2019年7月13日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,今週のカケレコFacebook
こんにちは。7月15日は「海の日」です!
1876年に明治天皇が、初めて軍艦ではなく汽船「明治丸」に乗って航海をしたことに由来するそうです。
元々「海の記念日」として7月20日に制定されましたが、ハッピーマンデー制度により、第三月曜になりました。
そんな「海の日」にあやかり、「海にちなんだアルバム」というテーマで、スタッフがアルバムをピックアップいたしました。
海をイメージしながら、お聴きください!
第一日目は、イエス『海洋地形学の物語』です。
片面に約20分の楽曲がそれぞれ収録された、2枚組という超大作。
ジョン・アンダーソンが、ホテルで読んだヒンドゥー教経典に着想を得、スティーヴ・ハウと共同で作り上げ、1973年12月7日にリリースされました。
スタジオアルバムとしては『危機』に次ぐ今作は、ロック的な疾走感や緊張感こそ控えめですが、各メンバーのソロ・パートがじっくりと収められており、広い海を思わせる雄大なスケール感や英国らしいロマンティックさがあります。
海の日に、このアルバムをゆっくり聴くのもいいかもしれませんね。(みなと)
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さて、2日目にご紹介するのはフランク・ザッパ&マザーズ・オブ・インヴェンションやマハヴィシュヌ・オーケストラで活躍したフランスの超絶ヴァイオリニスト、JEAN-LUC PONTYによる77年作『ENIGMATIC OCEAN』。
マハヴィシュヌを彷彿とさせるポンティの芳醇でテクニカルなヴァイオリンを基軸に、アラン・ホールズワースやダリル・スチューマーなど豪華なゲストが彩る洗練されたジャズ・ロックはまさしく超一級品。
そして一流の腕前を誇るミュージシャンが集まりつつ、ただ技巧的なだけではないお洒落でメロディアスなサウンドを聴かせてくれるのが本作の素晴らしいところですよね。
時に煌びやかかつダイナミックに盛り上がり、そして時に柔らかく神秘的に繰り広げられるアンサンブルはまさにタイトル通り「秘なる海」のよう。
夏、日の沈みゆく海を眺めながらゆったりと味わうにふさわしい一枚です。(増田)
海といえば真っ先思い出されるグループがいますよね!
と、今回は少し捻ってそのメンバーであるデニス・ウィルソンのソロ・アルバム『PACIFIC OCEAN BLUE』をチョイスします。
ビーチ・ボーイズのメンバー中唯一のサーファーであり、一人きりの部屋で音作りを楽しんでいたい性格の長兄ブライアンと比べると、豪快な「海の男」というイメージがある次男デニス。
サウンド面でもロックンロールやR&Bをベースにしたノリの良い楽曲も確かに多いのですが、より光るのがビーチ・ボーイズでの名曲「Forever」に通じる「Thoughts of You」のような静謐なナンバーではないでしょうか。
ピアノをバックに儚げに歌うデニスのハスキーなヴォーカルが、人のいない穏やかに波が寄せる海を想起させ、その切ない情景に思わずぐっと来てしまいます。
39歳の若さで、泥酔状態で海に飛び込み溺死してしまうというという悲劇的な最期を迎えたデニス。唯一のソロ作品になってしまったことが、本作を聴くたびに惜しまれます。(佐藤)
今日取り上げるのは、ウェールズのSSW、エンダフ・エムリンの74年作『HIRAETH』です。
遠くにヨットが浮かぶ海が、淡い色彩で写されているとても素敵なジャケットです!
サウンドもジャケそのもので、アコギやエレキ、ピアノを繊細に絡ませた、水彩絵画のような世界です。
タイトルの「HIRAETH」とは、ウェールズ語で「望郷」といった意味で、帰る事の出来ない場所、失ったものを懐かしむ気持ちを表すそうです。
過去の大切な記憶や、故郷の風景などを想いながら聴くのに、いいかも知れませんね。(みなと)
ラストは、スペインはバルセロナ出身のシンフォニック・ロック・グループGOTICの78年作をチョイス。
「スペインのCAMEL」の異名を取るとおり、リリカルで気品ある音色のフルートを伴った優美なアンサンブルを展開する彼ら。
一方で、陽光を受けて水面を輝かせる地中海の景色が浮かび上がるような、色彩豊かなエキゾチズムも併せ持っているのが特徴です。
海上を舞う海鳥を描いた、ロジャー・ディーンに影響を受けたようなファンタジックなジャケットも印象的ですよね。
地中海の涼風を感じられる愛すべき名作です。(佐藤)
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盤質:傷あり
状態:良好
スレあり、盤若干曇りあり
4枚組ボックス、各CDはプラケース仕様、カード4枚付き
盤質:傷あり
状態:良好
ボックスに若干経年変化があります、縁に小さい破れあり
DVD+2CDの3枚組、DVDはNTSC方式・リージョン2、日本語字幕不明、帯・解説・ブックレット付仕様、定価6980
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、圧痕あり
DVD7090XNTSC(CLASSIC PICTURES)
DVD、NTSC方式、リージョンフリー、ブックレット元からあったか不明
盤質:傷あり
状態:良好
若干スレあり、若干ヨレあり
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの71年作4th。その内容は次作「危機」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、STRAWBSからキーボーディストRick Wakemanが加入、文字通り黄金期を迎えた彼らがトップバンドへと一気に飛躍する様が鮮明に残されています。まだ「危機」のような大作主義こそないものの、「ラウンドアバウト」「燃える朝焼け」など彼らの代表曲を収録。また今作から、その驚異的なエンジニアリング技術で彼らの複雑な楽曲製作に貢献することとなるEddie Offord、そしてその後のYESのトレードマークとなる幻想的なジャケット/ロゴを手がけるRoger Deanが参加、名盤の評価をより一層高めることとなります。
紙ジャケット仕様、SHM-CD、09年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、定価2457+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケット仕様、CD+ブルーレイ・オーディオの2枚組、ブルーレイ・オーディオにはSteven Wilsonによるミックスを収録
