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どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ 第八回 瓢箪からジャッコ – 『ライヴ・イン・ウィーン』と『LIVE IN CHICAGO』から見えた〈キング・クリムゾンの新風景〉文・市川哲史

第八回: 瓢箪からジャッコ

『ライヴ・イン・ウィーン』と『LIVE IN CHICAGO』から見えた〈キング・クリムゾンの新風景〉 文・市川哲史


この秋、個人的には《キング・クリムゾン祭り》で愉しく過ごしている。

日本先行発売で9月27日にリリースされた、〈ロバート・フリップ+メル・コリンズ+ジャッコ・ジャクスジク+トニー・レヴィン+パット・マステロット+ギャヴィン・ハリスン〉に代役ドラマーのジェレミー・ステイシーが加わった2016年式三人太鼓ラインナップによる、16年12月1日ウィーン公演3枚組『ライヴ・イン・ウィーン2016+ライヴ・イン・ジャパン2015』。

来年18年1月リリース予定の海外盤は、日本盤と同一のウィーン公演のライヴ音源のみでCD3枚組なのに対し、この日本限定盤はウィーンを2CDに詰め込んで空けた3枚目に、未だ記憶に新しい15年12月の来日公演から1公演1曲抜粋した全11曲を盛り込んだ。つまり、元祖三人太鼓〈フリップ+コリンズ+ジャクスジク+レヴィン+マステロット+ハリスン+ビル・リーフリン〉クリムゾンのアンサンブルをおさらいできるわけだ。

さらには一時離脱していたリーフリンが復帰し、代役を務めたステイシーも残留という2017年式〈フリップ+コリンズ+ジャクスジック+レヴィン+マステロット+ハリスン+ステイシー+リーフリン〉8名クリムゾンによる、17年6月28日シカゴ公演からの最新ライヴ・テイクも1曲“アイランズ”がボーナス・トラックで収録された。

要はこの一枚(3CDだけど)で、13年9月6日フリップ引退撤回およびクリムゾン再起動以降の3形態が全て聴ける。これまで散々散財し続けてきた我々日本人〈クリムゾンATM〉族に対する感謝の気持ちが、一応はあるのだろうか。

ところが英米ではわずか16日後の10月13日に、その2017年式8名クリムゾンの2枚組ライヴ盤『LIVE IN CHICAGO』が、《キング・クリムゾン・コレクターズ・クラブ》シリーズのスペシャル・エディションとして緊急リリースされてしまった。

かつて三人太鼓7人編成クリムゾンがそのスキルを発揮した再始動2年目の15年ツアーから、同年11月20日トロント公演をフル収録した『ライヴ・イン・トロント』が翌16年3月に海外リリースされた際も、同じく《KCCC特別版》扱いだった。ちなみに国内盤は5月だったが、その緊急性と完全度はブートレグ対策の意味合いが大きい。

また『ライヴ・イン・ウィーン』はその「出来の良さ(フリップ談)」から、当初の《KCCC特別版》としてのリリース予定が正規のライヴ・アルバム扱いに昇格したと聞いている。

しかし今回の『LIVE IN CHICAGO』は、日本以外ではその『ウィーン』の発売を来年に追いやってまで発売されたのだ。
この事実は大きいよ?
とにかくそれほど〈シカゴのキング・クリムゾン〉は完璧だったのである。

私は三人太鼓以降のクリムゾンを、積極的には評価していない。ものすごく単純な話で、ドラマーが三人いなければならない必然性が見当たらなかったからだ。
90年代の〈Wトリオ〉6人クリムゾンはその説得力溢れる轟音で、プログレッシャーたちの残党のみならず若いロック少年少女たちから、〈クールなグランジ・メタル〉として熱烈支持された。ビル・ブルーフォードなんか「ありがたいことにかのカート・コバーン君が、最も影響を受けたレコードの一枚として『レッド』として挙げてくださったんでね(極悪笑)」と相も変わらずひねくれてたが、当時のクリムゾンが世代を超えたポスト・グランジの意外な最有力候補だったのは事実だ。マジで〈現役ロック・バンド〉だったのだ、しかも超一級の。

