2018年12月7日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ新鋭
スタッフ佐藤です。
今回は、アコースティック楽器を中心にして丹念に織り上げられたプログレ作品の数々を各国よりご紹介していきたいと思います。
エレキギターやシンセがテクニカルに疾走するのはもちろんプログレの醍醐味ですが、澄んだ星空の下で味わい深く紡がれるサウンドにじっくり耳を傾けてみるのはいかがでしょうか。
前17年作『GRIMSPOUND』に続いてリリースされた17年作。ヴァイオリン、ピアノ、アコギなどを主体に紡がれる英国の神秘的な森の情景を想わせる美麗なアンサンブルに支えられ、ジェントルで気品あるヴォーカルを主役とした珠玉の叙情ナンバーの数々で構成された一枚です。
ERIS PLUVIA在籍のマルチ・ミュージシャンと現HOSTSONATENの管楽奏者によるデュオで、実に22年ぶりとなる17年作2nd。アコースティックギターのまろやかで幻想的な響きを生かしたアンサンブルに、優美なシンセサイザーのカーテンを引いた、柔らかな陰影が耳に心地よく響くフォーキー・シンフォニック・ロックが絶品☆
CASTでのパッション溢れるプレイが高い評価を受けているイタリア人ヴァイオリニストRoberto Izzoを中心とするイタリアの管弦楽カルテット。リリカルなフルートも加わったファンタジックで華やかな広がりを持つ管弦楽アンサンブルは、室内楽的な取っつきにくさを微塵も感じさせない心地よいまでの聴きやすさ。クラシカルなシンフォ・ファンにはかなりオススメです☆
現オランダで最も注目すべき才能を持つマルチ・ミュージシャンと言えば彼。アコースティック楽器で丁寧に描かれる映像喚起的でファンタスティックなサウンドと、オランダならではの柔らかなポップ・フィーリングの相性はもう抜群。これは傑作ですよ~。
この叙情が零れ落ちんばかりの美旋律、メロディメイカー/コンポーザーとして本当に素晴らしい才能だなぁ。FLAMBOROUGH HEAD、TRION、LEAP DAYなどで活躍するオランダのギタリストによる、ソロ・アコースティックギターをメインとした17年作!
こちらは、アコースティカルな過去作1st~3rdをシンフォニックにリアレンジ再録した18年作4th。アコースティックギターの典雅な響きは健在だし、メロトロンを見事に使いこなした幻想的なナンバーも素晴らしいし、全シンフォ・ファンのハートを掴むどこまでもファンタジックで優美な一枚!
世界的に人気を博すジャーマン・メロディアス・ロック・バンドが活動10周年を記念してリリースした2010年作。過去曲をアコースティック・アレンジで再録したベストとなっており、スタイリッシュかつ叙情に満ちたRPWLサウンドを素朴かつ瑞々しい演奏で綴った珠玉の逸品です。
フランスのギタリストによるソロ・アコースティック・ギター作なんですが、一音一音に繊細な感性が宿るようなアコギの腕前は、アンソニー・フィリップスを想起させる素晴らしさ。休日にゆったりとリラックスして耳を傾けたい名品です。
ジャケはヘヴィな雰囲気ですが、内容にヘヴィさは皆無で、フルートやアコースティックギターが織りなすリリカルなアンサンブルをメインとして、そこに粛々と叙情的に響くオルガン、少しボサノヴァ風の軽やかなタッチのピアノなどが加わって、南米らしい清涼感と美しい陰影を感じさせるシンフォニック・ロックを作り上げています。キャメルファンは要注目ですよ~!
アルゼンチンの若手ギタリスト/SSWなのですが、ちょっとさだまさしっぽいヴォーカルに何とも親しみを感じます。木漏れ日の温かさが伝わってくるようなアコースティックギターの爪弾きも素敵だし、メロウなサイケ・フォーク風のバンド・アンサンブルも絶品。アルゼンチン・ロックならではの「詩情」が一音一音に宿っているかのようです。
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