盤質:無傷/小傷
状態:良好
1枚は盤に傷あり
DVDオーディオ、ボーナス・トラック1曲
盤質:傷あり
状態:
ケース不良、ケースにヒビあり、背ジャケに若干ヨレあり、ブックレットに若干折れ・内側1ページが製造上の裁断ミスにより折ってあります。
英国プログレを代表するグループ、71年3rd。John Anderson、Bill Bruford、Chris Squireに加えSteve Howeが加入。前作までのPOPさを残しつつクラシック要素が強まり、楽曲構成がより複雑且つドラマティックなものへと変化しています。大作こそ無いもののYESサウンドを確立させたアルバムです。クラシカルなものからフラメンコまで、多様なフレーズを自然に溶け込ませるSteve Howeのギターが圧巻。細かく正確に刻まれるBill Brufordのドラム、メロディアスに高音を響かせるChris Squireのベース、そして天使の歌声John Andersonを加えたアンサンブルは、瑞々しく表情豊かです。本作でバンドを去ることになるTONY KAYEによるハモンド・オルガンも、英国らしいダークな雰囲気を醸し出しており魅力的。『FRAGILE』、『CLOSE TO THE EDGE』に次ぐ人気を誇る代表作。
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの72年作5th。その内容は前作「こわれもの」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、20分近い表題曲をメインに据えたコンセプト・アルバムとなっています。Keith Emersonと人気を分かつRick Wakemanによる華麗なキーボード・オーケストレーション、カントリーからフラメンコまでを自在に操る個性派ギタリストSteve Howeの超絶プレイ、難解な哲学詞を伝えるハイトーン・ボーカリストJon Anderson、テクニカルでタイトなBill Brufordのドラム、そしてリッケンバッカーによる硬質なベースさばきを見せるChris Squire、今にも崩れそうな危ういバランスを保ちながら孤高の領域に踏み入れた、まさに「危機」の名に相応しい作品です。
デジパック仕様、スリップケース付仕様、直輸入盤(帯・解説付仕様)、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック4曲、定価1,800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケット仕様、CD+Blu-rayオーディオの2枚組、ブックレット付仕様、Steven Wilsonによるミックスを収録
盤質:傷あり
状態:良好
1枚は盤無傷/小傷程度
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの73年作。「こわれもの」「危機」で大きな成功を収めた彼らですが、本作は彼らが更なる高みを目指した1枚であり、Jon Andersonの宗教的なコンセプトをテーマに神秘的な雰囲気と独特の瞑想感、スペーシーな雰囲気で進行する良作です。全4曲から構成され、うち3曲は20分を超えると言う大作主義の極みのような作風は圧巻であり、Bill Brufordに代わりドラムにはAlan Whiteが初めて参加しているほか、Rick Wakemanは本作を最後に脱退。非常に複雑な構成から賛否両論のある1枚ですが、やはりその完成度に脱帽してしまう傑作です。
デジパック仕様、2枚組、スリップケース付仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、定価2940
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干角潰れあり
盤質:傷あり
状態:良好
ケース不良、トレーツメ一か所なし、スリップケースにスレ・圧痕あり
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの73年ライブ作。名盤「Close To The Edge」を生み出した彼らの自信が感じられる名ライブ作であり、その内容はある種、スタジオ盤以上にファンを虜にしているほどです。もはやおなじみとなったストラビンスキーの「火の鳥」でその幕を開け、「シべリアン・カートゥル」や「燃える朝焼け」「同志」「危機」と、「ラウンド・アバウト」と彼らの代表曲をたっぷりと収録。スタジオ作のクオリティーを完璧に再現するだけでなく、スタジオ作には無いドライブ感の詰まった超絶技巧、名演の数々は全ロックファン必聴です。
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの77年作。前作「Relayer」でRick Wakemanに代わりテクニカルなプレイを見せたPatrick Morazが脱退しRick Wakemanが再加入した作品となっています。それに伴い、Patrick Morazの即興色やジャズ色が影響した前作に比べてRick Wakeman色がバンドに再び彩りを与え、シンフォニック然としたアプローチが復活。YESらしい個性が再び芽吹いた1枚と言えるでしょう。加えて、非常にポップな印象を与える作風へとサウンドが変化しており、Doger Deanの幻想的なアートワークからHipgnosisの現実的なアートワークへの移行が興味深い作品となっています。
「こわれもの」「危機」を生んだイエス黄金ラインナップからなるABWHと、かつてイエスに在籍した主要メンバー(クリス・スクワイア、アラン・ホワイト、トニー・ケイ、トレヴァー・ラビン)が合体。8人組新生イエスがここに誕生した91年作。
EDLEAG4262/EAGCD201/GAS0000201EAG(EAGLE)
スリップケース付き仕様、ボーナストラック1曲
盤質:傷あり
状態:良好
スリップケース無し
盤質:傷あり
状態:良好
ケース不良、デジパックトレーツメ割れあり、スリップケースに若干折れあり
スペインのキャメルことGOTICの一世一代の名作。78年発表。叙情的なメロディーと繊細なフルートの音色が心に届く極上シンフォニック・サウンド。流れるような曲展開も素晴らしいの一言で、静と動を巧みに操り、曲の持つエモーションを最大限に引き出しています。
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