2018年6月7日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: ハード・ロック
スタッフ増田です。
皆大好き英国ハード・ロック四天王。エッジの効いたリフはLED ZEPPELIN、ヘヴィさならBLACK SABBATH、荘厳さならURIAH HEEP・・・。
ではDEEP PURPLEは?と聞かれたら、やっぱりあの疾走感あふれるギターとオルガンのソロの掛け合い。すなわち「スピード感」でしょう!
という訳で、今回はそんなパープルに影響を受けた古今東西のグループを集めてまいりました。
まずは大元DEEP PURPLEの作品からスタート!
72年作7th。「Highway Star」、「Smoke on the Water」、「Space Truckin’」に「Lazy」・・・ソリッドでキャッチーでインパクト大。ハード・ロックを語る上で避けて通れないキラー・チューン揃いの傑作ですね!
そんなパープルに影響を受けたグループ・・・の前に、同年代にしてパープルにも匹敵する高水準なオルガン・ハードをご紹介。
GREATEST SHOW ON EARTHのギタリストによる変名プロジェクト、72年の唯一作。
こ、この一曲目のリフ、パープルのカヴァーと言っても信じちゃいそう!
ワイルドに歪んだギターと厚く鳴り響くハモンド・オルガンが痛快なソリッドなブリティッシュ・ハード・ロック必殺盤!
これが米国の70年の録音とは!サバスばりにエッジの効いたギターにジョン・ロードを彷彿とさせる大迫力のハモンドがたまらない!
後半のギターとハモンド・ソロの掛け合いもパープルを彷彿とさせてグッド。
41年間お蔵入りとなっていたのが信じられないアメリカン・サイケ・ハードの逸品。
ではではここから、パープル影響下のハード・ロック達をご紹介してまいります!
英ハード・ロック・グループ、74年1st。
スピーディーに突き進むギター・リフやキレのあるドラムも良いですが、中盤のこれでもかと叙情的に弾きまくるオルガン・ソロがとにかく見事!
さらにはストリングスやピアノをフィーチャーしたドラマチックなパートもあるし、これは文句なしに素晴らしいハード・ロックです。
70年代後半に活躍した英ハード・ロック・バンドによる77年2nd。
ハードに切り込むギター、エネルギッシュな歌唱、キャッチーなメロディ!
これは「ポスト・ディープ・パープル」としてプロモーションされたのも納得のスピード感と切れ味!
米国のハード・ロック・グループの77年自主制作盤なのですが、このバンド、フォーク・ロックからスタートして、ツェッペリンやパープルの影響でハード・ロックに足を踏み入れた感じ!?
ヒンヤリしたシンセなどプログレも取り入れちゃって、でも不思議とまとまりがあるところが自主制作らしい愛すべき好盤!
次は南米アルゼンチンよりパープルのエッセンスを詰め込んだグループをご紹介!76年作。
このスピード感はまるでディープ・パープル、だけど、本家以上に汗が飛び散りまくり!
恐るべきテンションとキレの良さで突き進む絶品ハード・ロックです。
同じくアルゼンチン。サウンドはプログレ・ハード寄りですが、ディープ・パープルやユーライア・ヒープに影響を受けたというグループの83年作3rd。
シンフォニック・ロックやフュージョンのような煌びやかさもありつつ、エネルギッシュかつキャッチーに突き進むアンサンブルはハード・ロック好きにもグッと来るはず!
ちょっぴりいなたさと哀愁の滲む「辺境くささ」も良い味わいです。
ここからはパープルのDNAを受け継ぐ新鋭グループをご紹介!
ベルギー?しかも、新鋭?うそでしょ!? ツェッペリンやパープルに通ずるこのビンテージ感、たまらん・・・。
しかもバンド名が「タリエシン」。これはパープル『詩人タリエシンの世界』から影響受けてること間違いなし!
70年代ハード好きは是非チェックすべき逸品。
最後はこちらのスペインの新鋭プログレ・バンドをご紹介。
クイーンやディープ・パープルやLAメタルやビック・バンドなどを素材に稀代の諧謔精神で「プログレ」に仕立てあげる奇想天外サウンドを特徴とする彼ら。
とりとめのないようでいてヴィンテージなオルガンがフィーチャーされるパートでは「パープル色」がグッと高まったりなど、色んな要素が玉手箱のように顔を覗かせて実にファンタスティック!