そういう意味では、〈三人太鼓〉に〈Wトリオ〉のような音楽的イデオロギーはない。
いや、もちろん三人太鼓ならではのKCアトラクションは〈新曲〉としてちゃんと用意されていた。最近やたら日本のあちこちから雨後の筍のように生えてる和太鼓集団を思わせる、ヘヴィーなユニゾン合戦的な“ラディカル・アクション”。パーカッションにパーカッションが花を添える、一応ガムラン風の“バンシー・レッグス・ベル・ハッスル”。ドラマー全員が片手に2本ずつ両手で4本、全部で12本のスティックを持って綿密にリズムを刻み合う“ザ・ヘル・ハウンズ・オブ・クリム”なんて、もしドラムの教則本があったら《ブルグミュラー25の練習曲》みたいなもんか?

見栄えはするけど、私は「ふーん」なのだ。だってジェイミー・ミューアが突然脱退した後、彼のパーカッション・パートまで引き受けて狂ったように叩きまくった『暗黒の世界』時代のブルーフォードの、それこそ〈ひとり三人太鼓〉っぷりを聴いてるだけに、数の暴力じゃ心は動かない。でも数の馬鹿馬鹿しさは好き。

つまり〈三人太鼓〉はあくまでも新しい方法論であって、コンセプトではない。方法論を目的化してしまってはそれこそ、先はないのだ。にもかかわらず最近では、「そろそろスタジオ・アルバムを」的な能天気なことを口走る評論家らがちょこちょこ見受けられるようになった。おいおい、ライヴ・バンドに徹してるからこそ活路が開けたわけで、創作のためのコンセプトをいまさら無理矢理立てても、現在のライヴ以上に優秀な世界観は決して生まれないだろう。

プログレに限らず他の多くの大ベテラン・バンドが再結成とか再始動しても恰好悪いのは、往年の世界観を再現しようとするからだ。時代は何十年も流れてるし、メンバーだって同じだけ歳を食ってるのに、現在のスキルはさておき黄金期のメンツを揃え、往年の名曲群をできる限り同じアレンジで再現しようと躍起になっても、そりゃ無理な話である。昔の自分たちに寄ろうとするからよけい落差ばかりが際立つのは、自明の理だろう。

ところが❶現在のクリムゾンはフリップ以外のOBがメル・コリンズ、トニー・レヴィン、パット・マステロット(←加入順)と、前世紀の各ディケイド一名のみ。この再現感の無さは気持ちいい。

と同時に❷〈三人太鼓〉という、視覚的にも聴覚的にも実はエンタメ感激しい新規の方法論の採用。

でもって演奏レパートリー(苦笑)的には、❸80年代からずっといたエイドリアン・ブリューに見切りをつけることで、およそ30年間にわたり封印していた『宮殿』『ポセイドン』『リザード』『アイランズ』の楽曲を随時披露中。しかも“21馬鹿”の歌詞なんか、わざわざピート・シンフィールドにアップデート版を発注して、唄っている。『太陽』『暗黒』『レッド』も含め、日本人プログレッシャーズが大好きな《1969-1974クリムゾン》イディオムの復活だけに、そりゃもう新鮮このうえなかったわけだ。

なので他の熟年老舗バンドと同じレトロ指向の〈あの頃の俺たちはすごかったんだぜ〉ライヴを演っても、今回のクリムゾンはそう見られない。それどころか「さすがクリムゾン、相変わらず新しいわ」と、リスペクトされちゃうのであった。
狡いなーフリップ卿。

《新しいキング・クリムゾン》とはずばり、〈アンサンブルの新陳代謝〉なのだ。だったら素直にそのダイナミズムを愉しめばいい、と私は思う。ただし過剰な期待をしてはならない。

さて、17年式8人クリムゾンによる『LIVE IN CHICAGO』。当初はリーフリンもステイシーもいる〈四人太鼓〉編成だと聞いたので、一度は完全に見限った。おっさんしかいない鼓笛隊を誰が見たいか。

ところが幸いなことにリーフリンはドラマー業務から解放され、メロトロン&鍵盤奏者および〈フェアリー・ダスト〉という名の音響さんに転職できてたのだから、めでたい。太鼓がこれ以上増えなくてよかったよかった。

