2019年6月4日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
こんにちは。スタッフ増田です。
本日はカケレコ中古棚より「宇宙的」なフレンチ・プログレを探求してまいります。
スペーシーというと英国のHAWKWINDやドイツのクラウトロック勢が浮かぶかもしれませんが、フランスもGONGやPULSARなど、意外と宇宙っぽいプログレが多いですよね。
フランスも何か宇宙とつながりが深かったりするのでしょうか……と思って調べてみると、なんとフランスはソ連とアメリカに続き、世界で3番目に自力で人工衛星を打ち上げた国なんだそうです(1965年11月26日)。ちなみにわが日本はそれに続く4番目。
現在でも国産ロケット「アリアンV」が国際市場で第1位のシェアを占めていたりと、実は世界に誇れる宇宙大国だったようです。
(下はフランス初の打ち上げ機「Diamant」の切手)
それと関係あるかどうかはわかりませんが、そんなフランスより、スペース・チックなプログレをご紹介!
宇宙と言ったらフレンチ・スぺース・ロックの権化、GONG!テクニカルに疾走するジャズ・ロック・アンサンブルとトリッピーなSE満載で綴られる、一大叙事詩RADIO GNOMEの最終章。
名曲「マスタービルダー」をビル・ブラフォードが参加したライヴ・ヴァージョンでどうぞ☆
Steve HillageをはじめGONG人脈も多数参加する、フレンチ・シンフォ・グループの73年デビュー作。
クラシカルかつサイケデリックな浮遊感を伴った独自のシンフォ・サウンドは1stといえども非常に洗練されており、ゆったりとして幻想的なスペース・ロックからスリリングなジャズ・ロック的インプロヴィゼーションまで幅広く聴かせてくれます。
ATOLLやASIA MINORに並ぶフレンチ・シンフォの代表格、75年デビュー作。
気だるげなギター、幽玄に漂うシンセサイザー、儚げに木霊するフルート・・・フロイドやクリムゾンの影響も感じつつ、ダークかつスペーシーに仕立てられた世界観はフランスならでは。
スペース・ロックとは違うかもしれませんが、「惑星コバイア」の物語をバンド・コンセプトに掲げたMAGMAも「宇宙的」と言えますよね。
本76年作はバンド変革期の作品ですが、技巧派ベーシストJanik Topが復帰し、その凶悪な轟音を炸裂させる名作!B面を使ったヘヴィでスリリングな大曲「De Futura」は必聴です。
こちらはMAGMAのメンバーだったBernard PaganottiとPatrick Gauthierが結成し、MAGMAの76年作である「UDU WUDU」収録曲をバンド名に冠したジャズ・ロック・グループ。
力強いベース、緊張感漂うミニマルな反復はMAGMAに通じつつ、SF感溢れるジャケ通りのクールさと浮遊感にも満ち溢れたサウンドが実にナイスです。
フランスの誇る名レーベルEGGの中でも屈指の傑作と言われるのがこの78年作。
リシャール・ピナスらエルドンのメンバーが全面参加、エルドン彷彿のエレクトロニクスによるミニマル調に、スペイシーなシンセ、哀愁のギターなどが織りなす、仏らしい儚さと美しさが滲むエレクトロ・プログレ名盤。
フランス・イタリア屈指のサイケデリック音楽家たちが結集して生み出された至上のエレクトロニック・トリップ・サウンドトラック。
時に民族的に、時に耽美に彩られた電子音渦巻くメディテーション・ミュージックをどうぞご堪能あれ……。
いかがでしたか?「フランス流」スペース・ロックも個性豊かで、まだまだ探求したくなりますね!
Christian Vnderを中心に「コバイア」という架空の文化を生み出し、凶暴にして荘厳、エキセントリックなアクの強い作風で70年代を駆け抜けたグループ。非常にメンバーの出入りの激しいグループであり、そのファミリー・トゥリーを辿るだけでも一苦労と言う、まさにモンスター・バンドです。バンド変革期であった76年リリースの本作は、技巧派ベーシストJanik Topを再びバンドに呼び戻して録音された作品であり、一般的には過渡期のMAGMAサウンドという評価ですが、なんと言ってもアルバム最後に収められた代表曲であり、Janik TopがMAGMAへと戻ってくるきっかけになった「De Futura」の存在がこの作品を名盤として押し上げており、スリリングなヘヴィ・プログレが炸裂します。
紙ジャケット仕様、直輸入盤国内仕様、解説付仕様、リーフレット付仕様、帯元から無し
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯-
アカデミックな教育を受けた音楽家Cyrille Verdeauxを中心に結成され、サイケデリックな浮遊感とクラシカルなサウンドを融合させ独特の澄み切ったスペース・シンフォニック・ロックを作り上げたグループの73年デビュー作。大曲2曲で構成されたそのサウンドは、Steve Hillageをはじめとして、Tim Brake、Didier MalherbeといったGONG人脈が参加しているほか、LARD FREEのGilbert Artmanも参加。ドラムを伴わず、シンフォニックな楽曲とスペース・ロック然とした浮遊感で流れるように進行する前半からスリリングなインプロヴィゼーションが素晴らしいジャズ・ロックで聴かせる後半まで、個性的なサウンドを放ちます。
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