いかがでしたか?こちらの記事もどうぞ♪
DEEP PURPLEの1972年7th。ハード&ヘヴィの権化のようなIn Rock、ストレートなハード・ロックのFireballに続くハード・ロック路線第3弾。Jon Lord(Key)のクラシカルなオルガン・ソロがストレートなハード・ロックにPURPLE流のアイデンティティを注入した1曲目。トリッキーなリフに乗ったブルーズ・ロックな2曲目。右CHのオルガンによるコード・カッティングがカッコ良い3曲目。キャッチーなサビを持つ軽快なハード・ロック4曲目。リフとRitchie Blackmore(G)による官能のギター・ソロが超有名な5曲目。ブルーズのジャムから発展したような6曲目。基本ロックン・ロールだが、ボーカル・メロディのキャッチーさとヘヴィなリフによりPURPLEでしか創りえないハード・ロックに昇華した7曲目。ハード・ロック史上外せない超有名曲1、5曲目、ライブでの定番6、7曲目もあり代表作ではありますが、各楽曲の構成やボーカル・メロディはブルーズ・ベースだし、サウンドがスッキリ整理されたプロダクションの印象もあってか全体的にはソフィスティケイトされたブルーズ・ロックという印象が強いかも知れません。
デジパック仕様、2012リマスター・スペシャル・エディション、2枚組、SHM-CD、デジタル・リマスター、定価3000+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
スレあり、若干圧痕あり
ヴォーカル&ギターのRoss Staggが出した募集に、元QUATERMASSのドラマーMick Underwoodが応募したことがきっかけに結成されたブリティッシュ・ハード・ロック・バンド。グラム・ロック色の強かった76年デビュー作からサウンドをすっきりさせ、エッジの立ったハード・ロックを聴かせる77年作2nd。アルバムは名曲「Down To You」で幕開け。英国的な気品と幻想性に満ちたオルガンと多声コーラスのイントロ、そこに切り込むシャープなギター・リフと飛翔するムーグ・シンセ!そして、疾走するタイトなリズム隊、絞りだすようにシャウトするエネルギッシュなハイ・トーンのヴォーカル!その他の曲も、「ポスト・ディープ・パープル」としてプロモーションされたのも納得なスピード感と切れ味で畳み掛けるハード・ロックの佳曲ぞろい。英ハード・ファン必聴の名作です。
ソウルフルなシャウト・ヴォーカルとタイト&スピーディーなアンサンブルによる英ハード・ロック・グループ。74年作の1st。ライナーには、FREEを土台にDEEP PURPLEのエッセンス、と書いてありますが、確かにその通り!絞り出すような太いシャウト・ヴォーカルは存在感抜群で、ブルージー&メロウなハード・ロックを基本に、ツイン・リードやオルガンによるドラマティックなキメのパートを加えるアンサンブルはかなりカッコ良いです!一転して、HUMBLE PIEあたりに通ずるアーシーな雰囲気もあったり、叙情的なストリングスが入ってきたり、この時期のブリティッシュ・ロックの魅力を詰め込んだような味わい溢れるサウンドにグッときっぱなし。ベルボトムが最高に似合う男達による男臭い哀愁や叙情が滲み出た逸品。
ヴィンテージ感覚溢れるベルギーのハード・ロック・グループ。08年作。 レーベルからのインフォには、LED ZEPPEINやDEEP PURPLEなど60年代?70年代のハード・ロックからの影響を軸に、ジャジーなエッセンスを加えたサウンド、とありましたが、たしかにその通り!中域が太くコシのあるギター・リフ、淡くむせぶオルガン、全体に流れる荘厳な雰囲気など、70年代の発掘音源と言われても分からないヴィンテージ感覚いっぱいのサウンドが印象的。クラシカルなフルートをフィーチャーし、叙情性溢れるメロディとヘヴィなアンサンブルで畳み掛ける楽曲などは、往年のジャーマン・ハードを彷彿とさせます。好グループ。
GREATEST SHOW ON EARTHのギタリストGarth Watt-Royの変名プロジェクト。72年の唯一作。ワイルドに歪んだトーンとタメの効いたフレージングがたまらないエレキ・ギター、キレのあるリズム・チェンジで攻撃的なダイナミズムを生むリズム隊、厚く鳴り響くハモンド・オルガン。ソリッドなブリティッシュ・ハード・ロックの快作です。オール・インストで爆走!ソロ・パートはディープ・パープルばりにスピーディー!
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