今年のツアーで新たに演目に加わった楽曲は、『リザード』B面を占める同名組曲からの抜粋“The Lizard Suite”と『ビート』収録曲の“ニューロティカ”、そしてこれで『レッド』全曲コンプリート達成となる“堕落天使”。また“スターレス”~“ヒーローズ”~“21馬鹿”というラスト3曲の破滅的な圧には、誰もが腰を抜かすはずだ。

前回のロジャー・ウォーターズ原稿でも書いた気がするが、この〈新陳代謝エンタテインメント〉を可能にした立役者は、メル・コリンズとジャッコ・ジャクスジクの二人になる。

まず、あのフリップのギターもあのレヴィンのスティックもあの三人太鼓も凌駕できてしまうコリンズの〈その情緒性、凶暴につき〉サックスは、実は問答無用の主役だ。怒濤の複雑怪奇アンサンブルを、圧倒的な存在感で支配している。クリムゾン史上最強のリード楽器の座に君臨してるといっても過言ではない。恥ずかしながら私、56歳にしてコリンズ信者となり、彼の膨大な参加作品群を改めて聴き漁る日々なのだ。

それほど現在の《マイティ・クリム・フィーチュアリング・メル・コリンズ》は素晴らしい。そしてそのコリンズの躍動を可能にしたのが、ジャクスジクの存在だったりする。

言うまでもなく、彼が故グレッグ・レイクの〈少年〉ヴォーカルも、ゴードン・ハスケルの〈男子〉ヴォーカルも、故ボズの〈野郎〉ヴォーカルも、故ジョン・ウェットンの〈男性〉ヴォーカルも雰囲気摑んで唄えるからこそ、フリップ卿は引退を撤回しクリムゾン再起動に踏み切ることができたはずだ。

いろいろ説明してはいるけれど、フリップ卿が80年代以降ずーっと貢献してきたエイドリアン・ブリューを排除したのは08年夏、ブリュー主導の《キング・クリムゾン・プロジェクト》がフランチャイズ店の分際で、本社クリムゾンの40周年記念ツアーをWブッキングで中止に追い込んだからだ。要は「何様じゃおのれは」である。

つい先日フリップとブリューは9年ぶりに和解したようだが、東京五輪が終わるまで復帰してくれなくていい。ちょっと飽きてますから。

そんなヴォーカリスト不在の事態に陥ったフリップにとって、ジャクスジクの存在はありがたかったはずだ。だってブリュー時代以外のクリムゾンはそこそこ唄えるし、本番前日に「“平和”を日本語で唄え」とムチャブリしても挫けず頑張る〈かわいい仔犬〉なのだから、そりゃどこまでも都合がいい〈若手〉だろう。今年59歳だけど。

ジャッコ・ジャクスジクという英国人ミュージシャンを初めて知ったのは、恥ずかしながら1994年に遡る。〈服を着た憂鬱〉ジャパンは実は私のテリトリーで、デビシルは勿論ミック・カーン、スティーヴ・ジャンセン、リチャード・バルビエリの個人仕事まで網羅してライナーにインタヴューと、徹底的に付き合ってきた。

どこかの輸入盤店で見つけた謎の英盤4曲入りEP『Kingdom of Dust』は、当時トリオでも活動していた《ジャンセン・バルビエリ・カーン》が制作したベーシック・トラックを、《Jakko》なる見知らぬ男がオーヴァーダブを施したストレンジな音響歌謡曲だった。もともと元ジャパン組の三人が奏でるフリーフォームなサウンドはもやもやっとした残尿感が癖になるのだが、〈しつこくないデビシル〉的なヴォーカルと妙に相性がよかったのを憶えている。

しかしなにせ当時はネットで検索なんて夢のまた夢、この男の素性などわかるはずもない。その数ヶ月後にはバルビエリ&カーンが全面参加したソロ・アルバム『Mustard Gas & Roses』が店頭に並んだものの、それっきりに。ただし、その頃たまたま別の仕事でレヴェル42の91年ライヴ・ヴィデオを観ていたら、なんと彼がアラン・ホールズワースの代役でギターを弾いてたので驚いた。しかもホールズワース独特の音色とフレーズを見事に掴んでたのだから、再度驚いた。

