入。メンバーは、マイク・ラトリッジ(Key)、ヒュー・ホッパー(B)に、元ニュークリアス出身のカール・ジェンキンスとジョン・マーシャル(Dr)という4人となりました。ニュークリアスでも作曲センスを披露していたジェンキンスは、本作でも約半数の作曲を担っているのが特筆。ラトリッジのクールなエレピとホッパーのずしりと重いベースによるリフの反復を軸に、ジェンキンスのオーボエが涼やかなトーンで幻想的なリードを奏で、その後ろでは、マーシャルがウワモノとは対照的に手数多くシャープに疾走。『3rd』から『5th』で磨き上げた硬派でクールなフリー・ジャズ・ロックを軸に、初期ニュークリアスで聴けたミニマルな反復リフとたゆたうホーンとが織りなす幻想美が加わり、同じく1970年にリリースされた英ジャズ・ロック傑作、ソフツ『3rd』とニュークリアス『エラスティック・ロック』との融合とも言えるサウンドを聴かせています。ジェンキンスに負けじと、ラトリッジもジャズに収まりきらない独創的な楽曲を生み出していて、特に「Chloe And The Pirates」は、90年代以降のポスト・ロックと言えるような流麗かつ浮遊感たっぷりなキラメく名曲。『3rd』にも負けない、イマジネーションに満ちた英ジャズ・ロック・シーン屈指の傑作と言えるでしょう。

  • SOFT MACHINE / SEVEN

    洗練されたフュージョン的色合いが明確に現れた傑作7th、74年リリース

  • SOFT MACHINE / BUNDLES

    75年リリース、Allan Holdsworth参加、圧巻のテクニカル・フュージョン/ジャズ・ロック傑作!

    オリジナル・メンバーのKevin Ayers以来のギタリスト、Allan Holdsworthが加入し、『6』『7』と推し進めてきたフュージョン色をより強めた作品。75年作の8thアルバム。Karl JenkinsとMike Ratledgeによる叙情性と浮遊感のあるキーボード・ワーク、そしてその上をテクニカルに疾駆するHolldsworthの流麗なギター。John MarshallのドラムとRoy Babbingtonのベースによるロック的ダイナミズムに溢れたソリッドなリズム隊も特筆もの。圧巻のテクニカル・ジャズ・フュージョン・ロック!Holldsworthの唯一の参加作となった傑作。

  • SOFT MACHINE / RUBBER RIFF

    ジョン・エサリッジ在籍時、76年のスタジオ・ライヴを収録、全14曲

  • SOFT MACHINE / LAND OF COCKAYNE

    SOFT MACHINEの最終作となった通算11作目、ホールズワースが再度参加した81年作

    英ジャズ・ロックを代表するグループ、SOFT MACHINEの最終作となった通算11作目。81年作。Karl Jenkinsがイニシアチブを取り、John Marshall、Jack Bruce、Alan Holdsworthらが参加して作られた作品。テクニカルなジャズ・ロックを期待して聴くと肩すかしですが、イージー・リスニング的な浮遊感のあるジャズ・ロックとして聴けばかなり完成度高いです。

  • SOFT MACHINE / LIVE AT THE BAKED POTATO

    英国カンタベリー・ジャズ・ロックを代表するグループ、18年作『HIDDEN DETAILS』発表後の19年米LA公演を収録

    英国カンタベリー・ジャズ・ロックを代表するグループ。18年作『HIDDEN DETAILS』リリース後の18〜19年に行われたワールド・ツアーより、19年2月に米LAのライヴ・ハウス<BAKED POTATO>にて行われた公演を収録。「Hidden Ditails」や「Life On Bridges」といった新譜からの楽曲はもちろん、「Kings and Queens」や「Hazard Profile」といったライヴでおなじみの名曲も披露。スピーディーかつスリリングに切り込むジョン・エサリッジのギター、自由自在に飛翔するセオ・トラヴィスのサックスやフルート、激しく動き回りつつもドッシリとアンサンブルを支えるロイ・バビントン&ジョン・マーシャルのリズム隊。結成50年を迎えてなお、更に激しさと重厚さを増しつつある彼らの圧巻のアンサンブルを堪能できる名品です。

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