2017年11月20日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
スタッフ増田です。
突然ですが今回のカケレコ中古棚探検隊は、「2in1CD」特集。
カケレコ・ユーザーの皆様としては「アリ」でしょうか、それとも「ナシ」でしょうか!?
もちろん2in1でしか入手困難な音源もありますが、ジャケがオリジナルと違ったりして、あまり好まない方もいらっしゃることでしょう。
あるいは1枚分の値段で2枚聴けちゃうなんてお得だし、いいよね?という方も居られることでしょう……。
そんな賛否ありそうな2in1CDの中から、今回はサイケ/フォークの作品をピックアップしてまいります。
未知のアーティストとの出会いの一枚としてもお役立て頂ければ幸いです!
では、まずはフォーク・ロック作品から。
元フェアポート・コンヴェンションのイアン・マシューズ率いるグループ、70年作1st&2ndをカップリング。
アメリカン・フォークへの憧憬の中に滲み出る、気品に満ちた英国臭がたまらない。『イギリスのアメリカ』の代表格ですよね。
北アイルランド出身のSSWデイヴ・ルイス率いるグループ。ANDWELLAS DREAMから改名後の70年作&71年作。
こちらもアメリカ、特にTHE BANDへの憧れが詰まったグループですが、やはり陰翳に満ちた英国的叙情美の香り立つサウンドが絶品です。
元MANFRED MANNのギタリスト/ベーシストのTom McGuinnessとJOHN MAYALL’S BLUESBREAKERSのドラマーHughie Flintを中心に結成された英国田園フォーク・ポップ・バンド、1st&2nd。
デビュー・シングルでいきなり全英チャート最高2位を記録した「When I’m Dead and Gone」をはじめ、優しく牧歌的なメロディーが愛らしい佳曲揃いの一枚です。
サイケ・ポップ・バンドKALEIDOSCOPEを母体とするグループFAIRFIELD PARLOUR、名作1st&幻の傑作2ndをカップリング。
KALEIDOSCOPE時代のポップで芳醇なメロディーを哀愁と叙情美で包み込んだようなサウンド、とにかく心に染み入ります。
英国ばかりになってしまいましたが……ここからは米国サイケをお届けします。
サンフランシスコ出身のサイケ・フォークSSW、68年デビュー作&69年作2nd。
1st&2ndともに幻想的なヴォーカルもさることながら、ザッパ等とも活動しているキーボード奏者によるアレンジが秀逸!
アシッディーかつ気品あふれるメロディが美しい、サイケ・フォーク・ファン必聴の一枚です。
西海岸を代表するオルガン・サイケ・ハード、69年作3rd&70年の最終作4thのカップリング。
あの傑作2ndをチャートで上回った全盛期の一枚3rdとハード・ロック過渡期の音を楽しめる4th、どちらも彼らの円熟した魅力を堪能できる作品です。
13TH FLOOR ELEVATORSと並びテキサス・サイケを代表するバンド1st&2nd。
50人のアヴァンギャルド集団による即興演奏を交えた混沌の極みのような1stに、一転してヘロヘロとした虚脱的アシッド感の漂う2nd……共にサイケ史に残る傑作。
最後は、サイケともフォークとも少し異なりますが……なんとあの『サージェント・ペパーズ』のレコーディングに参加したインスト・バンドの2in1!
スウィンギング・ロンドンを代表するインストR&Bグループ、64年作&66年作のカップリング。
高いテクニックに裏打ちされたノリノリ&スウィンギンな演奏、そして味のあるアレンジが非常に粋な一枚!
ちなみに後にJEFF BECK GROUPやMAY BLITZ、BOXERなどで活躍する名ドラマーTony Newmanがドラムを担当しています。
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