そうなのだ。このジャクスジクの音楽的トレース能力は、立派に金を稼げるだけの〈特技〉だったのである。昔もいまも。

そんな優秀な二人――メル・コリンズ&ジャッコ・ジャクスジクとフリップが出逢えた直接的契機は、どう考えてもあの02~04年の《21センチュリー・スキッツォイド・バンド》だ。と同時に、物置小屋に長く片づけられたまんまだった『ポセイドン』『リザード』『アイランズ』の魅力も、フリップに想い出させたと想像に難くない。

ありがとう21馬鹿バンド、当時はナメててすまんかった。

あ、これだけは付け加えておく。

ここまでトレースが達者なジャクスジクをもってしても、エイドリアン・ブリュー唱法は駄目だ。いますぐ諦めた方がいい。

ウィーンの16年式でもシカゴの17年式でも披露されてるが、ジャクスジクがグレッグ・レイクのまんまで唄う“インディシプリン(リザード風ヴァージョン)”は、どんなにアレンジしても気持ち悪い。デヴィッド・バーンには唄えないのだ、英国プログレは。

やっぱ《70年代キング・クリムゾン》と《80年代キング・クリムゾン》は、同名異バンドなのであった。







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第ニ回 「尼崎に<あしたのイエス>を見た、か? ~2017・4・21イエス・フィーチュアリング・ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン(苦笑)@あましんアルカイックホールのライヴ評みたいなもの」はコチラ!

第三回「ロバート・フリップ卿の“英雄夢語り”」はコチラ!

第四回「第四回 これは我々が本当に望んだロジャー・ウォーターズなのか? -二つのピンク・フロイド、その後【前篇】-」はコチラ!

第五回「ギルモアくんとマンザネラちゃん -二つのピンク・フロイド、その後【後篇】ー」はコチラ!

第六回「お箸で食べるイタリアン・プログレ ―24年前に邂逅していた(らしい)バンコにごめんなさい」はコチラ!

第七回「誰も知らない〈1987年のロジャー・ウォーターズ〉 ーーこのときライヴ・アルバムをリリースしていればなぁぁぁ」はコチラ!

KING CRIMSONの在庫

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON VOL.3

    DGMコレクターズ・クラブ会員にのみ頒布されたライヴBOXの第三弾、72/94/97年の音源を収録、全24曲

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    • UICE1046/9

      3タイトル4枚組ボックス、ボーナストラック2曲、定価7665

      盤質:傷あり

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  • KING CRIMSON / EYES WIDE OPEN

    03年来日公演/00年ロンドン公演

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      DVD、2枚組、帯元から無し、情報記載シール付・解説付仕様、定価5565

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  • KING CRIMSON / LIVE IN GUILDFORD 1972

    72年11月、『太陽と戦慄』期メンバーによるサリー州ギルフォードでのライヴを収録

  • KING CRIMSON / LIVE AT FILLMORE EAST 1969

    69年11月、フィルモア・イースト公演!

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON BOX 1 1969

    オリジナル・メンバーによる69年伝説のハイドパーク公演など収録した3枚組ボックス、07年リリース

  • KING CRIMSON / LIVE AT SHEPHERDS BUSH EMPIRE LONDON 1996

    ダブルトリオ編成による96年ロンドン公演、全22曲

  • KING CRIMSON / ELEMENTS 2014 TOUR BOX

    1969〜2014年のレコーディング・セッション/リハーサル/オルタネイト・テイクなどを収録したレア音源集、全29曲

  • KING CRIMSON / ELEMENTS 2015 TOUR BOX

    15年リリース、デモ/リハーサル/ライブ音源などを収録したレア音源集、全29曲
    全29曲

  • KING CRIMSON / LIVE AT THE ORPHEUM

    14年米ツアーより、LAのOrpheum Theatreでの公演を収録

    2014年秋の米国ツアーから、9月30日と10月1日にLAはOrpheum Theatreで行われたライヴから7曲を収録。『RED』収録の「One More Red Nightmare」や「Starless」、『アイランズ』収録の「Sailor’s Tale」など、蘇る70年代クリムゾンの楽曲に歓喜。収録曲は、
    1. Walk On: Monk Morph Chamber Music
    2. One More Red Nightmare
    3. Banshee Legs Bell Hassle
    4. The ConstruKction of Light
    5. The Letters
    6. Sailor’s Tale
    7. Starless

    • IEZP85

      紙ジャケット仕様、K2HD HQCD+DVDオーディオの2枚組、ステッカー付仕様、定価4320

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      紙ジャケに圧痕あり

  • KING CRIMSON / IN THE COURT OF THE CRIMSON KING

    69年発表、ロックシーンの流れを変えた歴史的デビュー作!

