2018年4月11日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
スタッフ増田です。
先日、来日公演が発表されたソフト・マシーン。なんでもロイ・バビントンとジョン・マーシャルの最後の来日公演になるとのことで、ツアータイトルは「Farewell JAPAN Tour」…。悲しいっ!でもこの機会を逃すわけにはいかないですよね。
というわけで来日を記念して、中古棚からソフト・マシーン関連作&ライヴ盤をピックアップ!現メンバー参加作&レガシー期多めでお送りします。
といいつつ、まずは代表作『THIRD』から。現在でもライヴ定番曲の「Facelift」も収録♪構築されたジャズ・ロック・アンサンブルと適度なアヴァンギャルド志向が融合した、カンタベリー・ロックの代名詞的傑作ですね!
そんな『3rd』『4th』録音時の黄金ラインナップで録音されたライヴ盤がこちら。1970年10月25日のアムステルダム公演を収録したCDと、1971年3月『ビート・クラブ』出演時の映像を収録したDVDの2枚組。エルトン・ディーン、ヒュー・ホッパー、マイク・ラトリッジにロバート・ワイアットという強力な布陣による緊張感ほとばしるインプロヴィゼーションの応酬はファン必聴です!
こちらは1973年5月、ドイツのTV放送「NDR Jazz Workshop」でのスタジオ・ライヴを録音したCD&DVD。ロイ・バビントン、ジョン・マーシャル、カール・ジェンキンス、マイク・ラトリッジという面子に加え、ゲイリー・ボイルや脱退したばかりのヒュー・ホッパーがゲスト参加。『6th』の楽曲が中心ながら、スタジオ盤とはまた違うラインナップによる貴重なアンサンブルを堪能できます。
こちらは『BUNDLES』リリース後、脱退したアラン・ホールズワースに代わりジョン・エサリッジが加入した75年のライヴ音源。『BUNDLES』の楽曲に加え、翌年作『SOFTS』に収録されるナンバーやアルバム未発表曲「JVH」「Sideburn」「Sign Of Five」も披露!現在のソフト・マシーンを担うジョン・エサリッジによる、フレッシュかつ超絶テクニカルなプレイは悶絶必須です!
06年、エルトン・ディーンにジョン・エサリッジ、ヒュー・ホッパー、ジョン・マーシャルという布陣で復活した「ソフト・マシーン・レガシー」の1作目。エサリッジによる相変わらずの流麗なギター・プレイにヒュー・ホッパーの脂の乗ったベース、エルトン・ディーンのむせぶサックス、それを支えるジョン・マーシャルのどっしりとしたドラムス。ディーンにとっては遺作となってしまった本作ですが、安定感抜群かつ瑞々しさに満ちたアンサンブルを聴かせてくれる名作です。
こちらはエサリッジ、マーシャル、ロイ・バビントン、そしてセオ・トラヴィスという現在のラインナップによる09年ヨーロッパ・ツアーからのライヴ盤。『SIXTH』~『SOFTS』のナンバーが中心ながら、年季を感じさせない躍動感みなぎるプレイが見事。「現在のソフト・マシーン」の堂々たる姿を伝えてくれる文句なしの一枚です。
CRESTDCD062ZUK/CRESTDCD062(MOONCREST)
2枚組、全26曲
盤質:無傷/小傷
状態:並
カビあり、背ジャケに折れあり
名手アラン・ホールズワースが加入し制作されたギター入りソフツの第一弾『BUNDLES』期の未発表ライヴ音源、13曲を収録。ホールズワースはギターの他にヴァイオリンの卓越した腕前も披露しており聴き所です。
CARAVANと同じWILD FLOWERSを母体にRobert Wyattらによって結成されたグループであり、サイケデリック・ロックからその音楽性を変化させカンタベリー・ジャズ・ロックの代表的存在へと飛躍していったバンドによる71年4th。前作にも参加していたElton Deanが正式にメンバーとしてバンドに加入した本作は、前作よりもアヴァンギャルド志向と即興色を打ち出した作品であり、フリー・ジャズの音楽性の色濃いものとなりました。ジャズ色を急激に進化させたバンドと音楽性が合わなくなったRobert Wyattは本作を最後に脱退、MATCHING MOLEを結成することになります。
オリジナル・メンバーのKevin Ayers以来のギタリスト、Allan Holdsworthが加入し、『6』『7』と推し進めてきたフュージョン色をより強めた作品。75年作の8thアルバム。Karl JenkinsとMike Ratledgeによる叙情性と浮遊感のあるキーボード・ワーク、そしてその上をテクニカルに疾駆するHolldsworthの流麗なギター。John MarshallのドラムとRoy Babbingtonのベースによるロック的ダイナミズムに溢れたソリッドなリズム隊も特筆もの。圧巻のテクニカル・ジャズ・フュージョン・ロック!Holldsworthの唯一の参加作となった傑作。
デジパック仕様、2枚組、リマスター、DISC2には75年10月11日 のライヴ音源収録!
レーベル管理上、デジパック側面部に折れ線がある場合がございます。ご了承ください。
廃盤、紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、内袋・ブックレット付仕様、定価2800+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
紙ジャケに若干経年変化あり、小さい圧痕あり
廃盤、紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、内袋・ブックレット付仕様、定価2800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無
最後のオリジナル・メンバーMike Ratledgeが脱退。新たに元Darryl Way’s WolfのギタリストJohn Etheridgeが加入。John Etheridge (G)、Karl Jenkins (Piano)、John Marshall (Dr)、 Roy Babbington (B)、 Alan Wakeman (Sax)という布陣で制作された76年作。シャープなリズム隊をバックにJohn Etheridgeの超絶ギターが炸裂するパートと、柔らかく広がるキーボード&ピアノとサックスによる優美なパートとがダイナミックに交差するアンサンブルが聴き所。圧倒的なテンションと浮遊感の間を超絶技巧とセンスで行き交う後期ソフト・マシーンの代表作。
紙ジャケット仕様、Blu-spec CD、12年24ビット・デジタル・リマスター、英文ブックレット封入、定価2940
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
『SOFTS』に続く78年作。パリは「Theartre Le Palace」で収録されたライヴ音源。編成は、Karl Jenkins(Key)、John Etheridge(G)、Rick Sanders(Vln)、Steve Cook(B)、John Marshall(Dr)。しなやかなヴァイオリンがフィーチャーされ、たおやかさのあるユーロ・ジャズ・ロック的なサウンドが印象的。John MarshallのスリリングなドラムをバックにJohn Etheridgeが高速フレーズを炸裂されるアグレッシヴなパートも特筆もの。ライヴならではの緊張感がみなぎる逸品!
廃盤、紙ジャケット仕様、スリップケース付き仕様、追加音源10曲を収録した2枚組、Blu-spec CD、2012年デジタル・リマスター、英文ブックレット付仕様、ポストカード付仕様、定価3500
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
英ジャズ・ロックを代表するグループ、SOFT MACHINEの最終作となった通算11作目。81年作。Karl Jenkinsがイニシアチブを取り、John Marshall、Jack Bruce、Alan Holdsworthらが参加して作られた作品。テクニカルなジャズ・ロックを期待して聴くと肩すかしですが、イージー・リスニング的な浮遊感のあるジャズ・ロックとして聴けばかなり完成度高いです。
紙ジャケット仕様、Blu-spec CD、2012年デジタル・リマスター、内袋・英文ブックレット付仕様、定価2940
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
8cmシングルCD付き
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