2017年11月24日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
タグ: サイケ
スタッフ増田です。
サイケの良さといえばドリーミーな浮遊感のあるサウンド、ノイジーなファズ・ギター、アヴァンギャルドな実験精神……と色々ありますが、やっぱり60年代末の空気を反映したカラフル&アーティスティックなジャケは欠かせませんよね。
寒くなってくるとついつい身の回りのものも暗い色にしてしまいがちですが、ここはカラフルなジャケを眺めて華やかな気分になりませんか!?
というわけで、まずはこちらの超名盤から!
ジャケからしてこの時代の良さが詰まってますよね。英国の誇る最強トリオの2nd。
ところでこのアルバム、邦題の『カラフル・クリーム』の印象が強くてなかなか原題を覚えられませんよね。
ちなみにアルバム名はコンサート・ツアーのスタッフが「Derailleur Gears(=自転車の変速ギア)」を「Disraeli(=イギリスの有名な首相ディズレーリ)Gears」と言い間違えたことに由来するそうです。
次はちょっと不気味なジャケ。後に『チューブラー・ベルズ』のプロデュースで名を馳せるトム・ニューマンが率いた英サイケ・グループの69年作1stです。
「独自のサウンドを確立するために山にこもって修行した」というライナーの記述もあながち嘘ではなさそうな、ぶっ飛びアングラ・サイケの至宝。
英国フリーク・アウト・シーンを支えた異才ミック・ファーレン率いるサイケ・バンド、68年1st。
カットアップやコラージュを多用した実験性とユーモアいっぱいの内容に違わず、ジャケもポップさ爆発していますね!
こちらもインパクト大!英サイケきってのカリスマ、アーサー・ブラウンによる68年作。
THE WHOのPete Townshendがプロデュースを務め、後にATOMIC ROOSTERに参加するVincent CraneとCarl Palmerが演奏に参加しているなど、怪しいだけでなく内容も一級です。
こちらもサイケ感たっぷりのジャケですが、なんとSPOOKY TOOTHの前身グループ!67年唯一作。
同時代のTRAFFICやSMALL FACESと同様、アメリカン・ルーツ・ロックへの憧れとサイケデリックな時代の空気が融合したサウンドが見事!オススメです。
こちらはあの英国アンダーグラウンド・ロックの名グループANDROMEDAが変名で制作したサイケ・ポップ・アルバム!
時代を反映したカラフルさと気だるいダウナー感、そしてANDROMEDAに通ずる強靭なアンサンブル、流石だなあ。
英サイケばかりになってしまったので、アメリカからも一枚!ソフトなサイケ・ポップ・グループの70年作。
サージェント・ペッパーと西海岸サイケが溶け合ったかのような、「マジカル」「スウィート」「レイドバック」三拍子そろったサウンドはまさに英米サイケのいいとこ取り!
最後はイタリアから!
後にイタリアン・プログレを代表するグループとして名を馳せる彼らですが、この70年1stはジャケからも想像できる通り奇抜なサイケ精神みなぎるハードなプログレッシヴ・アート・ロック。
1曲目から沈み込むようなオルガンと耳をつんざくヘヴィなギターが轟き、ぶっ飛ばしまくってます!
Eric Clapton、Jack Bruce、Ginger Bakerによる最強トリオ。67年作2nd。代表曲「Sunshine Love」など、ブルース、ジャズ、サイケが渦巻くインスト・バトルとキャッチーなメロディが共存した光り輝く名曲・佳曲揃い。ロック史に燦然と輝く名盤。
MQA-CD×UHQCD(すべてのCDプレイヤー再生可/ハイレゾ再生にはMQA対応機器が必要)、クリアファイル帯仕様、ボーナス・トラック6曲、米国オリジナルアナログテープを基にした2013年DSDマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録、定価3000+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
68年発表のトム・ニューマン率いるジュライの1stアルバム。トム・ニューマンと言えばマイク・オールドフィールド「チューブラー・ベルズ」のプロデューサーとして有名な、初期Virginレーベルを支えた奇才。そんな彼が輝かしいキャリアをスタートさせたのが本作です。「独自のサウンドを確立するために山にこもって修行していた」なんてライナーに書いてありますが、それも嘘ではなさそうな、「音」にたいする偏執狂ぶりが存分に堪能できるアングラ・サイケ・ポップ。テープ逆回転、タブラ、シタールによるだら〜んとした雰囲気と、バンドによるハイな演奏の混ざり具合が絶妙の一枚。ぶっ飛びますLP。
ミック・ファーレンを中心に結成されたデヴィアンツのファースト・アルバムである本作は、混沌とした雰囲気に包まれたハード&サイケを代表する名盤。渾然一体となって空間を埋め尽くすサウンドのパワーにただただ圧倒されます。
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