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの69年デビューアルバム。プログレッシブ・ロックのスタートラインとなった記念碑的作品であり、「21世紀の精神異常者」のヘヴィーなサウンドで幕を開け「クリムゾン・キングの宮殿」の荘厳なメロトロンで終幕するまで、全く非の打ち所の無いフレーズとインプロヴィゼーションの応酬が乱れ飛びます。BEATLESの「Abbey Road」を蹴落とし全英トップにのし上がった本作は、プログレッシブ・ロック時代の幕開けを象徴する1枚として語り継がれています。

  • KING CRIMSON / IN THE WAKE OF POSEIDON

    衝撃のデビュー作「クリムゾン・キングの宮殿」の構成を踏襲した70年2nd、前作に匹敵する重厚さドラマ性に加えジャズ系ミュージシャンを起用し新機軸も打ち出した一枚

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの70年2nd。Ian McDonaldが脱退、レコーディングには参加しているもののMichael Gilesも脱退を表明し、ボーカリストとしてのみの参加であるGreg LakeはEmerson Lake & Palmer結成へと動き始め、Keith Tippett、Mel Collinsといった新メンバーを加えるなどバンド内が慌しい状況であったにもかかわらず、その内容はデビュー作に負けず劣らずな名盤となっています。過渡期と言うこともあり正当な評価を仰げない不遇もあった本作ですが、その音楽性は前デビュー作の内容を下地にしながらも、よりバリエーションに富んだ作風となり、Keith TippettのピアノやGordon Haskelの素朴なボーカルなど、バンドに新たな表情が生まれた傑作です。

  • KING CRIMSON / LIZARD

    70年3rd、表題曲にはYESのジョン・アンダーソンが参加

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの70年3rd。前作「ポセイドンの目覚め」をリリース後、Robert Fripp、Peter Sinfield以外のメンバーは脱退してしまいますが、Keith Tippett人脈やジャズ畑の技巧派ミュージシャンを新たに揃え、インプロヴィゼーション・フリージャズ色を押し出した作風へ。中でもYESのJon Andersonがゲスト参加した20分に及ぶ表題曲は圧巻の出来であり、常に先鋭的であろうとするRobert Frippの意思を反映した素晴らしい作品となっています。

  • KING CRIMSON / ISLANDS

    クリムゾン史上最も儚く美しいサウンドを聴かせる71年4th

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの71年4th。全てを静観するような達観したサウンドが特徴的であり、Boz BurrellのボーカルはPeter Sinfieldのメッセージを優しく歌い上げ、空間を彩るサウンドはジャケット通り宇宙的な広がりを見せます。Peter Sinfieldは本作を持ってバンドを離れ、Robert Frippは解散を宣言、次作「太陽と戦慄」まで少しの間KING CRIMSONは形骸化することとなります。バンド崩壊ギリギリの輝きが感じられる、彼らの作品の中でも最も儚く美しい名盤です。

  • KING CRIMSON / EARTHBOUND

    72年アメリカ公演時のライヴ作、あまりに凶悪な『21世紀のスキッツォイドマン』ライヴテイクは必聴!

    カセット・テープのヒス・ノイズまで忠実に再現する逆説的高音質盤。ますます問題作となったクリムゾン初のライヴ・アルバム。

  • KING CRIMSON / LARKS’ TONGUES IN ASPIC

    フリップ以外のメンバーを一新して制作された73年作5th、圧倒的な緊張感とダイナミズムが支配する大傑作!

