2017年10月30日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
スタッフ増田です。
ダッチ・プログレといえばFOCUS、KAYAK、TRACEなどなど、煌びやかなプログレ・グループが注目されますが…。
実はサイケだったり、ハード・ロックだったり、ジャズ・ロックなバンドもあるんです!
というわけで、本日は「ダッチ・プログレ」の枠に括られにくい、マイナーなオランダ産ロックを中古棚より探してみました。
まずは「英国風オルガン・ロック」編!
トラフィック(特にデイヴ・メイスン)やフェアフィールド・パーラーやピンク・フロイドのフォーク・ロックな楽曲あたりが好きなら、このオランダのマイナー盤は掘り出し物間違いなし!
ふくよかなアコギにオルガン、叙情たっぷりのヴォーカルなど、英国の名グループと言われても納得の完成度ですね。
はたまた、KHANあたりのメロウ&ジャジーなオルガン・プログレが好きなら、このオランダのジャズ・ロック・グループがオススメです。
クラシカルなオルガンと切れ味鋭いギター、サックスやフルートの緊張感あふれるアンサンブルがセンス抜群。どこか浮遊感のあるサウンドもイイ!
次は「アメリカンなダッチ・ロック」!?
オランダ産ハード・ロック・バンドの72年唯一作ですが、ツイン・ギターが粘っこく絡み合うブルージー・ジャム・セッションが非常にクール。
しかも兄弟ギタリストによるツイン・ギターときたら、まさにオランダのALLMAN BROTHERS!?
こちらはストーンズからの影響濃厚なブルース・ハード・バンド。
ミック・ジャガー似のヴォーカルにタイト&ルーズな演奏は非常にカッコイイのですが、そこへプログレ・チックなフルート・ソロが入ってきてしまう所はオランダらしいというか何というか…。ともかく、個性的です。
最後は「ダッチ産サイケ・プログレ」!実はこんなプログレもあったんですね。
サイケ・マニアの間で評価の高いダッチ・サイケの72年唯一作ですが、サウンドはどちらかというとプログレ・ハード的。
FAMILYを彷彿とさせるパワフル&メロウなサウンドにJETHRO TULLの如きフルートが炸裂し、かと思えばIRON BUTTERFLY的ヘヴィ・サイケもあったりして、幅広い音楽性で楽しませてくれる一枚です。
キャッチーなプログレのイメージが強いオランダですが、実は初期フロイドやGONG、GURU GURUなどにも比肩する強烈にトリッピーなプログレ・サイケがあるんです…。69年2nd。
シド・バレットのごとき気だるげなヴォーカルにコズミックなギター、音響的オルガンに東洋要素も満載ときたら、スペーシーなプログレ好きなら避けては通れない一枚!
いかがでしたか?
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