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの73年5th。前作を発表後休眠していたKING CRIMSONでしたが、Robert Frippが当時YESで成功を収めていたBill Brufordのドラムに感銘を受けたことをきっかけに、ヴァイオリンのDavid Cross、パーカッションのJamie Muir、そしてJohn Wettonを加え再始動しました。その内容は即興演奏と実験音楽の頂点と位置づけられるものであり、フリーフォームに繰り広げられていく各メンバーの技巧と爆発的な音楽のひらめきが詰まった大名盤です。

  • KING CRIMSON / RED

    フリップ、ウェットン、ブルーフォードの三人が尋常ならざる緊張感の中で生み出したクリムゾンを代表する傑作、74年作7th

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの74年7th。「太陽と戦慄」からの布陣であるRobert Fripp、John Wetton、Bill Brufordのトリオによるラストアルバムであり、その内容はへヴィ・メタルの原型とも言われる評価も納得の重々しいギター・リフで幕を開け、これまでの活動の集大成といった趣の幅の広さをもったものです。「クリムゾン・キングの宮殿」でプログレッシブ・ロック・シーンの夜明けを作った彼らは本アルバムをもって解散、ジャケット裏のメーター表示がレッド・ゾーンを振り切っていることが全てを伝えています。第一期KING CRIMSONの終焉は衰退の様相を見せたプログレッシブ・ロック・シーンを象徴する出来事であり、時代の移ろいを感じさせます。

  • KING CRIMSON / STARLESS AND BIBLE BLACK

    精緻にしてヴァイオレンス!ライヴ音源とスタジオ音源に巧みな編集を施した74年作7th、クリムゾン史上屈指の難曲「FRACTURE」収録

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの74年6th。前作を最後にパーカッションのJamie Muirが脱退しRobert Fripp、John Wetton、Bill Bruford、David Crossという4人編成となったその内容は、メタリックに構築されたサウンドとスリリングな魅力に溢れたインプロヴィゼーション、そして前作の前衛性を共存させた作品であり、大半がライブ・レコーディングの素材を元に製作されていると言う驚愕の名盤となっています。全編に流れるとてつもない緊張感は特筆すべきものであり、ハードなギター・リフと硬質なリズム・セクションで聴かせる作品です。

  • KING CRIMSON / USA

    75年リリース、『RED』発表前の爆発的パフォーマンスを収録した名ライブ盤!

    75年発表のライブ・アルバム。「RED」発表前の74年に録音されており、当時のラインナップはRobert Fripp(g)、John Wetton(b、vo)、 Bill Bruford(ds)、David Cross(vln、key)の4人編成。アルバム中3曲でEddie Jobson(vln、key)のパートがダビングされています。鮮やかなヴァイオリンの旋律を切り刻むメタリックなギター・リフ、グイグイとウネリを生み出して暴走するリズム隊。この時期ならではのパワフル且つ緊迫感溢れる即興演奏に終始圧倒されっぱなし。代表的名曲「21st Century Schizoid Man」では原曲のサックス部分をヴァイオリンで再現しており、よりヒステリックな爆発力を楽しむことが出来ます。沸点目掛けて上り詰めるRED期クリムゾンの凄さを体験出来る名ライブ盤。

  • KING CRIMSON / BEAT

    82年作

  • KING CRIMSON / B’BOOM OFFICIAL BOOTLEG – LIVE IN ARGENTINA 1994

    94年アルゼンチンでのライヴ音源、全19曲

  • KING CRIMSON / THRAK

    95年作

  • KING CRIMSON / VROOOM VROOOM

    96年メキシコ公演/95年NY公演を収録、全26曲

  • KING CRIMSON / SCHIZOID MAN

    96年リリース

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON VOL.1

    DGMコレクターズ・クラブ会員にのみ頒布されたライヴ・ボックス、69/72年のライヴを収録

    • PCCY01394

      3枚組ボックス、ボーナス・トラック1曲、48Pブックレット付(英語版・日本語版)、定価6825

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

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    • PCCY01394

      3枚組ボックス、ボーナス・トラック1曲、48Pブックレット付(英語版・日本語版)、定価6825

      盤質:傷あり

      状態:良好

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      帯有、一部に若干折れあり

  • KING CRIMSON / COLLECTABLE KING CRIMSON VOL.5 – LIVE IN JAPAN 1995

    95年来日公演、ダブル・トリオ期、全22曲

  • KING CRIMSON / LIVE IN PHILADELPHIA PA 1982

    82年7月、フィラデルフィアでのライヴ、全13曲

  • KING CRIMSON / LIVE IN PHILADELPHIA PA 1996

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  • KING CRIMSON / NEAL AND JACK AND ME

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